2000年 5月 7日

オークションって、危ないなぁ。


 

 最近はインターネット上で様々なオークションが行われている。
 (詐欺や非合法品も増えているのは、残念な限りだが・・・。)
 HARIも、オークションは決して嫌いではない。
 (どちらかといえば好きなのだが・・・、何故なら、HARIが興味を持つ品物は一般では「あまり流通していないから」だ。)
 だが、ある習性があるので参加をためらっている。
 昔から薄々気が付いてはいたのだが、ずいぶん前にイベント会場で参加したオークションではっきり分かった。
 まずは、HARIの想定される入札パターンを上げてみよう。
 
 1.興味が無い物
   当然、入札しない。
 2.興味が多少ある物。
   入札するが、「HARIの考えている価値」より競り値が上がれば、すぐに降りる。
 3.興味がある物
   入札し、状況によっては「HARIの考えている価値」より多少高額でも競り落とそうとする。
   小額差で競っている時などは、この傾向が強い。
 2のケースから3のケースに移る場合が良くある。
 
 まぁ、ここまでは良くある話だが・・・。
 
 HARIの危険なのは、この次があるのだ。
 
 4.絶対に入手したい物
   総力戦。(^^;
 
 いや、笑い事ではない。
 興味の無い人にとっては価値の無い、原価が「数百円」にも満たない物であっても、「なんとしても入手する!」と決心すると、数千円の競りになったりする。
 (もちろん、そんな品物には必ず「非売品」とか「限定品」とか「一品物」等のプレミアが付くのだけど。)
 
 昔、HARIにとって初参加にして初の総力戦となったオークションでの落札までの入札状況を紹介しよう。
 (なお、ずいぶん昔の事なので金額は大体のイメージである、探せば(捨ててなければ)資料があるのだが・・・。)
 ちなみに、その品物(今でも大事に保管している)は、知らない人がが見たら無価値である。(ゴミに等しい、との説もある。)が、知っている人に言えば「おぉ、そんな物を持っているのですか。」と言われることは間違いない。
 
 そのオークションは、あるイベントの一環で、時間にして15分程度、品物もイベント主催者が用意した数品程度だった。
 最初にオークションに出た品物を見た時、HARIは「絶対に競り落とそう」と決心した。
 まず、オークション開始前にHARIはその価格を「せいぜいが2,500円」と判断した。
 (根拠はなかったけど・・・。)
 オークションが始まり、1,000円に向かって価格が上がっていく時に「3,000」を宣言、一気に落札するはずだった。
 しばし、声が途切れる。
 「終わった」とHARIが思った時・・・、「3,100」の声。
 競合相手がいたのだ。
 ここから、一騎打ちである。
 相手を諦めさせる為に、一気に価格を上げる。「3,500」
 ところが相手も付いてくる。「3,600」
 双方とも、相手の出方を伺って100円200円単位で上げていく。
 価格が5,000円に近づいた時、HARIは最後の掛けにでた。「5,500」
 ここで相手は脱落、HARIは競り勝った。
 そして受け渡し。
 主催者側も、予想以上の高値だったらしく、本来だったらオークションに出す予定だった品物も「おまけ」として頂いた。
 (これは結構うれしい物だった。)
 
 もちろん、落札価格はHARIの考えていた価格より大幅に上がってしまった。
 HARIは総力戦を戦った結果として、その日の昼食夕食そして翌日朝食昼食の4食を缶ジュース2本で過ごす羽目になったのだった。
 
 この時、HARIは思った。
 「オークションって、危ないなぁ。」
 
 実は、この直後に同じ品物が出品され(2品あったのかよぉ!)、時間も無かった事から(というか、閉会間際のどさくさに紛れて)競合相手は3,000円位ですぐ落札したのだった・・・。
 「おまけ」の価値をHARIは2,000円以上と見積もったので「損した」とは思わなかったけどね。



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