公式28:オームの法則
1.普通の抵抗のオームの法則
これはいわゆるオームの法則です。下の二つは普通はオームの法則とは言われないですが、電流、電圧、抵抗の関係ということで同じところで解説します。まずは普通の抵抗の場合。E=I・R(E:抵抗両端間の電位差、I:抵抗を流れる電流、R:抵抗値)です。Eを単に電圧と説明する場合も多いですが、正確には抵抗の両端の電位の差のことです。
2.コイルに対するオームの法則
コイルは普通は単なる導線として扱いますが、そこを流れる電流が変化する場合には一種の抵抗として扱います。これは、コイルを流れる電流の変化によりコイル内部の磁場が変化し、それがさらにコイルに誘導起電力を生じるためです。とりあえず、式の形は、V=−L・(dI/dt)(V:コイル両端の電位差。L:自己インダクタンス(コイルによる定数)、dI/dt:コイルを流れる電流の時間微分)です。
3.コンデンサーによるオームの法則
コンデンサーは普段は断線として扱いますが、電荷がたまりつつある状態、または減っていく状態では、それが電流として扱えます。電流の定義に、コンデンサーの関係式を代入して、C・(dV/dt)=I(C:コンデンサーの電気容量、dV/dt:コンデンサーの電位差の時間微分、I:(実質的には)ンデンサーに流れる電流)です。