3/12(5日目) 台北
 昨夜遅かったのと、気疲れから解放された(たぶん友人の方がもっと疲れただろう)からか遅めの起床。
外に出ると台湾と思えない程の寒さ、気温は12度ほどで最近の日本と同じくらい。
ホテル近所のトイザらスをのぞいたが品揃えは台中と変わらず。台湾版チョロQ「NANO AUTOS」を少し買ったのみ。

 地下鉄で台北の若者街「西門街」に行く。
ブランチに「阿宗麺線」を食べる、亜宗麺線はたくさんのかつ節とクセの無いモツが入った麺線で、最近は落ち着いたが以前は毎日長蛇の列ができる人気店だった。
店頭で買って立ち食いするスタイルで、アツアツでピリ辛の麺線をレンゲですする。

食後は近くのジュース屋でレモンヤクルト(レモン果汁とヤクルトをミキサーで混ぜたもの)を買ってのどを潤す。

西門と言えば台湾のオタクビル「萬年商業大楼」だ。
コレクタートイショップや模型屋、ゲーム、DVDなどオタク向けの店とお洒落洋品店が詰まった雑居ビル。
玩具店をのぞいたが今回は買うものが無く、DVD屋で特撮物のDVDを少し買ったのみ。
台湾版のWWEのDVDもいくつか並んでおり(正規品)物によってはTシャツやキャップなどの特典が付いてくる。少し迷ったが本日は見送り。
以前はこの萬年商業大楼といえば玩具屋目当てだったが、最近では1階のWWE Tシャツ(非正規品)を売る店が目当て。
ここで買ったエディーゲレロのTシャツ着ていて生前の本人に「いいTシャツだって〜の!」と言われたのは今となっては良い想い出だ。
以前は少ししか無かったエディーTシャツだったが、現在はシナやバティスタなどと共に大量にあった。
店員も「エディーシャツはどうだ?」と色々勧めてくる。
気に入ったデザインのシャツを数着買い店員とWWE話を少し。
デジカメに残っていたエディーとの2ショット写真を見せると、「いいねぇ!日本にはWWEが来てうらやましいよ」と言われた。

台北駅近くにある「台湾故事館」を見物。
日本の「ナンジャタウン」や「ラーメン博物館」にあるような、戦後の街並を再現したテーマパークで日本統治下の影響が強く残るかつての台湾の様子を体験できる。「仁丹」「美空ひばり新作映画!」などの看板や貼り紙もあって面白い。
イメージキャラクターの人形を一応買っておく。

「台湾故事館」
台北駅前三越隣のビルの地下にあるテーマパーク。
台湾の歴史がわかる戦後の台北の街並の再現や、資料展示、駄菓子屋、レストランなどが楽しめる(レストランはそれほどお勧めしないが)。
休日は入場に並ぶ事もある。
画像左上:台湾故事館のイメージキャラクター
画像上:戦後台湾の街並
画像左:戦後台湾の民家(日本語の看板が再現されている)

その後、台北駅近くの問屋街をまわってからホテルで休憩。

 夕食もかねて「士林夜市」へ、台北でもっともにぎやかな夜市だ。
屋台食堂街で鉄板焼の夕食「豚肉とパイナップル炒め」「牛肉の黒コショウ炒め」「モヤシ炒め」を注文、昔からよく来ていた店なのだが以前は無かった「日本人向けメニュー(安い品が書いていない)」が出来ていてガッカリする。
食後にジュース屋台で「イチゴヤクルト」を飲む。
夜市をまわり「DXトライダーG7」のコピー(ブリスタ入り)などを買った。
顔なじみの模型屋に挨拶、最近はほとんど買い物をしないのだが、夜市の外れにある模型屋に来る日本人は珍しいらしくすっかり顔を覚えられていた。
「お、一年振りだな!ウチに来てるのは6年前からか?」
とオヤジ
「いやぁ、10年になるよ」
と僕。
「最近は古い玩具は置いてないんだよ、古いものがある店(問屋)は潰れちゃうし、持ってる店もネットオークションでしか売らないから」
と世界共通の玩具業界のグチを聞く。

 ホテルに帰りながらホテル近くの食堂でタケノコ炒めをテイクアウトで買い、ホテルで晩酌して就寝。

3/13(6日目) 台北→新竹→台北
 9時頃起床、昨日に続いて今日も寒い。
台北駅から特急「復興號」で新竹へ、朝食用に台北駅近くの吉野家で買った牛丼を車内で喰う。日本では味わえないひさしぶりの味。
ちなみに「牛丼」などの単品はなく「どんぶりもの+つけもの+アイスティー」のセットが基本、追加料金でアイスティーを豚汁か中華風コーンスープに変更できた。

