WDC第2回セミナーレポート ウィメンズデジタル倶楽部 第2回セミナー(1997年5月17日 PM1:40〜2:40)

『在宅ワークで広がる21世紀のワークスタイル』

講師/(株)ノーザク・ビーエヌエス 取締役
 SOHO事業室部長 大窪民子氏

「SOHO(Small Office Home Office)」という言葉をご存じですか。 この数年、 アメリカで急増した個人による起業家や、在宅ワーカー(テレワーカー)たちを 総称して用いられるようになったこの言葉。こうした新しい言葉が生まれるほど、 アメリカでは在宅ワーカーの果たす役割が注目されているようです。
インターネットをはじめ、通信ネットワークのインフラが一般化しつつある日本 でも、「SOHO」に対する関心と期待は、いよいよ大きなものとなってきました。 ウィメンズデジタル倶楽部では、第2回のセミナー講師として、(株)ノザーク ・ビーエヌエスSOHO事業室部長の大窪民子さんをお招きし、21世紀のワークスタ イルを担う「SOHO」についてお話をうかがいました。
五月晴れのお茶の水、WDCのセミナールームで展開された「SOHO」レクチャーの 概要を以下にご紹介します。

■1■なぜ、いま「SOHO」事業なのか

現在私は、オンラインネットワークを媒体として、「SOHO」というスタイルで仕 事をしている在宅ワーカーに、企業から要請のあった仕事を紹介するといったビ ジネスを行っています。なぜこのようなビジネスを始めるにいたったのか……と いうことをご説明するためには、まず私の職歴からお話を始めるのがいいかもし れません。
私が最初に入社したのは、マーケティングリサーチの会社でした。それから「ネ ットワークで広げよう。コミュニケーションの輪」という求人広告のキャッチフ レーズに魅かれ、ニフティ株式会社に転職。会社が設立して間もない頃で、まだ 「パソコン通信」という言葉も世間に浸透していませんでした。そこではじめて 電子メールやフォーラムといったものを知ることになります。
それまで、手書きの原稿をつくってからワープロで清書し、コピーしたものを会 議に回す……といった工程を経なければならなかった作業が、電子メールでは自 分専用のワープロに打ち込んだ情報が、瞬く間に関係者すべてに行き渡ります。 このことには本当に驚きました。また、その頃一緒に仕事をしていたシステムオ ペレーターやインフォメーションプロバイダーたちの多くが、会社の仕事と平行 して自宅で別の事業を手掛けていることも知りました。このように電子メール活 用して、二足の草鞋を履くビジネスマンたちの存在を知って、ネットワークの普 及とその利用は、これからの仕事のスタイルを大きく変えるだろうな、というこ とを感じるようになっていました。
そんな折、仕事の関係でやりとりするようになったのが、海外の情報提供企業 「ニーズバイト」。世界中のコンピュータ関連のニュースをデジタルで編纂し、 世界に提供するサービスを行っている会社です。本社はミネアポリスにあるので すが、香港、シンガポール、ロンドン、パリ、日本と世界各国25カ国にレポータ ーたちが散在しています。それをすべて仕切っているのが、驚くことに30代後半 のたった一人の女性なのです。
私は、彼女のビジネスの方法やアイデアを目の当たりにして、「自分はいま東京 というところで仕事をしているけれど、何も一生ここにいなくてもいいのだな」 と、まるで何かを発見したような、目の前が開かれる思いをしました。それまで 日本の中、東京の中、会社の中といった限られた範囲の中でしか自分のライフプ ランやビジネスプランを考えられなかったのが、彼女に会ったことがきっかけと なって大きく広がったのです。
SOHO事業が、これからの日本でもきっと大きな位置を占めることになるだろうと いうこと、また自分もそうした立場でグローバルな仕事をしていきたいなという 思いで新企業を立ち上げることになった……というのがことの次第です。

■2■在宅ワークの現状

では現在、在宅ワークの現状はどのようになっているのでしょうか。アメリカの 在宅勤務型労働者の総数は、最近の新聞で4,700万人と報道されています。この 中で企業が雇用して在宅勤務しているケースが50パーセント以上。完全に独立し た自営業者は30パーセント(1,410万人)を占めています。
一方日本では、企業内在宅ワーカーが約90万人(1996年2月日本サテライトオフ ィス協会調べ)。アメリカでいう完全に独立したタイプの在宅ワーカーの人数 は、まだ正確な数値が出ていないのですが、リクルート調べによると約50万人 (推定)。労働省の調べによると、個人事業主は約420万人とされています。こ うしてみても、日本の在宅ワーカーの数は、アメリカに比べてまだまだ低いのが 現状です。

