1.虫の正体その名も「コクゾウムシ」・「ノシメコクガ」

「コクゾウムシ」は体長3〜4.5mmで、漢字で“穀象虫”と書きます。
長く伸びた口吻が象に似ているから付いたそうです。

「ノシメコクガ」は、体長が6〜7mm の蛾です。
この幼虫の体長は約1cm、油脂分の含まれた食品を好みまして、米ばかりでなくお菓子類やインスタントラーメンなど、家庭食品でも発生します。近年は家庭害虫としても要注意種となっているそうです。

お米は収穫から貯蔵している期間に幼虫が産卵し、まれに卵が入ってしまう場合があります。<普通に洗って炊飯すれば問題ありません。また万一、口に入れてしまっても害虫ではないので心配いりません。
最近は精米の精度が高く、糠はもちろんのこと、虫の卵はほとんどついていませんが・・・。

コクゾウムシ

ノシメコクガの幼虫

2.虫の発生要因 高温多湿・長期間保存・不衛生!

店頭で販売されているお米には、これらの虫をあまり見かけません。貯蔵中に「臭化メチル」などの燻蒸剤を使って、殺しているからです。

6月頃、夏の虫の季節到来、そして真夏を越えて9月頃、6月のときの子孫が秋の虫として大発生します。 また、虫の発生原因には古米が混じっているものにも起こります。
双方の虫とも25℃〜32℃で活動や繁殖がもっとも盛んになります。そのまま米の中で繁殖してしまうのです
直接日光・湿気・食べずに長期間置いておく・米びつを不衛生にしている等の要因で発生します。

3.防虫対策徹底的に清潔!

@直接日光に当てない(日光が当たると、乾燥が進み(脂肪と澱粉が酸化)古米化し、砕米の発生原因になる)
A湿気を避ける(カビが発生し、異臭が出、米粒が柔わらかくなる)
B風通しを良くする
C保管場所を常に清潔に保つこと(お米の保存容器は米が無くなるごとに洗って太陽光で乾かす。)

4.上手な保存方法できるだけ早く食べる!

@袋のままでなく、密封容器等に移して保存する
A約3週間で食べきれない分は、密封容器に入れて冷蔵庫の野菜室に入れておく
夏場の理想を言えば小袋2〜3kgが適当で、冷蔵庫での保管をお勧めします。
とは言え、通常は1ヶ月以内なら美味しく召し上がれます。 

おばあちゃんの知恵袋

1.鷹のツメ(唐辛子)  和紙やガーゼに包んで米びつの中に貼る。
2.わさび・からし     アルミカップなどに入れて米びつの中に置く。  
3.専用の製品      「米びつ先生」など、市販されている防虫剤を使う。
(小声:あまり効かないようです)
4.月桂樹の葉      ガーゼなどに包んで中に入れる。
5.ニンニク         ガーゼなどに包んで中に入れる。 


5.虫を発見したときの駆除
できるだけ早く取り除く!

「コクゾウムシ」の場合
光を嫌うので、晴れた日にビニールシートなどにお米をひろげておくと逃げだしていなくなります。
虫がいなくなったのを確認するとすぐに米を収納してください。

「ノシメコクガ」の場合
米の中を食べ、米の外側では糸を吐いていることが多いので・・・・そのお米はあきらめたほうがいいかと思われます。・・・・米の中に手を入れて、米がパラパラとせず、手からこぼれる米粒同志がくっつきがち、あるいは糸をひいて落ちる場合にはほぼイモ虫がいる。・・・・虫の大きさは米粒と同じぐらいなので見落とさないでね!


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