2022余所自作103『ご満足いただけますよう・Aパート』

表TOP 裏TOP 裏NOV 102<103>104 BBS

 祖父の観光業を継いだ叔父の経営が上手くいっていないと聞いていた鈴佳は、そのあまりに憔悴した姿にこう言うしかなかった。
「お手伝い、させて下さい!」
 産後の肥立ちが悪く妻を亡くして三年、どれだけ叔父が苦労しているかを知っている上に昨今の病禍で痛手を負っているのはどの業種も厳しい…だが観光業は特に厳しいとニュースで聞いている。元からバス数台だけ所有の小さな地元密着型の叔父の会社はスクールバス運行のおかげでどうにか保っているのであり、祖父時代からのやや型遅れの虎の子の観光バスを遠足に用いるには学校一学年規模相手では間に合わない…だから、折角の町工場の社員旅行を断るのは大変に苦しいものがある。それなのに年配の熟練添乗員が件の病気にかかり前日になって穴が空いてしまい、誰も埋められない。元から費用を削りに削った結果添乗員は不要だったが運転手だけでは旅館や食事の確認などが間に合うかどうか心許ない、そんな状態であるから鈴佳がこっそりと手伝えばいいのではないかと思った。旅程管理主任者の資格もない高校生が本来するべきでない事は判っていたが、憔悴している叔父が運転するのが心配だった。
「そうはいかないよ鈴佳ちゃん」
「いえ、ちょうど週末ですし!あまり出来る事がないのが申し訳ないですが、それでも猫の手くらいには、なれるかと」
 肉じゃがを頬張る可愛い甥っ子の口元を拭きながら鈴佳はにっこりと微笑む。
 運転は当然出来ないが旅館や旅行先への電話連絡や交通状態の確認ならば出来なくもないだろう、不安はあるものの叔父の生活が、小さな会社の経営状態の手伝いが少しでも出来れば嬉しい。
「……。ごめんね。無理はしないでくれよ?兄貴や義姉さんに申し訳ない」
 そう言い叔父が仏壇へと視線を向ける。祖父と鈴佳の両親の遺影がそこにはある。祖父と叔父とは異なり上昇志向の激しい父は一流企業で勤め、そして夫婦で飛行機事故で亡くなった。程々に過ごせば鈴佳が生活に困る事は今後一切ないだけの金が残されたが、それは鈴佳のものであると祖父と叔父は経営難の状態でも借りようとは一切しなかった。そんな彼等が少女には誇らしかった。真面目に勉学に励み両親と祖父と叔父に恥じる事ない立派な大人になるのが鈴佳の目標である。

「本日はご利用ありがとうございます。運転手は木島隆が務めさせていただきます」
 最新型のバスと比べればどうしても見劣りするもののそれでも出来るだけ丁寧に使い手入れをしてあるバスの乗り心地は悪くはない筈だった。
「このバス、電源付いてないの?」
「微妙に古いなーこのバス」
 料金をぎりぎりまで削った旅行であるのは判っている筈だが最初からやや不満を感じさせる男達は口々に好き勝手を言いながら運転手席の横の添乗員席に座る鈴佳に遠慮ない視線を向けていた。添乗員としての自己紹介もない、どう見ても添乗員らしくない少女の制服姿は、男達の目には非常に淫らなものだった。そもそも数人しかいない女性社員用の制服は小柄なSサイズのものであり、丈もそれに合わせてある結果、すらりと伸びた鈴佳の脚では膝上十センチのぴったりと密着しきったタイトスカートに、細いウエストは入ったものの十七歳のたわわな乳房を収めるには小さ過ぎるブラウスとベストは今にも釦が弾けそうな程に張り詰めている。懸命に胸を張らない様に気を付けていなければブラウスの釦と釦の間はぱっくりと口を開いて透けない為に選んだモカブラウンの大人びたブラジャーと胸の谷間が垣間見えてしまうだろう。 資格を所有している叔父が運転手を務めながらその補佐だけをすればいい、だが出来るだけ手伝おうとした結果、鈴佳は最初の席次表案内から自ら進んで行ってしまっていた。その分叔父の負担は確かに減っている筈だが、緊張している鈴佳は自分を値踏みする男達の目が徐々に疚しい色に染まっていっている事に気付けてはいない。
