Kawasaki Ski Association Since1939 本文へジャンプ

●akkoの「ちょっとおせっかい」


ーーーーーーーーーーー 第4回 まだまだ おせっかい ーーーーーーーーーー

いよいよ始まりましたね!バンクーバーオリンピック!!

冬季オリンピックは私たちにとって、興味深い競技がいっぱいですね!皆さん寝不足を覚悟でテレビにかぶりつきの日々を送っているのではないでしょうか?
私もすっかりテレビっ子(子???)状態です。そして、がんばる選手にいちいち感動して、うるうる・・・。
また、私は1998年の長野オリンピックのとき、幸運にも(?)アルペンダウンヒルコースの設営に携わったり、選手たちを間近に見たりしていたこともあり、冬季オリンピックというとついそのときのことを思い出して、いろいろな角度で見てしまいます。「関係者は大変なんだろうな〜」なんて・・・(笑)

あの独特の雰囲気のオリンピックで活躍できる選手って、いったいどんな生活を送って、どんなトレーニングをして、どんな精神力を持っているのでしょう?日本人選手もがんばっています!応援しつつ私たちもがんばらなきゃ!

調子はいかがですか?
さて、いよいよ指導員検定が始まります。指導員受検の方たちはもうすでに会場へ移動しているのでしょうか?準指導員受検そして、認定指導員受検の皆さんももうまもなく本番ですね?調子はいかがですか?

実は先週末、五竜・の行事で準指養成講習班を担当してきたのですが、思ったより皆さん理解して滑っていたので安心しました(^^;)。
ただ、ほんの少しおせっかいをやくとすれば。。。
■A単位
A単位の2種目は、実践的滑りではありません。けれど、2種目ともターンを連続させるうえで、必要且つ重要な動きを含んでいます。それをよく理解して滑れるか・・・?ただ、DVDや講師の見た目を真似するにとどまらず、理解して生徒(ジャッジ)にその動きを見せるように滑ることが大事でしょう。特に、「横滑りと停止」は1種目の中に「横滑り」と「停止」の2つの要素がありますよ。
「谷回り」も「谷へ」「回る」ことをお忘れなく。ときどき「ヨコへ動く」になっている人がいますよ(このような人は、ターンが始まったところから内脚の膝が山側のエッジを越えてしまって、すぐにパラレルスタンスになっています)。
※指導者必携のP138〜139の連続写真の動きを見てみましょう。ただし、練習のときは斜度選びも大事!
■B、C単位
すでに1級以上を取得している皆さんにとっては、決して難しいことを求められている種目ではないと思います。それぞれの要領、評価基準を確認して滑れば大丈夫じゃないかなぁと思います。ただし、決して「スキーを止める」「スキーをヨコに向ける」滑りにならないように・・・。

流れあるものは美しい
以前、スキー関係のポスターで「速いものは美しい」というキャッチコピーがありましたが、“滑る”競技って、スピードだけでなく、流れのあるものに惹きつけられると思うんです。アルペンスキーもモーグルも、スノーボードもフィギュアスケートも・・・。みんな、流れがあるほうが得点が良かったり、タイムが良かったりしています。そして、観る者を惹きつけるのも途切れなく流れるような動きです。
流れ・・・。軸があってこその流れでしょうか?オリンピックのさまざまな種目から感じます。「すごい!」選手には確かな軸と流れを感じませんか?私も、改めて“軸”と“流れ”を意識してみようと思います。想像しただけで、かなりかっこいー滑りになりそう・・・^^;

バランス・リズム・タイミング
それから、、、スキー操作に必要な「バランス」「リズム」「タイミング」。私はこの3つをとっても、とっても大事にしてきました。バランスが悪いとリズムもタイミングもとれない。リズムがないとタイミングが狂って、バランスも悪い。タイミングが悪いとリズムが悪く、バランスも崩しやすい。。。けれども、この3要素のどれかが良ければ、他の2要素も良くなるんです!
中でも私は「リズム」重視派。調子が悪いときは、まずリズムで立て直してました。力を抜いて歌を歌って滑ったり、小回りなら「1、2、1、2、、、」、大回りなら「ギューン、ギューン」とか「い〜ち、に〜い、い〜ち、に〜い」と言いながら滑ったりするんです。すると、リズムが良ければ、ターンのタイミングも取りやすく、バランスも良くなって、調子が戻ってくることが多いんです。ぜひ、試してみてください!

