Wire Mush Chair


  イームズとの出会いは印象的なものだった。ICCの常設展の中ある、床に各年代毎にまとめられた時代を象徴した製品や映像の中にあった60年代の映像の中にあった「パワーズ・オブ・テン」の映像を見たときに、子供の頃科学博物館に行ったときに見た脳裏に焼き付いていた映像がフラッシュバックのように蘇ったのだった。後でBRUTUSのイームズ特集のなかで、インテリアや建築と言ったジャンルだけでなく自分の大好きな映像もまたイームズによって作られてた事を知ったのだった。
 その彼の作ったものの中で今一番欲しいのがこの“Wire Mesh Chair”である。同じフォルムのプラスチックベースの椅子は今でもハーマンミラー社とVitra社によって生産されていて、オリジナルにこだわらないなら今でも比較的安価に手に入れることが出来るのだが、残念ながらシェルがワイヤーメッシュになっているこの椅子だけはまだ復刻されていないようだ。(注:その後vitra社から復刻され日本ではhhstyle.comより入手可能)
 そんな訳で今これを手に入れるとしたらオリジナルを手に入れるしかないのだが、最近のブームもあって結構いい値段になっていることもあり、未だ手に入れられないでいる。

「パワーズ・オブ・テン」
68年と77年(カラー版)の2度にわたってイームズによって作られた映像作品。フロリダのゴルフコースで昼寝をしている男の俯瞰からどんどんカメラが引いていき、最後は銀河系全体を眺めるところまで行くと、今度は原子核サイズまでカメラが寄っていく。単純なストーリーながら、画面の左に表示されるスケールとMITのモリソン博士の解説によって面白くダイナミックで知的な作品に仕上がっている。今でもICCの常設展で見ることが出来るほかWeb上でも見れるのでぜひ見ることをお勧めする。

Design memo
チャールズ・イームズ
W 480 / D 550/ H 780 mm

CG DATA
Soft:Softimage,Photoshop

INFO
モダニカ:LAにあるMODERNICAの日本支店、ミッドセンチュリーものの家具を多く扱っている。
目黒区 鷹番1-1-3
TEL 03-3792-1950


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