徒然なる日記

ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。

2005年10月1日(土)
カウンターが……
 具体的にどれくらいの期間かはわからないんですが、昨日あたりページが閲覧できなかったようです。カウンターもゼロに戻ってます。わざわざ来た下さった方申し訳ありません。そんな訳で昨日の日記をアップしたのも今朝方だったりします。

 ガンダムSEEDDESTINY最終回。先週の時点で充分に予想がついてましたが、やはりため息もののラストでした。3話前に総集編なんてやっておいて結局、設定未消化ではどうしようもありません。エピローグも一切なしとSEEDの時よりも酷い有り様。イザークの活躍も皆無だったしなぁ。シンが号泣する理由もサッパリわかりませんよ。見所はモビルスーツ戦だけですな。ところで最終的にシンのどこが主役だったんですかね?
 なんかまた1年後に涼しい顔で続編とかやりそうですねぇ。

2005年10月3日(月)
群青の空を越えて1回目終了
 仮面ライダー響鬼34話。えーと……。取りあえず裏タイトルは女難の鬼、でいいんでしょうか。ほとんど漫画のようなありえない喜劇っぷりに笑うよりも退いてしまうものがありました。ザンキさんを出さなかったのはせめてもの良心なのかなぁ。でも、あんな戸田山の姿というのはザンキさんにとっては萌えなんでしょうな、きっと。
 ここしばらくはマジレンジャーの方が面白いんで視聴態度が完全に逆転しています。今回も薪人兄ぃのセリフにほろりときそうになったり。ああ、来週もとても楽しみです。そのうち勢い余ってDVDとか買っちゃいそうですよ。

 「群青の空を越えて」。1人目は水木若菜。
 多少悩みはしましたが新作の次はこれに手を出すことにしました。一番の期待作である「ダンシング・クレイジーズ」は後にとっておくということで。まぁ、こちらも同じくらいの期待作であるんですが。
 戦記物かと思っていた予想とはだいぶ違った仕上がりです。軍隊要素はおまけのようでありそうでもなく、という微妙に尾を引いている、そんな感じです。確かにこうした変わった設定でなければ描けないお話ではあるんですが、どこか釈然としないというか納得いかないものが残ります。ひとことで言えばゲームとして渋すぎるのかも。まだ自分の中では完全に消化できていない感じです。
 複数の人物による視点で物語が進むので感情移入度は低め。主人公が無愛想キャラであることも無関係ではありません。そんな訳で戦争の悲劇の人間心理にはピンと来ません。例えば主人公が長らくヒロインに会えずに会いたいと思ったとしても、プレイヤーの方は次の視点ですぐにヒロインに会えてしまうのでそういう感情はなかなか育ちにくいです。ヒロインの感情にしても同じ。
 他にも主人公像がどうにも、ということもあります。戦争の格好良い側面を見せたくないというライターの意図かも知れませんが、主人公は全く活躍しません。冗談抜きであなたが獅子奮迅なのはHシーンだけでは? という感じですし。何せ彼と来たら「生存率が高い」ことが唯一にして最大の売りですから。物語の読者としてはかなり欲求不満になりやすいです。どんな物語でも主役が活躍しないものはやはり、ね。
 若菜シナリオとしてはうーん、どうなんでしょう。なんとも微妙なものを感じます。設定説明に要する箇所と他キャラの箇所を除くと驚くほど2人のパートは少ないんですよねぇ。プロット上で見るとやはり戦中だから結ばれた、という側面が強すぎるように感じました。なにより「好き」の自覚も怪しいから理由もあってないようなもの、という考えですからねぇ。まぁ、エヴァの密室空間の恋愛に比べれば遙かにましですけれども。
 エピローグに関してはひとこと言いたい感じ。ヒロインの外見が年をとりすぎです。ファンタシースターⅢを見習ってください。あっちは息子や娘が旅立つ年齢になってもヒロインの外見はかつてのままでしたよ。男の方はきっちりと老けていたのに(例えがコアな上に古すぎます)。架空なんだし、何よりエロゲーなんだからせめてこんなところくらいはリアルよりも夢を、ね。
 後はスタッフロールムービーにも疑問。このシリアスな物語で、私で言えば若菜シナリオの余韻に浸っているのに加奈子や美樹とのラブラブな様子まで映るってのはどうよ? 正直どうかと思うなぁ。こんな実直なシナリオなんだからスタッフロールの背景にモノクロかセピアのイベントCG(もちろん当該ヒロインのものだけ)が出るだけで効果は充分だと思いますよ。
 1周目を終えた直後、無性に「重装機兵レイノス」や「ヴァルケン」がプレイしたくなりました。や、表現したいものがまるで違うというのはわかっているんですが、それでもなんというかそういう欲求に駆られますた。足りないものを補いたい、ということなんでしょうね、きっと。

