ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。
2013年9月1日(日) |
イノセントバレット~the false world~終了 |
2人目は宮簀早苗。 1周目が終わると次の選択肢まで飛ぶ機能が開放されました。可能であればメッセージウインドウの右端にアイコンが表示されます。ということで、これを使いながら進めたのですが……。なんだか2周目は違うゲームになっちゃいました。実は選択肢はヒロインに関するものしかなかったんですけど、それでもまさかここまで激しいとは思いも寄らず。2周目以降には男たちの新しいドラマは一切ありませんでした。全て1周目と同じ。違うのはヒロイン描写のみ。つまり、本作はほとんど一本道なんですな。ただ、主人公の横にいるヒロインが違うだけで。最終イベントだけはさすがに未読状態となり飛ばせませんが、3つにあまり差はありません。エピローグにいたっては出だしは全く一緒だったりします。しかも、それでいながら未読扱いという意味不明さ。 さらに恐ろしいのは次の選択肢へ機能にちょっとばかり問題点があること。どうやら未読のイベントまで飛ばしてしまっているようなんですよ。シナリオを読んでいるといつの間にかキスしたことになっていてびっくりしました。クリア後に鑑賞モードを見るとCGが1枚だけ抜けていて、ルートに入ってから選択肢なんてないのでおかしいな、と思ったらまさにこれがキスシーンのものでした。ちなみにこれは次の莢香シナリオでも同じ現象が起きました。 早苗さんは色々とツッコミどころが多くて困りました。背中の突起物はいいですけど、ほとんどそれがイベントCGに反映されてないデスヨ。Hシーンの最後の1枚くらい? つーか、立ちCGレベルでまるでわからないってどう考えても変でしょ。あんなでっかい膨らみなのに。目の方も背中のついでみたいな感じであんまり意味がなかったですね。ただ、初見であれに全くひるまない主人公はすごいと思いますけど。普通は気にしたくないと思っても、反射的に反応してしまうよなー。普通に衝撃を受ける光景だし。 シナリオは主人公の「さん」付けが圧倒的に変でした。普段は構いませんけど、作戦行動中まで林崎分隊長相手に「宮簀さん」とかものすごい違和感でしたよ。子供の遊びかっての。これのおかげで緊張感は3シナリオ中で最低でしたね。 ラストは神崎莢香。 本当は分けて書くほどの違いはありません。展開にまるで差がないので。早苗シナリオもそうですが、取ってつけたような専用イベントがあるだけ。でも、大枠は変わらないのですごい浮いている感があるという。愛シナリオだけ印象が違うんですけど、1周目にプレイしただけではなくて、主人公と愛の話になっていたからだと思います。最終イベントがそんな感じ(暴れるのは主人公だしね)。他の2つは主人公にあまり関係がないような話になっていたので。特に早苗シナリオ。 イベントやCGに使い回し感たっぷりだったのも残念でした。みんな同じカフェに行くのねー、とか興ざめでしたわ。まぁ、場所の問題というより同じようなイベント構成ですよね。もうちょっと工夫を。 2周目以降は随分とあっさりだった「イノセントバレット~the false world~」もこれにて終了。ゲーム感想は近日中に。 |
2013年9月5日(木) |
ガールズbeアンビシャス!終了 |
先日、「イノセントバレット~the false world~」のゲーム感想をアップしました。ちょっともったいない作品でしたね。かけられる労力と用意できる素材、これをもうちょっと考えて(正確に把握して)構成すれば見違えるほど良い作品になったかもしれません。それでも、実力は感じたので次回作に期待したいです。 神のみぞ知るセカイ女神篇9話。前夜祭ラスト。神にーさま落ち込むの巻。ちひろに対して随分と酷いことをしているはずなんですが、どうしてもそこに承服できかねるものを感じます。原作の時からそうですけど、ちひろの言い分がめちゃくちゃなんですよねぇ。春の頃から誰彼かまわず告白しまくっていたのに、ホントに好きだったのはアンタだったかも、って全くもって意味わかりません。オタメガネと呼んで蔑視しまくっていた頃ですよ。手も出まくってました。ここで好きになるのに理由なんかいらないとか言われてもさすがに理解不能ですわな。裏があるんじゃないかとか考えちゃいますよ。それこそ桂馬が言っていたような。 天理のスク水手品イベント。赤面するのにSEが必要って感覚はわからないなー。「でも、私が好きな桂馬くんは… ゲームしてる桂馬くんだよ」のセリフはさすが真ヒロインの面目躍如ですな。他の全てのヒロインたちはこの意見に首肯できないことでしょう。 尺の問題か、今回はハクアの出番はなし。まさか、拷問シーンはないんですか!? 深夜アニメなのに? そういう問題かはともかく、あのハクアにとっての屈辱シーンがないとそのあとの逆襲もカタルシス不足になるのではないでしょうか。いまひとつよくわからないけど、あいつ切れまくってる、みたいな。 設定をどこまで出すか、という問題のせいか栞とともに図書館で調べ物をするシーンもオールカット。しかし、エルシィと一緒に一本岩を調べるシーンは残ってました。クライマックスのためでしょうが、まぁ正直これもなくても構わないですよね。建前みたいなものですから。 「ガールズbeアンビシャス!」。1人目は御陵英玲那。 あー、あんまり直截的なことは書かないんですけど、面白くないですなー。それはもう困るくらいに。体験版の段階でもうひとつかなぁ、と思いましたけど、それ以降の展開もパッとしなくて。