浄焔(じょうえん) −チェロとピアノのための− (1996)
心の故郷紀行サイト!ささやかな出会いの場!
 「KAZE NO HA」さん はここです! 

作曲家 十河陽一 先生のサイトにて浄焔(じょうえん)を拝聴する機会を得、
先生の芸術に対する真摯な姿勢に深い感銘を受けました。
【先生に対する感謝の心を思うがままに書かせて頂ます】 by halken

作曲: 十河陽一 先生     演奏:  チェロ:山岸孝教 様  ピアノ:高瀬佳子 様
【十河陽一先生の解説】
 先生のサイトに伺うと、素晴らしい解説を読む事ができます。....!
ギロックの「秋のスケッチ」が聴けます。 S席 , A席 
ピアノソロ : 高瀬 佳子 様  by RealAudio (A席はアナログ回線用です)
   浄焔(じょうえん)に思う−(熱狂的なファンの一級建築士!絶賛の言葉!)
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   第 1 回  祖先 
   第 2 回  創造 
   第 3 回  式典祭礼 
   第 4 回  中庭 
   第 5 回  心 

第 6 回  本当の喜び 
第 7  回  木遣り
第 8 回   天命
第 9 回   風とうし
第10 回   伝統
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第 1 回  祖先....!

人類が火を発見して以来、営々と文明が築きあげられてまいりました。
当時、洞穴に住まい、獰猛な獣に脅えながら生き長らえていた私達の祖先が、
初めて「火」に遭遇した瞬間を見事に表現されている名曲だと思います。

縄文式時代に移り、「竪穴式住居」に縄文人が暮らすようになって、
彼らの火にたいするおごそかな「畏敬の念」と、なにごとにも代え難い恵みを
人々は本能的に理解していたと思います。

「火」は縄文式土器など生活に必要不可欠のものであると同時に、
「神」としての存在を「浄焔(じょうえん)」は表現されているのでは!
円錐形の「竪穴式住居」の排煙窓から青白い煙が立ち昇り、
そこに暮らす縄文人の心の中には現代人が忘れている
文明に対する感謝と「畏敬」の念!を思わざるを得ません。

「文明と建築」は密接不可分の関係で、最初からそこに有るものではなく
試行錯誤と、幾多の失敗と尊い命の犠牲の上に立って、
人類が作り上げて来た、又作り上げていくものと信じています。
この曲を聴いていると、何故、私が建築という職業を選らんだのか、
ふと、「忘れていたもの」を呼び覚ましてくれるような気がしています。

後記. 「阪神大震災」!建築にたずさわる人間として、とても残念無念に思います!
          大自然の力は恐ろしいものです。(微力ですがちょっとだけ克服したいです。)

 2000.2.22 halken記   TOPへ


第 2 回  創造....!

「浄焔」が十河先生御自身の分身であり、究極の芸術でありますように、
建築の作品も本来設計者の分身であり芸術であるべきものと思っています。

ドイツにおいては、「バウハウス 近代建築運動」があります。

建築を志す人間も、デッサンやグラフィックデザイン、色立体の描画など
が必修です。日本においては技術教育が優先されているようですが、
バウハウスの流れを受けるルイジアナ工業大学 建築課に僅かな間、
在籍できましたことは生涯の宝と思っています。

弥生時代には、「高床式住宅」が行われるようになりました。
「正倉院」がこの形式で建てられています。
当時、米作りが盛んになるにつれ、収穫を備蓄する為に 「高床式」の
工法が採用されました。又、住宅としては、出土された青銅鏡の裏面
に「貴族」の住居として使われていたことを伺う資料があります。*1

日本の「建築基準法」の精神!
【目的】 ・雨風、地震など大自然の危険から人類の命を守ること。
           ・また、そこで暮らす人々に快適かつ健康的に過ごして頂くこと。
           ・備蓄された財産の安全を確保する為に外部からの進入を許さないこと。
           ・人と人で社会が構成されているように、家と家も又同様にして
             そのおのおのが、お付き合いを上手にいたすこと。

この精神は、弥生時代も現代も全く変わりません。
十河先生が「BBS(掲示板)」で、コメントされておりますように近年とみに
「コンクリートの部分崩落事故の多発!」、「原子炉の取り扱いの不注意!」
などなど枚挙にいとまがありません。