しつこく・・・、ストックワークを直しましょー!!
リズムよく滑るにはストックワークも大事!小回りの場合はストックワークを有効に使ってリズムをとるんです。前回も書きましたが、五竜・行事でもやはりストックワークの良くない人が目立ったのでしつこく・・・!!
・ ストックを突く位置が定まっていない ⇒ 上体がぶれたり、余計なところに力が入って安定した滑りができない
・ ストックを突くリズムが左右で大きく違う ⇒ どちらかのエッジングが強かったり、甘かったり・・・。左右のターンバランスが悪くなる
・ ストックの持ち方が良くない(ストラップが緩い) ⇒ ストックを突く位置が安定しなかったり、ストックを突きそこなったりして手首を傷めやすい(ストラップの長さを確認しましょう)
などは、他の講師も気になると言っていた点です。皆さんは大丈夫ですか?
残念なことにストックワークが悪いことに気づいていない人も意外と多いんですね。ぜひ、お互いにビデオを撮るなどしてチェックし合ってみてください。そして、自宅やオフィスでも練習してみてください。ストックワークは意識すれば直る!! そして、ストックワークを直せば、リズムがよくなり、タイミングがよくなり、左右均等なターン弧が描けるようになり・・・、たくさんのところが修正されますから!

実際に、五竜・でストックワークが悪く、コブ斜面でリズム良く下りてくることができなかったAさん。「とにかくストックワークを直してみよ!」。2日目・・・、ストックワークがかなり修正され、初日は不安定だったコブ斜面もスムーズに滑れるようになりました。少しの勇気と本気が必要です!

スキーは自然の中で楽しむスポーツ。だから・・・・・・
準指導員を受検される方は、検定会場の車山で行われる市協の直前講習や県連の車山・行事に参加される方も多いことでしょう。もちろん、重要な機会ですから、最後まで諦めずにできる限りのものを吸収してきてください。
ただし、「スキーは自然の中で楽しむスポーツ」ということを忘れないように。。。

☆まず・・・、たとえ、検定会場であっても、同様の検定バーン状況になるとは限りません。
今日は湿雪でも明日はアイスバーン、今日は快晴でも明日は雨や風・・・、なんてこともあり得ます。(昨年はまさにそんな状況でした。)でも、これが自然の中で行うスポーツの難しさであり、楽しさなんですよね!p(^^)q
ですから、 “講習時(練習時)の状況を鵜呑みにしないこと”。このバーンで、○○な状況だったらどう滑ればいいかな?なんてこともちらっとイメージしておくといいかもしれません。
☆斜面は下からもチェック!
ジャッジは下にいます。ときどき、下からも斜面を見上げてみてください。講習時なら後から滑る人の滑りを見てください。そして、何か発見をしてみてください。・・・選手の頃、いつも「下から見ろ!」と言われていたのに、それを怠っていた私。選手を辞めてジャッジ席に座るようになって見えたことがたくさんありました。「あ〜ぁ、もっと前にここから見ていれば良かった・・・」
☆ときには本番のつもりで
そろそろ、本番の緊張感を味わってみてもいいですね。講習中でも、自己練習中でも、何本かに1本は本番のつもりで滑ってみましょう。

資格がなくても教えることはできる。でも・・・・・・
スキーって、別に指導員の資格が無くても教えられるんですよね。スキースクールでも資格制限が2級程度というところもあります。また、クラブや友人間で教えるなら資格がなければいけないということでもありません。でも、私は資格をとって良かった!

それは、まず・・・、準指合格という目標を持ったときにぐっとスキーがうまくなった気がします。できなかったことがたくさんできるようになりました。そして、資格を取ったことで“自覚”と“責任”から勉強をする機会を得ました。また、資格を取ったことで専門委員にもなりました。専門委員になったことで知り得ない方たちとも出会い、仲間が増えました。教えているうちに自分がたくさん学んでいました。
新しいことを学んで、得て、できなかったことができるようになることは本当に楽しいことです。そして、それを共有できる仲間が増えることもまたとても楽しいことです。

今シーズンは、教程の改定などもあり、「げっ、大変だぁ」というのが本音でしたが、今となっては新たな刺激が生まれて、改めてスキーが楽しくなっています(^^)v
資格がなければ・・・、専門委員じゃなければ・・・、検定委員じゃなければ・・・、今、こんなに一生懸命滑ったり勉強していなかったかもしれませんし、こんなに一生懸命皆さんに指導活動をすることもなかったでしょうから、それを考えると、本当に資格をとっていて良かった!
ぜひ、皆さんも資格を取得して、この楽しみを味わってください。

またまた余計なおせっかいでした・・・^^;

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
“自信”と“大丈夫”
「自信」とは自らを信じること。仕事や家庭をやりくりしてこれまでやってきたこと、たくさんのお金と時間を使ってきたこと・・・。全部自分でやってきたことです。最後は、そんながんばった自分を信じましょう。
そして、「大丈夫」と言い聞かせてみましょう。「大丈夫」の文字にはそれぞれ「人」という字が入っているんです。だから、どんなときも人には3人の見方がいるから大丈夫なんですって。それに、市協には3人どころか、受検生同士やクラブの仲間などたくさん味方がいますよね!
あら?検定員って3人では!?・・・ぜひ3人の検定員も味方だと信じて?リラックスして検定に臨みましょう!p(^^)q