慣れが出てくる分だけより厳しい感じになってしまいました。 セレブと庶民の対立する世界観とかもはやギャグでしかないですからねー。それもちっとも笑えないギャグ。普通に訴えられるレベルですよ。そっちの方がよほど問題だと思いますけどね。そもそも、庶民はなんで入学すんの? っていう企画の根本が崩れそうな疑問がありますからねぇ。評判とか絶対に聞こえてくるでしょう。ワイドショーが食い気味に来る範疇ですわ。 キャラクターも人数こそ多めですけど、あんまりキャラが立っていません。テンプレート過ぎることもありますが、表現に幅がないので薄っぺらく感じてしまいます。英玲那とか、まさにその筆頭です。この変人タイプの人物がなぜ生徒会長なのか、作中では全くと言っていいほど書かれていないのも困りもの。典型的なセレブの副会長が困りまくっているのがなんとも違和感を感じさせます。 サブキャラは普段は有象無象って感じなのに、都合の良い(悪い)時だけすごい聡明になります。特に泰我。それはもう言葉を失うくらいに。主人公が基本、役に立たないことも相まってびっくりします。 ヒロインたちはなにかあまり演技がうまくないような気がします。特にメインを張る風香はちょっと聞くに堪えないは言い過ぎにしても、ちょっと問題があるような。お嬢さま設定がハードルを高くしてしまうことで、より印象を悪くしているように思えます。あと序盤は未収録ボイスが何ヶ所かありました。バックログで確認してもやはり喋らない、といったケースが見受けられました。 2人目は堤唯芹。 もと庶民というのはプラスに働いているんでしょうかね。どうにも疑問なままプレイしてました。 CGもイマイチですね。MtU氏は雑誌で見た段階でわかっていましたが、ぎん太郎氏の方もあまり安定していません。唯芹はカット毎に別人に見えるものがかなり多かったです。まだまだ仕事として描き慣れていない感が出ています。塗りにもそうしたものを感じさせるものがありました。 シナリオはどうにもグダグダで褒めどころに困ります。終盤の戦いとか酷かったです。何度も戦っていたのに奥の手ひとつ用意することなく、あっさり負ける主人公に愕然としました。2人を逃がすことさえ考えないって一体どういうことなんでしょう。戦いの描写も曖昧でまるで盛り上がりません。結局、完全に負けたのにうまくいってしまって、したり顔で勝者のように語る主人公はとてもカッコ悪かったです。 3人目は弓槻風香。 出会いからして全くドラマチックでもなんでもなく「ロミ・ジュリ的」と呼ぶにはいささか苦しいものがあります。以降もずっとうまくいってしまうので拍子抜け以下。父親は出番さえなく、やはりあっさりと交際を許可されるというイージーモード仕様。本作が盛り上がらない要因は主人公がまるで苦労することなく漁夫の利を得まくりだからではないでしょうか。この風香シナリオでも主人公の態度の悪さは端々に出ています。風香のためではなく自分のために気を遣えという言動をしてみたり。 ここまで3周ですが、名もないセレブの方々がことごとく家政婦のように目撃しまくるのはちょっとどうなんでしょう。ジョブをお間違えでは。それを窮地の起点にする発想ももちろんですが、全部で使うのはちとワンパターン過ぎやしませんか。 初Hにも疑問。風香の方から要求してくるって明らかにキャラに合っていないのでは。そもそも当たり前にHを知っているのが驚きでしたよ。さらに風香の動向を探っていた式宮が、 風香が寮を脱走→町を彷徨う→主人公に知らせがいく→探し回る→無事に発見→主人公の家へ→初H→のんびりする これら一連の段取りが滞りなく済んだ後に乗り込んでくるって明らかにおかしいでしょ。タイミングを計っていたとしか思えないですよ。ま、本当にそうならいいんですけど、描写を見る限り違いますからねぇ。困ったもんです。 4人目は青野瀬菜。 ただひとりの庶民ヒロインということでそのままではセレブ勢の存在意義がなくなるので、巻き込むためにイヤミ副会長が瀬菜に惚れるという展開を共通で仕込んであります。やー、最も作中で弁が立つ人間が自分の都合で理屈を弄するさまはある意味、清々しいですよ。よくもまぁ、そこまで手のひらが返せるな、と。いっそ感心するしかありません。どうやって自分の中で矛盾が発生せずにいられるのやら。 瀬菜だけが髪型、服装選択の第三形態がないと思えば、副会長を籠絡するためにちょっと違う姿にならないといけないから封印されていたんですね。そりゃ主人公に選ばれては困るわ。しかし、セーラームーンばりの露見しなさですね。まさに節穴。ところで、この選択、1周の内に何度も聞かれるので正直、面倒くさいです。もちろん、2周目以降も聞かれるので。効果はそれなりにあるとは思いますけど、シナリオやキャラの出来がいまふたつではせっかくの苦労も水の泡っぽいように思います。一見、似合いそうにないと思えた髪型が選択してみたら予想以上に似合っていた、なんてこともありましたけど。 瀬菜シナリオでは背景指定間違いなんかもありました。瀬菜に押し倒されるシーン。主人公の部屋だったのにイベントCGを挟んで戻るとあら不思議、居間にテレポートしておりました。どうも作りの荒さが目立ちますなー。 三本勝負の描写も意味不明。主人公はいくら瀬菜が気になっていたからって自分で選べる勝負方法を一切、用意せず。特訓どころか何で勝負するのかさえ考えずに忘れていた、って痴呆症ですか。それともゆとり過ぎるからですか。しかも、とっさに出た勝負が腕相撲。ここでも不可解感が満載。腕力でセレブに負けるわけにはいかない、とか言うんですけど主人公は別に武闘派キャラではないんですよ。