今こそ、祖先の歴史に学び「文明建築」の発展に寄与すべき時と思い
声を上げた次第です。
「浄焔」に感動し、建築の本来の精神を思い起こさせて頂きましたこと、
作曲家 十河 陽一先生に深く感謝いたします。

**留学関連の記述は、十河先生のBBS(掲示板)に書込みがあります。**
   (十河先生、よしこ様、引用をお許しくださいませ。)
参考@:【日本の構造的欠陥について】
             2000.2.24 題名:「Re:浄焔と文明建築!」
参考A:【halkenのUSAへ到着した時の印象】
             2000.1.29 題名:「それではお言葉にあまえて」
参考B:【halkenの留学の帰国後の日本の印象 】
             2000.1.28 題名:「大変でしたね」
参考C:【イタリアの美しい町並みを! 】
             2000.1.26 題名:「第2回 創造を読ませていただきました!」

*1 参考文献 新訂 図説日本住宅史   太田 博太郎 工学博士著
     参考文献  建築基準法関係法令集  日本建築技術研究会偏

 2000.2.25 halken記   TOPへ


第 3 回  式典祭礼.....!

現代においていまだに残っている式典に「地鎮祭 !」があります。
建物の新築工事の開始にあたり、更地に結婚式と同様な祭壇を作り、
神主さんにお払いをして頂きます。榊のやりとりも結婚式と変わりません。

建設工事には事故はつきものです。 「怪我と弁当は手前持ち!」です。
工事中でも風も吹けば、雨も降ります。夏から秋には台風もやってきます。
そこで働く現場監督さんや職人さん達は常に危険と隣り合わせです。
疲れている時、急いでいる時、睡眠不足の時に必ず事故が起こります。
即座に、人の生死にかかわります。

「地鎮祭!」は形式的なものでなく工事の安全祈願と
建物が完成した後も大自然の猛威から住まう人々の安全を守り
末永く無事に建物が存続できるよう、神様にお願いする重要な式典なのです。

農耕が発達するにつれ現代の資本主義社会と同じく、備蓄の多いものと
少ないものとの格差が生じ、その結果が貧富の差になります。
個々の家の集まりが集落となり、集落と集落の力関係により、
また大きな格差が生じます。当然、一番大きい集落の長が指導者となり、
長の住まいとして「貴族住宅」が建設されるようになります。
(発生時期は大和朝廷の全国制覇が成ったころだそうです。*1)

長の住まいでは会議もすれば、いろいろな行事も行われます。
手狭になれば大勢の人が集まれる、大勢の人々の安全祈願の為の
神社建築が発生します。(実例 :伊勢神宮正殿、出雲大社本殿 *1)

「浄焔」で十河先生がテーマとされている大自然に対する恐れと畏敬の念
が現代に残る式典 「地鎮祭 !」と相通ずる心ではないかと思います。
長年古都 「京都 」ですごされたご経験がこのような素晴らしい作品の礎にある
のではと、うらやましくもあります。

PS.この原稿は十河先生のサイトの投稿作品......!
     平林直昭 様 作曲の「雨が雪に変わる瞬間を僕だけが見た」 
     を聴きながら書かせていただきました。 

*1 参考文献 新訂 図説日本住宅史   太田 博太郎 工学博士著

** 十河先生のBBS(掲示板)に書込みがあります。**
参考 :【 首都京都の祭り...!】
          2000.2.29 題名:「第3回 式典祭礼..第4回 中庭..」

 2000.2.27 halken記   TOPへ


第 4 回   中庭.....!

誰でも自宅なら、どこになにがあるか間取りがわかっているはず、
どんなに大きな家でも夜中、自宅の便所に行くのに迷う人はいません。

建物はいったん完成してしまうと簡単に手直しはできません。
したがって、人間が建物に「慣れ」させられる番になります。
ことさら、左様に平面計画は大切なものなのです。

十河先生は、京都の典型的な町屋住宅で幼・少年期を過ごされています。
よしこ様が、十河先生とのバトルBBSでコメントされています様に
「古い町屋を残す... !」 のお話は、TV番組でみた記憶があります。

町屋には中庭があり、そこに四季おりおりの景観を見ることができます。
庭は屋外空間であると同時に、屋内空間なのです。
模様替えの費用はかからずに、雨、雪、晴れ。春夏秋冬。...!
自然に毎日更新される、便利な、楽しい空間です。