 ペットボトルの茶を配っている時も通路側の男が窓側の男の分も受け取る事はなく鈴佳が窓側へと身体を伸ばす事になり、張り詰めた短いタイトスカートのスリットは左右に開き下着に合わせてつい大人ぶってしまった母の遺品にあったシーム入りのストッキングは付け根近くまでを覗かせて反対側の男達の劣情を呷り、精一杯のにこやかな笑みでペットボトルを手渡すその乳房がベストに押さえ込まれながらもたぷんと揺れる様を通路側の男は堪能させる。ミニのタイトスカートに慣れているならば通路に膝をつくなりで配慮出来るが、不慣れな鈴佳は自分のスカートが後ろから見ればどう映るのかを配慮出来ないまま懸命に乗客四十数人に丁寧にペットボトルを配り、そして叔父の持つ連絡用携帯番号の記入されている紙バッジを配っていく。
「どこに着けるのがいいと思うかな?」
「そうですね…邪魔にならない所で…鞄のベルトや胸ポケットでしょうか?」
「じゃあ付けてくれない?斜めになったりするとおかしいでしょ」
 途中の男の提案に、鈴佳はまだ二歳の甥の保育園バッジを思いだしてくすっと微笑む。祖父もどちらかと言えば無頓着でネクタイの結び方が歪だったと懐かしみながら男のシャツの胸元に紙バッジをつける真面目な姿を、周囲の男はふしだらなものを眺める目で見ている…男へと突き出しているでないのにゆさゆさと揺れる豊かな乳房はどう見てもベストのサイズに合っておらず、引き攣っているベストから溢れる肉感たっぷりの双丘は絞り出されている状態になっており、ぴったりと貼り付いているブラウスからは総レースのブラジャーの細やかな模様が透けている。色が地味であっても貼り付き過ぎていればそれは剥き出しと大差ない。上品な紺色のベストの胸の合わせはどうにか少女の乳房を収めている状態であり左右に開け気味であり、上品な薄いブラウスがぴったりと透けて浮かび上がらせているブラジャーは、その頂を覗かせるか覗かせないかの微妙な状態になっている。あと数センチ、たった一センチ位外へずれれば乳首が判る、そんな状態に男達の口元が下品に歪み、持ち込んでいるビールを旨そうに飲む息は朝から熱く淀んでいた。
 一人が言い出した紙バッジの指示はその後全員が真似し、特に窓側の男の胸元へ手を伸ばす鈴佳はぴっちりと密着しているタイトスカートが若干ウエストへとあがってしまう事に気付き、頬を染める。直したいが男性ばかりの…そう女性が一人もいない団体客の前でスカートを直すのには抵抗があった。少し上へとずれてしまっているだけできっとそうおかしくはなっていない、そう期待している少女は背後の下方から盗み撮りされている自分の下着が垣間見える画像が全乗客にSNSで共有されてしまっている事に気付けない。いつの間にか通路に置かれている鞄を上部の荷物入れに収納し、お茶を零した男のスラックスをおしぼりで拭い、初めての添乗員的な仕事の忙しさに驚きながらそれでも手間のかかる子供を連想させる男達に甲斐甲斐しく尽くす少女は、自分にお願いをしてお礼を言う大人の男達に微笑ましささえ覚え始めていた。――スリットの縫い糸を密かにカッターで切られている事にも気付かないまま。

 弁当の受け取りは叔父に任せ、その事前の受渡の電話連絡等だけをしていた鈴佳は例によって手間のかかる乗客の一人一人に弁当を手渡しした後、漸く添乗員席に戻り息をつく。
「大丈夫?疲れていないかい?」
「はい。……。皆真吾君みたいです」
 甘えん坊の二歳児を思いだしてくすっと笑ってしまう鈴佳は時計を見て少し叔父を心配する。朝から運転を続けていて交代運転手もいない状態では疲れも溜まっているだろう。一人で運転を続ける場合は距離が決まっているらしく、この旅行も途中で所々で観光などをしつつの移動でその間に叔父は食事や休憩を済ます事になっている。
「叔父様はお食事を済ませたらそのまますぐに休んでくださいね?皆さんをご案内して、それから私も休憩しますから」これからの予定を頭の中で思い浮かべて確認し、鈴佳は叔父に言い聞かせる様に口にする。「十一時半着で出発は十五時…三時間半あれば仮眠…とれますか?」
「大丈夫だよ、今回は距離も短いし途中休憩も余裕をもってる」
 最近目の下に隈を作りがちだった叔父の笑みに、鈴佳は心の底から笑みを浮かべた。緊張していたがこれならばどうにかなるだろう。そう安堵する少女は、自分のタイトスカートのスリットのほつれが長さ五センチ程に広がり、糸を左右に梯子状態に伸ばした布はまるで性暴力を連想させる淫らに惨めに開いたその谷間が、ストッキングの付け根近くまでを露出させてしまっているのに気付いていない。当然、その裂け目をにやにやと眺めている男達がそれを告げる事もなかった。