2005年10月5日(水)
群青の空を越えて2回目終了
 今日になってようやく先日のページに繋げなかった件についてのメールが来ました。もう5日も前の話なんですが。その中にはカウンターの希望する数字を書いて~、なんて文面もありましたが私は面倒なのでパス。数字なんてあくまで目安で積み上げたものよりも近い期間のものの方が重要ですから。頼りないプロバイダではありますがよろしければ今後も足を運んでくださいませ。

 「群青の空を越えて」。2人目は日下部加奈子。
 2周目に入ったのでスキップを使用し始めた訳ですが、細かいところで不満が出ております。既読部から未読部へ移った時に必ず解除の意味の1クリックが必要であるとか、スキップ中の選択肢でバックログを見る時も解除の必要があるとか、システムの構築が不親切な感じです。テストプレイした人は何とも思わなかったのかなぁ。どう考えても無駄なクリックがあるんですけど。
 シナリオの方はというと、やはり主人公がねぇ。もはや戦記物としての期待はしていないとはいえ、これはどうなのよ、という内容で。相変わらず主人公は全くと言っていいほど活躍しません。つーか、複数視点であることも相まって本当にどうして主役なのかわからないんですよ。強いて言えばHシーンを担う人材だから、くらいなんですよねぇ。これは小説ならまだしもゲームだと想像以上に辛く感じます。テンションがなかなか維持できないんですよ。ただでさえ、物語の大筋は読んでいて気持ち良くなるものではないですし。ところどころ光る箇所もあるんですが(恐らくライターが本作を作るにあたって書きたいと思ったところ)、そのためだけにというのも厳しい感じです。
 加奈子というキャラ自体はオーソドックスな妹キャラで悪くはないと思うんですが、このキャラと主人公を用いて書こうとした恋愛の形がどうもうまく伝わって来ません。亡き兄の代わりと恋人の間の葛藤、という感じでもないようですし、強いて言えば逃げたり終戦を迎えるための言い訳とは何か、そんな風なんですよねぇ。問題はプレイヤーがそこに興味を抱けるか、ということな訳で。私には難しかったかなぁ、と。
 ラストの展開とかどうも意図がわからなかったですよ。トシの代わりにグリペンに乗ることに何の意味があるのか。別にその後に空戦が書かれる訳でも加奈子を迎えに行くまでの過程が書かれる訳でもないんですから。別にトシと結ばれればいいと思った訳ではありませんけど、トシが逃げるようにいなくなってエンドというのはどうやってもすっきりしないです。やっぱり何が書きたかったのかよくわからない。
 それにしてもタツの死亡フラグの立ち方は富野カントク以上のわかりやすさで正直、たまげました。フラグからイベント発動までも記録的なスピード。まさに瞬殺。まぁ、相手がヒロインだからああなったとも言えますが、処置としては賢明な判断なんでしょうね。仮に実現していたらこれも「寝取られ」となったでしょうから。いかに加奈子シナリオとはいってもプレイヤーから見れば、ね。未遂であってもこうしたイベントで彼女への好感度が下がる、ということもありえそう。人気投票とかやった時に影響が出る、とか。

