ネオSE白書  言論武闘派・きゃとー良虎の「おたくなんて言わせない!」 連載第一回


第1章.言論武闘派宣言!(自己紹介に変えて)
お初にお目にかかる、拙者「きゃとー良虎」と申す。「良虎」は「りょうこ」でも「よしこ」でもない、「よしとら」と読むのである。今回よりこのコーナーをまかされる事になった、駆け出しのマンガ家であるが、以後よろしく御献りたもう!(本職は、某社の企画マンであったりするのだが・・・・)

 私は、この場をお借りして、今このコーナーを読んでいる読者を含めての全国に戦線布告する!!・・・と、言ってもべつにミサイルやマシンガンを撃ちあおうというのではない。読者を含めての全マスコミ(受け手を含めてのことである)に、言論をもって戦おうというのである。
 今の世の中で、マスコミとゆーモンは1の事を0にも100にもに書いて、それでおマンマを食っているとの事だ。じゃあ仮に1が100になったとしたら、その差の99は何だ?そう、デタラメによる水増しなのであるては、なぜデタラメなのかと言うと、実際に経験していないからである。取材と称して「立ち入り」はしても、決して、自分でその中に身を置き、「体験」は、していないからである。
 ここにこの私、「きゃとー良虎」は「武闘派宣言」を行なう!!私はじぶんの「体験」と「意志」を武器として正面から立ち向かうつもりだ。以後続く連載を「変人のたわごと」と捨ておくのもいい私は笑って見逃してあげよう、何故なら、その時点で私の不戦勝なのであるから。
なお、私の定義では、意見の出ない事は全面肯定と見なすし、陰口等の本人まで直接届かない言動は意見とはみなさないことを御承認頂きたい。
もちろん、納得のいく意見であれば、素直に受け入れよう。私はケンカをしているわけではないのだから・・・。(いこじな感情や、負け犬の遠吠えほど見苦しいものはない。)
−これにて、私、きゃとー良虎の「言論武闘派宣言」と、させてもらおう。

P.S ここまでタカビー(高飛車の意味)な表現したんだ、 反響の一つも無かったらウソだぜいっ!!全員が全員、「全面肯定」か「自我なしの生ける屍」って事になるかんね・・。なお、文体のいいかげんさは、私自身が文章家では無いが故、御容赦頂きたい。


第2章.「おたく」って何じゃらホイ?!
 この(↑)サブタイトル見て「のっけから主義曲げてるんじゃないの?『体験が武器』なんて言ってて・・・」と、思う方もいるでしょう。しかし、そのセリフは残念ながら半分だけの正解だ。なぜなら、この「おたく」といった言葉自体がマスコミのでっちあげた100中の虚構だからである!!(言いきりっ!)では、100歩譲って(99より1歩多いゾ!・・・(笑))この「おたく」について、考えてみよう。

「おたく」・・「お宅」つまり「貴男・貴女」ではなく「貴方」を表わす二人称である。それが、どーゆーワケか
 ◎アニメ・マンガ・SF・パソコン等を趣味とする
 ◎服装・外見などにあまり気をつかわない
 ◎暗く孤立していて、友達がいない・・・等といった解釈が(勝手に)行なわれている。

まあ、もっとヒドイのになると
◎「おたく」は成熟しない
◎非生産的な社会生活不適応者等とまで言うところもある(ひ・・・非道い・・・・)

 じゃあ、そーゆーヤツを探してみてくださいな、現在こんだけ大きく報道されているんです。きっと大ブームになってます!きっと大勢います。見付けました?ホントに条件合ってますか?違ってたら放してあげてください。・・・で、結局、何人いました? どーです?多いでしょう!・・・??
え゛?!多くない?
 ・・・そーです。正直な話、「こんなヤツぁいねーよ!」なんだな・・・こりゃ・・・変ですねェ?こんなにもブームなってんのに・・・正体見たり!マスコミの虚構!!(ここで「うぎゃ!ばぁ〜れ〜たぁ〜かぁ〜〜」ってやってくれた人、”通”ですね)

 で、どーしてこんな虚構・デタラメが大手を振ってまかり通るのかというと、これが人間の習性(?)を利用しているからであったりするからなんですな・・・・ その習性(良虎の心理学は、あくまで独学です)ってのは
◎人間の価値観というものは、絶対的なものではなく、あくまで相対的であり、
 「××よりは良い」という形の認識しか出来ない
◎人間は、自分と違ったものを排除しようとする
◎人間同士を結束させるには、共通の敵を作るのが最も簡単である
◎人間は、何らかの形で結束している事により安心する

これらを応用した有名(?)な出来事には、中世ヨーロッパの「魔女狩り」やドイツナチスの「ユダヤ虐殺」等が挙げられます。これらのことに共通する事は、どれも一部の人達にムリヤリの「違い」を押しつけて「劣るもの」のレッテルを張り、「敵」として「排除」、それにより自分達は「よかったぁ、私達はコイツらより優れてるんだ、いっしょに仲良くやりましょーね」とくるワケであったりする。マスコミの言う「おたく」とは、「劣る者」のいなくなった現代にでっちあげられた「魔女狩り」なのである。 そして、実際「おたく」という言葉は一般に、その言葉を使う側がその人と違った方向でエネルギッシュなひとを指して使う差別用語のようですね。・・・で、「おたく」と呼ばれない人というのは、呼ぶ側と同じタイプの人間であるか、没個性で、特出したエネルギーの無い人・・・・

