ホルモン補充療法の長所はなんといっても更年期障害の改善です。
急に顔面が熱くなり(ホットフラッシュ)、汗をかく、ビックリしたり不安も無いのに起こる動悸、手足の冷え症、不眠、いらいら、憂鬱。これらの症状が閉経の前後に出現したり増悪するようでしたら、それは更年期障害です。
原因は卵巣から出るエストロゲン(卵胞ホルモン)の減少によっておこります。この減少したエストロゲンを補う治療法がホルモン補充療法です。アメリカでは盛んにおこなわれています。
このホルモン補充療法は、更年期障害の治療となるばかりでなく、下記の利点を持っています。
1 骨粗鬆症の予防。
2 コレステロ−ルの上昇を抑える。
3 萎縮性腟炎の治癒にともなう性交障害の緩和。
4 尿失禁の予防。
その他アルツハイマ−型痴呆に対する有効性も示唆されています。
副作用
時により乳房緊満や不正出血がみられることがありますが、投与方法によって改善できます。
迷信
よくホルモン剤を服用し続けるとガンになるといわれたので、ホルモン剤はどうも、、、。と云う方がおられますが。半分は本当で半分は迷信です。
エストロゲンのみ服用しつづけると、子宮体がんと乳がんの発生率は少し増加しますが、同じ卵巣から分泌されるプロゲストロン(黄体ホルモン)と併用することにより、それらのがんの発生率は何も服用して無い人よりも、むしろ減少します。
子宮体がんの手術後の再発予防には高濃度の黄体ホルモン剤が使われることがあります。
信長の時代は人間50年といわれておりましたが、いまや80年をこえています。閉経期以後に、またもうひと花咲かせようではありませんか。
女性の場合はホルモン補充療法というすばらしい武器があるのに、男性の場合にはそれに匹敵するものが無いことは筆者としてもさみしい限りです。