1998年2月 1日
SCSI機器を繋げるSCSIケーブル、その「総ケーブル長」に決まりがあるのはご存じだろうか。
たしか、6mだと思ったが、もし6mを超えたらどうなるか。
これは、HARIが体験した実話である。
その日、HARIはSCSI機器の増設及びレイアウト変更を行っていた。
各機器は、PnP SCSIによる推奨値によってSCSI-IDが割り振られており重複はしていない。
あとは各SCSI機器とマシンの電源を入れれば、それで終わりのはずだった。
いつもの様にマシンの電源を投入したが・・・、アダプテックAHA-2940アダプタは、いつもよりかなり遅くSCSI機器を認識し始めた。
たかが1台増やしただけで、と思うほど遅い。
やっとAHA-2940が全てのSCSI機器を認識、システムコマンダーが立ち上がる。
(そう、HARIのマシンは複数OSがインストールされているのだ。)
いつもの様にWindows95を選択し・・・、そこから先が何も起こらない。
画面はブラックアウトしたまま、文字一つ表示されない。
今回増設した機器の電源を落として、再起動してもだめ。
(これで、増設機器が原因では無いと確信した。)
実は、この時点でHARIはケーブル長に原因があると確信していた。
SCSIのケーブル長が長すぎる事に懸念を抱いていたからだ。
なにせ、外付けの各機器は1m以上のケーブルで繋いでいるのだから、「総ケーブル長」が6mを超えているのは間違いない。
(なら、何故短いケーブルを買わなかったかといえば・・・、長い方が安かったから。)
暫定処理として、使用頻度が少ないSCSI機器をバイパスして再配線、起動してみれば・・・、いつもの様に立ち上がる。
翌日、秋葉原に「短い」SCSIケーブルを買いに走ったのは言うまでもない。
しかし、SCSIの「総ケーブル長」って、長すぎるとwINDOWS95が立ち上がらないとは知らなかった。
(データの読み書き中にデータ化けが起こるよりはるかに良いが。)
厳密に言えば、SCSIに限らずケーブルは短い方が良い。
だから、HARIは必要最短のケーブルを購入する事をお勧めする。
特に、この手の障害はPC初心者では簡単に原因にたどり着けないからだ。
(挙げ句の果てに、「相性が悪い」とか言って終わりにしちゃうんだろうなぁ。)
又一つ、貴重な体験をしたHARIであった。