▼紹介
戦後、一貫して原水禁運動を生きてきた著者が、その35年間を振り返り、運動が分裂にいたった経緯を明らかにしながら、「いかなる国の核実験・核兵器反対」問題をうやむやにしたままの「統一」の危険性を指摘する。扉絵=丸木位里・俊。
▼目次
1
三十五年間をふりかえって――戦後反戦反核運動の歴史
2
(1)原水禁運動の統一について――一九七七年
(2)日共の分裂主義を批判する――原水禁運動の統一について(二)
(3)「八・六」は何を提起したか――原水禁運動の統一について(三)
(4)新たな危険と運動の急務――原水禁運動の統一について(四)
(5)運動の解体をねらう者は誰か――原水禁運動の統一について(五)
3
(1)ヒロシマからの提言――ソ連の核実験再開を契機に
(2)統一と前進のために――七・五アカハタ評論員論文の批判
(3)一共産主義者の体験――「八・六」の歴史から(一)
(4)分裂前後――「八・六」の歴史から(二)
(5)原水禁運動の統一とは何か――「八・六」の歴史から(三)
4
(1)平和のための闘いと革命闘争――その歴史的発展についての覚書
(2)「政策の転換」か「思想の転換」か――日本共産党と原水禁運動の統一
5
社会保障か国家補償か――原爆被害(爆)者援護法について
6
世界平和の前進のための提案――プラハ世界大会に参加して
7
年表
▼著者プロフィール
松江 澄(マツエ キヨシ)●著…