「カラオケ出来る?」
 早めのブランチと言った感じの弁当を例の如く一人一人回収した鈴佳は、部長職の男の質問にきょとんとした後申し訳なく頭を下げる。
「申し訳ありません、カラオケはないんです」
「ちぇっ。やっぱりバスが古いか」
 添乗員と運転手用のマイクはあってもカラオケ設備がついていないバスでは流石に有線マイクを回すにも限度がある。そう言えば昔のバスガイドは上手に観光案内をした上で一曲披露する事もあった筈だと祖父との話を思いだしていると、他の男がひょいひょいと鈴佳を手招きした。その場に付いた鈴佳に、男がにこりと笑いかける。
「アカペラでいいんじゃない?野郎の独唱も悲しいし、一緒に歌ってよ」
「え?」
「大丈夫だいじょうぶ、ガイドさんの知らない古い歌は歌わないからさ」
 そう言われ提案された歌は鈴佳も知っている流行歌だった為、やや迷った後困り顔のまま少女は男に問いかける。
「私、あの、プロじゃないのでご満足いただけないかもしれませんが……」
「いいよいいよ」
 そう言い通路に立ったまま始まった男とのデュエットは男が歌が上手い為に予想以上に綺麗に歌え、鈴佳は緊張からの反動で頬を赤く染めて男達の拍手を浴び、そして次々に続くリクエストに応えている間に渇く喉に、男の一人が差し出した紙コップのジュースを口にする。――それに微量のアルコールが含まれているのに気付けないまま、礼をしてこくんこくんと飲む少女を、男達が見ていた。
 何曲も続けて歌っている途中で不意に揺れたバスに、よろけた鈴佳を男の一人が腰を抱いた。
「きゃ」
【すみません、前方で急な斜線変更がありました。お客様大丈夫ですか?】
「――大丈夫、です!」
 自分以外は全員が行儀良くシートベルトを着用しているので怪我はないだろうが咄嗟に見回した後、最後部の乗客が指でOKサインをしたのを確認し、鈴佳は運転席のマイクを通して声をかけてきていた運転席の叔父へと答える。
「ガイドさんは大丈夫?」
「はい、あの、ありがとうございます……」男慣れしていない鈴佳は腰を抱いている男の逞しい腕に戸惑い自分の頬が熱くなっているのを感じて少し身体を後ろへと引かせようとするが、その腕は解けない。「大丈夫ですので……」
「最近煽り運転をニュースでよく聞くしこの辺りはカーブも多いし。ガイドさん少し疲れてる?顔が赤いし、支えておくよ。倒れたら大変だ」
「ですがお客様にご迷惑をおかけするのは……」
「いいっていいって」
「ガイドさんに何かあったら問題だよね」
「大丈夫だよガイドさん細いから俺達負担になんかならないし」
 確かに疲れが出てしまっているのかもしれない、不慣れなアルコールの軽い酔いを認識出来ないまま戸惑う鈴佳は、自分が迷惑をかけてしまう可能性を考えて強気に出れず判断に迷った結果、なし崩しに男に支えられたままになってしまう。男達との歌はそのまま続き、呼ばれるままに移動し、その先で男に支えられながら歌い、合間に飲み物を薦められるままに口にする少女は徐々に酔いが身体を火照らせ思考が鈍っていく事に気付けない。
 腰を抱いているデュエット相手の男以外の手が密かに探る様に気付かない程度に太腿を撫でる事も、他の男が補助椅子に鈴佳を座らせた上で横から身体に腕を回し肩を抱く事も、それが進んでいった結果、脇から回り込んだ手が密かに乳房に当てられている事も、ふわふわと漂う様な感覚の中で無知な少女は曖昧に受け入れていってしまう。とろんと重たく怠く甘く蕩ける身体を柔らかな羽の様なものが這い回り、そのこそばゆさにひくひくと震えながら歌う鈴佳の視界の外で、男がジュースに酒を注いでいく。
 もどかしいこそばゆさにとろんとした瞳になっている鈴佳の目の前で、男の一人が旅行の記念撮影をしている。
「お客様…危ないから、席はたたないでください……」
「じゃあ補助椅子ならいいよね」
