2002.06.13

モドル
兎を追って初めて踏み入った山の中腹で、思わぬ光景に出会った。

桜。

城からは見えない谷側に、桜が群生していた。
天を覆うように枝を伸ばした桜で、辺りは白く霞んでいる。

「これじゃあ、見えていても、見えていなくても、変わらないな。」

独白のつもりだったが、多分聞こえてしまっただろう。
護衛のつもりで後についてきたのか。
気配は消しているが、自分には「わかる」。

先程の言葉で、きっと険しい表情になっているだろうことも。

「・・・綺麗だな。」

独白のつもりで、しかし今度は聞かせるつもりで、呟いた。

コメント。みたいなの。

既に原形を全く留めていませんが(汗)オウスとタンバです…。
3月くらいに描いたのなので、桜満開です。見えなくても桜です。季節外れなのは御容赦くださいませ(汗)
なんかいろいろ間違ってるし…。
そして妙なss付き。
視力が落ち始めているオウス視点のお話でした。