石垣島の旅日記 つづき

1月2日(月)
前日(元旦)の晩、お義母さんのお風呂事件があったので、夜中もなんとなく落ち着かなかった。
明け方、階下のお義母さんがトイレに行った音で目が覚め、ちゃんと出てくるまでは気にしていました。
そして朝、一番早く起きてきたのはお義母さんでした。
「お義母さん、具合どうですか?」
「大丈夫よ」
「気分は?」
「平気」
「昨晩はビックリしましたよ」
「私もビックリしたわよ」
昨晩の事件は、ほんとに単なる「のぼせ」だったようだ。でも年齢が年齢だし、無理はできない。
「今日は島に行くんでしょ?」
「えっ!大丈夫なんですか?」
「大丈夫でしょ」
実は今回の石垣島の最大イベントが離島ツアーでした。近くには「竹富島」「西表島」「小浜島」など特色のある離島が
点在しています。特に「竹富島」は、水牛が引く牛車での観光が有名。
晴れていたし、お義母さんが大丈夫だというので、「竹富島」のツアーへ参加することにしました。

石垣島の離島桟橋からジェット船で10分。風が強い日だったで、これがメチャ揺れ。とても10分以上は乗っていられ
ない。猛スピードなので、船体がガンガンと前後左右に揺れ、ほんと怖かった。

で、到着すると係りの人が「ではグラスボートへどうぞ。少し揺れます」(またかよ)
でも揺れはジェット船ほどではなかった。船酔いするから、船が止まってから船底のガラスを
見るようにと言われました。
晴れていたので海もキレイ!テーブルサンゴがほんと見事に広がっていました。
ブルーの魚やニモ(くまのみ)や、黄色などの魚など、たくさん見えました。
私たちたちは、海外で、さんざんシュノーケルで見ているけれど、お義母さんは初めてなので
「キレイねぇ」と、とっても喜んでくれました。ヨカッタ!(*^_^*)

続いては、車で島内観光。ドライバーのおじちゃんがガイドしてくれる。竹富島の人口は340人。
ひとり暮らしのお年寄りが多いそうだ。島では仕事がないため、みんな島を出て行ってしまうらしい。
車は「星の砂」のビーチ(皆治浜)へ。あの有名な星の砂が広がっているというひっそりした
ビーチ。ビーチスタッフの人に教わった通り、岩の間に指を押し込んで、ピっとすると、あら不思議、
星の形の砂が指に刺さっている!!
かなり大きいキレイな星の砂が取れ、スタッフの人に褒められた。うふふ。

そして、次にいよいよメインイベントの水牛車。
我々を乗せてくれる水牛は「大ちゃん」。ほんとにの〜んびり動くの。ガイドのおじぃの話を聞きながら、ゆらゆら揺られて..
町並みもゆっくり楽しみながらの観光は、とっても楽しかった。慌しくない観光なので、お義母さんもお義兄さんも喜んで
くれました。帰りのジェット船は、ほとんど揺れなかった。ホッ


この竹富島のツアーは、3時間程度。
なので、午後の時間が空くので、次に予定していたのは、ミンサー織りの体験コース。
ミンサー織りとは沖縄独特の織物で、5つと4つの枡模様が特徴。「いつ(五)の世(四)までも末永く」
という願いが込められているそうだ。
お義母さんは昔、機を織ったことがあると言っていたので面白いかなあと思い企画したのだけど、やはりちょっと疲れた
ようで「宿に戻ろうかしら。寿子さんは行ってらっしゃいよ」って。
姪っ子やお義兄さんも、お疲れみたいだったので、kuriさんに付き合ってもらい、私だけ参加。「みんさー工芸館」へ。
※体験コースは予約が必要です。

