MILKジャンキー(ブルゲON DEMAND)

 大学生の水沢優介(変更可能)は自他とも認める巨乳党。しかしながら、巨乳の彼女が出来ないことに悩む毎日。そんなある日、悪友に紹介されたのは巨乳少女。喜ぶ優介だが彼女は逃げる様に去ってしまう。
 訳がわからない優介だったが、家に戻ると電話がかかってきた。相手は少女の母親。どうやら家庭教師を頼みたいという話。願ってもない申し出に一も二もなく承諾する優介だった。

 これまでブルーゲイルやこのブルゲON DEMANDには関わらないエロゲー人生を送ってきたので、このソフトのこともよく知りませんでした。家に帰るまでメディアがDVDであることにも気付かない始末。なんとなくお馬鹿でエロいゲームがやりたいと思っていたところにたまたま目についたので購入。値段が少し安いというのが最後の一押しになってます。

 修整ファイルは出ていないようですが、代わりにコスチュームパッチが公開されています。ヒロインの立ちCGにブルマが追加されるようです。イベントCGに変化はないらしいです(試していないので)。

 システムは極めてシンプルなアドベンチャー。わずかなアクセントとしてオッパイコマンドなるものが搭載されています。これは読んで字の如くと表現して良いのか悩みますが、立ちCGでの表示の際に胸を見て会話するシステムのこと。一般常識では失礼度全開ですが、主人公はオッパイ星人なので顔の個性などどうでもいいのです。他にも胸にこだわった選択肢が同コマンドに含まれるようですが、これは早い話がHシーンのコマンドがバスト中心であるというだけなので別段、珍しくはありません。
 足回りはまだまだ物足りないというところでしょうか。メッセージの巻き戻しはウインドウ単位で行います。逆上ってボイスのあるセリフを表示させると自動的にリピート再生されます。このモードに入った時に右クリックなどで抜けられないのがやや不便に感じました。また、シーンが変わると戻れなくなることもしばしば。
 メッセージスキップはあまり高速とは言い難く、既読未読の判定も甘いです(コマンドを選ぶ順番が違うだけで内容が同じなのにスキップが出来なかったり)。スピードはソフトの規模が小さいですから気になりませんが、通常のタイトルだとかなりツライように思います。
 全体的に見て改良の余地はかなりあるのではないかと。

 シナリオは乳に始まり乳に終わる、という感じでしょうか。価値観はすべからくオッパイによって構成されています。この世界にまともな理屈を持ち込んでも何の意味もありません。全てはオッパイを堪能するためだけにある、といっても過言ではないでしょう。頭の悪いテキストを笑い飛ばせる人が楽しめるのではないかと。
 そうはいっても展開に疑問を持つことも。例えばプチ同棲が起こった時に外にほとんど出ることなく、家の中のHシーンに終始して、そのシーン数自体も少ないというのはどうかと思いました。
 それとSM的な方向及び凌辱方向への展開はありません。あまりフェチというイメージは受けませんでした。
 
 CGは言うまでもなく乳重視。ヒロインは2人で巨乳と爆乳しかいないので反属性の方はくれぐれも要注意。枚数的には微妙なところで、5800円で部分違いを除いて60枚を多いと思うか少ないと思うかで自然、評価が分かれるのではないでしょうか。
 立ちCGは値段なりに用意されている、というところ。ただ、使い方が極端なので少なく感じられます。

 音楽は意外と言っては失礼ですが、馬鹿な曲もないに等しくごく真っ当に作られています。しかし、ゲームのジャンル的にどうも記憶に残りにくいです。もう少し勢い勝負の曲があっても良かったのではないでしょうか。
 ボイスはキャラクターにもよく合っていて、レベル的にも問題ありません。あえて難を挙げるなら(ボイスと言うよりテキストなのですが)同じようなセリフが多く、バリエーションに欠けるのが残念です。
 コンフィグで調整は可能なのですが、曲とボイスのバランスが非常に悪く、デフォルトでは曲がうるさくボイスがほとんど聞こえません。もうちょい気をつかって編集して欲しかったです。

 まとめ。お手軽息抜きソフト。低価格ソフトというよりはは実験作の趣が強いです。狙っているのも需要があるのかないのか微妙な線ですし、深度も浅いですからね。
 コストパフォーマンスはかなり低め。1日で余裕で終わってしまうので覚悟の上の購入が必要かと。
 お気に入り:主役は乳ですから特になし
 評点:60

 キャラ的には特に書くこともないんでキャラ別感想はなし。