部活もしていないし、習い事もしていない。日課もなければもちろん、トレーニングの類も一切していない。これでどうしてそのセリフが出てくるのか。それも2回も。全くもってわかりません。 そして、三本勝負の三本目。まさかの互いが自分に有利な勝負方法を主張するだけ。決める方法さえ一切、考えていない。脳にしわが足りなすぎるのではないですか。おまけに結局、会長が決めた勝負があっち向いてホイ。盛り下げたくてしょうがないのでしょうか。どうにも理解できません。 勝負後はまだシナリオが続くのですが、ハッキリ言って全く必要ありません。どうしてエンディングロールが流れないのか本気で不思議でした。 ということで全シナリオ終了。終了なんです。前回の日記が日曜日。この日から本作を始めました。間には「イノセントバレット~the false world~」のゲーム感想執筆も挟まっています。この日はプレイしていません。なのに木曜日の今日に終了。ボリュームも乏しいんですよ。コストパフォーマンス悪いなー。ゲーム感想は近日中に。 |
2013年9月15日(日) |
ココロ@ファンクション!体験版 |
しばらく前ですが「ガールズbeアンビシャス!」のゲーム感想をアップしました。ある程度は覚悟していましたが、それを上回る初心者が作ったようなゲームでしたね。ソフトハウスだけではなくてユーザーの方にも根気よく育てるつもりが必要みたいです。将来に期待、ってやつですかね。貢献したい方は是非に。なんかそれほど売れていないみたいですし。 「ココロ@ファンクション!」体験版。 プレイする前の最初のイメージはあまりよろしくなかったのですが、やはりPULL TOPと言うべきか「この大空に、翼をひろげて」とは音楽以外のスタッフが違っていても安定したクオリティを継続してきます。考えてみればここは数年前に一旦、ゼロになったといっても過言ではないくらいスタッフが抜けたんですよね。それでも、こうして新しいメンバーでレベルの高いものを世に送りだしてくる。さすがですね。 閑話休題。 正直、最初はどうかと思ったんですよ。なにせ、2連続でデートイベントの開幕ですからね。おまけに主人公は顔が良くて人気抜群の生徒会長ときたもんです。「この作品はアレか? 二次元でもリア充爆発しろ、とかいう思いを堪能するためのゲームなのか」とちょっと薄暗く思ったくらいでして。それくらい完全無欠っぷりでしたから。ここから寝取られゲーにシフトしたら伝説的な作品になりそうでしたよ。だってヒロインはすごい好意的だわ、妹はスタイル抜群の引きこもりだわ、Notヒロインの生徒会メンバー3人は粒揃いだわ、その中でも副会長はヒロインでないのが詐欺くさいくらいだわ、全員から尊敬されているわ、全校生徒からの支持率も高いわ、でチート過ぎるくらいでしたから。欠点(?)がエロい妄想が好きというくらいしかないという完璧ぶり。ゲーム開始時点で国士無双ツモってましたというレベル。ああ、そういう意味ではつまらなくなってしまうかもしれなかった、というのが欠点ですかね。 とにかく、こういう書き出しですからわかるかと思いますが、ここから主人公が真っ逆さまに落ちていきます。そこにタイトルでもある「ココロ@ファンクション」が絡んできます。相変わらずビジュアル面では演出が強くプレイヤーに働きかけてきます。必須環境ギリギリだと重いかもしれませんね。正直どうしてもなくてはならない、と言うほどのものは体験版の時点では感じられませんけど。 基本はスマートフォンの技術を大幅に延長したようなものでしょうか。まぁ、それが行き過ぎているからこそ主人公はえらい目に遭うんですけどね。逆に言うとそれぐらいの強烈なアクシデントでなければ主人公の築いた地位は揺るがないんですよ。ただ、気になるのは本作の、というかココロ@ファンクションの目指すものがいつでも繋がっている、ではないかという不安があること。まだわかりませんけど、だからこそ主人公が大変なことになったように見えるんですよね。それってホントに理想的なことですか? と個人的には思う訳で。結論ではないことを祈るばかりです。少なくてもどちらであれ選択できない時点であまりよろしくない事象ではないでしょうか。 ヒロインは原画+テキストが組み合わさることで、それぞれ単体よりも大きく魅力を高めています。もちろん、声優陣の熱演も忘れてはいけません。ただ、双子ヒロインだけが圧倒的に出番が足りなくて、この体験版では海のものとも山のものとも判別つきません。ハッキリ言って生徒会メンツやベルの方がよほどヒロインらしいです。そういう意味では体験版として物足りなさを感じます。けして短くはないんですけどねぇ。本作は複数ライター制ということもあって、より不安を感じる部分です。少なくとも2人を目当てに買うのは結構な冒険だと思います。 絵の割りにと言っては失礼かもしれませんが、予想以上にCGはエロそうです。あくまでサンプルの方を見た感じではありますが。 気になる、というほどではないですが序盤の時点で中途でいきなり伏せているはずの水菜の名前が出ている場面があってちょっと驚きました。体験版の締め切りがギリギリだったんでしょうか。そもそも普通に書いていればこんなことは起きないと思うんですけどねぇ。 総合してなかなかの出来と判断して買う気になりました。と思えば10月25日に発売延期。あと前回は普通についていた(と言っても予約キャンペーンですが)パッチが今回はダウンロード形式、それもコードが必要な上に期限が短い、というのがなんだかちょっと腑に落ちない感じです。その後は普通に公開されるということなんでしょうか。 |
