<同人カードゲームができるまで(フェニックスキャンペーン編)>
1.まずゲームの構想を練ります。どういう題材のゲームにするか、何人位でプレイ
時間がどの位かかるゲームにするか、何をメインテーマにするかじっくり考えます。
2.ゲームの構想がまとまったのなら、次にテストプレイ用の試作版の製作にかかり
ます。この時点で製作用の原版に近い形でテスト用原版を大体作りこみます。
そうする事で後の製作作業がかなりラクになります。
3.試作版が完成したら、定例会にてテストプレイを実施してもらいます。初回テスト
プレイ時は想定したゲーム展開になるか、使用したゲームシステムが予想通り
に機能するかを特に念入りにチェックします。テストプレイ後テストプレイヤーから
感想・意見を聞き、次のテストへフィードバックさせる事も重要です。とはいえ、同
人ゲーム製作はデザイナー自身が「何を最も訴えたいか」が最も重要と私は考え
ていますから、テストプレイヤー達に「メインテーマ」をきちんと提示し、意見の相違
がテストプレイヤーとの間にあったなら、必ずしもテストプレイヤーの言いなりにな
る必要はありません。
4.納得できるまでテストプレイを行い、満足できる形となったら、いよいよ製品版の製
作に着手します。イラストを挿入する場合、イラストレーターと打ち合わせを行い、な
るべくこちらの意向に沿うようなイラストを描いてもらうようにします。また試作版の
原版を修正し、完成したイラストを貼り付ければ製品用原版の完成です。
5.即売会参加が決まったなら、即売会用の生産計画を考えます。そのゲームの売上
予想をし、それに沿って製作個数を決めます。そして製作個数に従って、紙の種類と
大まかな使用枚数を決めます。もしその使用する紙の在庫がなくなりそうな場合、紙
問屋に事前に注文しておきます。
6.すべての準備が整ったらいよいよゲームの製作を行います。プリンターにてマニュア
ル・チャート・マーカー・カード本体を次々と印字し、梱包していきます。
7.いよいよ即売会に参加し、ゲームの販売を行います。どうか今回も完売しますように・・
<グループ乾坤一擲」について>
「フェニックスキャンペーン」はいわゆる「ゲームデサイナー集団」「デザイナーの連合体」とでもいうべきサークルでして、各人が「自主制作したいがゲームを発表する場がないか?」「同人ゲームのテストプレイを行いたいが、ゲームプレイが目的のサークルだとテストプレイだけというわけにはいかないので・・・」というメンバーが作ったサークルなのです。ただメンバー全員(5人)がデザイナーでもある関係上、当然フェニックスキャンペーンオンリーではメンバー全員の作品が置ききれるわけもなく、そこで各人にそれぞれ別のサークルを立ち上げてもらったのです。それがグループサークルである
「オペレーションミラージュ」(代表:ITAKO2氏。シミュレーション系カードゲーム中心)
「フェニックスサーガ」(代表:珠素多螺氏。ブラックユーモア系カード/ボードゲーム中心)
「遊戯修学館」(代表:シルフェ氏。オールジャンル)
の3サークルなわけです(基幹サークルである「フェニックスキャンペーン」[代表:平景虎。アニメ系カードゲーム中心]を含めた4サークルで「グループ乾坤一擲」と言います)。
尚、各代表の人達にはキャンペーンの活動以外に独自に活動する事が許可されていますから、各人でフェニックスキャンペーンの例会以外で自分のゲームのテストプレイを行ってもらっています。各グループサークルの代表者は独自にメンバーを集めてテストプレイ等をしているようです(私こと平景虎も他サークルの例会にお邪魔してテストプレイを行ってもらったりしています)。但しグループサークル内で当然コミケ等では当落判定の結果等に差ができますから、各グループサークルの代表間でスペース内で販売する物や数量等は細かく調整しています。それから自分のサークル以外のグループサークルに「委託」する際にゲーム内容がわからないと困るので、フェニックスキャンペーンの例会内で必ず1回以上のテストプレイの実施を各グループサークル代表全員に義務づけています。