2001年2月24日

今こそNHKを見よう。


 

 今、HARIの中ではNHKの番組が「ツボ」を付きまくっている。
 思えば、その兆候は数年前からあった。
 放送開始当初は、NHKでよく企画が通ったと思い、最近ではNHKじゃないと出来ないと考える様になった「BSマンガ夜話」。
 金曜日深夜に放送されていた海外TVシリーズ「コメディ決定版 宇宙船レッド・ドワーフ号」。
 海外TVシリーズの日本語ローカライズについては、古くは「サンダーバード」、最近では「ER」で実績のあるNHKだが、これを放送するとは正直、恐れ入った。
 そして、最近では「人類、月に立つ」全12話の再放送。
 (1999年に放送した時は仕事が多忙でほとんど見られなかったのだ。)
 さらには、「その時、歴史が動いた」と「プロジェクトX 挑戦者たち]。
 「プロジェクトX」や「その時、歴史は動いた」はテーマが「ツボ」にはまると、画面を食い入るように見ている。
 最近では、「プロジェクトX」の「ゴジラ誕生 〜特撮に賭けた80人の若者た〜 」や、2回シリーズの「〜南極観測・日本人が集結した880日〜 」は、もう涙物であった。
 (というか、構成がそういった方向にあるのだが。)
 考えてみたら、このシリーズは、「電子立国 日本」に通じる物を感じる。
 余談であるが、「電子立国 日本」で、あるコンピューターシステムの構築の話が取り上げられた時があった。
 HARIは、その当時の苦労を担当者が、社内の急な階段でを見て「ここから転げ落ちたら楽になれる、と考えたりもした」と当時の苦労を笑って語っていたが、その気持ちが理解できて思わず肯いてしまった。
 (その少し後、同じような思いを「自分が思う立場になる」とは想像もしていなかったが。)
 
 プロジェクトXで好きなのは、「その時が来るまでは普通の会社員だった」人達が主人公になり得るからでもある。
 番組中では「強い意思にとって」などと言われることが多いが、みんながみんな「強い意志」で望んでいったわけではない。
 その中には、間違いなく(良くも悪くも日本人が持つ)「会社員としての責任」が働いているであろう事をHARIは確信している。
 
 そこら辺が「サラリーマン金太郎」と違って、実に良い。
 
 閑話開始
 「サラリーマン金太郎」の主人公ほど無責任な奴はいない。
 おまけに、「ひょんな事から知り合った」人間は政財界の有力者ばかり。
 無責任さでは、窓際二等兵から大統領まで上り詰めたシャスティ・ウエキ・タイラーの方がましである。
 嘘だと思ったら、コミックを読み返してみれば良い。
 世の「就職前大学生」がやりたいような「花形部分」で(結果として)脚光を浴びるのだ。
 そして、「ドロ臭い実務部分」は見事に描かれていない。
 (若しくは、ありえないほどカッコ良く描かれる。)
 彼が立ち上げて、途中で抜けていったプロジェクトがその後どうなっかは、あまり描かれてはいない。
 (残っている社員が希に登場するくらいだ。)
 結果が分かる一例を上げれば、彼が社長となってリストラ社員で立ち上げ、実績を上げた子会社を、彼は「元々の会社に売却」してアメリカに留学してしまう。
 (彼は、それまで会社の責任者の立場にいたのに、だ。)
 その結果、「子会社で実績を上げた本社リストラ社員たち」は結局「ほとんだ退職した」のだ。
 少なくても、ジャスティ・ウエキ・タイラーは、自分を慕ってくるメンバーの面倒はきっちりと見ている。
 (苦労はさせているが・・・。)
 閑話休題
 
 と、いう事で、今のHARIの一押しTV曲はNHKで、TV番組は「人気俳優」「人気女優」の出演する「ありそうで、絶対ありえない」ドラマではなく、「ありえなさそうで、本当にあった」ドキュメンタリー系番組なのである。
 
 しかし、「プロジェクトX」や「その時、歴史は動いた」でも、テーマがHARIの「ツボ」から外れると、かなりつまらないのも事実。(^^;
 実は、「当たり外れ」が非常に大きな番組だもあったりする。
 



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