2013年9月16日(月) |
Magical Marriage Lunatics!!体験版 |
神のみぞ知るセカイ女神篇10話。時系列が原作とズレているのかと思ったら、実際にはそんなこともなく、単純にカットしていただけでした。というか、まさかまさかのハクアの尋問シーンなしですよ。以前の文章はそんなことはないだろう、という意味で書いたのですがよもや逆方向の予言のようになってしまうとは。 しかし、私はハクアって人気キャラかと思っていたんですけど違ったんですかねぇ。少なくとも、この女神篇に関しては何から何までカットされてしまって、とても人気キャラに対する仕打ちとは思えないデスヨ。「神のみぞ知るセカイ」ではただひとりと言って良いお色気担当なのに。むしろ、予備知識のない人にはなんでこのキャラが救世主みたいになってんの? というくらいでしょう。高速回転とカットが激しすぎてもはや意味のわからない様相になってます。「帰るの遅くなってごめんね」というセリフが機能していないくらいです。スピード展開と最後のイベントを後出しにしたせいもあって「え、そんな時間かかった?」くらいのお待たせ度になってます。 女神狩りが起こるもスミレはもちろん登場せず。こういうところでも女神篇の意義が薄れてしまっています。今までのキャラが再登場するから面白いんじゃないのよ。少なくともプロデューサーはちっともわかっていないのですな。ま、そもそもエピソードをゴミのように捨てる時点で何をか言わんやですけども。本当に人気作なんですか、という疑いの方が出てきます。 「Magical Marriage Lunatics!!」体験版。 ちょっとずつプレイしたので総時間は不明。ですがボイスを全て聞いても5時間もいかないのではないかと思います。ま、そんなことになったのはシナリオの中身の問題なんですけどね。 なんじゃこりゃあ、なイントロ。主人公は全てのヒロインと最初から出会っているどころか、全員と婚約している無敵モード状態。しかも、ヒロインたちは異世界のお姫さまに幼なじみひとりとあって、恐ろしいご都合主義がはびこってます。それはどれひとつとして婚約の事実を主人公が覚えてないという点。それも、異世界に人間が行くと記憶がなくなるという設定により主人公に落ち度はないという完全ガード。それをキープした上で同時期に全てのヒロインと約束を交わしているという無双っぷりを披露。それぞれのヒロインが好む人物像は違うはずなのに主人公はそれぞれの機会において最適解を導き出して婚約に持ち込んで(持ち込まれて)しまうという恐ろしさ。ちなみに幼なじみに関しては主人公のボケも考えられますが、ヒロインが勝手にそういうことにしている疑いがあります(だからそもそも記憶がない)。 これを最初からご丁寧にひとりずつ儀式のように繰り返すのですよ。正直言ってもう2人目の時点で飽きてました。このためにちょっとプレイしては止め、ちょっとプレイしては止め、を繰り返していたんですね。まぁ、私自身はともかく、主人公まで似たような態度をとるのはいかがなものかと思います。3人目くらいから段々と投げやりになってきて合理的というか、機械的な対応をし始めます。3人目の名前だけ聞いていたカリンを、実質的に初対面だというのにいきなり呼び捨てですよ。それもなんだか面倒そうに保留を了承させる。それでいいのか、主人公。この後もその流れは続いてなんだか「またか」というやっつけ感が登場人物からも漂いだします。同じ時期に姫たちがやって来るのも都合のいい設定つきだものね(生暖かい目)。ひょっとしてライターも書いてからやっちまった感を早速、感じていたのではないでしょうか。とにかく魅力あるパートとは言い難いです。 保留に保留を重ねてヒロイン勢ぞろい。もはや保留がご隠居の印籠みたいになってます。間違いなく主人公の行いのせいなのに記憶がないんだからしょうがねぇじゃんと開き直りモード。選ぶ立場ってやつは人間を傲慢にしますね。間違いなく主人公には結婚詐欺師の才能があると思います。それも、天才的な。天然ジゴロなんて言葉では到底、足りません。 ようやく物語が始まるとなぜか学校に行く流れに。ここで謎の現象が起こります。異世界の姫たちが学校通いとなれば問題は多いですが、こういう時はだいたい人間には不可能な技を使って通えるようにします。それでこそ異世界の姫たち。ところが、主人公の父親が驚きの発言をします。 >「そうだな。じゃあウチが保証人になって、学校には俺から言っておくから」 ??? え、どういうことっスか? 異世界の姫、それも5人の保証人てどういうこと。どんな説明をするつもりですか? 主人公の父親はどんな権力者なの? 学校の理事長でもここまで軽く即決で、それも一存では決められないんじゃないですかね。しかし、それよりもこういうことになんで一般人が対応してんのよ、と。魔法とか魅了とか吸血とか色々と姫たちの出番でしょうに。醍醐味を台無しとかすごいですね。もともとなんちゃって感が漂ってましたけど、一気に姫たちの素性が怪しくなってきました。都合のいい時しか発動しない能力ってコスプレと大差ないよね。 キャラクターは個性を出そうと思っているのか、ちょいちょい気になる言動が見かけられます。見かけは清楚なのにやたらと重い発言を繰り返す依姫は今から心配になりますし、「”Yu(はぁと)Yu”は永遠なのです」とか言い出す幼なじみには普通にイラっとさせられます(主人公の名前が勇太で幼なじみが悠奈だから)。幼なじみがウザ系だと長丁場になるとしんどそうですね。本来、面倒そうなはずの吸血鬼ヒロインのルーチェがすごいまともな娘に見えるものなぁ。確かに一番手なヒロインではあるんですけど。 いやー、すでにお金を払った作品の体験版なんてよほどのことがない限りやるもんじゃないですね。今からちょっと困ってしまっているじゃないですか。誰からも同情されない自業自得って嫌だわぁ。「ひめごとユニオン~We are in the springtime of life!~」の方を先にプレイしてしまうとさらにきつくなりそうだなぁ(遠い目)。 |