 1時間半ほどで新竹へ、新竹は「台湾産ビーフンといえば新竹産」というほどのビーフンの産地なのだ。中でも「城皇廟」(寺のまわりに市場があるスポット)にある「阿城號」という店のビーフンは絶品で、今回新竹を訪れたのは玩具よりビーフンが目的。
「城皇廟」は新竹駅から歩いて5分くらい、さっそく「阿城號」で「炒米粉(焼ビーフン)」と「包餡大貢丸」を注文、ここのビーフンの特長は具の少ないシンプルなビーフンに独特のタレがかかっている所。脂身から作ったニンニクの風味のするタレのかかったここのビーフンを食べると、よそのビーフンが味気なく感じてしまう程。スープに入った「湯米粉」も人気だが個人的にはこの「炒米粉」の方をお勧めしたい。
「包餡大貢丸」は新竹のもう一つの名物「貢丸湯(肉団子入りスープ)」のパワーアップ版、プリプリした肉団子に肉マンの中身のような具が入っているのが「包餡〜」のうまさの秘訣だ。

   サンキストの看板が「城皇廟」の目印、「米粉」は通常は香菜が乗ってくる。

 以前は新竹には降るお玩具が沢山のこっていたのだが、以前よく来ていた店などはほとんど無くなっていた。今回玩具屋をまわったが特に買い物はせず(期待して無かったが)、以前古物がたくさんあった店は無くなっていた。
「風城」なるショッピングモールにあるトイザらスに行くがここでも何も買わず。
ところが、同じモール内にあるデパート「百貨区」 (デパートという名前のデパートだ!)で、エイリアンに変型するタマゴラスを発見、日本版でも海外でも見た事が無いオリジナルのタマゴラス(全6種)を思わず買ってしまう。

DVD屋でVCDを少し買ってから特急「自強號」で台北へ。

台北到着後、西門や玩具屋をまわってから国父記念館近くにある「New York 1900」で夕食。
中華料理屋なのだがニューヨークのカフェのような店構えの店で、料理も洋食のテクニックが垣間見えてオリジナリティーがあって美味い。
中でもここの「鳳梨蝦丸(エビマヨネーズ)」は最高、今回はコレの他に「京都肉排(肉の甘酢あえ)」「蟹粉豆腐」「炒青菜」と、妻の誕生日なのでワインを開けた。
ワインと中華なんてセレブな真似(悪口)は普段はしないのだが、この店は「レストラン、ワイン&カフェ」なので郷に従ってみた。(が、やはり合わなかった・・・)
地下鉄「国父記念館駅」の中にある持ち替えり寿司の店で「キティーちゃんの握り」「コーン握り」などの変わり種寿司を見つけたので試しに買ってみた。(味は普通だった)

ホテル近くでつまみとケーキを買ってホテルへ戻る。
TVをつけたらTNAがやっていたので見てから風呂の後、晩酌して消灯。

3/14(7日目) 台北
 ホテル近くの食堂で粥の朝食、この店の粥は鬼のように熱い。発泡スチロールの器やペラペラのプラ製のレンゲが溶けるのではないかと心配する程。味はマァマァ。
 スーパーで土産のお菓子などの買い物をした後タクシーで郊外の「五叉郷」にある玩具店へ、この店は前々回(2年前)台北に来た時にもいったのだが、古くて良い玩具を持っているものの値段が割高で、物によってはあからさまにフッかけてくるのが困りモノだ。前回来た時は僕が別のモノを探しているうちに値札を張り替えるという荒技まで披露してくれた。今回は警戒しつつ品探し。
とはいえ、今回は前回程良い物は無く(以前かなり買ってしまったから)、「オカワリメカ」「スーパーレッドジャックアーマー」「ゴーグルロボ」(どれもコピー)あたりを買った、フライングドラゴン社のダイキャスト変型ロボの「救急車」と「スクールバス」を見つけた。見た事がなかったので少し高めだったが購入。
買わなかったが「コマンドマックス」「バイモーションバスター(ライブマン)」「海外版マグナボス」(どれも正規品)といった値段や興味の点で微妙なものはたくさん残っていた。