この庭に日が差し込まなくなる大事件が起こっているようです。

【建築基準法の精神!】
・人と人で社会が構成されているように、家と家も又同様にして
  そのおのおのが、お付き合いを上手にいたすこと。

「鉄とコンクリートとガラスの建物」と「木造家屋」の共存は難しいです。
阪神は今年こそ、優勝いたしますが、その確率に比べても
共存の確率は限りなくゼロに近いと思います。

平林直昭 様 作曲の「雨が雪に変わる瞬間を僕だけが見た」
このような、素晴らしい中庭の環境が保護されることを切望いたします。

  参考文献  建築基準法関係法令集  日本建築技術研究会偏

  引用 :十河先生のサイトの投稿作品......!
           平林直昭 様 作曲の「雨が雪に変わる瞬間を僕だけが見た」 

** 高瀬佳子様のBBS(掲示板)に書込みがあります。**
参考 :【 古い町屋を残す...!】
          2000.2.28 題名:「すっかり阪神色!」

 2000.2.28 halken記   TOPへ


第 5 回   心.....!(祝、お気楽掲示板アップ!)

神社やお寺の本格的な木造建築をつくる大工さんを 「宮大工!」と呼びます。

西岡常一宮大工頭領が著わされた「木に学べ!」という本があります。
「1000年経っても大丈夫な建物をつくる!」
そのためには木のクセを見抜いて、それを適材適所に使うことだそうです。*1

この世に生まれてくる境遇を人は選べないように、木もまた自分の境遇を
選べず、大自然の風雪に耐えて生きています。結果、クセができます。
一人の人間に長所短所がありますように、一本の木にも裏表があります。
どの山のどの辺で育っているのか見て木のクセを知るのだそうです。

現代まで営々と生き残っている名曲に、作曲家の執念を感じると *2
よしこ様はBBS(掲示板!)などで、よくおっしゃっています。
楽譜に込められている作曲家の執念を知り演奏されるピアニスト
よしこ様の心は、西岡頭領の「木に学べ!」に合通じるものと思います。

建築は「木造に始まり、木造に終わる!」という言葉があります。
建築界に入門して設計製図を習う題材は木造住宅が一番良いのですが、
経験年数、30年、40年のベテランにとっては、一番難しいのが木造建築です。

十河先生が 「シューベルトの無謀な試み!」の中で 「ソナタ形式」を*3
わかり易くご説明していらっしゃいます。建築でも形式や様式があります。
本格木造建築の伝統工法に自由はありません。長い年月がかかりますが、
一生懸命、「こうあるべき寸法や作り方(納まりと言います!)を習って
自然に、身に付くまで反復練習いたします。囲碁でいう定石のようなものです。

未熟者の私などはいつになったら定石の勉強を卒業できるのか、
また、「木の心!」を知ることができるのか皆目検討がつきません。
少しでも西岡常一頭領の教えを身につけたいと思っています。

 *1 参考文献  「木に学べ」 法隆寺・薬師寺の美 西岡常一 薬師寺宮大工頭領著
 *2 高瀬佳子様の表紙に関連コメントがあります。
 *3 「大作曲家を斬る!!」は十河先生のサイトを参照してください。

 2000.3.4 halken記   TOPへ


第 6 回   本当の喜び.....!(お二人への感謝寄稿です!)

もの作りには必ず喜びがあります。

たった一人で完成して味わう、「曲作り!」の喜び!
作り上げたものを誰かに聴いてもらう喜び!
心と心が共鳴してできる喜びこそ本当の人生の喜びと思います。

よしこ様がおっしゃっています。名演奏はいつでもできるものではなく
曲の聞き手である聴衆がかもし出す一種独特の雰囲気にピアニスト
の心が影響を受け、思いもかけない演奏ができると!*1

私が高校生(建築課在籍)の頃、石原裕次郎さんと三船敏郎さんが
共演する、「黒部の太陽!」という映画を 「建築課と土木課」の生徒
全員が一緒に、見学に行ったことを思い出しました。

黒部峡谷にトンネルをつくるのですが、とても堅い岩盤をくり貫く
難所は、作業員にとって命がけの作業であったと記憶しています。
遂に「トンネルの貫通式!」、最後のダイナマイトのスイッチが入り
黒部の風がトンネルを吹き抜けます。
幾多の人命の犠牲を払いトンネルは完成!両サイドから掘り進んだ
作業員達が抱き合って喜び合う素晴らしい感動が蘇ります。