ここでアメリカの企業内在宅ワーカーの好例をご紹介しましょう。その一つがAT &T。この会社では30,000人の社員が在宅ワーカーとして働いています。もう一 つは、アメリカンエクスプレスのトラベルサービスです。電話によるオペレーシ ョンサービスが主な業務ですが、会社で電話を受けるよりも約20%以上、生産性 の向上することがデータでも明らかになりました。
アメリカでは、企業側からというよりも社員の方から在宅ワーカーを申し出るケ ースが多いようです。例えば、離れた地域への転勤などが生じた場合、交通ラッ シュを避けたい、子供と一緒に過ごしたい、夫婦で仕事をしたい……といった要 望によって。また州によっては、カリフォルニア州のように官公庁のバックアッ プの下、テレワークに関する法律をつくっているところもあります。テレワーク が実現することによって、環境保護やオフィスのコスト削減が可能になるという ことから、テレワークを進める企業を優遇するというものです。
それに比べ日本の場合、企業側からアップダウンされるケースが多く、住宅事情 などの問題もからんでくるので、社員側から在宅ワーカーを希望するケースはま だまだ少ないようです。自宅で仕事をすることを良かれと思わないサラリーマン が多いのも現実でしょう。しかし女性の場合は、結婚や育児で生活のステージが さまざまに変わりますので、今後はそうした女性の側から、新しい仕事のスタイ ルを提案するケースが増えてくるのではないかと考えています。

■3■注目され、広がりつつある在宅ワーク

ここでは、いまなぜこうした在宅ワーカーが注目され、広がりつつあるのかとい うことを考えてみましょう。その大きな理由として以下のようなことが挙げられ るのではないかと思います。
◇ワークスタイルの変化◇
●終身雇用制、年功序列の崩壊
●転職者の増加
●独立希望者、アントレプレナーの増加、ベンチャーキャピタルの増加
●オンライン・ネットワークの普及、コンピュータの低価格化

近年、これまで社会で一般的とされてきた、終身雇用制や年功序列のワークスタ イルは大きく変わりつつあります。またその背景として、やはりインターネット の普及が大きな意味を持つといえるでしょう。誰もが簡単にヴァーチャルオフィ スを作ることができ、ネットワークや人脈を広げて仕事をすることが可能になり ました。オフィスが離れていたり、あるいはオフィスをもたなくとも、オンライ ン上で異業種交流が可能になり、仕事ができる土壌ができつつあるのです。こう したことから、これからも独立して事業を行いたいという希望者はますます急増 していくと考えています。
これから独立を考えている方々にその理由を聞いてみると、独立によって収入が 多くなる……といった金銭的な理由よりも、自分のプロとしての可能性を試した い、一生の仕事にしたいと考える方々が圧倒的に多いことは注目すべきことだ思 います。某社の調べでは、デザイン、プログラム、ソフトウェア、出版関係に務 めている人々の約26%が独立を求めているという調査結果が出ています。

■4■SOHO事業室に登録している在宅ワーカーの仕事内容

いま現在、私たちの主催するSOHO事業室に登録しているワーカーは、約120人 (グループトータルを含めると約300人)ですが、彼らが具体的にどのような職 種の仕事に携わっているかを以下にご紹介したいと思います。

◇在宅ワーカーの具体的事例◇
●ソフトウェア開発……50%
●企画書作成、レポート作成、ワープロ入力、表計算、翻訳、校正、ホームペー ジ、CD-ROM作成、DTP他その他……50%

◎事例1/ファイルメーカーによるデータベース作成
社交ダンスを趣味としている夫婦の例。去年の4月から在宅ワークを始める。オ フィススペースをつくるために居間を改築。机もオーダーでつくった。また、求 人広告を出しているメーカーに積極的に営業に回り、ニフティの在宅フォーラム にも登録。それまでMacintoshユーザーだったが、最近Windowsも学び始めスキル アップに励んでいる。仕事が集中し過ぎること、その時間管理が難しいことが問 題点。

◎事例2/グループワークによるソフトウェア開発
元メーカーのプログラマーたちが、グループでソフトウェア開発を行っている 例。在宅でのソフトウェア開発の地盤が整っていないことが問題点。

◎事例3/CD-ROMやビデオ映像の制作、プロデュース
独立して2年。フランス人のデザイナーとの情報交換、データのやりとり、検索 すべてをインターネット上の電子メールで行っている。自宅件オフィスでやって きたが、最近手狭になってきたので、新たに仕事場を確保したいと検討中。問題 点は仕事が集中し過ぎること、人脈の確保、突発的なトラブルがあったときの対 処法。

◎事例4/ニューヨークでの海外企業リサーチ・ホームページ作成
電子メールを使って海外マーケットのリサーチをする仕事の例。リサーチ結果 は、HTML状態にして交換している。こうすることによってさまざまなアドレスが 添付され、レポート自体に大きな付加価値をつけることができる。

