今回紹介するのは変形パンダ3種です。
(本来は拙著『ダガング』出版記念のタイミングで考えていたんですが、1年以上遅れてしまいました)
まず紹介するパンダは中国大陸で売られていた『百変熊猫(スーパーチェンジパンダ)』です。
直立したパンダ型からロボットモードに変形するというアイテムです。
パッケージのイラストなどから、発売当時中国で流行していた映画『カンフーパンダ』をイメージしているようですが、
玩具自体は『ビーストウォーズネオ』のタヌキ型商品「ハインラッド」を流用したものです。
頭部はハインラッドのものから変更されており、武器パーツと股間のパーツなどが一部省略されています。
また手のパーツも変更され、腹の「功夫」パーツは開閉して中に小物を収納できる(?)ギミックが追加されていますが、このあたりの変更は以前に中国で発売されたビーストウォーズ流用商品『ビーストマン』の時点からの変更なようです。
パッケージ台紙のイラストは「カンフーパンダ」のCGに
実際のパンダの顔をアイコラしたもの。
続いてご紹介するのは、日本の玩具メーカー「ザ・アクセス」から発売されている『アニバトロン』シリーズのパンダロボです。
もともと香港の「フライングドラゴン社」が発売していた変形ロボシリーズの商品を輸入販売したもの。
パンダ型からロボットモードに変形、附属の銃を持たせることが可能です。
パンダタイプの他に「ライオンタイプ」「ホワイトタイガータイプ」「北海道限定クマタイプ」も存在します。
パッケージはライオン、ホワイトタイガーと共通。
附属する銃は3種類がランダムに封入されている。
以上の2種類はそれぞれ『いんちきおもちゃ大図鑑』『スーパーB級変形ロボット大戦 ダガング』でも紹介されていますので、興味のある方はそちらをご確認下さい(あからさまマーケティング)。
そして、じつは今回のメインアイテムは3番目にご紹介する『DISTORT CAR』です。
台湾で発見したもので、トラックからパンダ型ロボに変形するアイテム。
本体デザインや変型ギミックはトランスフォーマーの『ディズニーレーベル ミッキーマウストレーラー』から流用されたものです。
しかしサイズが拡大され、カーモードでは電動でミステリー走行、ライト&サウンドのギミックが追加されています。
ミステリー走行用の動力パーツはロボットモードのお腹に位置するため、ロボットモードでのデザインもオリジナルとは多少かけ離れた独特のイメージになっているのも特徴です。
運転席上部のスイッチをONにすることでライトが点灯し、クラクション音とエンジン音が鳴る。
カラーバリエーションも存在、黄色のバージョンはパンダではなくネコ型ロボに変形する。
ネコタイプのロボットモード(右)とオリジナルであるミッキーマウストレーラー(左)
パンダ、ネコ共に爪先の変形と腕付根の開閉がが省略されている。
パッケージ状態。
中国大陸ではブリスタパッケージ版でも発売されており、
こちらは「イヌ」「トラ」「リュウ」など更なるバリエーションも存在する。