徒然なる日記

ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。

2015年12月6日(日)
果つることなき未来ヨリ-from the future undying-開始
 先月の買い物は予定通り表題作と「僕はキミだけを見つめる-I gaze at only you-」の2本でしたが、仕事が忙しいのと「ガールズ&パンツァー劇場版」など仕事以外も忙しかったこともあってあまり進んでいません。すでに開始から1週間が過ぎたのにようやく3章に入ったくらいで。
 フロントウイングの作品を買うのは久しぶりでしたが、最初の起動は相変わらず面倒です。遂にインターネット環境がほぼ必須になりましたね。あと例のカードをコインで削らせるのは何か意味があるんですけね? 最近こういった機会がないのでとても懐かしい気分になりましたけども。そして、当然そのまんまではなくバージョンアップしましたが、まさかタイトルにX-ratedと付くとは思いもせず。タイトル読み上げボイスにうっかり笑ってしまいました。
 ここまでは体験版からの期待通り悪くないです。というか、かなり良いと思います。ただ、ダイジェスト版からシーン間に随分と増量されている箇所もあれば、全くされていない場所もあってやや戸惑うところもありました。まさか、ユキカゼとの出会いのシーンと初めて背中に乗せるシーンの間に何もないとは予想外にもほどがありました。よくあのやりとりの後で乗せる気になったよなぁ。
 今のところ選択肢は一切なく一本道。それだけに途中でルート分岐とは関係ない選択肢がちょっとあっても良かったように思います。完全紙芝居状態なだけにいささかだれやすいので小イベントの分岐とかあっても良かった気もします。
 気になったのは3章に入ってから。それまでおよそ色香に反応することがなかった主人公がユキカゼの胸をガン見して名護の話を全て忘れたシーン。とんでもなく違和感があったのですがライターが違うのでしょうか。それとX-ratedであることを急に思い出して挟んできたかのように見える、ユキカゼが誤解して妄想するイベントCG2枚。全くエロくないこともそうですが、今後に不安しか感じない使い方なのが現在進行形でとても気になってます。これ以前もどこまで意味があるのか怪しいシーンがひとつだけですからねぇ。あとはコンシューマー版ならば無理な立ちCGが裸になるくらい?
 物語は良いですが想像した通りエロ要素が心配です。

 「ガールズ&パンツァー劇場版」。
 すでに前夜祭を含めて4回ほど見てきました。主題歌CDも買ってしまいました。まだまだ行ってしまいそうです。自分でも思った以上に飽きることなく楽しんで繰り返し見ています。こんなにひとつの映画を見たのは初めてだと思います。劇場の良い環境で見られるのは今だけなのでもうちょっと行こうかな、と。
 1週目の入場者特典のミニ色紙はよほど枚数を用意してあったのか3週目初日でももらえました。しかし、私の運の悪さが炸裂していて、なんと「みほと愛里寿」の3カードが完成してしまいました……(泣)。友人が違う色紙でなければブルク13は全てこの絵柄ではないかと疑うところデスヨ。せめてこの絵が欲しかったのなら救われるんですけどねぇ。4枚中では事前に最も出なくていい、と思っていただけにダメージは大きいです。ちなみに3週目からの追加特典はプラウダでした。次はこれが2ペアにならないことを祈るのみです。

