1997年11月 24日

見知らぬ天井

真夜中、不意に目が覚める。
真っ暗な天井を持て、何とも言えない違和感がHARIを襲った。
「?」
闇の中で半分寝ている頭がその理由に気づくまでしばし時間が流れる。
闇?

そう、いつもは闇に中で輝いているビデオの時刻表示が、消えている。
完全に闇の中で寝ているのだ。
「停電!」
あわてて起きて、闇の中を小型のマグ・ライトを探しだし、ブレーカーを確認する。
もちろん、落ちていない。
どうやら、付近一帯が停電の様だ。
回復したら、電気機器の時刻を再セットしなければならないと思うと、憂鬱になる。
ビデオ、ミニコンポ、電子レンジは買ってから5年以上たっているので、バックアップ用のバッテリーが死んでいるか、又はバックアップ用バッテリーそのものが無い機種が無いのだ。

ため息をつきながら、時計を見る。
時刻は1時30分。
タワー型パソコンを動かしていたら、もしHDDに書き込み中だったらと思うと、ぞっとする。
しばらくするうちに、サイレンの音が聞こえ始めた。
火事か、事故なのだろう。
闇の中でぼんやりしていると、半分寝ている頭が訳の分からない事を考え出した。

「やっぱり、停電にそなえて冬のボーナスでAPC社の小型UPSでも買おうかなぁ。」

「でも、モニターの電源供給も考えるとわずかな時間しかもたないし、シャットダウンする時間すら確保出来なかったら意味無いなぁ。」

「ノートブックなら停電でも安心だから、(家庭内)サーバーにはノートブックの方が良いのかも。でもNT Serverってパリティ付きのメモリじゃないとまずかった気がする。」

「そういえば昔、停電の時にノートブックの液晶をライト代わりにした人の話しを聞いたことがあるなぁ。」

「この闇の中、ノートブックで
    「今、停電中で液晶の明かりの中で書いています。v(^^)」
なんてメールだしたら、受けるかなぁ。」

「でも、そうするとISDNにする時はバッテリー・バックアップができるやつ買わないといけないなぁ。」

「なら思い切ってダイアルアップ・ルータ+HUB+DUS+TA」のMN128SOHOでも買おうか。
そうすれば、停電でも電話も使えるし、メールの読み書きもできるなぁ。」

「でも、MN128SOHOは5万円以上するからなぁ・・・、なら停電の時にもモバイルでも使えるPHSの方がよいかな。Librettoもあるし。」

「でも、今のPHSは対応していないから、機種変更しなくちゃ。」

「そういえばアステルのポイント制無料機種変更サービスの受付、まだしていなかったな。」

「よし、明日起きたら、機種変更サービスに申し込もう。」

そしてHARIは再び眠りについた。

ほとんど「風が吹くと桶屋がもうかる。」的な思考である。
停電時の対応はどうするのだろうか。
全然問題が解決していない事に気がつかないHARIであった。

しかし・・・、強引なタイトルだなぁ。


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