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なにをみつめているのだろう...
★今回の旅日記はこちらから
★なぜモアイなのか
私はUFOが好きだ。それらしきものを見たこともあります。
我々は果てしない宇宙の中で地球というちっぽけな星に住んでいるわけだけど、ココにしか生命体が居ない
だなんて考えるのは傲慢すぎる。絶対に他の星にも宇宙人が居ると信じています。
で、
遥かなる宇宙をみつめているモアイ像(イースター島)とか
上空からでないとその形がわからないナスカの地上絵(ペルー)とか
巨石がサークル状に立っているストーンヘンジ(イギリス)とか
UFOのニオイ(?)がするそうしたものに、とってもキョウミがあるの。
また、今から8年ほど前、ネット検索をしていたら、日本のあるクレーン会社が文化事業の一環としてモアイ像
の修復工事をやっていることを知りました。その修復工事の様子もアップされていてますますこの眼で見たい
と思ったのです。
★どこにあるのか
モアイ像がイースター島にあることは知ってましたが、イースター島がどこにあるのかは今回初めて知りました。
国はチリなんだよねぇ。
1722年のイースターの日(復活祭)にオランダ人がこの島を発見したことから名づけられました。
しかし、島のひとたちは、この島のことをラパヌイと呼んでいます。
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イースター島に辿り着くルートは、タヒチまたはチリから飛行機です。
日本→タヒチ11時間半。タヒチ→イースター島5時間半。
モアイに関してはいくつかの専門用語があります。
アフ:モアイは祭壇の上に立てられています。この祭壇をアフといいます。
プカオ:モアイの中には帽子を被っているものもあります。この帽子のことをプカオといいます。16世紀以降
に作られたモアイがこのプカオを乗せていると言われています。
マナ:モアイには元々眼が付いていたそうです。その眼から放たれる不思議なパワーのことをマナといいます。
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眼は白サンゴと岩石でできています。不思議なパワーというより愛嬌があるよね。
帽子は赤い色の岩石で作られています。この転がってる帽子は1メータ50センチくらいある。
★なんのため?
最初はアフ(祭壇)だけだったが、権力を示すために像を立てるようになったらしい。さらに自分たちの部族の力を
誇示するためどんどん巨大化していったようです。
モアイは海を背にして陸地に向けて立てられています。モアイの眼がもつマナと呼ばれるパワーで自分たちの村を
守っていたんだそうです。
日本で言えばお地蔵さまみたいなものかしらね。
でもこの写真にあるアキビというところのモアイだけは、唯一海を向いて立っています。その見つめる方角は、この島
に最初にやってきたと言われる人たちが住んでいたポリネシアの島。郷愁のモアイなのかしら。
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★いつごろ?
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イースター島のいたるところにモアイがあります。全部で1000体以上なんですって。
が、そのほとんどが倒され壊されています。
17世紀中頃から部族間同士の争いで『モアイ倒し戦争』が始まり、19世紀終わりには全てのモアイが倒された
んだそうです。
モアイは8世紀ころから作成され始めたらしく、1000年以上もの間、この石像文明があったことになります。
★どうやって作るの?
石器を使って山から切り出したんだそうです。あんなに大きいものを手作業でしかも石器で切り出すなんて気の遠くなる
ような作業だね。
ちょっと分かり難いけど、この写真はラノララクという山で切り出し途中の横向き頭の部分。
そして切り出した後は、山の斜面に穴を掘ってその中に一旦立てかけて、それから背中の彫刻をして...
日本で知られているモアイ像は(渋谷の駅前にあるヤツ)これだよね。
でも作成途中のものだったのか!!
しかも顔の下には胴体が埋もれていたことを初めて知りました。
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倒れそうだから支えてみました(^^♪
★大きさは?
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小さいもので高さ4メートル・30トン。立っていた最大のものは10メートル・80トン。
山の中に残された作成中のモアイの中にはなんと21メートルもの大きさのものがあります。でも出来上がった
としても実際に運ぶことができたのか不明。
※アフ(祭壇)に乗るのは禁止。なのでモアイ横に並んで撮ったのはこの写真だけ。
でも撮ってもらったら頭が切れてる..(^^♪ これは1970年の大阪万博のときに日本にやってきたことのあるモアイだ
そうです。小ぶりなモアイですね。
★どうやって運ぶの?
どうやって何キロも離れた場所へ運んだのか?
一説では立てかけてた穴を崩して、背中に丸太を入れながら転がしていったのではないかと言われています。
じゃあどうやって立てたのか?
これも推測だそうですが、背中に少しずつ石を積み上げていって持ち上げたのではないかと言われています。
しかし、80トンもある巨石が背中に石を積み上げていくことで、持ち上がるのか?
やっぱりUFOだと思うけどなあ。
しかも、この巨石に帽子をどうやって乗せるんだ?
一説では、背中に積み上げた石の上をゴロゴロ転がして頭の上に乗せたのではというんだけど、そんな
上手くいくかねぇ。
絶対UFOだよ!
★修復作業
1991年〜95年にかけ、クレーン会社の「タダノ」が修復作業を行い、クレーンもそのまま寄贈したそうです。
詳しい修復作業の様子はココ→ http://www.tadano.co.jp/moai/index.htm
これがその修復したトンガリキというところの15体のモアイ。壮観な眺めでした。
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ご覧のように右から2番目のモアイだけプカオを被っています。これにはこんなエピソードが...
モアイは樹脂を用いて首と胴を接合し、風化を避けるための保護剤などを使って修復が行われました。さらには
日本の技術者が今後の修復工事のことを考え、現地の人たちにクレーンの操作方法なども教えながら立てたそうです。
で、すべての修復工事が終わり、日本の技術者たちがランチにでかけ、戻ってきたら、なんと現地の人がクレーンを
操作して、ひょこっとプカオを乗せてしまっていたんだそうです。
アフ(祭壇)やモアイ自体はそれなりに補強工事が施されていますが、このプカオは修復作業のメニューになかった
わけで、ちょいと危険らしい...(^^♪ でも面白いエピドードだよね。
トンガリキにならって、民芸品店でモアイの石像15体を購入しました。これでおウチでモアイ!!
★他にもモアイ
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アナケナビーチには、ヤシの木をバックに白い砂浜に立つモアイがあります。倒されたモアイが砂に埋もれていて
保存状態がよかったので、背中の彫刻(写真ではわからないけど)も残っていて、プカオもほぼ完全な状態です。
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タハイにある海をバックにしたモアイ。顔が欠けていて痛々しいね。
同じくタハイにあるモアイはプカオ・眼(レプリカ)が付いたフル装備のモアイです。
以下、イースター島やモアイについて書かれているサイトです。
イースター島でお世話になった日本人ガイドさんのブログ「イースター島ドタバタ生活記」:http://rapanui.blog4.fc2.com/
イースター島に住んでいる日本人の方が作成しているサイト「地球のお臍」:http://www.geocities.co.jp/PowderRoom-Tulip/3874/
イースター島の歴史: http://landsend.cool.ne.jp/rapanui/history.htm
雑誌ニュートンの特集: http://www.newtonpress.co.jp/search2/sample/kiji_phtm/p1999/p199903/p199903p050.html
イースター島の概要とモアイの説明: http://www.yamaichi.cl/spot/easter_summary.html
By Toshiko