2015年12月11日(金)
果つることなき未来ヨリ-from the future undying-1~3回目終了
 1周目は固定でユキカゼルート。2周目はラストの分岐。
 なんとなくそんな予感はしていましたが、ルート分岐の選択肢は出現せず。その理由はあとで明らかになります。
 3章同様に4章に入ってからも激しい違和感が。軍隊式訓練に疑問を持つ主人公に、なぜか急に会話の中で下ネタ変換を繰り返すようになる名護。主人公は女性に対する接し方もなんだか違います。権力を得て名護を排除しようと考えたりと完全に別人です。3章よりも酷い複数ライターの弊害ですね。主人公に見られるだけで懐妊する、主人公はおっぱいが大好きなどプレイヤーがまるで聞いた覚えのない風聞を繰り出されて正直、戸惑います。
 3章あたりからうすうす気付いていましたが各ヒロインが自分の担当である章が終わるとまるで出てこないというパターンに困りものです。1章が担当回であるアイラなんてもう長らく目にしていませんでした。2章はまだしも出番がありますが3章以降はほぼ出番がありません。なんとこれはエンディングまで続いてしまうのです。いかにユキカゼルートとはいえちょっとどうなのか、と。これでは異種族間交渉にどれほど意味があったのやら、という風にも感じられてしまいます。そもそも、ヒロイン4人が同じ場所に揃ったことが一度でもあったでしょうか。戦争ものとしてあまりにも問題があるのでは。それに比べれば小さな問題とはいえ、腐れ縁的な敵キャラのダモンとミスカも終盤には一切の出番がなく。他のルート用なんでしょうか。それにしても。そういや、オカマ上司も出てませんね。
 物語は長すぎたのか、どうにか終わらせたという感じです。ユキカゼルートの急な方向転換ぶりなど細かいところに影響を感じられます。最初からスキップで飛ばしていると、この話はその後どうなったんだ? というものがしばしば現れます。ユキカゼの近眼問題とか。
 Hシーンは予想通りダメダメでした。回数がルート中には1回しかないという段階で推して知るべし、ですね。まぁ、バーションをふたつ作るって段階でねぇ……。
 3周目はリアルート。
 一度エンディングを迎えると最初から始めるか、ルート分岐から始めるかを選べるようになります。さすがに長丁場なので、この処置はありがたいですね。1周目に選択肢が出ない以上は当たり前とも思いますけど。
 その中身はすでに基本シナリオを知っていることを前提にダイジェストのように語られます。これが1周目がユキカゼルート固定の理由でしょう。
 しかし、このシナリオは酷いものです。尺の短さからも内容の薄さは窺えますが(なにせ、最初のエンドロールから一晩もたたずに終了)、またも主人公に激しい違和感を感じるテキスト描写。以前はそれが長続きしなかったのですが、このルートでは短いながらも全部ですからひたすら戸惑うばかりでした。もう諦めてましたけど、やはり他のヒロインはサッパリ出ないですからねぇ。このシナリオをプレイしているとリアの存在自体が本当に必要なのか、という思いが随分と強くなってきます。出番の時点で明らかですけど、全体的にもメインの物語に寄与していないですからねぇ。ラストの選択肢がないあたりからもそれがわかります。

 「ガールズ&パンツァー劇場版」。
 5回目(実質4回)にして遂に「みほと愛里寿」以外の色紙が出ました。「カチューシャとノンナ」です。どうにか4カードは回避できました。しかし、予想外なのは追加を含む3週目の特典がすでに品切れだったこと。木曜の初回でしたから実際にはいつなくなっていたのかわかりませんが、想像以上に早かったですね。逆に言えば追加特典による来場者の見込みが甘かったのでしょう。逆に1周目のは多すぎるくらいであったと。4週目以降に補充されることも恐らくないでしょうし残念です。
 それにしても、映画本編は未だ全く眠くなることもなく鑑賞していますが、さすがに事前のCM&予告に飽きました。ほとんど変わらないのでもう困っております。さすがにここは寝てやりすごしました。10分くらいやってますからね。