2013年9月20日(金) |
Electro Arms-Realize Digital Dimension-体験版 |
公式サイトにも記述が見当たらなかったんですけど、どうやらこの作品ういんどみるOasisの「ウィッチズガーデン」と同じでE-moteを搭載しているみたいです。ただ、完全に同じではないのか、それともバージョン違いなのかE-mote liteとロゴにはあります。まさかブランド名とは関係ないと思いますけど(スペルも違うし)、機能的に簡易版だったりするのでしょうか。 ということで「ウィッチズガーデン」と同じ視点で見ていいのかはわかりませんが、以前も感じたようにやはり製作者のセンスや絵柄とのマッチ具合が重要になりそうです。本作「Electro Arms-Realize Digital Dimension-」で言えば硬質なCGにあまり動きが合っていないように見えます。というか、E-mote自体、可愛さアップが目的のようなところがあるだけにいわゆる格好良い系の作品には難しいものがあるように思います。なんか知りませんが髪だけがゆっさゆっさと揺れまくってます。や、そんな揺れんでも(汗)、といくらいの揺れっぷりです。 髪だけと書いたことからもおわかりかもしれませんが、胸は「しーん」とか擬音がしそうなくらい見事なまでに揺れません。おかげで髪との対比で余計に不思議な感じがします。ハッキリ言って違和感がすごいです。忍やレオナなんてそのためのキャラじゃないの? ってデザインなのにねぇ。あと体験版だからなのかは不明ですが、「ウィッチズガーデン」にはあったE-moteの設定画面がありません。なので胸揺れが最弱レベルということもないんですね。もちろん、設定できないだけでデフォルトがそうである可能性はありますけど。 閑話休題。 さて内容です。と書くよりも前に気になったことが。あの、起用する声優さんがいつもの過ぎませんか? 本作は主人公に声が付いているんですけど、もうlight作品でそれこそ飽きるほど聞いた声優さんで。それだけならまだしも、キャラクターも似たような感じなんですよ。だから、演技もまるで変わることなくそのまんま。「Dies irae」で聞きましたよ、この演技構成。既視感どころの騒ぎじゃないです。しかも、ライター違うのにこれではねぇ。初手からちょっとテンションダウン気味です。 シナリオはどうなんでしょうねぇ、コレ。ひとことで言えば生身でやるMMOです。これがどうもねぇ。微妙に楽しくないような気がします。主人公がゲーム体質(何事もゲームのあれこれを基準に考える。世の中クソゲーだ、とか)で人生にレアイベントだけを探し求めて生きてきて嗅覚もあるらしい。そして、見つけたのがElectro Armsなんですけど、その割には主人公の幼なじみを始めとして、有象無象なみなさんまでとっくの昔にこのゲームに興じていらっしゃる、というのはなんだか納得しがたいような気がします。まだ知らない人でさえヒントは入手済みだし。別に主人公のようにレアイベントを探していたわけでもないのにね。まぁ、後から入ってきた主人公がいきなり強いっていうカタルシスのためなんでしょうけど、どうにも微妙感は拭えません。結局、主人公が正規参加者じゃなくてチートっぽいっていうだけですし。 それと演出もゲームっぽさを出すためにやたらとレトロっぽい見た目なのも気になるところ。昔の3Dダンジョンみたいなんですけど。敵にいたってはなんだか残念なデザインですし。武器の出現にいちいち入るムービーも謎。そもそもデザインにコアのような基本パーツが入っていることもあって、あまり代わり映えしないのですね。剣だろうが銃だろうが。カラーリングも同様です。それが出現時のデモはさらに判然としない見た目なのでますます流す意味が薄いという悪循環。少なくとも、これが流れると燃えるということはなかったですね。 ヒロインは3人しかいないんですかね。ライターは4人もクレジットされているんですけど。どうもテンプレートなみなさまばかりであまりヒロインとしては存在感が薄いです。レオナなんてボスキャラでもいいくらいですよ。幼なじみがうざい感じというのもねぇ。人数の少なさに色々と不安を感じます。フォロー役の人材がいないのですな。 まとめとしては、これで買うのはかなり賭けっぽいような気がします。複数ライター制ということはルートごとの出来のばらつきも考えられますし、そもそも基本ストーリーもまだまだ不透明です。バトルの面白さももうひとつ伝わってこなかったのも心配材料です。まぁ、これは敵が雑魚すぎたせいなんですけども。個人的には予約買いはきついなー、と言うのが正直なところです。 |
2013年9月21日(土) |
Magical Marriage Lunatics!!体験版2学園編 |