2005年10月8日(土)
群青の空を越えて3回目終了
 3人目は渋沢美樹。
 もう3周目ともなるとすっかりパターンというか作品の空気もつかめてきている訳で。水曜早朝に加奈子シナリオを終えていながら美樹シナリオを終了するのに今日までかかったのは、ひとえに私がこの作品を微妙に敬遠しているからだったりします。というより共通シナリオまで終わらせたところで「第3次スパロボα」に逃避していたと。まぁ、ちょうど大雷凰が出て話が盛り上がるところであったということもありましたが、そんなのは言い訳で本作の表現に倣うなら厭戦気分だったんですわ。
 今ならホームページのスタッフコメントに書かれていた「負け戦萌え~」の言葉の意味がわかります。要は複数の意味を乗せた言葉であったんでしょう。そういう姿勢は好きですし、売れそうにないけど力が入っている作品には頑張って欲しいと思います。しかし、そういう作品ほど相性が重要になってくるのは避けられない訳で。私には例えどんなジャンルであれ、あからさまに主人公が活躍しない作品を好きになるのは難しいです。何も英雄的な活躍なんてする必要はなくて、ただ話に不可欠で主人公と呼ばれるに相応しい存在感が欲しいだけ。それだけなんですけど、どうも本作に限ってはとても難しいことのようで。Hシーンがなければ彼が主役とは考えにくいです。上っ面の理想論や観念論に走る彼よりも加奈子あたりの方がよほど適任でしょう。美樹との距離がその存在感を浮き彫りにしています。
 そんなことを考えながら進めた美樹シナリオ。
 終えてみての感想はなんだか拍子抜けでした。ここまでの2つに比べてあまりにもご都合主義が過ぎるというか、より期待が高まっての3番目とするとかなり落胆するような気がしないでもないです。あのシリアスで誤魔化しようのない加奈子シナリオはなんだったんだ、という感じです。気のせいでなければ分量も少ないような。
 カップルまでの過程は正直、やはり軍隊ものなんだなぁ、という感じでもう期待する方が間違っているのだな、と。特に事後のすり合わせはほんの一瞬でハラハラする暇もありませんでした。主人公も常に情緒不安定で感情の元は読み取れない(突然、思い出したように何か言い出すことが多い)感じでしたから。もう与えられた情報をただ受け取るしかない、というのがプレイヤーに許された態度で。
 全体的に見ても齟齬を感じることが度々ありました。思ってもいないことを美樹に向かって言い出す加奈子であるとか、文化祭でやけに親密な態度をとる美樹であるとか、最初のHシーンで全裸のはずなのに原画では下着を身につけている美樹であるとか、ラストフライトでグリペンが爆装しているのは状況から考えて妙であるとか(ムービーの使い回し?)、筑波に着陸する時にそれがないのはさらに妙であるとか、そういやトシに告られたその返事は? とか、やっぱりサブシナリオなのかなぁ、と思わせられます。結局、美樹視点を用意しながら第1次闘争のことが輪郭くらいしか語られないというのもなんだか消化不良のような。
 残りのシナリオが幾つあるのかは知りませんが、ぼちぼちと進めていこうかと。

 「第3次スパロボα」。上で書いたように逃避行動であったので恐ろしい勢いで進めておりました。半分以上はシナリオを進めること自体が目的っぽかったです。そんな訳で2周目も48話まで終了。私個人のペースを考えると明らかに進み過ぎです。
 つーことで大雷凰の神雷も見た訳ですが、これでようやくアルマナにボイスがないのにサブパイロットでもないミナキにボイスが用意されていた理由がわかりました。しかし、嬉しく感じないのは私だけでしょうか。なんというかミナキの声優さんの声はとても個性的でどうもその魅力が私にはわからないというか。っていうかリアル系男主人公とはアルマナの態度が違いすぎて普通に驚いているんですけど。そんな頬染めた愛らしいカットはリアル系ルートでは見たことないですよ!? その時に受けたすごい衝撃を今でも覚えてます。なんか差別されたようなそれを。
 閑話休題。
 見た目変わった大雷凰の技ですが、個人的には神雷よりもライジングメテオ・インフェルノの方が好みだったり。敵がやられたポーズで吹っ飛ぶ様子が爽快です。神雷の方はあのジャイアントロボのような顔がね。ましてあの技が完成した時の経緯を考えるとどうしてそういうギミックなのか、と。そもそも鳳凰みたいなエフェクトは大雷凰の機能なわけ? と考えれば考えるほどミナキを問い詰めずに入られない心境になってくるというあたりがどうも。

2005年10月10日(月)
群青の空を越えて終了
 ようやく「炎の孕ませ転校生」のゲーム感想をアップしました。以前も書きましたが前回「_summer」からもう2ヶ月以上も経っているんですよねぇ。いかに「第3次スパロボα」をプレイしていたとはいえ間隔開きすぎ。書き方も忘れ気味ですっかり時間がかかってしまいました。
 賛否の分かれ方は非常にわかりやすそうなゲーム。お手軽ゲーが好きな人には満足してもらえるのではないかと。

