花魅

2002.03.31

モドル
ぼんやりと桜を眺めていると、力強く背中を叩かれた。

「なに、辛気ィ顔してるん。」

じわりと背中に広がる痛みに顔を顰めながら振り返ると、もうすっかり出来上がった様子の彼女が立っていた。片手には桜の枝―枝と呼ぶには憚られる大きさの―を抱えている。
「極楽・・・。」
どこで手折ってきたのか、と見咎める素振を見せると、ちっとも悪びれた様子を見せずに豪快に笑う。
「あんまり綺麗なんで、ひとりで登って飲んでたらぁ〜、いやぁ〜簡単に折れるもんやねぇ〜」
と、桜の木の上を指差す。
一応仮にも、関東一の大太夫と呼ばれる娘のすることではないと思うのだが。
怪我がないならいい、と踵を返したところで腕を捕られ、逆方向に引っ張って行かれる。
「ちょっ・・・極楽?」
「向こうでみんなが準備してんねん。」
花見のか、と問う間にも容赦ない力で引っ張られる。

そこに着くちょっと手前。
いつもよりちょっと真剣で、
いつもよりちょっと穏やかな声で、
彼女は囁いた。

極上の笑顔と共に。

「ええんやないの、たまには。
なんもかんも、忘れても。」

コメント。みたいなの。

描きたかったら描くことにしました(笑)いいのだもう〜原稿一切進まなくても〜(爆)
着物の柄が、どっかで見たことある感じですが(笑)
懺悔。なんか足りないな〜?と思いましたらば、極楽のしっぽ‥‥あの2本束で出てる髪の毛‥‥描くの忘れました‥‥(滅)
失格です。いろんな意味で失格です。
ビデオチェックもせずに描くとこうなるぞ、という教訓。ハイ。
それから。
極楽の話し言葉はウソ方言です。ああ‥‥ごめんなさい‥‥(オロロ)