神のみぞ知るセカイ女神篇11話。女神篇も最終盤。それでも、微妙に変更はあるのですね。歩美の両親への挨拶、なんか画面に動きがないなー、と思ってたらやっぱりやりとりが省略されてたんですなー。お約束の「歩美さんの初めてのモノを、いただいてしまったので!!」も見事にスルーと残念な限り。地震があってお父さんの態度がちょっとだけ軟化するのとか面白かったんですけどねー。 ちひろの問題発言は原作同様やはり無理矢理なフォロー感が強いですね。あれで三角関係解消ってそれこそ無理でしょ。今晩中は余計に意識するだけですよ。結局は昨日の話を蒸し返したってことだし。 フラグウェスタンは当然ながらなし。さすがにこういう佳境で唐突に入る番外編は丁寧にアニメ化していても難しいものがあったと思います。やるとしても、場所をずらすことは避けられなかったでしょう。 来週はいよいよ最終回ですが、どこに比重を置くかが気になるところです。間違いなく最重要なのはライブシーンでしょうが、それ以外をどれくらい描くか、注目したいです。 「Magical Marriage Lunatics!!」体験版2学園編。最初のものよりも短めです。ボイスを全て聞いても4時間かかるかどうかといったところ。ただし、1回だけヒロイン選択があるのでそれを全て試すともうちょっとかかります。 こうなったらもう毒を食らわば皿までよ、というノリでこの体験版2学園編を始めました。もはや買うことは決まっているというか、支払い済みなので少しでも前向きに考えるしかありません。発売前にちょっとでもこなしておこうというせこい思考が働いています。 前回こんなセリフがありました。 >「そうだな。じゃあウチが保証人になって、学校には俺から言っておくから」 体験版2はこのセリフのツッコミ対応から始まります。結局、こんな発言をしたにもかかわらず、お父さんは何もできませんでした。なのでルーチェのお付きのコウモリであるドーラが代わりに入学手続などをすることに。もっとも具体的にはよくわからないままでしたが。こうなるとそもそもの会話の意図が全くわからないですね。何のためにあんな会話をしたのやら。というか、お父さん、虚言癖があるのでは。出来もしないことを当たり前のように引き受けるって一体……。 学園に通うようになってももうひとつな感じはそのまま。というか、ますます主人公が不思議な人物になっていきます。いきなり目立たないクラスメイトに超美人の許嫁が5人も現れた。しかも、それは転校生や新入生。当然、周囲は穏やかではなく騒ぎ立てます。ここで主人公は、許嫁とかは本人同士のことなのだから他人が口出しするのはおかしいとか考えるのですよ。それも自分だけならいざ知らず、他人もそう考えるべき、ととらえているあたり奇妙すぎます。これはほんの一端で、主人公は5人の許嫁が降って湧いたように現れたことをあまりにも当たり前のこととして受け止めすぎなんですよ。同時に他の人間には許嫁がいないことも。だから、小さな行動やセリフのひとつひとつに違和感が生じやすくなっているんですね。 全体的に上から目線なんですな。クラスメイトのことを「男子」と一括りにしているあたりからもその様子が見て取れます。おまけに友達がいないんですよ。こんな事態になったのに主人公のことも、クラスのこともフォローしてくれる人間が誰もいない。サブキャラの渋谷めぐみは好意的ではありますが、これは幼なじみヒロインの親友だからですし、普通に考えれば女生徒から受けがいいはずないでしょう。テキストでたまに友達という単語は出てくるのですが、その会話の一部さえない。しかも、その友達(たち?)は主人公に許嫁が現れて態度を変えたクラスメイトの中に含まれているよう。どうにも怪しいです。 学園で起こるイベントも分量のせいか、ヒロインの存在をうらやむものばかり。ひとりひとりに親衛隊が現れてすごくどうでもいいイベントを繰り返します。しかも、これわざわざイベントCGまで用意してあるんですよ。必要かなぁ。学園にいる間、下手すればヒロインよりもこの親衛隊の方が出番があります。主人公も主人公でこうした相手に対して常に拳で立ち向かおうとします。喧嘩っ早いという設定があるとしか思えない短絡さ。責任感とやらで休み時間ごとに暴力沙汰を起こさないでほしいです。 異世界の姫たちの授業風景もなんだかねぇ。そもそも言葉や常識といった設定の差がまるでわからないですから。ヒロインたちが感想をもらしても「ふーん」以外にはなかなかならないんですよ。特に目立ったリアクションがないということもありますけど。他にも学園生活には興味ありありなのに、部活にはまるで興味がないというあたり(それも全員)、またしても都合の良さを感じます。ストレートに主人公が帰宅部だから、でいいんじゃないですかね。そう言ってもらった方がまだスッキリしますよ。 他にも呉氏らしいというべきのか不可思議な描写が散見されます。主人公は朝が弱いです。ひとりでは起きられず親に起こしてもらうのが基本。それでも遅刻してばかりです。はい、この時点で妙だな、と思いますよね。窓越しに、むしろ窓から乗り出して会話するような幼なじみがいるのに。それもパターン通りに世話好きです。にもかかわらず、起こしに来たことがないという。一緒に通学したいとは思っていない? いえいえ、そんなことないんですよ。もちろん、部活に属していて家を出る時間が違うわけでもありません。ただ、主人公が起きられないから一緒に行ってなかったそうです。もうどこから突っ込めばいいのやら、って感じですよね。 もしかしたらテンプレートなイベントが嫌いなのかもしれませんけど、それにしては他の部分があまりにもベタで、やっぱりよくわかりません。さらにこのネタは続きがあって、幼なじみさんは主人公の朝御飯を作ることになります。なんと初めて! えっと家族ぐるみの付き合いをしていて、主人公の両親は仕事大好き人間でいないことが多い。これに先程の幼なじみの設定を加味してそんなことがあり得るのでしょうか。なによりヒロインの人格からして一度もないなんてのは不自然だと思います。 主人公も主人公で恋仲でなければ朝食を作るはずない、なんて考えてますからねぇ。そして、そのために買い物に行くことになれば、これも一度もしたことがないという。えっと、何かあればいつでも父子家庭であるヒロインの家を助けに行きたいと考えている主人公が? 荷物持ちを生まれてこの方したことがない? う~ん。なんとも不可解すぎますわ。 どうにも雲行き怪しいまま発売日を迎えるほかなさそうです。 |