2015年12月14日(月)
果つることなき未来ヨリ-from the future undying-終了
 4周目はメルティナルート。
 リアルートとは少し違って体裁はユキカゼルートに近いです。既読文も出てきます。しかしながら、基本が外伝そのものと言ってよく困ったことに読まなくともほとんど支障がありません。次のアイラルートもそうですが、まるでわざとそうしているかのようにバラバラに戦うので不自然さが半端ないことになっています。マジーの太陽を落としたのは構成上の都合ではないかと普通に思えてしまいます。や、実際そうなのではないでしょうか。加えて本作の内容で竜族とサイラスを無視して終わらせてもスッキリしないにもほどがありますて。
 メルティナルートとしては上滑り感がすごいです。このシナリオでしか登場しない国が現れて主人公とメルティナが出向くという斜め上の展開。そこで起こっている諍いをあっさりメルティナが治めてしまうあたりがまたなんとも。主人公がそれまでに比べて異常なほど存在感がなくなっているあたりが実に不自然です。あまりにノリが違うのでシナリオ中ほとんど戸惑ってました。
 それとFinと表示されてからうだうだとシナリオが続くのはいかがなものでしょうか。単純に出す場所を間違っているのでは。他のシナリオでは一切そんなことはないのだし。
 5周目はアイラルート。
 1章に引き続いてとても面倒くさいシナリオとなっています。なんと言うか読んでいて肩がこるとでも言うんですかね。答えを出すことなくひたすら横道を探って推察に推察を重ねて七転八倒するような。結局キュリオがなぜ裏切ったのかまるでわからず。まさか、晴眼の能力が欲しいだけ、とかそれだけなんでしょうか。説明されてもとても納得できそうもないことを、さらにはぐらかして放り投げたまんまという高等テクニックを使っていますからタチが悪いです。トドメに他のキャラの口から真実はひとつじゃなきゃいけないのか、なんて言わせてしまう始末。この理屈を振りかざしてしまうと全ての伏線は投げっぱなし上等ということになってしまうので軽々しく使って欲しくないところなのですが。
 さらに謎のオリバーとキュリオの親子問題。一体いつこさえたのでしょうか。奴隷の間には捨てることもできないから無理でしょうし、キャラバンを出た後ですか? 一体、裏切ってから何年が過ぎているのでしょう。どう考えても計算が合わないような気がするのですが。
 キュリオがキャラバンを出る→子ども作る→子ども捨てる→晴眼が拾う→狐になりにやってくる
 これを何年でこなしたという設定なのでしょう。基本的に被ってはいけないはず。なんでも知りたがる猫族がキャラバンを支える猫族なんてのを見て調べたりしないものでしょうか。キュリオの方だけ知っているにしてもねぇ。犬族は40年くらいしか生きられない訳でそうなると計算が合うためにはアイラは30を余裕で越えていないといけないのではないでしょうか。世界を放浪とかもしているはずだし。そもそもキュリオは何歳なんでしょう。
 でも、それ以上に困るのはその事実が一体、何の意味があるのか、ということ。2人が親子だから知らなかった時よりもショックを受けるってどういうことですか? すごくどうでもいいような。それが不幸だとしても完全に自分たちの自業自得で、フォローできないどころか必要性も全く感じないのではないでしょうか。
 アイラルートとしても実に中途半端。メルティナルートではグダグダながらも主人公が帰るか留まるか悩むシーンがあったのに、こちらでは全くなし。とにかく疑問には答えないのがこのシナリオの特徴。じーさんが死んだ理由もよくわからないままですしね。そして、まさかのオチ。あのフードの女性の正体に即気付いた人はどれくらいいたのでしょうか。まさか、彼女のその後をわざわざ書くとはそれまでからはまるで予想できませんでしたよ。だいたいスタッフロール前の彼女のことはスルーしたまま終わっているっていうのに。せめて消息不明っぽく終わらせておくものでは? もっと他にきっちり書くべきことがいくらでもあるような気がしますけど。
 正直に言って本作は並列ヒロインとして成り立っていないですね。ユキカゼ以外は実にどうでもいいと言ってしまえる扱いになってしまっています。主人公のいる場所が違うだけで話が同じなら完全な一本道の方がよほど良かったのではないでしょうか。消化不良な感じが拭えません。
 とても時間がかかった「果つることなき未来ヨリ-from the future undying-」もようやく終了。ゲーム感想は近日中に。

2015年12月20日(日)
僕はキミだけを見つめる-I gaze at only you-
 この1週間ほど仕事が忙しくゲーム感想がなかなか進みません。書くためにまとまった時間が欲しいからなのですが、それが得られないので中途半端な時間でなんとなく進めていたら終わってしまいました。予備知識がほぼなかったのでまさかでしたね。確かにデビュー作「ChuShingura46+1-忠臣蔵46+1-」よりも以前の作品だとは聞いていましたが、ここまでボリューム的に少ない内容とは思いもせず。まぁ、今になって冷静に考えれば、つまりは元は同人作品であり、そもそも「ChuShingura46+1-忠臣蔵46+1-」だって製品版で多くが追加されたものなんですよね。ならばボリュームだって、という話です。
 ぶっちゃけコレ一本道だし(なにせ、本編には選択肢が皆無ですから)、長編ではなく中編ですよね。なんとなくプレイで一週間もかからないんですから。ボリュームのみを考えたらフルプライスはちょっとコストパフォーマンスが良くないですよね。一般的なものを持ち出さずinre基準で考えても(デビュー作がデビュー作だけにこの考えた方は意味ないですけど)乏しいのは否めません。章の数だけは多いんですけどね。
 内容そのものはそこそこ良いものに仕上がっていると思います。それなりに引き込まれて最後まで読めましたので。「ChuShingura46+1-忠臣蔵46+1-」の雛形と呼んでいいだけのものは詰まっているのではないでしょうか。リニューアルなので演出や立ちCGの差分の多さなど勝っているところもあります。後者はボリュームを考えるとホント豪華で正直に言って驚きました。パーティー会場のお皿を持った姿や勉強の姿やボクシング姿など普通ならまず用意しないものにまでしっかりと用意されています。こういう手間を惜しまないところは間違いなくinreの美点ですね。場合によってはそれが殺陣を始めとした動きある演出に活きることも少なくないですし。中にはどこかで見たことのある名もなきキャラの立ちCGがいたりして懐かしい気分になったりも。
 しかし、だからと言ってアーマンの立ちCGの数は異常だと思います。全部合わせるとVer.4くらいまであるんですけど。それじゃ、まるでフリーザ様ではないですか。ハッキリ言って関係なくそれぞれのカットを見せられたら全部別人に見えると思いますです、はい。
 残念なのはカズとヒサの扱いがほんのわずかしかないこと。このせいでサーベルタイガーの力がいまひとつわからないですし、主人公の言う仲間の存在の大きさも大切さも伝わりにくいです。俺にとって仲間はカズとヒサだけだ、という言葉の重みが弱くなってしまうんですよね。当然、死んで衝撃を受けることも、それによってアーマンの強さを感じることもない。唯一あるのが美夜の回想の中だけでは少ないし、そもそも遅すぎますよね。せっかくイベントCGもあるのになぁ。せっかくキャラそのものにも魅力ありそうなのに色々ともったいないです。
 Hシーンはだいぶ強引に持ち込んだ印象ですね。視音のそれには驚きましたし、ここで耐性が付いていなければ唯にも驚いたことでしょう。そして、莉亜と郁乃はルート分岐を使って随分と強引に、でしたね。逆にシナリオ上、仕方ないとはいえ、いかにも何かありそうに書かれていた美夜にないのは予想外でした。まさかだったのは零美にはないこと。ただ、零美役の声優が小倉結衣さんであることを考えるとなんか既視感を覚えてしまいますけど。またかいな、と。でも、この作品でファンディスク的なものが出るとは考えにくいですし、実現しないままになりそうですね。
 あっさり終わってしまった「僕はキミだけを見つめる-I gaze at only you-」のゲーム感想は「果つることなき未来ヨリ-from the future undying-」のゲーム感想が終わってから。

