◆ハリケーンがやってきた!!
プンタカナから帰る日、ハリケーンのため、朝から空は大荒れ。
天気予報では、ドミニカの真上にハリケーンがいる。↓彼の手の下、赤いところがドミニカ。

我々はプンタカナからマイアミへ飛び、マイアミで1泊して、翌朝、ロサンゼルス経由で成田へ。
空港でチェックインしようとしたら、
「申し訳ありませんが、飛行機の都合でマイアミ便はフライトキャンセル
となりました。」とカウンターのお姉さん。
「えっ〜?!マイアミで乗り継いで、日本に帰るんだけど。。。我々が乗る便以外のマイアミ便は?」
「そちらは、もう満席です。」
かなり時間をかけて調べてから
「NY便で、NYから成田でよろしいですか?」
えっ、NY?!日本に帰れれば、なんでもいいです!」
このやりとりの後、隣のカウンターにいた金バッチを付けたマネージャークラスの男性が、チケット
チェンジの手続をしてくれました。
「あの、NYでのホテルはどうなるの?
「こちらでご用意します」それなら、ホッ
そしてチェックインして空港内へ。しかし、外の雨風が物凄い。我々の便と同じゲートの1つ前の
飛行機がなかなか飛び立たない。そして、悪天候のためフライトが次々キャンセルになっていく。
結果、5時間待たされて、NY便もなんとフライトキャンセルとなってしまった!!
空港内は大パニック!!
預けてあるスーツケースをピックアップしたものの、この後どうしていいかわからない。
現地旅行社へ電話したけれど、公衆電話がうまく繋がらず、けれどコインが戻らず。(泥棒電話!)
最後のコインがなくなってしまった!
周りでは携帯を使って、旅行社やホテルへ電話をしている。あぁ、こういう時に世界携帯が
有効なのね。借りてくればよかった。。。(>_<)

「ここでのホテルは用意してくれるの?」と航空会社の係員を捕まえて尋ねた。
「会社都合のキャンセルは用意しますが、悪天候のキャンセルの場合はホテル代はでません」
きゃ〜、どうすんだぁ!!
こりゃ、最悪は空港に泊まるしかないな...

と思っていたところへ、偶然、さっきNY便のチケットに切り替えてくれた男性
が通りかかった。
「NY便もキャンセルになっちゃった!!どうしたらいいの?」と泣きついた。
あちらも私を覚えてくれていて、「じゃあ付いていっらしゃい」と言われ、オフィスへ。
そこで、ホテルの宿泊券と、ホテルと空港の往復のタクシークーポンを出してくれた。
「明日朝8時に、ここへ電話して、航空券を取ってもらうように」と電話番号を渡された。
「あなたは、明日この電話番号にいるの?」
「いや、これは電話受付で僕はいません。申し訳ないけど」
名前を書いてもらった。 「Julio(フリオ) Encarnacion」。いい人だ。
「Thank you , Julio(フリオ)!!」
大混乱の空港で、彼と出会えたことは奇跡に近い。

寝床が決まりひとまず安心。
しかし、タクシーに乗るまでがまたひと苦労。ドライバーはみな現金払いの客ばかり乗せ、
クーポンだと乗せてくれない!!
航空会社の係員に、他の1家族と一緒に乗せてくれるタクシーをやっとみつけてもらった。

ホテルは、それはそれはキレイな大きなホテル。オールインクルーシブ。(飲み食いタダ!)
こりゃ、ラッキー!

が、しかし、またまたトラブル。自分の部屋の鍵が開かない!
SUICAみたいにカードをドアにかざすのだけど、反応しない。
そこへたまたま従業員が通りかかり、メンテナンスを呼んでもらった。
なんと、ドア側のセンサーの電池切れ。
やっとこさ部屋へ。広くてキレイな部屋でした。ふぅ〜
でもこれで1日遅れの帰国が決定。そうだ、日本へ国際電話しなくちゃ!
パオのペットホテル、そして会社の同僚へ連絡した。

翌朝、フリオが指定した番号へ電話。
が、しかし、 「昨日の混乱で、今日はこの番号では受付できません。
空港のチェックインカウンターへ行ってください」
またしても、えっー!!!
朝食後、とにかく空港へ。
そして、カウンターに、またしてもフリオ発見!!
昨日からの、この事情をまた別の人に説明するのはシンドイ。心の中でフリオがいます
ようにと念じていたの。
彼は私に気づくとニッコリ笑って「Hi!」と手を振る。
「昨日教えてくれた番号へかけたけど、ダメだったよ!」
「OK!」 彼はまた、NY経由、翌日、成田へのフライトを手配してくれた。
ほんといろいろお世話になったので一緒にパチリ。胸の金バッチが眩しいわ。お礼に
富士山の描かれた扇子をプレゼント。


出国審査を通り、空港内へ。メレンゲの演奏なんかやっている。

聞きながら、ビールを飲んでのびりしていたら、
「NY便のKURITAさん、GATE7へ」とのアナウンス。
なんだ〜?!
慌ててGATEへ行くと、「すぐ出ますよ」と言われ、慌しく飛行機へ。
えっ??なんで??まだ時間があるのに。
私たちの昨日のフライトは14:45発。搭乗券も昨日の時間が書かれていた。
が、振替便は、なんと11:00出発だったのだ。
危ない、危ない。危うく乗り遅れるとこだった。
NYまで3時間半。

◆ようやくNY

無事にNYへ到着。でも、またここからがひと仕事。
ホテルの手配はチェックインカウンターでやってもらわなければならない。長〜い列を並んで
やっとカウンターへ。
「ホテルの手配をお願いします」
「プンタカナのNY便はハリケーンでキャンセルです。ホテルは用意できません
えっ〜!!
「いや、元々のフライトはマイアミで、それはそちらの都合でキャンセルになったの。プンタカナ
のカウンターではNYのホテルは用意するって言われたわよ」
するとマネージャーに確認しに行き、「お待ちください」と言われてから30分。
ようやくJFK近くのホテルの宿泊券をGET。そしてなんとかホテルへ辿り着いた。ふぅ〜

昨日からのドタバタで頑張った自分をちょっと褒めてあげたい気分だった
ので、ちょいと贅沢してマンハッタンまでタクシー飛ばし、「初花」というお寿司屋へ行きました。
お寿司も日本酒も、美味しかった〜!

ほんとにハリケーンにはやられた!!
が、実はカテゴリー0。正確にはハリケーンではなく暴風雨。
よく大被害をもたらすカテゴリー5なんていうハリケーンのニュースがあるけど、とてつもない
規模であることが想像できる。

いやぁー、しかし、ほんとにいろいろあった今回の旅行。
大変だったけど、いい経験でした。

◆今回の教訓

教訓1:英語はもっと勉強すべし。(契約書が読めなかった)
教訓2:悪天候でのフライトキャンセルの場合、ホテル代は出ない
教訓3:国際携帯はあると便利
教訓4:混乱時には優しくて力のある人をGETせよ
教訓5:振替便の時間には注意せよ

おしまい