2013年9月24日(火) |
うそつき王子と悩めるお姫さま-Princess syndrome-体験版、TGバージョン |
内容は序盤の4時間程度。 少し変わった設定だけに慣れるまでちょっと時間がかかります。王子だの、お姫さまだの、望奏だの、リンゴ銃だの色々と。一通り覚えてもすんなり読めるようになるまではなかなか大変です。ひょっとしたらここがこの作品の最大の難関かもしれません。しかし、そこを乗り越えると小気味よいリズムに感じられるようになるのでなかなか面白くなります。馬鹿馬鹿しい感じの設定を真面目にやっているあたりにも好感を持てるようになってきます。この小さなサイズの体験版の範囲だけでもライター交代の実感は十分に感じとれました。ちょっと大げさに言えば新しいWhirlpoolになっているかと思います。 ヒロインたちはみな一癖あって魅力的です。中でも、でっかい妹の星子は今までにいなかったタイプでなかなか面白いです。うざいところが可愛いという変わった売りを持っています。なんか矛盾しているっぽいですけど、ホントにそんな感じなんですよ。他のメンツもけして引けをとりません。先輩は小さい(けれども胸は)巨人なので立ちCGが並ぶとわりとすごいです。ここまでの差はちょっと珍しいですね。 みんな出番が等しくあるのも好感度高いです。掛け合いは4人が揃っていることが多く、互いの個性を上手に引き出し合っている感じがします。出番はそれほどでもないですがサブキャラも悪くなさそう。ここに、もうなくてはならないこもわた遙氏のSDカットが実にいい具合に絡んでキャラをより活き活きと見せてくれます。もう下手しなくても可愛さでは上回っているくらいです。 一応、Hシーンも全員分ありますけど、前戯にあたる箇所しかないので寸止め感が激しいだけでなくあんまり参考にならないと思います。取りあえず、けったいなシチュエーションはありませんでした。 ちょっと地味な面はあるかもですが、良作の匂いがします。ただ、設定で気になるのはどういう状態で個別に入るか。みんなをどうにかしてから個別に入らないと気になってしょうがないように思います。10月の2本目はこれになるかな。 「うそつき王子と悩めるお姫さま-Princess syndrome-」TGバージョン。 こちらは2時間あるかどうかくらい。もはやおなじみですが、Whirlpoolのてんまそ氏原画のときに収録される本編には入っていないお試し版。今までのよりは試す価値がある内容になってます。まぁ、私は通常体験版を終えてからプレイしたので、そのへんが影響している可能性はありますけども。 本編ではないだけに設定部分の説明は大幅にはしょられています、というかほとんどしていません。そのため、とっつきは良くなっています。テーマもプロモーションビデオ撮影という名のキャラクター紹介です。ついでに妹、星子の能力を紹介するくだりは本編のネタを流用しています。いわゆる鉄板のエロネタという扱いなんでしょうね。クラスメイトがもはや動揺する様子を見せないあたり恐ろしいです。いくら予備の制服がたくさん用意されているといっても下着はないというのに。 ひとまずキャラクターの個性は上手につかめる体験版になっていると思います。これが気に入ったら設定を含めて通常体験版を試すといいと思います。 テックジャイアン11月号。 「Clover Day’s」ALcot:ブランド10周年記念タイトルみたいです。個人的には数えるくらいしかALcotの売り上げには貢献していませんが(再来月は予定が立ってますが)、久しぶりに気になるタイトルです。しかし、だからと言って内容がヒロインとの10年間の過ごし方によって変わるってなんともストレートですな。ちょっとねこねこソフトのタイトルを思い出します。ちなみにデビュー作「Clover Heart’s」の世界観を踏襲しているそうです。どうりで見たことある制服だと思いました。でも、繋がりのあるネタが出てきても「?」となりそうです。2014年冬発売予定。 「サキガケ⇒ジェネレーション!」Clochette:ようやく発表になりました御敷仁氏が原画を務めるラインの新作。「スズノネセンブン!」から前作「カミカゼ☆エクスプローラー!」まで2年4ヶ月、それも間にファンディスクを挟んでそれだったのに今度は発表の段階ですでに2年4ヶ月が過ぎております。もちろん、ファンディスクなんて出ていません。しかも、現在の発売予定は2014年ととてもざっくりした予定なのでいつ出ることやら。9月発表で予定ですら月がわからないということは早くても春じゃないですかねぇ。 相変わらず、おっぱい路線は堅調です。今回も「おっぱいジェネレーション!」とか呼ばれること必至でしょう。付録小冊子の裏表紙だけでそれが伝わってきます。しかし、しんたろー氏が手がけた「プリズム◇リコレクション!」と違うのは貧乳キャラもちゃんと(?)いること。まぁ、インタビューでも触れていますが78にしてはどんどん大きくなっていくということはありそうですが。 ネタはMMORPGと最近の流行りなんですかね、このパターン。まぁ、おかげで桜花さんの衣装がとんでもないことになっているのですけど。クラスを自分で選べるのにこの衣装を着ているとしたらほとんど痴女レベルですよ。おまけに見た目は自分そのものなんですからタチの悪さも半端ないです。 |
