有機工業化学(平成七年度)

(3問中2問を選んで回答のこと。)

1.石油精製の技術について以下の問に答えよ。
イ.原油より各種石油製品を得るために最初に行われる物理的分離操作を挙げ、本走査により得られる石油製品五種を沸点の低い順に並べよ。
ロ.ガソリン基材の代表的な製造プロセスのうち一種を挙げ、それぞれのプロセスに用いられる触媒、反応機構、および主要な生成物のうち一種の構造式を示せ。
ハ.重質油の分解法として知られえる水素化分解法に用いられる代表的な触媒を挙げ、パラフィンの分解についての反応機構を述べよ。

2、酢酸について以下の問に答えよ。
イ、酢酸の主たる用途、その化学式、最終製品などについて答えよ。
ロ、酢酸の合成ルートについて
1、石炭を炭素原料とするルート
2、石油を炭素原料とするルート
3、天然ガスを原料とするルート
についてその反応経路、触媒、プロセスなどについて記せ。
ハ、この3大合成法が主として工業的に用いられた年代の順およびその理由について記せ。

3、日本における化学産業(化学工業、石油精製、バイオインダストリー)について現状と将来進むべき方向について問題点の解析、その解決方法および将来展望について2千字以内で述べよ。


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