 「群青の空を越えて」。4人目は澤村夕紀に5人目は長田圭子。
 この2人は事実上、共有シナリオ。というか夕紀シナリオの条件がゆるゆるなのでそのつもりなくエンディングを迎えてしまいました。てっきりまだまだ続くと考えていたところでエンディングだったので驚き。まさか、圭子が単独シナリオとは思っていませんでしたし。
 これまでの3シナリオが正面ならこの2つは側面から描いたシナリオ。それゆえ3シナリオに比べてとても楽しめました。3シナリオを終えているから楽しいというか。ライターの悪ふざけもかなり笑えました。これを読みながらコピー誌の内容が本気のヘギー×トシでなくて良かったと思いました。まぁ、そういいつつも脳内で「僕から離れられると思っているんですか」と言いながらヘギーのネクタイを締め上げるトシの姿を妄想した訳ですが。若菜の考えとか酷いよなぁ。恋心の裏返しにしたって。どうやら本気のようだし。
 ラストは一条貴子シナリオ、かと思えばグランドシナリオ。入り方に気付かずしばらく悪戦苦闘したのは秘密です。
 いわば総まとめですが、夕紀シナリオと圭子シナリオが側面なら、これは裏シナリオと言ってもいいかも。「月姫」の遠野家ルート同様、表を終えているからその重さがわかる、といったような。ほとんど何を書いてもネタバレになってしまうシナリオです。思うにこれがあるから圭子シナリオを作ったんですかねぇ。もしそうなら個人的には貴子シナリオが欲しかったです。
 途中まで感心しきりだったんですが、エンディングがちょっとねぇ。その結論があまりに皮肉すぎやしませんか、と。エンターテイメント作品でないのは百も承知だけど、それにしても。大半の戦争ものに対するアンチテーゼにも見えますな。
 取りあえず後半3つのシナリオは主人公がしっかりと主人公していたので、それだけで満足度は高めでした。しかし、この撃墜され王っぷりはどうなのよ、と。堕ちていないシナリオなんてないんじゃないですかね。
 それにしても戦後のトシにインタビューしていたのはやっぱり紗那なんですかね。声といいトシをおじ様と呼ぶところといい。まぁ、可能性だけなら加奈子が娘を産んで話を聞いていればそう呼んでもおかしくはないですけど。それだとまたしてもトシの想いは叶わないことになるのか。エピローグがないのは諦めるにしてもフィー教官の生死が不明なのだけはちょっと。
 長かった「群青の空を越えて」もようやく終了。ゲーム感想はなるべく早くアップするよう努力します。

2005年10月12日(水)
夜明け前より瑠璃色な1回目終了
 仮面ライダー響鬼35話。恐ろしいことに先週のノリを引き継いでいます。最後の良心も捨てたかザンキさんまであのオーラの餌食に。どう見ても黒い意味で楽しめるという感じ。純粋なファンほどツラいエピソードのような気がします。
 一方、マジレンジャーはまたしても薪人兄ぃが実に萌えるような活躍をしてました。ほろりと来そうになるのも変わらず。ええ話や。

 「夜明け前より瑠璃色な」。1人目はフィーナ姫ノーマルエンド?。
 っていうか1周目はフィーナ姫エンドしか行けないなら最初からそう言ってください。せっせと妹ルートに入ろうしていた私はなんなんでしょうか。途中で雲行きが怪しくなって「お似合いだよ、お兄ちゃん」とか言われた時はかなりやるせなかったです。妹属性がなくても狙っていた時にそういうこと言われると効きますねー。
 1周目を終えての雑感として幾つか。まずムービーは2つもいりません。ラストや中盤に重要な意味を持っての2本目(「Wind」みたいな)ならともかく、同じ主旨のものは1つで充分。こんなの作る暇があるなら発売日を1週間でも早めた方がユーザーは喜ぶと思います。「ファンBOX」の時に危惧したんですが、どうもオーガストにはムービー偏重の気が見られるような。
 「はにはに」同様、序盤の世界観説明は今回もわかりにくいです。言葉が足りていない感じ。キャラクターがいきなり何か言ってプレイヤーがそうなのか、と驚く構図が多かったように思います。もっともそのへんは世界観に限ったことでなくテキスト全般に言えることですが。
 例えばフィーナ姫が初めて立ち読みするシーン。行儀が悪いといいながら、つい姫はマンガ雑誌にのめり込んでしまいます、という状況。主人公のセリフはいきなり「何事も経験ということですよね、姫」(うろ覚え)。行間を読め、というレベルではなく間をすっ飛ばしすぎ。フィーナがつい熱中してしまった自分に気付く描写もなければ、そんな様子を不審に思う描写もない。主人公が状況を把握する地の文もない。これくらいの内容で、結果をいきなり突きつけてフォローなしで読み手に2手も3手も逆算させるというのはさすがにどうかと。きちんと描写があれば瞬時に笑いが取れるところなのに、実際にはしばらくの間が必要になっている。もったいない限り。
 そんな感じなんで設定を熟知し始める中盤以降はかなりテンポ良く読み進めることができるのが救い。ただ、中には厚みが足りないと感じる人も当然出てくると思いますが。
 しかし、全体としてはこれまでのオーガストシナリオを考えればレベルアップしているのではないかと思います。ヒロインの魅力も設定からテキストへフィードバックする技量も上がったのではないかと思いますし、雰囲気の表現もかなり良くなっているように感じました。
 肝心のフィーナシナリオとしてはどうもこのあとにトゥルーエンドがありそうなので保留としときます。現状だけでは終わる場所が悪すぎます。極端に言えばジャンプの打ち切りのような唐突な終わり方です。まさにこれからが重要なのに。

