1997年4月22日(火) WDC設立記念セミナー&説明会

(株)リクルート とらばーゆ編集長 松永真理氏

キャリアアップするために必要なこと

まず最初に念頭に置かなければならないことは、キャリアアップは決して一人でできるものではないということです。

たとえば、就職誌の編集に携わっていると、よく「有利な就職をするにはどのような資格をとるといいのでしょうか?」と聞かれることがありますが、本人の持っているキャリア、能力と求める側が求めているものが合致してこそはじめてキャリアアップがはかれるのであって、決して、「資格さえとればキャリアアップできる」というようなものではありません。

  1. 自分の強みをもつこと
    名刺交換をしただけではネットワークは決して広がらない。 ネットワーキングはギブアンドテイクが基本であり、そのためには自分を相手にアピールできる強みがないと輪は広がっていきません。男性社会は互助会システムがしっかりしているが、女性同士の場合その点比較的弱い傾向があるので本人が意識してネットワーク作りに努めましょう。

  2. 粘り強く努力すること
    女性は粘りがたりない、といわれることがあります。あきらめずに最後まで頑張りましょう。

  3. 学習力を持ち続けること
    例えば一年ぶりに人と会った場合、去年とまったく同じで進歩がないようでは、相手としても興味が薄れてしまうでしょう。 常にラー二ングパワーを持ち、「Somethig New」を追求しましょう。

  4. 自己表現力を磨くこと
    キャリアアップは一人でできるものではないので、「自分をどう表現するか」、が非常に重要な鍵となります。例えば上司に書類をわたすのにも何かひとこというような工夫だけでも上司からの印象は随分変わってくるものです。 また、単に表現するのみならず、想像力を働かせ、相手にどう受け止められたか?を考えることも大切なことでしょう。

    例1)ドトールコーヒー。いっぱいのおいしいコーヒー
    例2)有森裕子。「ただ者におわりたくない。」「喜びを力に。」「自分で自分をほめてやりたい。」
    例3)がんばろう神戸!

    以上の例のように言葉でイメージを広げ、自分の言葉をもってプロパガンダに利用するテクニックを身につけましょう。

  5. ライフステージごとにキャリア戦略を変えること
    20代基礎固め 
    30代深彫り キャリアリビルディング
    40代 若さで突っ走れない。元気なときに考える。

キャリア支援について

個人力を上げるには、メンターをどれだけもてるかが重要です。メンターによるキャリア支援については下記のような方法があります。

  1. 指導
  2. 紹介
  3. サポート(保護)女性の場合多い
  4. 仕事の紹介 男性の場合多い
  5. カウンセリング
  6. 個人の尊重と励まし
  7. キャリアモデル
  8. 友情
メンター(Mentor:指導者)、男性女性、社内社外、年齢の上下両方もつように意識してこころがけましょう。

女性特有の問題について

女性が起業しようとするような場合、ライフスタイル、マネージメントなどに関わる、女性特有の、特に結婚、家庭生活とのバランスをいかにとるか、という問題はたしかにあります。
これに対する一番よい解決策は、ズバリよいパートナー(結婚相手)を選ぶことであるといえましょう。

未婚の人は...
自分や自分の仕事に理解のある、いい人を選んで結婚しましょう。

既婚の人は...
不幸にしてよいパートナーに恵まれなかった場合、わかれてしまうのものも一つの手段かもしれません(笑)。

(文責:住吉麻美)

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