ドラマ「結婚の条件」

投稿者[ いるいる ] 発言日時 [3月7日(木)11時34分18秒]

吾郎くんが企画から加わったドラマ「結婚の条件」が放送されました。とても面白かったと思います。私が吾郎ファンだからでしょうが、彼とは波長があっているので、言葉、台詞を話さなくても、表情、佇まい等で、こちらの想像力を溢れさせてくれるので、見ていて、どっぷりとこの世界に浸からせて頂きました。

ここからはネタバレです。気を付けて下さいね。

内容的には、強引な所もありました。倒産や、交通事故等は
私としては、ちょっと行き過ぎ?と思いましたが、
既婚者としては彼女の悲しみ、痛い程分かりました。同じ言葉を喋れたとしても、同じような思いに捕われるのに、彼女の孤独感は計り知れない程深かったと思いますよ。
 (酷い事されてないのに、新婚時代ホームシックになった私。。。(遠い目))

掲示板(SMAP以外)の不評を読んで来ましたが、皆さんの書かれていた欠点が、そのままこの作品の持ち味であり、美点だと思います。

普通の人々。韓国と日本の習慣の差、それもとてもデリケートな部分に光が当てられていました。取るに足らないと男の人達は仰るかも知れませんが、これらの積み重ねが日常生活で、最も大切な問題になっていくのです。
少しずつ歯車がズレていったり、ボタンの掛け違いになって行ったりと。

吾郎くん演ずる薫が、今の日本男性の典型と言って良い程、
(或いはフィーバーピッチのPaulだ!!)あまり深く物を考えない所があって、頼りない。(いるいるは、自分がとっても頼りない人間なので、こういう人間に惹かれる。
「かっこいい」と思うのではなく、「分かるよ、分かる!」と頷いてしまうのだ。)

# Paul が同僚の恋人の妊娠を知ると、即答で「結婚生活」の設計を話し始めてしまう所と
薫君が「結婚」について考えていないのに、困った
彼女を見て「結婚しよう」と言ってしまう所そっくり!!

頼りない上に、人の事を考え過ぎて、秘密を作ってしまう。
まあ、これって、よくあるパターンですけれども。

そんな彼が、一応新しい仕事を見つけて、
韓国に帰ってしまった彼女を探しに、日本に連れ戻しに
行く後半。ここがとても素敵なんです。

本来、ドラマを面白くしよう、感動させよう、吾郎くんをかっこよく見せようと思うならば、非常に男らしい所を見せるのでしょうが、上にも書きました通り、彼は一見頼りない青年です。(吾郎ファンの私には、そんな風には見えないけど)
その彼が急に熱血漢に変身したら、この作品の持ち味がそこなわれる。

自分が相手に不足かな。自分なんかより彼女を幸せにできる人がいるんじゃないか。

そう思いながらも、母親に「一人の女性を幸せに出来ないなんて!」と言われて、韓国に行くのですが、現実問題として、やはり日本の家族の後押しは絶対に必要不可欠です。

最初は頼りなかったかもしれない、失敗だったかもしれない。
でも、思いは伝えなくては、相手には分からない。
増してや相手は異国の人。このままで良いのか。
彼女の心の傷を癒すためにも、思いきって伝えに行かなくては。
植木等さん演ずる職人さんと、彼女のお婆ちゃんの恋もからめ、薫くんとヨンファさんは、運命的な出会いをしたが分かります。縁あっての二人なのです。

自分だけだったら、「いいや、悲しい結末だったけど
良い思い出だ」と、かっこつけてもいられたでしょう。

でも、”職人さんの叶えられなかった恋心も、母や、姉の幸せになってと言う願い、妹と婚約者の思い”

韓国で、彼女に会えなかった時、彼女の気持ちを考え、彼女の故郷を歩きながら、””に包んだ人それぞれの気持ちに
思いを馳せ、真実を見つけた。

吾郎くんのファンじゃない人は、まるで何かのグラビア映像か?吾郎くんのプロモーションビデオか?って
思ったかもしれないけれど、あの自然の中で、自然と対話し、心の模索をしているシーンは、ナレーションもなく
何を意味しているのか分からないかもしれませんが
非常に薫くんの心象風景を映していて、綺麗なシーンでした。

あの悲しみも、喜びも、全て聞いてくれると言う
大木の下で、「一人で散歩しちゃダメ。二人で散歩して。」と言うヨンファさんのいじらしいこと。素敵な女優さんですね。
すっかりファンになってしまいました。

普通に生きて来た人間が、困難にぶつかって初めて
様々な物が見えて来て、それが愛だったり、思いやりだったり、様々人の思いだったり、そして、彼や、彼女の思い、
行動が、他の人々にも波及して行って、お互いの事を思い遣るようになる。

等身大の青年の心の軌跡 なんて言ったら
言い過ぎかも知れないけれど、好感の持てる良品だったと思います。

上手くまとまりませんけれど、私の感想とさせて頂きます。

ドラマに付け加えられたドキュメンタリーは、番組枠が変更になったため、急きょ付け加えられた部分です。
吾郎くんのナレーション。とても聞きたかったので、非常嬉しかったです。ファンサービスありがとうございました。

また、吾郎くんがもっと韓国語を話せたら良かった とも
思いましたが、コリン・ファースだって、ディック・フランシスの「帰還」で日本大使館に居た人間を演じましたが
喋った言葉は「フグ」だけでしたから、ご愛嬌として下さい。



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