 戯画から「パルフェ~ショコラsecond brew Re-order~」が出るとか。しかし、追加シナリオはなく、特典やビジュアルファンブックのシナリオをゲーム化するだけ。さすがにちょっと厳しい。買う人もほとんどはねこにゃん氏原画、丸戸史明氏シナリオの新作体験版のために苦渋の決断として買うのではないかと。

2005年10月14日(金)
夜明け前より瑠璃色な2~3回目終了
 2人目は朝霧麻衣。
 某所での評判が(予想よりも)イマイチ良くないのであまり期待していなかったフィーナ姫以外のルートですが、個人的にはなかなか好印象でした。少なくともオーガストのシナリオという前提で考えるなら十分すぎるほどの出来ではないでしょうか。普通にキャラクターは魅力があるし、終盤に超シナリオ突入、とはならないし。好きになる過程も悪くはない、とくれば少しくらい日常が退屈でも合格点ではないかと。まぁ、超展開は基本設定だけで我慢しているのではないかと思われる訳ですが。
 しかし、では目線を上げて一般的な視点で見るとどうなのかというと正直、まだまだ物足りない感じであります。ヒロインの配置やキャラクター設定は魅力的であるものの、テキストの方はまだまだ向上の余地あり。設定から予測可能なことしか書かれていません。もっと生活描写や純粋な会話に魅力を求めたいところ。まだまだCG(原画)におんぶに抱っこしている状態です。
 シナリオとしては終盤の山場に逃げが見られるのは残念。焦点は義理の兄妹の恋を姉さんが受け入れるか否か。しかし、実際には家族の形が壊れてしまうという内容にすり変わっている。本当は2人が恋仲になったことを姉さんが気持ち悪いと思ってしまうかどうか、なんですよねぇ。ぶっちゃけた話し。拒絶反応が出るかどうか、こればかりは愛情とは関係がない。生理的なものだから。ただ、そのまま書いてしまうと(話の流れから考えるに)姉さんは拒絶反応が出てしまっているので、克服する描写ってのはそれだけで姉さんシナリオになってしまうくらい必要なので作品の性質から考えるとソフトになるのは止むなしか。でも、認めてもらわないといけない人は生活圏のかなりの人間が該当する訳で、題材選びが失敗しているのかなぁ、という気も。だから他作品の妹シナリオでは深く突っ込まないのだし。
 3人目は鷹見沢夏菜月。
 こちらも悪くありません。フィーナノーマルエンド(すっかりそういうことにしています)がもう一歩スッキリしないところでの終わり方であったせいか他が良く見える効果が出ているのかも。
 ただ、好きになる過程というか、根っこはどうよ、という気もします。主人公が鈍感というのはエロゲーにおいては基本スキルですからいいとしてもまさかヒロインの方までねぇ。幼い頃からゲームが始まるまでの、からかわれて瞬間沸騰していた菜月が主人公に対して友情以上の好意を全く持っていなかったというのはさすがにどうかと。例え無自覚なだけとはいえ、少しも意識していないというのは無理があるような……。
 幼なじみ像としてはかなり魅力的に描かれているのではないでしょうか。良き相棒という雰囲気がうまく表現されています。ただ、トラットリア左門はシフトに余裕なさすぎ。いかに有能とは言えウェイトレス1人いないだけで2日か3日で体調を崩すほど負担がかかるというのはどうかと思います。どう考えたって人を増やすべきです。
 シナリオは鈍感スキルに目をつぶればそこそこ楽しめます。しかし、長さの割にシナリオの中身は薄いなーと感じます。カップル化と獣医を目指す経緯、くらいしか山場はないのにイベントと呼べるものは凄く少ないですからねぇ。ゲームを終えてしばらくしたら中身をすっかり忘れてしまうかも。
 ここまで3人のシナリオを終えてのHシーン。回数3回以上、尺も少しは長くと頑張りは見られるんですが、どうにもエロさがねぇ。私見ではやはり「プリホリ」が一番エロいと感じますよ。絵心のない私にはその差がどこから来るのかよく分からないんですけど。表情かなぁ。うーん。それと菜月が幼なじみキャラであるせいか、正面のカットを除くとどうも全体的に絵が安定していない感じ。どうもべっかんこう氏には得意不得意がゾーンによってすごくハッキリしているような。「はにはに」の保奈美なんかもそうでしたしね。
 にしてもおまけシナリオをフィーナ→麻衣→菜月とプレイして、まさか菜月シナリオだけHシーンがないとは思いも寄らず。いきなり終わった時、かなり唖然としましたよ。しかもあのネタ、無理がありすぎますって。恐ろしい偶然に頼る必要がありますよ。そーいや「オーガストファンBOX」にもないのが不思議なシナリオがありましたっけね。って納得していいのか。

