1997年 3月15日
3月14日、マイクロソフトのもう一つの看板であるOfficeが95から97にバージョン・アップした。
しかし、HARIは前回のOffice4.2/4.3から95へのバージョン・アップの時と違い、不満だらけである。
いつの間にか、バージョン・アップはマイクロソフトにとって儲けるための手段になってしまった気がしてならない。
なにが不満なのか?
まず、一つ目。
新バージョンで対応する不具合
Office95で指摘され、「本バージョンでは出来ない」としていた事象(HARIはバグだと確信している。)を、「新バージョン(Office97)にて対応した。」とした事。
マイクロソフトは最近、重大なバグ以外は、すべてバージョン・アップ時の対応で対処しようとしているとしか思えない。
無償が原則で、その割には手間のかかる修正版を広くリリースするくらいなら、開発中の新バージョンで対応すれば良いと考えているのだろうか。
いくら新バージョンのリリース間隔が短くなってきたとは言え、Officeを名乗る製品がそんな事で良いのだろうか?
二つ目。
会社名に反して、大きく重くなっていくソフト。
ビル・ゲイツはかつて、「大きく、重い」とゆう言葉をだめなソフト」と同義語として使っていた。
Windows95だって、最初はWindows3.1と同じハード環境で、Windows3.1より軽く動くOSとして開発していた筈だ。
しかし、現状はどうだろうか。
今回のOffice97は明らかに「大きい」。
(一部のソフトは前のバージョンに比べると動きが軽くなったらしいが。)
その証拠に、最小限のファイルだけHDDにインストールして残りのファイルはCD-ROMから使用する使用方法が追加されている。
(もちろん、以前のバージョンになかった「大きなデータが必要な」ソフトが付いている事は理解している。)
「容易な操作性」や「快適な操作性」を実現する為に「大きく、重く」なるならまだしも、見た目の「かっこ良さ」のため「大きく、重く」なるのは許せない。
ツールバーがインターネット・エクスプローラーVer3以降風になったり、Office97は変な所で「凝った動き」をする。
この動きがCPUパワーを、リソースを食っている事は間違いないのだ。
そして、それは短期間でのハードの更新を、暗黙のうちに推奨しているのだ。
(わずか数年前の486DX4といえども時代遅れなのだから。)
三つ目
高い「アップグレード価格」
Officeのアップグレードは、高い。
今回のアップグレードは、どう考えても前回のOffice Ver4.2/4.3からOffice95にアップグレードした時に比べて、割高感を感じる。
オープン・プライスではあるが、実売価格がプロフェッショナル版で4万円に近い3万円後半だ。
HARIがこの価格を高いと感じる理由は二つ。
店頭で並行販売されていたOffice95の「97無償アップグレード付き」製品より1万円以上高い。
多少時間がかかっても良いのなら、こちらでアップグレードするのは狙い目だ。
え、期間限定で最高\4,000-のキャッシュ・バックしているって。
今までのマイクロソフトの商売の仕方を知らないのですか?
キャッシュバック期間が終ったら多分実売価格が安くなるか(ここら辺がオープン・プライスの怖さ)、安くなってさらに何かソフトが付いたOffice97XXXパック(多分、XXXの中には「インターネット」とか「バリュー」とか「マルチメディア」とゆう単語が付く)を出すよ、きっと。
そして、アカデミック・パックの存在。
アカデミック・パックの考え方は理解できるし、良い事だと思う。
だが、マイクロソフトのアカデミック・パックは認めない。
物には限度があるのだ。
HARIは一般店で初めてアカデミック・パックの価格を見た時、それまでの固い信念「不正コピーはさせない、もらわない。」が莫迦らしくなった。
もちろん現在もそれを守ってはいるが、もはや慣性で守っているに過ぎない。
今まで、ソフトの新バージョンと言えば発売後すぐにインストールしたがっていたHARIではあるが、WindowsNT4.0は次バージョンの無償アップグレード付き製品が出た時点で購入する事にした。
Office97も同じか、あるいは魅力的なソフトがバンドルされた安いパッケージが登場したら購入する気だ。
OS/2 Warp Ver4みたいに1万円を切った価格でバージョン・アップできないなら、急いで購入してもしょうがない。
ソフトメーカーがバージョン・アップを儲かる商売として動き始めた今、HARIは「笛を吹いても、すぐには踊らない」つもりだ。
え、バージョン・アップしなきゃいいじゃん、だって?
バージョン・アップは強制じゃないんだし、だって。
以前、別件でマイクロソフトに電話した時にも言われた・・・。
でも、それを言っちゃ終わりだよ。
HARIは「踊りたくない」のじゃないのだから。(^^;