■5■在宅ワークの問題点と対処法

ここで考えなければならないのが、在宅ワーカーのメリットとデメリット、そし てその対処法です。以下にあげてみましょう。

◇在宅ワークのメリット◇
●時間が自由
●通勤ラッシュがない
●女性にとっては家庭や育児と仕事との両立が可能、最大のメリット
●自分の能力を生かせる
●成果がそのまま自分にかえってくる

◇在宅ワークのデメリット◇
●収入が安定しない
●保証がない
●経理から諸事務まで、すべて自分でやらなければならない
●孤独、疎外感との戦い
●プライベートとの切り分けが難しい
●働き過ぎになる傾向がある

在宅ワーカーの場合、そのメリットはそのままデメリットとしても跳ね返ってき ます。自分に自信があり、時間が自由な分、自分本位の仕事の仕方しかできなく なる、時間にルーズになる、自分の力を過大評価し過ぎ、コスト感覚がなくなる という傾向が否めないのも事実です。また、主婦がアルバイト感覚で仕事を受け るケースにも問題が生じるようです。きちんとした社会経験がないままワーカー になった場合、一般的な社会マナーが欠けていたり、クライアントとのコミュニ ケーションがうまく取れないといったケースも見受けられました。
さらによく耳にする悩みとして、社会からの疎外感、孤独ということがあげられ ます。会社の中で起きたトラブルや問題は、それまで会社の中で解決することが できましたが、在宅ワーカーの場合は上司や仲間がいるわけではありませんか ら、すべて自分で解決しなければなりません。気分転換やストレスの解消の仕方 を工夫することが必要でしょう。会社に勤めていたときのように、評価してくれ る人、保証してくれる人が誰もいないわけですから、それだけに自己評価と社会 人としての常識を一線ひいておくことを心に留めておかなければなりません。そ うしないと、広がるべきネットワークがそれ以上広がらなくなることもあるわけ です。

以下にあげるのは、現在、在宅ワーカーが困っていることとしてあげられた内容 のいくつかです。

◇在宅ワーカーが困っていること◇
(ニフティ「在宅ワークアンケート」1997.2より)
●仕事の確保/営業先の問題
●単価が安い
●能力、知識の不足
●ハードウェアのレベルアップ
●納期間際に仕事ができなくなったときの対処方法
●大きな仕事を引き受けるときの人材確保、信頼ある人脈
●仕事スペースの問題
●営業がうまくいかない
●忙しすぎる、体力的にきつい
●財務問題
●取引先とのトラブル

これから独立を考える方々は、こうした問題点をクリアしていく方法を見いだし ていかなければなりません。その対処法として、次のようなことが考えられると 思います。

◇対処法◇
●自分のコアスキルを再確認する……
●自分のコアスキルをアピールする方法を習得する……仕事の内容はその人に対 するイメージで来るものです。あの人に頼めば、この仕事はきちんとこなしてく れる、といった、いいイメージづくり、アピールするテクニックを会得すること も大切です。
●人脈を広げ、いざというときに協力してくれる人材を確保しておく……オンラ インネットワークを活用したり、頭の中だけでもいいので自分用の人材データベ ースを作成してみてはいかがでしょう。その分野のエキスパート、アドバイザー をを確保しておくことは、仕事の上でたいへん重要なことです。
●知識、能力の向上に努める……
●自己管理を行い、自分で評価測定をする……これが一番難しいことかもしれま せん。しかし厳しい目で自分のコスト感覚を持つことができるようになれば、や がてそれが自信にも繋がり、在宅ワーカーのデメリットは解決できるようになる はずです。

■6■在宅ワーカーになるには

いよいよ在宅ワーカーとして、仕事を立ち上げたいというときの心構えを、ソフ トとハードの面から考えてみましょう。

◇ステップ1/意思の確認◇
●自分の将来像は?
●どんな仕事をしていきたいのか?
●いま何ができて、何が足りないのか?
●なぜ在宅ワークという道を選ぶのか?
●得るものと失うものは?
……これからの自分がどうありたいのか、その将来像をまず考えましょう。これ まで企業人としてやってきた人の場合、はじめのうちは得るものよりも失うもの の方が多いと思われますから、そうしたときにもめげない確固とした意思を持っ て取り組むことが大切です。

◇ステップ2/スキルアップ◇
●いまのスキルを伸ばし、足りないところを補う
●一般常識、マナーを身に付ける
……新しい情報を集めたり、学校やセミナーに参加してスキルアップ、自己投資 に励みましょう。また、率先して社会や仕事との接点をつくることも心掛けて。

◇ステップ3/人脈作り◇
●現在の仕事の人脈を強化
●仕事以外での人脈を広げる
……多くの在宅ワーカーの場合、その取引先はそれまでの会社を通じて知りあっ た相手先であるケースがほとんどなので、会社や相手先との関係を大切にしたい ものです。仕事以外での人脈はアドバイザーとしても大きな意味を持ちます。