2005年10月16日(日)
夜明け前より瑠璃色な4回目終了
 仮面ライダー響鬼36話。本気であの転校生の存在意義がわかりません。本当になんのためにいるのやら。悩みを与えるためにしては嫌な奴すぎ。見ている側が必要以上に気分悪くなってしまうと思うんだけど。

 「夜明け前より瑠璃色な」。4人目はミア。
 なんとも脱力なシナリオ。麻衣、菜月とまともな描写だっただけに肩透かしの印象です。全体的にそうと言えますが、一番はラスト。よもや主人公がミアに丸投げで自分では何もしないとは思いませんでした。さすがにこれでは主人公失格と言わざるを得ません。てっきり主人公は月を、ミアは地球を見上げるような遠距離恋愛をするものとばかり。設定がよく分からないんで突っ込みにくいんですけど、もしかして月側の設定を具体的に何も考えていないんじゃ、とか邪推したくなりますよ。そもそも彼女らは生物学的にどういう存在なんだか。月星人なのか、それとももともとは地球人と祖を同じくするものなのか。まぁ、こんな作品には不釣り合いと思いつつも(いずれは)両者が結婚するであろうことに両陣営は何も言わないのか、と。政治的な理由で何か言ってくることは示唆されていましたが、遺伝的な理由でとか何もないんでしょうか。個人的な希望としては月星人説を望みたいところ。それならウルトラマンAになれるかも、だし。
 これまでの3つと比べて好きになる過程もかなりテキトーな匂いが漂っています。愛着イコール愛情という感じです。初Hシーンで好きの概念も怪しいミアを騙して強引に雰囲気で押し切った主人公はちょっと萌えでしたけど。相手が何も知らないと思って、恐ろしい子っ! 

2005年10月18日(火)
夜明け前より瑠璃色な5回目終了
 もう1週間も過ぎてしまいましたがようやく「群青の空を越えて」のゲーム感想をアップしました。いくら仕事が忙しかったとはいえ、我ながらこの遅さには慄然とします。しかし、逆に考えると次の「夜明け前より瑠璃色な」がまだ終わっていないことの方がもっと恐ろしいような。
 で、ゲームの方ですが、ここまで稀少なジャンルの物語となると単純な好き嫌いが一番、評価に影響するかなぁ、と。小説なんかと同じで。取りあえず早狩氏の次回作が無事に作られることを祈ります。

 「夜明け前より瑠璃色な」。5人目は2周目以降、開封カルテットの最後の一人、穂積さやか。
 なんだこりゃ。開始数分、モニターに向かって本気で呟いてました。テキストが酷すぎです。かつてオーガストでこれほどまでに駄目駄目なシナリオがあったであろうか。いや、ない。とかわざわざ反語で断言するくらい救いようがありません。明らかに平均値を下げてます。
 具体的に何が駄目って、それは主人公。姉さんを支えたいから成長したいと思う彼。バイトのシフトを増やしたりとここまではなかなか立派です。ところが、その決意から2日くらい。もう経験値稼ぎは充分とばかりに姉さんを支えたいとか再び言い始めます。
 空気が読めない彼は何かがあると考えるよりも早く走り出します。まるでイノシシ。思いのままにならない主人公は勢い余って姉さんの職場に突入(それも仕事中)。成長していないことは自分でもわかっているのに三度支えたい、とか言い出します。もちろん、姉さんは頼ったりしません。その結果に何を思ったか姉さんを押し倒してしまう主人公(本当)。どうやらいつの間にか「姉さんを支えたい」がなぜか「姉さんが好き」にすり変わっていたようです。そんな弟を好きになってしまう姉さん(本当に本当)。まさしくケモノです。
 この後も主人公の暴走は続きます。とにかくじっとしてはいられない性分なので。
 モニターの前ではもう義務感でクリックしている私がいました。取りあえずさやかシナリオは失格ということで。