 実際に「おたく」と呼ばれている人々の特徴を挙げてみると、
◎自分なりの主義・価値観を持ち、それに対して信念を持っている
◎自分の信念に対しては、全力を傾ける
◎じぶんの信念と「場」が食い違う場合は、自分を切り換えて行動できる

なんの事はない、昔と違って「生活するだけで精一杯ではなくなった人々」の中で自分のエネルギーを使おうとする道(方向性)を確立している人達のことなんですね。その方向性によって、「アニメおたく」、「パソコンおたく」「芸能おたく」・・・さらには、ファションにエネルギーを注ぐ「ファションおたく」やナンパに明け暮れる「ナンパおたく」・・・・世の中「おたく」でい〜〜〜っぱい!!今こそ胸を張って言おう!!「わたしも『おたく』の中の一人だ!!」と!!これを差別する人ってのは、自分もその一種である事を気付かないか、理解できない低能か、もしくは自分のエネルギーを使うべき方向性を見いだせなくて、「道」を持つ人を妬んでいるひとなんですね
(あ〜〜! かわいそーに!!・・・うるうる・・・思わずもらい泣きしてしまったワ)
さあ、これでもマスコミさんの言う「おたくブーム」でおどれますか?


第3章.SE&管理職のお兄さん&オジサンたちへ
 編集長(戦略おたく・・・?)から聞きました。近年、SEの方々の一部に「おたく化」が浸透しているとの事ですね。もし編集さんが「おたく」の意味を取り違えてないのであれば、これは問題どころか、良い事であるとさえ言えましょう。なぜ「良いこと」なのであるかって?愚問ですね、前の章を読み返してみてちょ!まあ、それもメンドウなので説明しちゃいましょう。「おたく」とはエネルギー(活力)を生活必要分以上に持ち、そのエネルギーを使うべき道を確立している人達のことであるからです。つまり、「おたく」である限りエネルギーは無限ですし、特にその人の方向性と仕事のそれが一致(めったにありませんが・・・)した場合の効果は絶大です。たとえ方向が違っていたとしても、「おたく」く自分の趣味さえしていればストレスなんて溜りませんからね。 あぁ!パワーに満ちて、長持ちで、ゾウが踏んでも壊れない(ちがうって!(笑))「おたく」こそ、これからの社会を担う偉大なる原動力ゥ〜〜〜〜っ!!・・・ちと、悪ノリしちゃったか・・・・
 まぁ、大々的に「おたく賛美論」をぶってしまいましたが、一つ、別のケースを考えておかないと片手落ちになってしまいますね。そう、「おたく」の言葉を間違った意味で、つまり「ドロドロの自閉的」とかの悪い意味合いで用いた場合の事です。 先に断わっておきますが、これは「おたく」ではありません。「おたく」にすらなれない人の事なのです。 「おたく」の様に一点に注ぎこむエネルギーすら無い人・・・エネルギーの渇望状態に陥っている人なのです。
 これは主に、仕事のみに生きている(他にする事をもっていない)人、おたくの様でおたくでない唯一の例外、「仕事おたく(特別例)}の人がなりやすいみたいです。 この「仕事おたく」が他の「おたく」とどう違うかと申しますと、自分の身を置く世界(方向性)を一つしか持っていない所にあります。
 「おたく」の最大の利点である無限のエネルギーは、どこから来るのかと言うと、「自分の世界」と「普段生活している世界」とのギャップから発生するのです。(詳しくは次の機会に) つまり、「仕事おたく」はエネルギー発生源を持たない事になります。そして、物理の法則通りにエネルギーの量は減ってゆき、やがては枯れてしまう・・・・(合掌) 昔、スポーツ界(テニス等)で起こった「バーニングアウト現象」(若手が急成長して実力をつけていくが、ある時期でパタッと使いモンにならなくなる現象)が、これと同じです。「あしたのジョー」の名セリフ「燃え尽きたよ・・まっ白な灰に・・」とゆーヤツです。
 もう、こうならないための道は一つしかありません!言葉のイメージは悪いですが「おたく」になりましょう!「おたく」の持つ「もう一つの世界」はなんでもいいのです。アホなマスコミの言う、悪いイメージなど無視して「自分の道」を作り、進むのです!
 これを読んで「ヘヘン!」てなカンジで、鼻で笑ってるあなた!!いっちゃん(「一番」の意味)キケンです!!
 そして、このコーナーなど、最初っから読まなかった人(なんか矛盾してんニャ)勝手に滅びちゃってチョ!!(そーゆー輩は、ワシャもー知らん!!)
 最後にもう一度言おう!! すべての悩める人々よ!「おたく」たれ!!
そして、すべての「おたく」に栄光あれ!!
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