Sonority As Scenery
ミニマルとアンビエント。
戦後の前衛音楽以後に現れたミニマル・ミュージックは、20世紀最大の音楽潮
流であったロック他のポピュラー音楽へも幅広い影響を与えることになった。ミ
ニマル音楽それ自体はさほど、大きな流派や長期間の展開を遂げたとは言えない
かもしれないけれど、むしろミニマルがシリアス/ポピュラーの区別を曖昧にし
たその影響力の強さ、多くの音楽にほとんど遍在すると言っていいほどのその手
法の普及度はやはり今後も記憶されるべきものだと思われる。
アンビエントは、その源流をどこに見いだされるのか。聴かれることを求めない
音楽という意味であれば、エリック・サティ「家具の音楽」の発想に。そして、
「環境の芸術化」のジョン・ケージ。そのケージから「アンビエント」の語をひ
ろいあげたブライアン・イーノへとつながる線があるというのが、定説と言って
よいだろう。
当サイトでは、このふたつの音楽を主体としたディスク・ガイドや小文を折にふ
れ、掲載していきます。他に、若干のピアノ、クラシック音楽も対象としていま
す。
制作者: shige
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