2000年10月30日

「隠し部屋」を持ちたい


 

 HARIの死後、遺品を片づけていた遺族or知人が「物の少なさ」に気がつく。
 もちろん、書籍やメカ、ヲタクグッズは山ほどあるのだが、「マニアにとって価値がある」物が少なすぎる。
 かねてから、HARIのコレクション話を聞かされていた知人が不審に思い、調べ始めると、ある事実に気がつく。
 家の概観に比べて、明らかに「内部が狭い」のだ。(おぉ!)
 (すみません、ここら辺は「HARIに大いなる影響を与えた」某作家せんせの「後書き」を真似てます。)
 
 そして、ついに隠し部屋への入り口を発見するのだ。
 本棚や壁が回転するパターンとか、天井から梯子が降りてくるパターン、箪笥の奥に街灯が見える(あ、これは違った)等々の、秘密の入り口から入ってみた場所は・・・。
 壁全体が本棚になっており、多数の書籍が収容されている蔵書スペーズ。
 PCや模型の分解/組み立てを行なう為と思われる机。
 21インチクラスのTVに、VTR,LD等々のAV機器。
 無停電電源装置に接続され、24時間稼動しているサーバ。
 数台のPC。
 カメラ、レンズ、模型(その大半が未組み立て)、ガレージキット、LD・・・。
 (うーん、すでに「秘密部屋」に格納できる量じゃないなぁ・・・。)
 
 しかし、現実問題として「隠し部屋」はコレクションの保管には向いていない気がする。
 
 まず、窓が無い。
 「退色の最大の原因」日光が入ってこないのは良いが、換気が十分に出来ない。
 
 短期間なら、通気口だけでも良いかもしれないが、長期に渡ってコレクションを保存する事を考えると、空気の循環が必須である。
 湿度ならエアコンでも対処できるが、空気の入れ替えとなると、そこそこの窓が必要になるだろう。
 「隠し扉」ならまだしも、「隠し窓」なんて聞いたことが無い。
 
 また、出入り口を大仕掛けにすると「故障した場合」恐ろしいことになる。
 入れないならまだしも、閉じ込められたら「コレクションに見守られて息絶えて」しまう。
 と、すれば「隠し部屋」からの非常口も必用である。
 今日の土地及び道路事情を考えれば、地下脱出通路は、よほど広大な土地を持っていない限り無理である。
 (道路工事で地下道が陥没したらバレてしまうし、それ以前に地下は水道巻だのガス巻だので、満杯である。)
 とすれば、複数の「隠し出入り口」が必要だけど・・・。
 
 出入り口が複数あって、窓があるだなんて「隠し部屋」のイメージが崩れるなぁ。
 それでも、やっぱりHARIは隠し部屋が欲しい。
 そしてそこは、HARIにとっての「秘密基地」となるのだ。



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