かなり横道にそれてきましたが、いろいろ勉強できて面白いところです。
>> >>ヴァースデーヴァと波調(puar-do''g, pua-dOu)では、やはり音が違いすぎるので、
少し調べてみました。この音訳は、アルジュナの父の「パーンドゥ」の音訳ではないですか?
これならぴったりの音訳となります
>> #インドの神様?がそうだからといって、実在の人物の名前とは関係ないんじゃないでしょうか。
英語の「Devid」みたいに、昔の人物?にちなんで名づけているだけでしょ?「Vasdeva」って、
今でもある普通の名前みたいですけれど。
「ヴァースデーヴァ(vaasudevaH)」が「波調(puar-do''g, pua-dOu)」
の音訳語として、あまり正確ではないということでしたよね。
「波調」が「ヴァースデーヴァ」と呼ばれていたことには、異を唱えません。
しかし、「ヴァースデーヴァ」は「波調」の直接の音訳語では
ないだろうと思います。
この2つの名前はあまりにも音が異なり過ぎていますが、それでも直接の
音訳語だと思われますか?
例えば、大日経の音訳語の「ヴァースキ」=「和修士」、「アディデーヴァ」=「阿地提婆」
を参考にすれば、音数も異なるし子音も怪しいです。
それなら、他の語(あるいは略語)を探してみるのは当然だと思います。
まず、「ヴァースデーヴァ」は、クリシュナの父であったり、クリシュナ自身の別名であったり、
カーンヴァ朝、クシャーナ朝での王名になっています。
次に、「パーンドゥ(paandu)」はあの「マハーバーラタ」の元バーラタ国王であり、
主役のパーンダヴァ(paandava)兄弟の父親であるわけです。
なお、「バーラタ」とはインドの古称です。
こういう密接な関係にある語(paandu,paandava)が波調(puar-do''g, pua-dOu)
と音が近い以上、何も関係ないというのもどうかと思います。
インドの神様と簡単におっしゃいますが、バラモン教−仏教国における
「ヴァースデーヴァ」と「パーンドゥ」ですよ。
国王がそういう名前で呼ばれる時、民衆はどう感じているでしょうか?
日本で言えば「ニニギ」とか「神武」と呼ばれるようなものでしょうが、
多分我々が感じるよりもっと強烈でしょう。
なお、「マハーバーラタ」の簡単なあらすじは以下にあります。
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/h_sakamoto/thought/thought.htm
世界神話伝説事典より人物紹介
http://www2s.biglobe.ne.jp/~l-city/data/myth50/
ヴァースデーヴァ 【インド・人間】
『マハーバーラタ』に登場するヤドゥ族の王。シューラの息子。デーヴァキーの
夫。バララーマ、クリシュナ、スバドラーの父。
クリシュナ 【インド・人間】
ヴィシュヌ神の化身。『マハーバーラタ』においては、ヤドゥ族の王。ヴァスデーヴ
ァとデーヴァキーの息子。パーンダヴァ五王子の後見人となり、強力に援助す
る。別名ヴァースデーヴァ。
パーンダヴァ 【インド・人間・集合】
『マハーバーラタ』に登場するパーンドゥ王の子孫の総称。カウラヴァと宿命的な
大抗争を繰り広げる。
パーンドゥ 【インド・人間】
「蒼白」の意。『マハーバーラタ』に登場するパーンダヴァ族の始祖。ヴィヤーサと
アンバーリカーの息子。交わりの時、ヴィヤーサの姿を見たアンバーリカーが顔
面を蒼白にしたため、生まれたパーンドゥも蒼白かったという。四方を平定し偉大
な王として知られた。クンティ、マードリーを妻に迎えるが、キンダマを殺した際に
妻と交わると死ぬ呪いをかけられていたため、子を成せなかった。それでもマー
ドリーと交合しようとして、やっぱり死んでしまう。
その他発言: