1.電流と流れるプール
電流というものは、見えないものである以上なんとなく実感のわかないものです。そこで電流を流れるプールのようにたとえてみましょう。実際に電流は電線中の電子の流れなので、そんなに突拍子もないたとえではないです。例えば枝分かれのある流れるプールを想像すると、分岐の上流の水量は、分岐の下流にある二本の流れの水量を足したものになるのは当たり前です。同じように、電線が分かれ道になっているときは、上流の電流量は、下流の二本の電線の電流の合計になります(これはキルヒホッフの第一法則そのものです)。このように、電流を考える際には、流れるプールを想像してみましょう。