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●akkoの「ちょっとおせっかい」



ーーーーーーーーーーー 第3回 またまた おせっかい ーーーーーーーーーー

こんにちは。
暦のうえでは立春も過ぎたと言うのに、ますます寒さが厳しくなっているような・・・、そんな今日この頃ですが、皆さん、お元気ですか?ただいま東北エリア在住の私は、お恥ずかしながら、外の寒さに負けて引きこもりがちな毎日を送っています。。。(今も外はしんしんと雪が降っています・・・)
さて、シーズンインしてから約2か月。
・・・・・・そろそろ疲れが溜まってきていませんか?
指導員受検の方は検定日まで、もうあとわずか。
準指受検の方もいよいよ1ヶ月を切りました。
焦る気持ちも募る頃だと思いますが、今までお仕事や家庭をやりくりして一生懸命に練習してきたことでしょうから、どうぞこれからはしっかり休息をとりながら、検定当日にベストコンディションでいられるような生活を送ってください!
どんなに練習をしても、どんなに勉強をしても、大事な検定当日に体調を崩したり、検定会場に行けない状況になっては仕方がありませんから。。。

今、できることをする!
この時期はお仕事や家庭の事情でスキー場に行けなくても、もう焦らないことが大切。それよりも体調を崩さないこと、今できることをしっかりすることが大切じゃないかと思います。
■その1:ストレッチ
ストレッチなら家でも会社でもできるし、気分もリフレッシュできますね。(できれば、スキーに行っても行かなくても習慣にできるといいですが。。。)
「ストレッチの仕方がわからない」という方は、肩甲骨周りがほぐれるように腕を大きく回したり、立ったまま(寝転がっていてもできます)脚を股関節から大きく回したりするようなことから始めればよいと思います。こうするだけで、肩こりが軽減したり、股関節の詰まりがなくなったりするので、スキーのときも快適になりますよ!
または、立った状態で、足を内股にして前屈。今度は外股にして前屈。すると、腿の裏側のピキピキ・・・するところが違うのがわかります。・・・ちょっとした動きによって使われる筋肉が違うんだ〜ということを感じてみるのも発見があって楽しいですよ。
『指導者必携』のP.222−223には筋肉や関節の名称が出ていますから、それらを見ながら、「ここはこう動くのか〜」なんて思いながら行えば、筋肉&関節の名称も覚えられてしまって、一石二鳥かも!
さらに、関節や筋肉を動かすことは、エネルギー消費にもつながるので、ダイエットやメタボにも効果的です^^(ちなみに私は、硬くなりがちな股関節をよく動かしています&ストレッチポールを使ってゴロゴロ・・・しています)
■その2:ストックワークの練習
ここ数年の講習でとても気になっているのですが、小回りのときのストックワークが残念な方がとても多い。。。本来、ストックはターンをするうえでの補助となっていなければいけないのですが、ストックを使うことが滑りの障害になってしまっている方が多いような気がするのです。
ストックを突く位置がバラバラ、ストックを突くリズムが悪い、さらにはストックの持ち方そのものが悪い・・・。そんなことで、滑りそのものが崩れてしまうのはもったいないことです。特にコブ斜面ではストックワークが有効な補助となるはずなんですから・・・。
というわけで、少しでもストックワークに自信のない方は家で練習してみてください!経験上、滑りながらストックワークを気にすると、脚の動きそのものが乱れて、ストックワークどころではなくなる場合が多いので、ストックワークは鏡などの前で自分のフォームを見ながら改良したほうが、手っ取り早く改善できると思います。(何度も行うことで、筋肉が覚えてくれるのかな〜?)
また、小回りはリズムが大事です。「1,2,1,2」や「トン、トン、トン、トン・・・」でも良いので、リズムを刻みながら滑っているつもりで練習してみるといいですよ。
しつこくやっていれば、ゲレンデへ行ってびっく!「あ、直ってる!!」なんてことも・・・!?
■その3:DVDなどでイメージづくり
これは、私の友人の話です。
大学生の頃、まったくスキーをしたことのなかった友人が「スキーしたいんだけど、教えて」と言うので、「それならば」ということで居候先に紹介し、1シーズン一緒に過ごしていました。時間があるときに一緒に滑ろうと言いつつなかなか滑れずにいたのですが、ヒマさえあれば私と一緒にスキーのビデオ(当時はまだVHSビデオでした^^;)を見ていた彼女。あるとき、ひとりでゲレンデへ出かけてビデオの中の滑りを真似してみたそうです。すると、なんとなく滑れたと・・・!?
その後、滑ることが面白くなったという彼女は、毎日のようにひとりでゲレンデへ行き、緩斜面で登っては滑りを繰り返したそうです。そして、リフトにも乗れるようになり、リフトに一緒に乗った人に声をかけては「1回だけ教えてもらってもいいですか?」と見ず知らずの人にレッスンをしてもらっていたそうです(これはさすがにおススメできませんが・・・^^;)。
そして、およそ1週間後。私が一緒に滑ったときは、ときどきプルークスタンスが出るものの、もうほぼパラレルでターンができていました!? それには私もびっくり!「どうしてそんなに滑れるようになったの?」と聞くと、彼女は「あっこと見てたビデオのイメージで滑ってみたらできた」と。しかも、「ビデオの曲が頭の中で流れるんだ。そうすると、なんかビデオみたいに滑れるような気がしてたの」と言うのです。
もしかすると、彼女の運動神経がとっても良かったのかもしれませんが(そんなふうには見えないんだけど・・・???)イメージって、とっても大切なのだと思います。
ちなみに、私も大好きなスキーヤーの滑りを何度も何度も見て、自分がそのスキーヤーになった気で滑ったら、いつもと違う感覚でうまくいった!なんてことがありました(^^)v
■その4:教程を読書する
前回も書きましたが、教程、、、読んでますか?
私は最近、準指導員検定の準備のために読む(いや、読まなければいけない?)機会が増えているのですが、けっこう楽しんでいます。本当は、硬い文章を読むことは嫌いですし、退屈なのですが、、、元々編集の仕事をしていたこともあり、何ヶ所か誤字脱字を発見したら「まちがい探し」みたいな感覚でちょっと面白くなってしまいました(いやな性格だな〜^^;)。そして、そんな感じでつらつらと読んでいると、改めて「ふ〜ん」と思う内容に出合ったり、「なるほど!」なんて思ったりしています。
準指や指導員を受検した当時は、じっと座って勉強をするのがイヤで、教程を片手に部屋の中を歩きながら読んだり、スクワットしながら読んだり、壁に向かって倒立をしながら読んだり、ときには鉄アレーを持ち上げながら読んでいました(すべて“ながら勉強”に過ぎませんが。。。)
頭に入っていたかどうかは微妙ですが、体を動かしていたかった私はそんな感じで勉強していました。筋トレだけでももったいない、なかなか頭に入らない教程とにらめっこしているのももったいない、というもったいない根性から出た策でした^^;
でも、意外と有効な点もありますよ。良かったら試してみてください!
当日をベストコンディションで迎えられますように!