2015年12月28日(日)
見上げてごらん、夜空の星を~A sky Full of Stars~1回目終了
 忙しいのは相変わらずなのに体調を崩し気味。それでも、どうにか「果つることなき未来ヨリ-from the future undying-」のゲーム感想をアップしました。なんとも歴史的レベルの失速ゲーです。体験版の段階でこの作品のオチが読めた人はあまりいなかったのではないですかねぇ。返す返すももったいない。やっぱり、方法論に問題があったのでは。それと単純に時間の見積もりが甘かったのではないでしょうか。今後はこのタイトルをどうするつもりなんですかねぇ。

 「見上げてごらん、夜空の星を~A sky Full of Stars~」。
 1人目は白鳥織姫。
 いかに星を題材にした作品とはいえ、ヒロインたちの名前はやり過ぎではないですかね。あまりにわざとらしいレベルでちょっと戸惑いますわ。箒星ひかりに天ノ川沙夜、日下部ころな。そして、白鳥織姫ですよ。さすがにちょっと恥ずかしいような。登場人物たちはよく気にならないですよね。星好きな人たちが揃いも揃って星にやたらと関連した名前ばかり。メローペなどよりもよっぽど。サブキャラたちはそんなことないのが救いです。
 閑話休題。
 PULL TOPということで演出が多いのは相変わらず。正直、ゆったりしたもったいぶった動きはそれほど意味があるとは思えず、待たされている感がとても強いです。最初はまだしも慣れてくると余計にそう感じます。少なくとも、これが理由でパソコンの環境的にプレイヤーを選んでしまっていたらちょっともったいないですよ。ま、今回に始まったことではないですけど。
 序盤は丁寧に描写される幼少時代がいい感じです。テンポを損ねない程度にある程度は端折りつつ進むのでプレイヤーも思い出として共有することができます。幼なじみの成長に一定の感慨を持つことができるでしょう。まぁ、答えを知っていても最も強烈なのは先生ですけど。恩師がニートってすごい痛いなー。
 ただし、問題なのはこの幼少時代に出番がない、あるいはほぼないヒロイン2人。フラグの関係上も問題があって、この2人寄りのルートを進むと回想が実に中途半端に終わってしまいます。それどころか、必要性がないためその後は一切、回想シーンが入らないためゲームとしてもちょっと雰囲気が変わってしまいます。当然、時代を示す演出も無駄以外の何物でもなくなります。現代しかないんですから。まだプレイしていない日下部ころなルートはまだ確認していないのでわかりませんけども。
 もちろん、こうなるのは企画の時点でわかっていますから、幼少時代に登場しないヒロインは足りない思い出と出番に匹敵するだけのプラスアルファが必要なんですけど、この織姫はとてもそれを備えているとは思えないですね。まぁ、過去を振り返ってもそれだけのものを持ったキャラって珍しいんですけど。古いところで言えば「みずいろ」なんかもそうでしたね。人気投票も堂々の最下位だったような。
 脱線しましたが企画の意図としてはわかります。せっかくの幼なじみ重視でしょうから、それを食いかねない存在は思いついても出し惜しみしたくなるでしょう。そんなのがいたら素直に次回作に回した方が、となるでしょうし。あるいはもっと単純にそれだけのヒロインに仕上げた、という認識なのかもしれません。うーん。やっぱ後者っぽい気がしますね。
 とにかく、担当ライターさえもその枠組み通りで、幼なじみ’sは企画者でもある紺野アスタ氏、残る2人が高嶋栄二氏となっております。ま、この時点で色々と推して知るべし、ではあるでしょう。実際(?)、プレイ前から私が1人目に織姫シナリオを選び、2人目にころなシナリオと決めているのもライターに対してだけではなく、作品的に盛り下がりを避けるためであります。幸いにも特典の星空観測ノートで担当ライターは開示されていましたので。
 ということで織り姫シナリオは幼なじみの片割れであるひかりが途中退場してからはますます雰囲気が変わっていきました。残る幼なじみの沙夜もモブキャラ程度の出番しかないですからね。そもそも、織り姫シナリオはなんとなくの天文ライフを綴った日常という感じで個別シナリオらしさがとても薄いのですね。ただもう淡々と日々が過ぎていく。恋仲になるのも一緒にいるから以外の理由はありません。この時期の2歳差ってそれなりに大きいと思うんですけど、ものともしませんからねぇ。礼儀に厳しい学院や本人であっても親しくなってしまえばむしろザルですし。
 全体的に地味で予定調和なシナリオでした。卒業生という身分でありながらいささか終わりどころに困っているようにさえ見えるシナリオでしたからねぇ。ちなみに一番の衝撃は先生が昭和生まれではない、ということでした。しかも、セリフからすると際どい訳でもないらしい。5年前の時点ですでに教職に就いていて5年生の担任。どんなに早くても23歳の年が教職1年目でしょうから最低でも28歳以上のはず……。舞台は平成何年設定なんでしょう。私立の学校ならありえるかもだけど、それにしたって1年目から担当を受け持たないといけないくらいのような。