建築、土木の建設業に従事している者が経験する大自然に挑み、
命懸けで克服した完成の喜びを分かち合うことも、本当の喜びと思います。

この、「浄焔と文明建築!」を書き進むにつれ、遠い昔に建設現場で経験した
台風の雨風の中、吹き飛ばされそうになりながら、シートやベニヤを8番線
の針金で結わえていたことを思い出しました。

今回は、大好きな寮歌でお開きにしたいと思います。

げに我らこそ 荒波を
渡る小船に  似たらずや
今宵つながん  島も無く
迷えるままに さ迷えば
正しき道を進めよと  水なれ竿取る
友心.....

十河先生、よしこ様! 「夜明け....」を聴いて頂いて有り難うございます。
「お二人のバトルBBS」に心より感謝いたします。

*1 ** 高瀬佳子様のBBS(掲示板)に関連書込みがあります。**
          参考 :【 聴く人のそれぞれの心...!】
          2000.3. 4 題名:「おひなさま!」

 2000.3.10 halken記   TOPへ


第 7 回   木遣り.....!

「木遣り!!」を初めて耳にしたのは、ある建設会社の落成祝の時でした。
鳶職の一番偉い職人さんが、「えんやーらやー.......!」という
調子で音頭を取ると、全員がそれに合わせて 「えんやー..」とつずきます。
ああ大変な業界に入ってしまった!! ここは江戸時代か....!!
と少し後悔した記憶があります。

歌というもの、その業界が一つの心になる。
また、新たにその世界に参加する新人の意識を目覚めさせる洗礼の効果
があるのではないかと思います。また、そうあるべしと思っています。
心不在!!、形式だけのものはやっても意味はありません。

バブル崩壊後!! ....どうした日本 !! どこへ行く!!
これほどまで日本をむちゃくちゃにした、、、皆さんは真っ先立ち直り
不良債権の固まりの我が建設業界は今だに置いてきぼりです。
2打数1安打の確率でリストラされる皆さんやその御家族にとって
人生の危機にも等しいものです。冗談ではありません!!
責任者こそ腹を斬るべきものと存じます。

さて、居残り組みの中心はバブルの時に社会に出た人達です。
当時、ちやほやされてちゃんと先輩から社会教育を受けていないのではないか?
「叱られることは、見込みがあるから叱られるのであって有りがたいと思え!!」
「見込みの無いものは、叱られることもない!!」
あたり前のことですが、当たり前のことを知らないことは恐ろしいことです。

「中年ロッカーの心いき....!!」、、、
「都の西北」・「野に下り中央をしかと見据える」思いを新たにした次第です。
以前、私のページで日本経済についてデイリーで連載をしていました。
インドとパキスタンの原爆合戦のあたりで.....お開きでした。
よろしければご覧いただければ幸いです。

「政治3流....日本経済....救いようなし時代の記録です!!」
「更新記録」の一番下、「以前のホームページ」の中の先物予測法にあります。。
(経済と政治は密接不可分!! この国なんとかせねば「一部不穏当かも知れませんが」) 

 2000.3.10 halken記  TOPへ


第 8 回   天命.....?

この国の新しい総理大臣が、「天命!!」という言葉を口にしました。
TPOにふさわしいか、どうか歴史が判断することになりましょう。
不人気でスタートし、道半ばで、不人気のまま幕を閉じた
一国の前総理に対して不謹慎きわまりないお言葉と存知ます。
言いたい放題の発言に、無反応のマスコミにも疑問を感じます。

「木に学べ」...某国営放送局の毎朝の朗読の時間に...
雄弁でもない、ひたすら建築の言葉で、ものを作る人間の心構え
現代も奈良時代も変わらぬ文明建築を創る自負を、とつとつと語り
この世に薬師寺をのこされた西岡宮大工頭領をおもうとき、
1000年建築に一生を捧げた頭領の人生を、「天命!!」と言うのであって、
日本の政治の世界にそんなものがあるはずは有りません。

少なくとも我が建築業界は、多かれ少なかれ現代の文明を創っています。
金利が安い、高いと....市場経済の影響もありましょう。
しかし、建てたものは一時の流行や、売れ行きとは関係なく
現代文明建築として生きながらえていく宿命を背負っています。

