2003年 9月13日

HARIに足りない部品はなんだろう。



・ロボットコンテストを身近に感じた時。
 
 2003年8月23日・朝。
 東海道線は、線路内に人が立ち入ったとかで、品川駅直前で約30分、停車してしまった。
 HARIが乗った車両は、新橋駅から大小様々な荷物を持った学生らしい男性約十人が乗車していたのだが、停車時間が長引くにつれ、慌て出した。
 聞こえてくる内容から察するに、川崎で開催されるロボットコンテストの出場チームらしい。
 携帯電話で「間に合わない」とか「受付に連絡して」とか話している。
 さらには、他の人の迷惑にならない様にドワ際でロボットを取り出し、最終調整(かな?)まで始め出した。
 きっと、予定では会場内で調整する筈が、時間が無くなってきたので電車内で調整を終わらせて、即「出場検査」を受けるつもりなのだろう。
 そして電車が動いて・・・。
 品川駅に着く直前、メンバーが持っていたカバンから白煙が!
 駅に着いてドアが空くと同時に、その人はホームに飛び出し、カバンの中をひっくり返し始めた。
 カバンの中から、長いケーブルやら基盤やらがホームに落ちる
 しかし、コゲ臭い匂いはするものの、炎は見えない。
 また、煙は直ぐに消えた。
 ホームに発車ベルが鳴り響き、仲間の「早くのれ!」の声にせかされ、慌てて電車に飛び乗る。
 どうやら、カバンに入れていたバッテリーがショートし、布製のカバンを焦がしたのが煙の原因たらしい。
 そして彼らは、川崎駅につくと同時に、脱兎のごとく会場に向けて走り去っていった。
 
 今までTVやインターネット上でしか「感じられなかった」ロボットコンテスト。
 今日は、とっても身近に感じ、HARIOは彼等に心の中でエールを送った。
 周りの乗客は、不審そうな目で彼らを見ていたが・・・。(^^;
 
・アシモ君の憂鬱
 
 先日、アシモ君のデモを見てきた。
 アシモ(ASIMO)君とは、ホンダが2足歩行技術を結集して作り上げたロボット。
 ホンダのCMやイベントのみならず、様々なメディアで紹介されている為か、非常に人気があった。
 HARIがデモを見た日は休日だった事もあり、ステージは大勢の親子連れでにぎわっていた。
 優先的に前に座っている子供たちの熱い視線の中、アシモ君がさっそうと登場。
 観客に手を振ったり、フラダンスをしたり、ついには片足で立ってみたりした。
 多くの人は知らないと思うが、アシモ君は、基本的には「無線コントロール」によって制御されているが、今回は「アシモ君が人間からコントロールを受けないで、組みこまれたプログラムによって動く(自律)」のデモもあった。(ちょっとバクってたけど。)
 HARIはアシモ君のデモを何回か見ているが、見るたびに機能が追加され、その動き方も向上している。
 デモの後に解説をしていた女性の方と話す機会があって、色々とお伺いしたのだが、「アシモ君のデモ(動き)が期待ハズレだった」との声があるらしい。
 HARIからしてみれば、あのサイズ(身長120cm)であの動きはスゴイ!と思うのだが・・・。
 たった数年で、アマチュアが作るロボット、サイズこそ小さいものの(ここが技術的には、すごく楽になるのだが)、2足歩行や階段を上るのは当たり前のレベルになってきている。
 だったら、アシモ君なら「もっとすごい事」をしてくれるに違いない、そんな期待がアシモ君を憂鬱にしてしまうのだろう。
 優等生は、つらいものである。
 
・マッドサイエンティスト大会?
 
 「ROBO-ONE」というロボットコンテストをご存知だろうか?
 これは、二足歩行ロボットによる格闘大会なのだ。
 インターネット上のサイトで、その試合風景をみたのだが、「アマチュアレベルで、ここまでの動きをするロボットが作れちゃうんだ・・・」と目を疑ってしまう位の動きをみせてくれた。
 数年前までは難関だった2足歩行は当たり前、しゃがむ(本当に膝を折って!)し、パンチするし、ついには片腕逆立ちや側転までしてしまう。
 操縦だってマスタースレイブ(!)すら登場してきている。
 子供の頃に「科学者が巨大ロボットを作って悪のロボットと戦う」世界がアニメや漫画で描かれていたが、「アマチュアが小型ロボットを作って、コンテストで戦う」所まで達しているだなんて、驚き意外の何物でもない。
 
 時代が時代なら、アマチュアのロボット製作者はマッドサイエンティストと呼ばれただろうに。
 
 ・・・、くそー、なんだかロボット作りたくなってきちゃったじゃないかぁ!
 

 本稿は、HARIが「HARI's March hare site 掲示板」に2003/8/23投稿した記事「ロボットコンテストを身近に感じた時。」をベースに大幅加筆・修正したものです。
 



HARIの独り言 目次に戻る


感想は、掲示板若しくはhari@netlaputa.ne.jp へよろしくお願いいたします。

また、メールアドレスが無い方や、メールソフトが使えない環境で訪問頂いた方向けに、こちらから別ウインドウで
送信フォームによる感想メールの送信
が出来ますのでご利用下さい。