2005年10月21日(金)
あやかしばん到着、夜明け前より瑠璃色な6回目終了
 予想より1日遅く「あやかしばん」が届きました。18日発送というから19日着かと思ったのに実際には20日(東京から神奈川なので)。わずか1日とはいえ、もしかしたら自分のアンケートハガキが届いていないのではないか、とかしょうもない不安を抱えてました。
 中身の方はホームページに書かれているようにショートシナリオ2本と後はボイス関係とか色々。中にはpropeller第3弾のお知らせとかも入ってました。シナリオは荒川工氏とJ・さいろー氏のタッグのようです。図らずもアンケートに書いた要望が実現して嬉しい限り。原画家のクレジットはなかったような気がしましたがまあ楽しみ。
 発送告知と同時に修整ファイルが出たというなかなか愉快なファンサービス。色々な状況でクリックが効かなくなるのが主な症状。私の環境では修整ファイルをあててなお、コンフィグ画面を開けませんでした。メッセージスピードの変更って重要だなぁ、と痛感。
 肝心のショートシナリオ。
 「あやかさんとしゅうげんくん」
 主人公らがまだ学園に来る前のお話。それはいいんですが、藤枝あやめさんて誰ですか? えーと私は記憶にないんですが、もしかして刀子シナリオの例の台本を書いたのはウラジミール、くらいにチラッと名前が出てきていたのでしょうか。仮にそうだとして、本編に顔を出さない理由は?
 シナリオはえらくハイテンションに終始進むのでまさかと思ったら、やはりライターは荒川工氏でした。括弧文が多いので氏の文章を読んだことがある人は大抵ピンと来ると思いますが。
 シナリオ本体はなにぶん知らない人なんで何とも~。けして悪いエピソードではないですけど、メインキャラであるあやめに思い入れが皆無なんでどうにも。世界観を破壊せんばかりの、本編では不可能なギャグテキストは個人的に面白かったですが、人を選びそうです。ちなみにHシーンはありません、ってそりゃそうか。
 「テンプテーション・オブ・フレグランス」
 私同様、多くの人の声によって実現したであろう姉川さくらシナリオ……、のはずなんですがなぜか刀子シナリオの後日談。えーと、この時点でかなり嫌な予感はしたのですが、悲しいことに予感は外れてくれませんでした。当然といえば当然ですけど、さくらの扱いは要するにゲスト。まぁ、本編にこれがあれば刀子ファンからクレームが出るかもしれないくらいには存在感を出してますけど、姉川さくらファンが納得するかというと微妙なところ。少なくとも私には無理だなぁ、と。
 それと両方のシナリオに言えることですが、フルボイスの弱点というものが見事に露呈しています。なまじ豪華な声優陣のゲームなだけに登場キャラが著しく限られてしまうんですね。刑二郎が出ただけでも良しとしましょう、ってな按配ですから。
 全体としては不満の残る仕上がりでした。送りますよ、とか予告がなかったのであればこれで充分ですけど、なまじ期待させられただけに、ね。

 「夜明け前より瑠璃色な」6人目は消去法とフラグの関係によりリース。
 ひとことで言うなら超展開キター! なシナリオ。あとはナチュラル(ガンダムSEEDのせいでこの単語、使いづらくなったなぁ)に、真剣に、幼女に恋をする主人公が光ってます、とかそれぐらい。ここに変態がいますよ! 変態が! 
 や、ここまで清々しく幼女に入れ揚げる主人公はちと貴重なくらいです。恐ろしいのは周囲も同様で2人を囃したてたり、ごく当たり前のように応援したりします。もしかしてリースが幼女に見えているのはプレイヤーだけなのでは、と疑心暗鬼になるくらいで。主人公が(リースに手を出すこと以外)ロリコンに見えないことがかえって恐ろしさを引き立てているような。
 シナリオの方は心底どーでもいい感じ。ロストテクノロジーとやらが焦点なんですが、色々と具体的でない上に仮に具体的であっても読み手の興味をサッパリ引きそうにない展開なので。早い話がシナリオで何を言いたいのか全くわからない、と。ゲームも終盤に来てクリックするのがかなり惰性になってきました。