2013年9月30日(月) |
Magical Marriage Lunatics!!1回目終了 |
今月のお買い物は予定通りに表題作と「ひめごとユニオン~We are in the springtime of life!~」の2本。体験版の時にも書きましたが、期待度が期待度だけに早く済ませる意味で前者から始めました(ひでぇ)。1人目は天樹カリン。 予行演習パート(体験版1、2のこと)の範囲を未読スキップでさくっと終わらせたこともあってすんなり進みました。悪い意味で引っかかる点も少なく軽く終わりました。そう、とてもすぐ終わってしまいました。なんじゃこりゃ、なくらいに。HDDに5Gもあったので、また前作「Princess Evangile~プリンセスエヴァンジール~」を鑑みても長いのだろうな~、と予想していたのですがすげぇ短かったです。体験版2以降はほんのちょっとで個別に分岐して、個別に入ってからもシナリオと呼べるほどのものはなく実にあっさりと終わってしまいます。しかも、その短い中でもカリンがしつけに厳しいばあちゃんに会いたくないから、というしょうもない理由を用意してシナリオ展開に引き延ばしをかけます。プレイヤーがただ、無駄にイライラするだけの構成です。日常に魅力がある作品ならそれもいいと思いますけど、呉氏のテキストでそれを望むのは無謀と言うほかないですからねぇ。 ヒロインのカリンさんは小学校の低学年で精神の成長が止まったような娘さんで旦那というより保護者な気分で一杯でした。自分の望まぬ方向の話はどれだけ大事なことであっても何度、話して聞かせても忘却の彼方ってすげぇなぁ。そして、これがシナリオ先延ばし作戦に役に立つというあたりねぇ。普段から痴呆症みたいなお嫁さん、ってのも悲しいなぁ。 シナリオも無茶な描写が目立ちます。2人乗りの原チャリがクラクションを派手に鳴らしながら歩道を爆走していたというのに、主人公がとったリアクションは「ムカつくな」だけですよ。え、それだけですか? もっと身の危険とか感じてもいいんじゃないですか。普通におまわりさんを呼んでいい事例デスヨ? 殺人未遂が成立したっておかしくないですから。 しかも、この2人はこの後、引ったくり犯となるのですが、カリンは走って追いかけて原チャリを押し倒します。いえ、正体は尾が幾つもあるような狐なのでそれは構わないんですけど、そんな目立ったことして警察の事情聴取を受けていいんですか? 以前は学校の授業の100メートル走で世界記録レベルで走っただけで焦っていたのに。今度はその比ではないと思いますけど。控えめに見ても人間技じゃないのは明らかですから。 主人公も体験版に引き続いて絶好調です。新入生の遠足に嫁(候補)を引き連れて乱入するなんて朝飯前です。加えて、その動機が転校生なんだから新入生と変わらないじゃないかという無茶なもの(遠足は新一年生のみなのです)。嫁を6人も連れてどこのアラブの大富豪だ、って感じですけど。ちなみに新入生でもなければ転校生でもない幼なじみ(嫁)もバッチリ混ざっております。公と私の区別が全くついていませんね。完全にルールが俺に従え状態。これが新学期前まで目立たず、おとなしくて、もてない人間だなんて誰が信じるでしょう。 担任教師が冴えない風体だからってそれ以外に何の理由もなく上から目線です。美人な奥さんと一緒の姿を目撃したら(事情を知らない主人公は)当然のように不倫を疑います。後から事情がわかっても何度も何度も人は見かけによらないなぁ、というモノローグを繰り返します。あの、それにかけてはあなたの方が遙かに上手ですよ。足元にも及びませんて。異世界の姫5人+幼なじみ1人の美人婚約者を6人も抱えるに相応しい見た目ってどんなですか? ゴールドクロスでも着てればいいのかな。 そして、遂に婚約者が決定しても、特別感は一切なし。騒ぐでもなく、お祝いするでもなく。残りの5人はまるで未練を見せることなくのうのうと学生生活を続けます。あのー、本気で主人公と契ったのですか? 本気で主人公のことが好きでしたか? いくらなんでも何も反応がなさ過ぎですよ。ルーチェなんてライバルに負けたっていう要素もあるのにまるで悔しがらないし。そもそも、どこにも恋のバトル(パッケージ裏の表記)とかなかったしねぇ。まぁ、確かにうだうだ揉めるのは問題ではありますよ。でもだからって動機を疑いたくなるほどに何もなし、ってのはちょっといただけないのではないでしょうか。 CGもちょっと。カリンは立ちCGとの乖離が激しいです。イベントCGだと軒並み違うキャラに見えます。性格設定や年齢設定が違って見えるくらいには。それとメッセージウインドウの透過度がコンフィグで弄れない(?)のが困りもの。構図に一切の配慮がないので基本は隠されているような状態です。いちいちどかすのも面倒です(なのであまり見なくなる)。 まだ1人目ですがこれはもしかして褒めどころに困る作品ではなかろうか、と戦々恐々としております。ボリュームもたいしてなく、シナリオはまるで読む甲斐なし、エロ度は標準以下、ヒロインの魅力に乏しい、主人公も左に同じ、と今のところ八方塞がりの空気です。 |