HARIは、インターネットオークションの商品説明で「これって、ちょっと・・・」と思うケースに良く出会う。
これは、HARIが購入を検討している物が、「不要品の処分」的な物ではなく、「コレクターズ・アイテム」的な物がメインである為であるかもしれないが、出品者の「商品説明」は、「事実かもしれないが真実を伝えていないケース」に気がついてしまうのだ。
(もちろん、良心的な物が殆どであるが、なまじ「知っている」から悪いケースが目に付きやすいからかもしれないが。)
商品の状態で嘘をつけば、落札者からクレームがつき、返品となる事は免れない。
(「完動品」が故障していたケース等ですね。)
だが、「相手の思い込み」を誘導する商品説明だったら、どうだろうか?
「マレーシア産の石、記載されている文字は〜(インテルのCPUに記載されている文字)」と、説明された商品を落札したら、CPUじゃなくて本当に石だった、という詐欺の話を聞いたことがある。
(もちろん、石には、インテルのCPUに記載されている(=商品説明通りに)文字が書かれている。)
この場合、商品が本当にマレーシア産の石で、商品説明に「CPU」とか製品名称(Pentiumeとか)が書かれておらず、出品カテゴリがCPU関連でなければ、「事実を記載している」事に間違いはない。
だが、「真実」を記載している訳ではない。
(記載文字がインテル製CPUに記載してある物と同一である場合、詐欺として立証するのは容易であるけど。)
ここまでは酷くないにせよ、出品者は出品物を高値にすべく工夫している。
実際にHARIが見たケースを紹介しよう。
・「私は、ここ半年位出品された事が無い極めてレアな品物だと思います。」
この人が「どんな検索条件」でウオッチしていたか知らないが、HARIが使っている検索条件では数ヶ月で1〜2品は同一物が出品されており、価格も「始まり値」がこの文言の商品の2/3程度。
それに「私は」とか「思います」とか、その人の判断基準で記載しているので、きっと、同じ物が良く出品されている事を指摘しても「知らなかった」「私はそう思っている」って逃げちゃうのだろう。
・「始まり値」=「希望落札価格」かつ、出品から終了までが1日程度の品物
「どうしても欲しい」人には魅力的な事は認めます。
これが「悪い」とも思わないですけど、一部では「市場価格より高価」だったりするケースがあります。
HARIが知っている事例では、秋葉原である「一世代前のハード」の新品が定価より大幅な安値(多分、メーカーが見切り品として処分したと推測)で、一定量(少量じゃない)出回った事があります。
そうしたら、その日の夜に、秋葉原価格+数千円の値段で出品されていました。(それでも、それ以前の販売価格よりちょっと安い。)
つまり、落札者に考える(調べる)時間を与えない方法として使われた様です。
これは、「たまたま」とか「偶然」とは思えないのです。
それまで殆ど出品されなかったそのハードの「新品未開封」が、1〜2日で複数出品されているのだから。
・期間を開けて、同じ商品を何度も出品
同人誌の出品によくある方法。
人気同人誌をイベント等で転売目的に大量に買い込み、一冊づつ出品していく。
(複数冊を同時に出品すれば、落札価格が下がるから・・・。)
で、説明文に「入手困難な」とか「イベントでは午前中に完売(あんたみたいな購入者がいるからじゃ!)」なんて書かれている。
また、購入者からのクレーム防止の為、同一人物が複数IDを使って出品、って事もある模様。
・「超レア」」「激レア」「めったに出品されない」「入手最後のチャンス!?」
広告の「あおり文句」とおんなじ。
「レア」と書かれているのに、同一商品が一回の検索で数個ヒットするって事は、全然レアじゃないですね。
「レア」って言葉自体が「レア」でなくなっている事は、問題では?(^^;
(しかし、その後にその商品が全く出品されなくなった、ってケースもあるので、見極めが大事。)
・最新ソフトの購入代行します
大体が、「定価」+「送料」+「手間賃」の価格設定。
でも、大手量販店なら発売初日だって割引されているし、説明文に「ショップオリジナル特典」についての扱いの記載が無い場合がある。
つまり、説明文に明記していない場合、「ショップオリジナル特典」は渡されない事がありえる、って事。
じゃ、「ショップオリジナル特典」はどうするかといえば、これはこれでオークションに出品。
テレカなんぞは、高値が付きやすいので「一粒で二度おいしい」ってやつですね。
新品を買うなら、インターネットに出店している「ソフト専門店」もあるので、そちらの方が安心かもしれない。
・商品に対する知識が無い事を記載
「私は〜に関して詳しくないので・・・」とか「〜らしいです。」ってパターン。
本当に詳しくないのなら問題は無いけど、商品知識が無い割には、開始値段が「コレクター相場」で出品されているケースが殆どなんんですよねぇ。
不思議だなぁ。(^^;
(オークションで、同一商品の価格帯を調査していた、って事にしよう。)
ハード関連の場合、後でクレームが付いた場合に有効な逃げ技として使っているのかも。
HARIの結論としては、「相場を知る」って事と「説明文は、事実だけど真実じゃないかもしれない」って事ですかねぇ・・・。
あと、疑問はオークションの「質問」機能を使って「気になる点」は必ず確認しておいた方が無難、て事ですね。
(別に、何かあった訳じゃないけどね。)
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