2015年12月29日(火)
見上げてごらん、夜空の星を~A sky Full of Stars~2回目終了
 なんとか「僕はキミだけを見つめる-I gaze at only you-」のゲーム感想もアップしました。期待しすぎなければほどほどにまとまった作品かと思います。あまりリアリティを追求しすぎなければ。いずれにしてもinreの真価が問われるのは次の完全新作でしょう。

 「見上げてごらん、夜空の星を~A sky Full of Stars~」。
 2人目は予定通りに日下部ころな。
 やはり、思った通りでした。幼なじみメインの作品で、その幼なじみを置き去りにしてより良いシナリオが待っていることはまずありえないでしょう。しかも、ライターが企画者でもないのですから。織り姫シナリオと基本的に同様です。凪のように穏やかで特別には何もない天文ライフ。まだしも、織り姫シナリオの方が色々な学園のイベントがありました。
 もー、受験勉強して受かるだけ、と言っても過言ではないほど。山もなければ谷もありません。予想外のことなんて一切、起こらない。よもやのプラネタリウムのプログラムさえ使い回しでした。
 恋物語としてもかなり説得力に欠けています。結局、主人公はころなを妹ポジションのまま見ていますし。いつまでもちゃん付けなのがその証拠ではないでしょうか。単にそのままの意識で手を出しただけ。まぁ、多くのエロゲーも妹キャラに対してそんなものだ、と言われれば返す言葉は全くないのですけど。
 懸案の幼少時代はかろうじてありましたけど、わずかに一度。それもちょっと強引な感じでありました。解決の強引さには及びませんけれども。あまりにもあっさり提示していとも簡単に乗り越えてしまう。沙夜も果たしてそれでいいのか。あと単純にあんな事実を聞かされると、ころなシナリオから沙夜シナリオへ移行したくなりますね。なんか濡れ衣っぽい匂いもすることですし。まさか、あの事実が幼なじみルートではない、なんてことはないですよね?
 ころなさんの生態を観察する、という意味ならこのシナリオはなかなか楽しかったと思います。いかにも小動物チックなので。しかし、自分の親友を沙夜に送らせるのはどうなのよ? 2人は今日、会ったばかり。間違えようもないほど初対面デスヨ。
 どうでもいいですけど、星好きにとって流星雨の日にいくらパソコン様がやってくれるからといって、観測をしないで一晩中Hに費やすのは噴飯ものなのでは。肉眼での観測だってできるのだし。こういうところに色々なものが表れちゃうんじゃないですかねぇ。
 どうにか前座を終わらせました。ここからが本番です。


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