でも、これがメチャ面白かった。テーブルセンター(小)のコースを申し込み、kuriさんに30〜40分くらい待っててもらい
私はひたすら機織り。初めてやったけどメチャ面白い。教えてくれた先生も「ハマるわよぉ」って。
縦糸にすでに柄がプリントされていて、横糸を通すだけなんだけど、糸を通す度にどんどん出来上がっていく。
私はビーズ手芸や洋裁など、この手のことが大好きなので、とっても面白かった。
で、出来上がったのがコレ。なかなかよい出来栄えで、先生にも「初めてなのによくできました」って。(お世辞でしょうけど)
かなり納得がいくデキで大満足!(*^_^*) 修了証書までくれました。自宅用にランチョンマット・コースターのおみやげ。
ショップで、お義母さんや姪っ子にも、ミンサー織りのおみやげを買いました。

  


お義母さんの体調も考え、最終日の夕飯はスーパーで買出しして、宿でホームパーティすることにしました。
ミンサー織りの後、ジャスコ系の「Maxバリュー」へ。
宿のスタッフが言っていたように、お正月だというのに、おせち料理は全く売ってない。不思議だね。
お寿司をメインに、いろいろ泡盛のツマミとなるようなものを買い込んで宿へ戻りました。

パーティ好きの私ですから、盛り付けなどもちょっと工夫して、栗田家一族ホームパーティの始まり、はじまり。
沖縄でひとり暮らしをしている姪っ子も「ホームパーティ、楽しい!」って。そうだよね、みんなで食べる
食事は楽しく、美味しいよね。(*^_^*) 
しかしホームパーティだと、帰る心配がないから、泡盛もついつい飲みすぎ....(^^♪
姪っ子とも、ゆっくり話しをしたのは初めてだった。お母さんを6年前に亡くしているから、私たちが何かしてあげられる
ことがあれば、してあげなくちゃね。

最後の夜、外食よりもホームパーティで大正解!ワイワイおしゃべりしながら、食事もお酒も進み...
こうして石垣島での最後の夜が過ぎていったのでした。


1月3日(火)

朝起きたら、ちょいと二日酔い。昨日の泡盛だ...
宿での最後の朝食をいただき...この朝食をいただくレストランが、また絶好の眺めなの。目の前に青い海が広がり
とってもステキ!!この眺めも見納めか。
朝食後、部屋で荷造り。
そうそう、調度品もすばらしいのよ。黒のレザー張りイスに大きなガラステーブル。ベッドメーキング
は毎日やってくれたし、アメニティもちゃんとしてるし、スタッフもフレンドリーだし...また来たいなぁ。
            
チェックアウトを済ませ、街へ。
昨日、私がプレゼントしたミンサー織りをお義母さんも姪っ子も気に入ってくれて、自分たちもショップへ
行きたいと言うので「みんさー工芸館」へ。
その後、各自おみやげを買うため、おみやげ屋さん巡り。近所へのおみやげ、会社へのおみやげ...
お義母さんが、私になにか買ってあげたいと言い出して、遠慮したのだけれど、強く言って下さるので、
「ほたる石」のペンダントを買ってもらっちゃった。実は初日にお義母さんが姪っ子とお揃いで
「ほたる石」のペンダントを購入したの。彼女たちは、かわいらしい小粒のデザインを選んでましたが、私は、ほら、
私だからさ。ちょいと大きめの派手目のデザインを選びました。これなら夏冬、活躍しそう。
ありがとう、お義母さん!

そうこうするうちに、タイムアップ!レンタカーを返して空港へ。
姪っ子は「あぁ、今日からまたひとりだ」とポツリ。ワイワイ賑やかだったから、ギャップで寂しいだろうなぁ。
お義母さん・姪っ子と3人でプリクラも撮りました。

お義母さんのお風呂事件は想定外だったものの、短期間でいろいろ楽しめて、栗田家の家族旅行は大成功!パチパチ
お義母さんにキレイな海とか、いろいろ見せてあげたりできて、喜んでもらえて、それが一番うれしかったね。(*^_^*)

※でもね、私の段取りよくテキパキするリズムが、お義兄さんや姪っ子とは違うため、尻を叩くような感じだったかなぁ。
 お義兄さんは「付いていけばいいから、まあ楽でいいけど」とは言ってたけどね。体内リズムってみな違うものね。
 ただ短期間の旅行だと、段取りよくしないと何もできないで終わっちゃうから仕方ないっす。

おしまい
By Toshiko