元の発言 [ Re: 元ちとせと森田美由紀 ] お名前 [ 馬頭鬼 ] 日付 [ 7月16日(火)12時10分21秒 ]
イタコの場合には,遺族の感傷をそそる芸ですね。
哀切な,いわゆる,泣き,ってやつですか。
# イタコには真の霊能者も稀には見られる,
# という人もいます。
記紀の場合にも,「なきいさちる」とかいって,
泣くことが,基本的な感情表現です。
あるいは,義憤することも,基本的な感情表現です。
日本の古代人には,泣いたり,義憤したり,晴らしたりの,
このような傾向が強く見られるようです。
卑弥呼の場合,衆を惑わす,ということについては,
人々を鬼道に誘うのがうまい,
という程の意味なんでしょうか。
もしそうなら,
民衆を集めて操るのがうまかったことになるでしょう。
鶴の一声,と言いますか。
そこに,イタコふうの芸能色を併せて考えるのも、
面白いと思いますが,
王になってからは、
人前に出る機会が減ったようですので・・・。
あるいは,側近の働きを現実のものとすれば,
卑弥呼自身は「人気と立場と異能を備えた飾り物」という,
奇態な在り方をも想定しなければなりません。
いわば帰順後の大国主命のような。
あるいは大物主神に嫁したはずのミホツヒメが,
実は独身のまま担がれて・・・など,
この線での推理も楽しいです。
ちなみに,高度の呪法・人心収攬術については,
神武紀その他に例があります。
その際に,顕祭などの儀式を行うこともあります。
神武天皇の場合には,ある神霊と合体することで,
自ら超人と化すわけです。
このような線からは,神霊のよりましです。
あるいは,おまじないの言葉や「ばけ」などの,
民間の呪術なんかも,記紀に多数見られます。
このような線からは,奇術(奇しき術),
忍法のような性格らしい。
「ばけ」については,皇極紀三年四月に,
不思議な記事があるので御参照下さい。
それと重要なのは,童謡(わざうた)でしょう。
どうせ空想せざるを得ないのなら,
卑弥呼に,童謡(わざうた)の能力,
あるいは童謡(わざうた)を解読する能力を想定しておけば,
外れても恥はかかないでしょう。
# モモソヒメ参照。
このような線からは,
遠隔地の事態を知る遠視能力や次事態を探る予知能力,
ものごとの事情を見極める洞察力,
そうじて古代情報戦を勝ち抜く技が想定されます。
異様な話しのように感じる人もいると思いますが,
世界中の神話や宗教書,民俗等に広く見られるものです。
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