 今日は近場で「Zガンダム星を継ぐ者」が安く上映していたので復習の意味もかねて2回目を見てきました。その上映の前にⅡのCMがあったんですが、予想以上にフォウの声優が島津冴子さんでないことは響きますね。
 通常会話ならまだしも、感情を高ぶらせた時の演技に差がありすぎ。あれならキャラを新解釈で捉えた方がまだ良かったのではないでしょうか。新カットなら違和感も少ないんですが、旧カットとなるともう目を背けたくなるほどで、正直予告でこれじゃ本編を見たらどうなるんだって感じです。しかも、もう一人であるサラの声は聞いていないというのに。
 ただでさえ、声優変更がなくともファとシロッコの声には違和感があるというのにこれじゃなぁ。今日見ていて改めて思ったんですけど、Zって本当に個性的なキャラ(声優)が多いんですよね。どこかで見たような、ってのがいませんから。誰もかれも聞き間違いようのない声ばかりだし。

 今回の新発売雑誌ではかなりの新作が紹介されてました。ネットで顔を出しているとはいえチュアブルソフトの新作がスクープ扱いではなかったくらいですからねぇ。
 BISHOPの新作「すくーるヘブン」(仮)はなんと驚きの非凌辱もの。エロ度には変わらずに力を入れているそうですが、それにしてもビックリ。まぁ、方針転換という訳ではないようなのでたまにはこういうのも製作サイド、ユーザーサイドとも気分転換になって良いのではないかと。
 ただ、原画の水島多也氏はネタ切れなのかどうにもキャラに新鮮味がないような。近作「学園2」とキャライメージがかなり被っているように見えます。まぁ、ファンにはそれがいいのかなぁ。
 XUSEの新作「お嬢様はご奉仕中♪」は待ちに待った「フローラリア」派生企画第3弾。ついについに会長の出番ですよ~、と思ったのも束の間。2年前? 会長がメイド? 一体何の話ですか?
 困惑することしきりですが本当。つまり、主人公は「フローラリア」の彼とは別人であると。会長の見かけも全く違うと(原画家は同じ)。XUSEの人間は何を考えているのでしょうか。こんなん違うゲームといって差し支えありませんよ。
 取りあえず買う訳がありません、とだけ書いておきます。

2005年10月23日(日)
夜明け前より瑠璃色な終了
 仮面ライダー響鬼37話。おおおザンキさん復活! 変身した瞬間はウルトラマンレオのセブンを思い出して嫌な予感に捕らわれましたが、そんなものを軽く払拭する活躍に感激。この作品で昂奮したのっていつ以来かしら。しかし、エピソード的にはなんだかなー、という内容。朱鬼でもっと引っ張るのかと思わせるAパートだったのに、あっさりそれを裏切るBパート。着ぐるみがもったいないなー、とか思うのは私だけ?

 「夜明け前より瑠璃色な」。夜明け前より瑠璃色な、つーかフィーナシナリオ後半。
 なんともグダグダなシナリオに終始呆れ気味でした。フィーナの母親の名誉回復とか主人公の父親の顛末とか、なまじシナリオが少しましになったというイメージがあっただけに苦しさばかりが目立って感じられました。設定が世界観も人物も重みがないんでシリアスな話をしてもとにかく薄い。さくさくと問題を解決していく姿に爽快感を感じられるのではなく、いかにも嘘くさいとしか感じられないのがどうにも。このへんは次回作以降への課題ですな。
 Hシーンの挟み方もねー。最後のなんてすることがないからHしてました、みたいなノリで見ている方は唖然としてましたよ。こんな無理矢理に入れるくらいなら全キャラで均等化を図ればいいのに。
 他に気になったのは主人公の活躍しなさ、ですか。このシナリオに限らないけど特別なにもしないことが多く、しても何かを決意するくらい。成長にしてもしているのですが、普通のゲームはレベル5が成長して10くらいになるとすると、本作はレベル1がせいぜい3になるくらいなのでレベル1、2の間の見苦しさばかり目立つのがツライ。相手との釣り合いがとれないこと夥しいです。つーか、前半シナリオの方が達哉くんは格好良かったですね。
 「夜明け前より瑠璃色な」もようやく終了。ゲーム感想は近日中に。しかし、このゲーム10日くらいプレイしていたんだなぁ。今振り返ってもとてもそんな内容があったとは思えないですよ。


先月日記目次翌月