 そう言い補助椅子に腰を下ろす男の手には、ハンディビデオが構えられている。社員旅行なのだから記念撮影は当然なのだろう、そう考える少女は、同じく補助椅子に座らされている自分の腿や胸に男達の手が這い回っている事を正確に認識出来ない状態になっていた。運転席からはビデオの男の陰になり死角に入っている可愛い姪の身体を前後左右から男達の手が這い回り、そっと左右に開けられたベストにブラウス姿の豊かな乳房が露出し、その薄布に貼り付くモカブラウンの総レースのブラジャーの頂でこりこりと固くしこりいやらしく突き出す乳首を男の指が軽く掻き、たぷんたぷんたぷんと乳房が揺さぶられ、そして腰まで捲れ上がったストッキングに男達の手が這い回り、そっと脚を開かせる。
 鈴佳の痴態を知られない様に他の男が歌を歌っている陰で、じっくりと脚を撫で回され喉の渇きに関係なくアルコールを飲まされてしまう少女の身体は牝の扱いに慣れた男達の愛撫でくったりと力なく沈み込んでいく。車窓の外は鬱蒼とした森を抜けていく高速道路であり大型車が並ぶ事があっても、観光バスの中央の通路で男達に囲まれ淫らな悪戯をされている少女の存在など誰も気づいてくれる事はなかった。
 蕩け切った状態の鈴佳の脚が、左右の座席の男達に取られ、左右へと淫らに開かれる。大人びた落ち着いた色合いのストッキングの内はブラジャーと揃いのモカブラウンの総レースの下着姿であり、色白な少女の染めてもパーマをかけてもいない豊かな髪と同じ色の茂みが、うっすらと垣間見える。
「ぁ……」
 微かに零れる声は、鈴佳が誰にも聞かせた事のない甘い牝の喘ぎ声だった。当然男に抱かれた事などない少女が、前後左右から延びる手に翻弄されて身をくねらせる。サイズの小さ過ぎる添乗員の制服がそれに堪えられる筈もなく、ぷつんぷつんと胸元の釦が弾ける様に外れ、ブラウスの胸が左右に大きく割れて鈴佳の豊かな乳房の谷間が露出した。誰がどう見ても未成年の初々しい少女であるにも関わらず熟れ切った牝にしか見えない鈴佳の乳房に堪えきれない様に男が上下の釦をぷつぷつと外し、左右に開けたベストに絞り出された形でブラジャーに包まれた少女の乳房が露わになる。
 モカブラウンの総レースのブラジャーはカップがついておらず、ただ上品なレースが乳房に貼り付いているだけだった。いやらしい。そうとしか言えない光景だった。男の目を愉しませるだけの為のモカブラウンの総レースの下の鈴佳の乳輪は初々しいサーモンピンクだがぷっくりと膨れ、その頂で可憐な乳首が愛撫をせがむ様に尖っている。自分がどれだけ恥ずかしい姿をさせられているのか判らないままぼんやりとしている鈴佳の目の前を男の手がひらひらと舞い、その反応が薄いのを確認してから他の男の一人が少女の乳首をそっと捏ねた。
「ぁ……、ぁ……ん……っ…ぁんっ……」
 未知の刺激に無防備に喘ぐ鈴鹿の身体がびくびくと震え、その下腹部の底では他の男の指がゆっくりと溝に合わせて蠢いている。滑らかなストッキングの下の繊細なレースの下にある突起を探られ、白い身体が補助椅子の上でひくひくと震える。
「ガイドさん、名前教えて」
「すずか……きじま、すずかです……ぁ……っ、あん……っ…あぁ……ん……っ」
「ガイドさんじゃないよね…幾つ?」
「十…七歳……ぁ……っ!ぁ……ぁぁ……ぁ……」
 ぼんやりとしている身体のとても熱くて堪らないもどかしさの中にある鈴佳は問われるままに答えてしまう。むずむずと痒い感覚を何かが癒してくれる。まるで痒い箇所を存分に指で掻けている様でいて、掻かれた後は更にもどかしさが増していく。ちゅくっと何処かで音が鳴り、その密やかな音は誰かの歌唱に隠れて執拗に鳴り続ける。全身がもどかしい。乳房が、下腹部が、脚が、とてもこそばゆい。こそばゆいのに、甘くて熱い。見慣れたバスの天井がくるくると回り、何人もの男達が自分を見下ろして笑っている。カメラが、撮影している。やがて、下腹部が火が付いた様に熱くて仕方なくなってくる。固い何かで掻かれる度に身体が弾けそうな感覚が襲ってくる。初めて鈴佳は恐怖を覚えた…自分が自分でなくなって砕けてしまいそうな切ない感覚に甲高い声が迸りそうになり、その口が何かで塞がれる。
「おいおいそれはないだろ」
