1月28日
【世界は想いでできている】
なんと今回、私は魔法使いの学校の長。そう、まさにハリポタの世界!のような。
耳の聞こえない魔法使いウルが、世界平和を強く想い、人間たちの運命を変えるため
仲間と共に立ち向かう。。。そんなお話。
実は一昨年12月の舞台をご一緒したのがきっかけで、今回のプロデューサーでもある箕輪
菜穂江 さんに、昨年7月の舞台にオファーをいただき、そのときに彼女は、いつか障がい者
の方たちとミュージカルを作りたいんだという夢を語ってくれました。
今回はその趣旨に賛同して、参加させてもらうことになりました。
でもミュージカルって、歌と踊りじゃん。
私は歌えないし、踊れないから、実は参加をためらっていたの。
そしたら「栗田さんは芝居枠」で、と言われて。。。
でもね、台本見たら、歌があった(@_@;)
歌と言っても生徒の名前を紹介するだけなんどけどね。一言2回とは言え、ソロなわけよ。
ドっキドキ。稽古風景がこれ。
今回の舞台はダブル演出。
歳岡 孝士さんと笹浦 暢大さん。(写真は横に手話通訳の鎌田早苗さん)
一昨年、川崎でやった「未来旅行社、はじめました」で、この二人のダブル演出を経験した。
前半、歳岡さんが芝居そのものを中心に演出、後半に笹浦さんが加わり、舞台のビジュアル中心
の演出を加えていく。
歳岡さんは、その時も最後まで「お客様のために」と言い続けていたのが印象的だった。信じら
れる演出家だ。
笹浦さんは特に小屋入りしてからの手腕が素晴らしく、その時も実にキレイな舞台を作ってくれた。
最強のダブル演出だ。
今回、このお二人にW演出をオーダーしたのが、一昨年共演し、今回のプロデューサーでもある箕輪
菜穂江さん。あの時の舞台を経験すれば、わかる。
そして今回は歳岡さんがホンを書いた。
ウクライナの戦争のこと、地球規模での温暖化や異常気象、いじめや格差社会。。。。現代が抱える
いろんな問題を織り込んだとても想いの詰まった素敵な作品だ。才能あるなぁ。
歳岡さんは、今回もやはりお客様のために、と訴え続ける。役者としては、一番大切にしたいことだ。
そして笹浦さんの魔法も健在だ。舞台写真がメチャメチャきれい。今回も魅せるステージになっている。
今回、主役を務めたMiChiさんはろう者の方。手話と豊かな表情で演じました。
また車椅子で参加した四枝美和さん。初舞台とは思えない堂々とした演技でした。
今回の舞台は全編手話付き。手話通訳専門の方に加え、若手役者が場面ごとに手話を担当した。
手話は手で言葉を伝えるだけでなく、そのときの気持ち、感情についても、顔の表情など体全体を使って
伝えることが大事だということを学んだ。
ララベル役で共演した大久保舞咲ちゃんの手話も表情豊か。
しかし残念ながら、体調不良者が複数出てしまい、8公演中、4公演を終えたところで中止となってしまいました。
昨年夏の舞台に続き、最後まで完走できなかった。
今回はコロナではなくインフル。やはり大勢の人数が集まり、現場ではマスクを外しているので、難しいですね。
けれども障がいのある方もない方も、一緒になって舞台を作り、そして手話つきの舞台を実現することができ
ました。プロデューサーが願ったこと、一石を投じることはできたのではと思います。