今回紹介するのは中国で販売されている戦隊ふう玩具シリーズ『神獣金剛』です。
『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の主役ロボ「大獣神」を流用したロボット「神獣金剛」をメインに据えた商品展開で、シリーズ名と主役ロボットが同名であることでもわかるように(戦隊ヒーロー的なキャラクターも存在しますが)あくまで主役はロボットという感じです。
大獣神を元ネタにしながらも中国の「五神」をモチーフに、大幅に改修が加えられており『ジュウレンジャー』の後番組である『五星戦隊ダイレンジャー』を思わせる「中華っぽい」デザインとなっています。
ヒーローのデザインはあか抜けておらず、「パーティーグッズの変身コスチューム」のような感じ。
リーダーは日本の戦隊と異なりイエローが担当していますが、これはモチーフである「五神」で中央に位置する麒麟を象徴する色が黄色であることからと思われます(この思想により中国では黄色は皇帝の色とされています)。
また朱雀を担当するレッドが女性キャラとなっていますが、奇しくも同年日本で放送された『侍戦隊シンケンジャー』では戦隊史上初となる女性のレッドが登場しました。玩具の開発時期などから考えて、おそらく偶然の一致でしょう。
商品展開は主役ロボのDX版、縮小版、食玩ふうの廉価版、(ロボの)アクションフィギュア版、さらに、パワーレンジャーのゾードモーフィンふうのヒーローから神獣メカに変形する玩具が発売されており、また変身アイテムや武器などのなりきりアイテムも確認されています。
作品は特撮番組ではなくアニメ作品で、現在はDVDBOXも発売中。
また、中国の動画サイトなどではオープニングアニメ風のCG動画が公開されています。「神獣金剛」のDXセットなどにはDVDが附属している商品もありますが、このDVDの内容が動画サイトのものと同じかどうかは未確認です(我が家の環境では視聴できなかったため)。