 口内に何かがある。熱くて固くて大きなものがみっちりと満たしていて、とても生臭い。悲鳴をあげたいのに口をそれで塞がれていて何も言えない。ねっとりとした唾液より重くてしょっぱい粘液が、口内のものが動く度に塗り込められていく。んっんっんっと呻く鈴佳の下腹部で何かの動きが加速する。駄目。弾けそう。怖い。怖いのに、止めて欲しくない。自分の混乱の正体が判らないまま少女はあられもない姿のまま補助椅子の上で白い身体を淫らにくねらせる。ローファーの脱げた脚のつま先は限界まで縮込まり、ストッキングに包まれたままの内腿がびくびくびくびくと激しく痙攣し、その奥底のストッキングとパンティの底部分が重く濡れてねっとりと染みが広がっていくその真上で、少女のクリトリスがぷっくりと腫れ、男の爪でリズミカルに掻かれ続ける。
「すずかちゃん、イッたことある?」
 男の問いの意味が判らずぼんやりと首を傾げようとするその乙女の唇を、抜け駆けをして犯す男の肉槍がじゅぽじゅぽと掻き混ぜる。小鼻から漏れるのは悲鳴ではなかった。感極まった少女の悩ましい喘ぎは処女であっても牝には変わらず牡を悦ばせる淫らな響きに満ちている。アカペラのシャウトに隠れ、運転手の可愛い姪の口腔が犯される粘液音と愛情の欠片もない恥知らずな初めての絶頂へと導かれる牝の微かな鳴き声が座席中部に籠り、それを眺める事の出来ない男達へは共有SNSで生で配信される動画で配信されていく。
「ん……んんぅ……ぅぅぅぅぅぅぅう!」
 全身を貫く激しい瞬きにびくんと鈴佳の身体が脈打ち、膣口辺りの濡れがとぷりと一気に範囲を広げた。がくんがくんと身体を震わせる少女の頭を抱え込んだ男が腰を何度か打ち付けた後、毛深い下腹部を唇に押し当てた状態で身体を強張らせ、絶頂に浚われている鈴佳の喉奥で熱い精液を大量に放つ。中途半端な口内でなく喉奥で放たれる精液を無防備に嚥下してしまう少女に、男がにやりと笑った。社内の全員が男が可憐な偽添乗員の口腔処女を奪ったのだと認識した。これから何人も、いや全員が鈴佳の口腔を犯しても最初に飲ませたのは自分である。部長などの役職もない普通の社員の自分が、それより先にこの女を愉しんだ。なかなかいい栄誉ではないか。そんな楽し気な男は最後の一滴までゆっくりと腰を使いつつ少女の口腔に精液を塗り込め、そしてゆっくりと肉槍を抜く。口腔処女を奪われたのも判らないまま、絶頂の余韻で淫らに惚けた顔を晒している少女の口の端にてろりと濃厚な精液が糸を垂らし、ぷつりと切れた。

「え……?ぁ……?」
 不意に眠りから覚めた感覚に鈴佳は瞬きをした。
「起きた?すずかちゃん」
 隣の席に座っている男に問いかけられ慌てて鈴佳は周囲を見回す。補助椅子でも添乗員席でもない最後部の座席の中央に深く埋もれている自分に、少女は慌てて立ち上がりかけ、そしてよろける。とても快適な眠りから目が覚めた感覚だが何かがおかしい。全身がぞくりと変に敏感になっている気がする上に、全身が汗を掻いている。しっとりと身体に貼り付いている制服の気持ち悪さと同時に、妙にすっきりした感覚があって落ち着かない。
「よく寝てたから起こさなかったよ」
「申し訳ありません……!」
「いやいやいいよ。すずかちゃんの寝顔とっても可愛かったよ」
「本当に、ほんとうに、申し訳ありませんでした……!」
 手伝いに来ていたのに乗客に配慮されてしまった申し訳なさに跳ね起き、鈴佳は慌てて左右や前後の男達に頭を下げる。腕時計で時間を確認してみると休憩まであと十分を切っている。休憩は貸し切り温泉で、余裕を持っている状態の上前もって施設の鍵を預かっての休憩の為、管理者に連絡する必要もない為多少到着が前後しても問題がないのだが疑似添乗員としては大問題だろう。慌てて運転席へと向かう鈴鹿は、下腹部が妙に濡れているのに気付き凍り付きそうになる。もしかしてお漏らしでもしているのだろうか?そんな甥っ子でもあるまいし…取り合えず休憩で皆を案内し終わったらトイレで確認して拭えば大丈夫だろうか…?あまりの恥ずかしさに頭の回らない鈴鹿は、タイトスカートのスリットがもう尻肉の辺りにまで広がり、可愛らしい腰が一歩進む度に濡れたストッキングとパンティが背後から見る男達の目を愉しませている事に気付かない。

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