主食の定義

投稿者[ マルセ ] 発言日時 [7月12日(金)21時28分06秒]

元の発言 [ Re: 日本の稲作の起源 ] お名前 [ くみ ] 日付 [ 7月11日(木)06時23分45秒 ]

くみさん こんばんは。

>> 今ほどコメを食べている時代はないのではないかと思っています。
>> 明治や江戸さらにその前の方が昭和初期より米を主食にしていたとは思われません。
>> > ただ、お米が本当の意味で主食になったのは、ごく最近で、江戸時代中期に書かれた書物には「米46%・麦類19%・雑穀35%(ひえ、あわ、きびなど」だったとあります。
>> ・・・捜せばまだまだ出てきそうですが、日本の主食は米だというのはやっぱりちがうと思います。

 農水省の定義では、「主食とは、人々が日常的(にちじょうてき)にもっとも多く利用する食べ物のこと」のようです。この定義でいけば、やはり弥生時代以降の大半の日本人はコメを主食にしていたと考えてよさそうです。
 http://www.maff.go.jp/soshiki/syokuhin/heya/qa/kid/kidqa011205.htm
 それと、昭和の初期の頃だけが、異常にコメに頼る比率が高かったのでは。今の日本人の1日摂取カロリーにうちのコメの占める割合は、たった24%だそうです。
 http://www.afftis.or.jp/QandA/a/qa20.html
 現在の日本人は、昔の人より、雑穀の消費量が減って、その分、肉類、果物、砂糖などの消費量が増えているということだと思います。

>> お米は上に書いてあるように年貢としての価値があったのだと思います。
>> ちょっと話が脱線しますが、お米を作っている農家が米を食べないことが粗末な厳しい食生活だったとは思えません。うどんも蕎も美味しいです。
>> 例えば江戸時代は飢饉とか五人組とか暗い話題もありますが、明治政府が江戸時代を悪い時代だと言いたかったのだと思います。

 このへんに関連しては、講談社現代新書の「貧農史観を見直す(佐藤常雄・大石慎三郎、650円)」がおもしろいです。参考まで。


>>水稲と陸稲を比べて手間が1/2で収穫が1/3だったら、私は陸稲の方が良いな、と思います。この数字はいい加減なものですから、実際は知りませんが。
>>・・・と思って検索してみると、あるものですね。
>>http://www.chibanippo.co.jp/news-box/2001/2-7/chiiki.html
>>> 条里制が緩んだ平安初期、食糧増産のために水田を作るよりも楽な畑の開墾が奨励されたのだろう。これだけはっきりした区画のある例はあまりない」。畑では陸稲が作られていたらしく、イネのケイ酸体が確認されているという。

 これって、うちの近所なんですが。。。
 う〜ん。これは栽培の手間のことじゃなくて、開墾のときに水田より畑が楽で、早く作物の栽培が始められるということだから、ちょっとピントがずれてるような。
 たぶん、稲を作るなら、水稲の方が陸稲より断然、労働生産性はよいと思います。単位面積当たりの収量は陸稲より水稲のほうが高いですから、収量当たりで考えれば、移植や除草(あっ。馬頭鬼さんへのレスでも書いてありましたね。)などの手間が少ないはずです。収穫の作業はあまりかわらないかも。それと、水田特有の水漏れ防止のための「あぜ塗り」や水路の管理は農閑期にできるので、労働生産性を下げてるとは言えないですしね。
 で、生産性の低いのになぜ陸稲をつくるのかといえば、やっぱり、水田にしにくい土地しか持っていなくても、コメを作って食べたい(たぶん、おいしいから)という生産者の強い願望があったからだと思います。

 ところで、珪酸体が見つかったからって陸稲が作られていたってわかるもんなんでしょうか。畑に稲わらが使われていた(敷わらしてスイカを作ってたとか)だけだったりして。



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