◇ステップ4/情報武装◇
●パーソナル・コンピュータ
●通信環境ISDN回線、ネットワークの活用
●ネットワークへの参加(E-mailアドレスの確保、データベース活用)
●ファクシミリ
●パーソナル・コンピュータ周辺機器
●モバイル
……これからの在宅ワーカーには、パーソナル・コンピュータは必需品といえる でしょう。プリンターとファックス、スキャナー、コピーが一体になったSOHO向 けの機器も登場するようです。また、仕事の発注や受注をいつでも受けられるよ うに、携帯電話をはじめとするモバイルも持っていた方が、なにかと便利です。

◇ステップ5/環境整備◇
●集中できる自分専用の仕事部屋を確保
●広いデスク、疲れない椅子
●書類のファイリング場所
●プライベートと仕事の境界線
●クレジットカードの取得、保険への加入
●仕事用メインバンクの選定など
……仕事のスペース作り、広いデスクや椅子は、仕事のストレスを軽減するため にも重要な要素といえます。会社を辞めてからクレジットカードを作ることが難 しい場合もありますので、在社中につくっておくのが賢明。仕事が多く入ってき た場合を考えて、専用の通帳をもうけた方がいいかもしれません。

■7■在宅ワークの将来性

在宅ワーカー1,000万人時代の到来……それは遠い将来のことではないと考えて います。SOHO支援ビジネスが確立し、パーソナル・コンピュータや情報通信機器 の低価格化、ネットワークの拡大とさらなる普及、SOHO組合・各種協会の設立、 マルチメディア住宅の普及が進むことによって、企業内在宅ワーカーはますます 増加し、その社会的役割はより大きなものとなっていくでしょう。その効果とし ては、例えば次のようなことが考えられます。

◇在宅ワーカーの社会的役割◇
●人材の活用……女性、高齢者、障害者、遠方に住む有能な社員の活用
●オフィスコストの削減……事業を外注することにより企業のコストを削減でき る
●生産性の向上
●地方の活性化
●環境問題への解決策
●通勤ラッシュによるストレス軽減
●災害など緊急時のリスクヘッジが可能
●家族との新しい関係
少々スケールが大きい話になってしまうかもしれませんが、こうした在宅ワーカ ーの可能性は、このようにもいえると思います。

◇21世紀の新しいワークスタイル◇
●時間評価から成果評価へ……仕事の成果さえ良ければ、評価される時代になる
●事業人から職業人へ……企業ブランド名ではなく、仕事をしているワーカー自 身の能力、評価が問われる時代になる
●ネットワークの普及とデジタル社会の到来……国境を越えた仕事の急増〜グロ ーバル化か可能になる

つまり、仕事場は日本でなくてもいいわけです。リゾート地でも、他国でも地方 でも、いつでもどこからでも、いくつでも仕事ができる、海外に住む人とも仕事 ができるという環境ができつつあるということ。それは翻れば、「在宅ワーカ ー」から「モバイルワーカーへ」という表現にもなるかもしれません。これまで の概念にとらわれずに、自由な発想でグローバルな仕事を可能にする鍵を、 「SOHO」が握っているといっていいように思います。
現状では、解決しなければならない問題点もいろいろありますが、21世紀には、 通信機能を使ったテレワーカーが当たり前の世界になるのではないかと考えてい ます。そのためにいまから能力を高め、自分を試せるステージをつくりあげてい きたいものです。

■■■■■■質問コーナー■■■■■■

◇テレワーカーの評価をどうすべきか◇
テレワーカーの能力をどう評価してコストに結びつけたらいいのか。これはいま 私たちがもっとも悩んでいることの一つです。実際に仕事をやってみないと分か らない、というのが現状ですが、それでも一つの物差しとして、履歴書の書き 方、メールの書き方、電話の対応で、その人の人間性がある程度分かるというこ とはあるように思います。先にもお話ししたように、自己アピールの仕方という のは、在宅ワーカーとしての重要な要素だと思いますから。実際の仕事に入る場 合は、直接本人と会ってコミュニケーションを図り、信頼関係を築くようにして います。しかし、これからは海外に住んでいるワーカーと仕事をするケースも増 えてくると思いますので、場合場合によって使い分けるといった方法が取られる ようになると思います。

◇アメリカの4,700万人というテレワーカーの数が示すものは何か◇
これほどアメリカでテレワークが根付いている要因には、インフラの普及や企業 経営風土、ワーカーの意識、住宅事情などが大きく関係しているのは事実です。 しかし、その中でももっとも大きな理由としてあげられるのは、アメリカのビジ ネスシーンに見られる「仕事は能力主義」という考え方と、それを成果評価する という土壌があるためではないでしょうか。その点日本は、まだまだ及んでいな いと言わざるを得ません。

(以上/文責:小針かなえ)


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