冒頭でも書きましたが、ここまできたら(今は、特に指導員受検の方)、いかに検定当日をベストコンディションにもっていけるかが肝心です。
おそらく皆さん、毎日お仕事や家事で多少なりとも疲労はあるでしょう。そのうえ、休みのたびに2時間以上かけてスキー場へ行き、寒い中神経を使って滑っていればなおさらです。
滑っていれば安心できるという気持ちはとってもわかります。また、滑れない状況になると不安になるのもよくわかります。でも、これも経験上、疲れを溜めないことが本当に・・・、本当に大切なことです。疲れは溜めるとなかなかとれにくいもの。おまけに疲れがピークに達してしまうと、もう自分ではノーコントロール!になりかねません。
私も選手のときは滑っていないと不安で、疲労を感じても、熱があるなと思っても毎日のように滑っていました。そうこうしているうちに限界がきて体温を測ったときには40度以上。もうフラフラで結局数日間寝込んでしまったことがありました。
そんなことになっては元も子もありません!検定日が近づいたら、思い切って休むこと!動いていないと不安というなら、前述のような“今、できること”をしてみましょう。

自らの声を聞いて休む!
休息の「息」という字――“自らの心”と書きますね。自分の心(体)の声を聞いて、休むべきときにちゃんと休んであげるのが「休息」です。
けれど、休息は何もしないことだけではありません。
「積極的休息(アクティブ・レスト)」という言葉をご存知ですか?疲れているときこそ、完全に休むのではなくウォーキングなど少し軽めの運動をすることで、細胞を超回復するというものです。
スキーに行かない(行けない)とき、何もしないのは不安という方も、積極的休息をとれば、体の疲れとともに不安も少しは解消できるのではないでしょうか? 
ふだんは車で通っている道を歩いてみれば、違う景色が見えたりします。テレビを見るときや家事をするときにちょっとした運動を取り入れて、疲労回復&カロリー消費でこれまた一石二鳥!
いかにして検定当日にベストコンディションにもっていけるか、楽しみながら工夫してみてください!
そして、リフレッシュした心と体で滑りましょ!そのほうが、きっといい滑りができるはずです!!
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“がんばれ”
よく、「がんばれ!」ということばが嫌い、というアスリートがいます。でも、私はこの言葉が大好き。つい、「がんばって!」って言ってしまいます。
そして、ある本を見てから、さらに「がんばれ」という言葉が好きになりました。その本によれば、「がんばれ」は「顔晴れ」なんだと。もちろん当て字でしょうが、「お日様が照っているときみたいな晴れ晴れした顔(笑顔)でがんばれ」という意味なんだそうです。なんか良くないですか?笑顔で顔晴れば、なんかいいことがありそうな気がしませんか?(“笑う門には福来る”と一緒ですね^^)

それでは次回もお楽しみに!!