 ホテル近くの郵便局で荷物を発送後、旧「光華商場」近くの鶏肉飯の有名店で昼食。
鶏肉飯は茹でた鶏肉の笹身を茶碗飯に乗せ甘辛いタレのかかったもので、この店では一杯100円程(!)量もてごろで、軽く2杯とおかず数品を食べた。この店の鶏肉飯もうまいがナスの煮びたしも絶妙だった。
 「光華商場」は電気製品やソフト古本などの店が立ち並ぶ市場(?)で、アキバ高架下のパーツ屋のような場所だったのだが、現在は立て替え工事の為別の場所に巨大なプレハブ仮店舗郡が出来ていた(時間的にやっていなかったが)。

 地下鉄で台北駅近くまで戻り、町をぶらつきながら南京路にあるコレクターショップをのぞく。
ショーン・オヘア似の店員とスタートレックの話などをするが玩具は買わず。古いTFやGOBOTSなどもあったのだが、状態や値段が合わなかった。
(パーツ欠品のフォートレスを持ってかえるのもイヤだし)
「台湾の珍しい玩具が欲しい」というと、裏から「DXライオンボット」を出してきた。
お馴染みのDXゴライオンのコピーだ、「持ってるよ」と笑いながら言うが店員は得意げに箱を開けてみせてくれた。
良く見ると手足のライオンが黒く塗られ、合体時に全体的に黒くなるいわゆる「ブラックバージョン」だ。
「500個しか作られていない」というのだが、値段もおどろくほど高く、色もダイキャスト部分のとそうが黒いだけの微妙な出来だったのでスルー。(いくらいんちき番長といえども、コピー玩具のカスタムに5万円近く出すわけがない!)

 ホテルへの帰り道、寧夏蕗の夜市街を通るとどの屋台も開店準備中、見ると先日みつけられなかったチャーハン屋も開店作業中!喜び勇んで行ってみたが「チャーハンはやらない」との事、とんだぬか喜びだった。

 夕食は電影文化城近くの「黒狗兄倶楽部」へ、「黒狗兄」とは古い言葉で「モダンボーイ」みたいな意味(イヌ料理屋では無いよ)ちなみに女性の場合は「黒猫姉」だそうだ。
ネーミングのとおりレトロモダンな作りの店だ。以前は光華商場の近くで営業していたのだが、数年前この場所に移転した。観光客には利用しやすいかも知れないが我々にはちょっといきにくい場所になってしまった。実際、今回客は我々のみ。移転前はけっこう賑やかだったのだが、移転先をミスッたのではないだろうか?
タマゴ豆腐で作った厚揚げのような「黒狗豆腐」は香ばしい風味とプルプルの食感が絶妙、オレンジと炒めた肉のカラアゲは酢豚風、以前にほんのバラエティー番組で「ブラビ飯」として紹介されたラード醤油がかかった「加油飯(バターライス風の味)」などを注文。

 食後「公館街夜市」をぶらつき、ホテル近くでツマミを買って部屋へ戻る。
明日の帰国の為に荷造りの後、今回の度の打上げ晩酌をして就寝。

3/15(最終日) 台北→成田
 早朝に目が覚めてしまったので近所のコンビニでカップ麺を買ってきて食す。かなりマズかった。2度寝して9時半頃再度起床。
4階から1階までえっちら荷物を階段でおろしチェックアウト、荷物をフロントにあずけ近所をぶらついて時間を潰した後、我々が泊まっていた安ホテルの近所にある高級ホテル前からバスで空港へ、バスを待つ間吉野家で牛丼を買い車内で朝食をかねて食べる。もうしばらく吉野家の牛丼も食えない(笑)
尻が弾む程揺れるバスの窓から台湾の街並に再見!

 台北中正国際空港にて無事チェックインして機内へ、機内食は釜飯(容器は普通の機内食のやつ)でビックリ。
デザートのコーヒーゼリーもうまかった。

なにごともなく無事に成田着、税関も問題なくパスしてNRXで帰宅。
ようやくゆったりとした風呂に入れる!(台湾の入浴事情はあまりよくない)
家に着くと台中から送った荷物が先に届いていた。

ということで、今回の台湾遠征は無事終了。
玩具的には日本モノや香港バンダイもの、アメトイは充実していたが、いんちき玩具に関しては台湾は手軽にかえる反面、大陸より品揃えが悪くなっている。
アジア玩具初心者向きの国という感じだろうか。