家やマンションを沢山建設しても景気は良くなりません。
文明建築の量産化とは、勘違いも甚だしい愚か者の幻想に過ぎません。
結局は、大量な国営住宅の売れ残り!!
平成時代の「売れ残りマンション文明!!」とでも後世まで語りつげばよろしかろう。

使って頂き、住んで頂いてこそ文明建築です。
今、日本人の一人一人が平成時代のプレイヤーであることの自負を
思い起こし政府の「持ち家政策!!」に疑問を感ずるべき時と思います。

とにかく、「天命」ではなく「宿命、運命」とでも訂正してもらいたいものです。
最後に、道なかばにして倒れられた同郷の先輩に心より哀悼の意を捧げます!!
(人の生死に際し、曖昧な病状の公表!! これが前総理の天命なのでしょうか?)

 2000.4.10 halken記  TOPへ


第 9 回   風とうし..!!

大和朝廷の昔、貴族住宅で高床式のペランダで偉い人が涼んで
いるような姿が家屋文鏡に残っています。*1
古来より、日本の気候は、夏に高温多湿。まずはこの季節を、
快適に過ごせること!!特に夏の換気、通風が肝要なのです。
冬は、暖をとればなんとかなるものですが、暑さにはかないません。。

では、日本で何故、コンクリートの建物が重宝がられるのでしょう。
鉄筋コンクリート住宅をありがたがっている人までいる始末。
湿気対策から言うと、理にかなってない訳のわからない話なのです。

西洋の真似をして得たものが!! クーラー 、車、冷蔵庫、カラーテレビ。
特にクーラーを使う為に窓はしめっきりです。
風とうしが悪くなり、 建物が窒息状態になりました。
当然、そこで生活をしている人が健康的なはずはありません。

洗濯物を外に干すのは、陽にあてて乾かすと同時に
風が当たるから乾くことを知っていても、
部屋が乾かないことに気がつかない。
都会のマンションなら、しかたがありませんが
クーラーを使う、密閉された現代木造住宅は風とうしが悪い!!
風呂場で生活しているようなものではないでしょうか。

知識は生かして使ってこそ、初めて身についたと言えるはず。
ベランダで扇子を片手に夕すずみ。昔の知恵!! 大切に。

日経平均株価 2000年6月2日  16,800円 !!
日本経済の体温がガクンと下がっています。

*1 参考文献 新訂 図説日本住宅史   太田 博太郎 工学博士著

 2000.6.2 halken記   TOPへ


第 10 回 伝統...!!

大昔から....
住宅は人類の生活を自然の脅威から守ることにあり...
火種などの保存が当時は重要な仕事の一つで、
その為に屋根を設けなければなりませんでした。*1
当時、大自然の脅威にあたり、皆で...
必死に考え、生き抜いた知恵と経験があったはず。

ほら、普段、皆が仲良くしないから山の神が怒ったんだ。
神主さんにお願いして地鎮祭をしよう。。....と、、
遠い昔なら、火山が爆発すると
山の神の怒りを鎮めようといろいろな行事がもようされていたのでは...

それが迷信だろうが、非科学的だろうが....占いだって、、
難局に際し、老若男女、皆の心が一つになればいいんです。
文化と伝統は、床の間に飾って保存し、鑑賞するものではなく
その心と知恵を学び、災害に直面して生かして使うべきもの。。。

伊豆沖の島々を、毎日襲っている群発地震!!
ただ自然の猛威を眺め、恐れおののいて逃げまどい
息を潜めて地震のおさまるのを待つばかり。

急に釣りのポイントで魚がつれなくなったとか
井戸が枯れてしまったなど生活密着型の情報も
生きた地震の生活予報ではないのかなとも...思います!! 
今は、、地震学者の予測だけがたった一つの頼りですが。
被害者の心のケアもわすれたくないものです。。

PS.この原稿は十河先生のサイトの
     「風の断章」より「しずく」 塔和子様詩集より 
     を聴きながら書かせていただきました。 

*1 参考文献 新訂 図説日本住宅史   太田 博太郎 工学博士著
*2 十河陽一先生のBBS(お気楽掲示板)に関連書込みがあります。
     2000.7. 22 題名:「あつおすなあ!」

2000.7.22 halken記   TOPへ