1998年1月 6日

追悼・星新一氏

HARIがSFを読む大きなきっかけを作った作家である星新一氏が、1997年12月30日、お亡くなりになった。
この新聞記事を見たとき、HARIは文字通り絶句してしまった。
HARIがもっとも好きな日本作家であったからだ。

HARIが初めて読んだ星氏の作品は「ほら男爵現代の冒険」だった。
その本を選んだ日の事は、今でも覚えている。
知人より面白いと聞いていた星氏の作品を、休日前だという事もあって「とりあえず」読んでみようかと買ったのだ。
当然、星氏といえばショート・ショートと言われるくらいに、短編が多い。
もちろん、その時もショート・ショート集が候補に上がったが、「あまりに短い話が多いのはいやだなぁ」「こんな短くて面白いのかな」といった疑問から、比較的に中編である「ほら男爵」を選んだのだった。
そして・・・、次の日の昼過ぎには書店で星氏のショート・ショートを買いあさるHARIの姿があったのは言うまでもない。

そして、星氏の作品や作品解説から小松左京氏や筒井康隆氏の作品を読み始め・・・、とHARIにとっては「日本SF」を読み始めるルーツでもあった。

最近は新作が発表される事も稀ではあったが、これでもうN氏とは会えないかと思うと非常に残念である。


心よりご冥福をお祈りいたします。


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