12月20日(月) 今日やっとバッテリーの電解液の注入を開始した。長い長い道のりであった。昼にはやたらビールを飲まされ、午後はへろへろだった。昼休みに電灯を買おうと思っていたのだが、適当なものが無かったので結局やめてしまった。
夕方、北川さんに電話したら、既に帰ったあとだそうだ。出張の詳細を聞こうと思っていたのに。高田さんいわく、北川さんは91局だそうで、このホテルから早くて一時間だそうだ。同じホテルにはならないだろう。なんとか荷物は届けて欲しいものだ。別にまだ何が欲しいとも決めてはいないのだけれども。上野さんに月末締めの書類について確認をするにとどまった。正直に申請すると、作業時間が足らないだろう。
黒いズボンの股が又しても擦り切れてしまった。太っている事は別に何とも思わないが、これだけは困ってしまう。スーツを買っても、ズボンだけがいかれてしまうので上着がいっぱいになってしまう。まさか出張中にズボンがイッてしまうとは思わなかったので予備なんか持って来ていない。私服のがあるが、靴は革靴しかない。コーディネートが中国人風になってしまわざるを得ない。まあいいか。中国でズボンを買うのは面倒だが、靴ならそうでもないだろう。適当な物があればそのうち買うとしよう。
明日はまた一人で35局だ。高田さんが91局に行くというので、井谷さんがTSに行くためである。こういう理由があれば、一人でもいいのだけれど。今後もこうあって欲しいものだ。12月21日(火) 朝、局に行ってみると充電が始まっていた。工事も進んでいる。いいことだ。しかし、私自身は暇だった。おまけに昼は昨日以上にしこたま飲まされて、気付いたら3時であった。こんな寒い所で寝込んでいたら風邪を引いてしまう。大丈夫だったろうか。
山中いわく、高校のクラブの新年会のお誘いがあったようだ。中国出張中かどうかはともかく、そう簡単には行けない。まあ誘われているだけまだよういようだ。行けば、3年振りだ。今年は行きたかった。電話ぐらいは入れておくとしよう。
夕方北川さんに電話する。雑誌と本を10冊ぐらい依頼した。こちらから情報を入れているから、まあ許してよ。
91局には日本語ができるお姉ちゃんがいるそうだ。又、その局は日本電気からのリプレースだそうだ。局の人も結構交換機に対して造詣が深いらしい。これは、北川さん苦労するのではないだろうか。街も結構きれいらしい。
「影武者 徳川家康」を読み終えてしまった。今まで歴史ものは、読んでもあまり面白いとは思わなかったが、これは結構面白かった。伝奇物というのがよかったのかもしれない。史実に基づきつつも独自のストーリーを築いていたため、全くのフィクションではある。これほどのめりこんだ歴史物は初めてである。次回作を期待したかったが、解説によると作者は既に他界しているそうだ。甚だ残念である。残りは「新書 太平記」である。これとて後1巻で読み終えてしまう。もう、楠木正成は切腹している。北川さんの到着が期待される。
12月22日(水) WSの電源投入およびMS-DOSのインストールを行う予定であった。しかし、ここまで電源が来ていない。工事図面から推測するに、パワーケーブルの敷設が終わっていない。これで本当にする事が無くなったので、できたら呼んでといっておいた。そのうち呼ばれるだろう。独断だったが、よかったのだろうか。明日はどうすればいいのだろう。まさか、またろくでもない局に行かされるのではないだろうか。ちっと不安である。
電気スタンドを買って来た。だって、ホテルの部屋は非常に暗いんだもん。19元だった。400円位だ。とても安い。しかも、局の人がプレゼントしてくれるというのだ。一応、断わったのだが拒否されたので、お言葉に甘える事にした。帰国の時どうすべきかはその時考えるとしよう。しかし、ホテルに戻って早速点けようとしたが、コンセントの形状の合うのがテレビに使っている一つしかない。長谷部に借りたアダプターを使っても、テレビ、マック、スタンドのいずれか2つしか同時使用できない。枕下のスタンドのリプレスを考えていたのだが、コンセント位置により不可である。まあ薄暗いよりいいので、随時差し替えて使うとしよう。
そういえば明日は天皇誕生日で日本はお休みではないか。関係ないか。日曜日も仕事したせいか今週は曜日が進むのが遅い。まだ水曜日か、といった感じである。日本に居たら今週は早いんだろうなあ。金曜日有給とったら4連休じゃないか。そんな奴いるだろうなあ。羨ましい。
久吉は今日温州まで戻ったらしい。いよいよ帰国だそうだ。ああ羨ましい。そういえば、利根川さんも今週中に帰るといっていた(20日夜電話にて)。すっかり忘れていたけど、秀島も来ているなだっけ。上野さんから何も聞かないから忘れていた。奴もそろそろ帰国だな。猪股さんもいたか。結構来ているな。
明日は22局である。なんと4人揃うらしい。久しぶりである。12月23日(木) 今日は朝から晩まで4人一緒だった。珍しい。更に晩飯は久吉を交えて5人で食べた。久吉の泊っているホテルの洋食屋さんで食べてのだが、まったくの西洋料理ではなかった。所詮は中国で作った洋食である。これなら中華料理を食べた方がよかったかもしれない。中国では欧米や日本の何を模倣してもそれになりきれない。何故だろうか。まあ日本の西洋料理も西洋人に言わせればそうなのかもしれないが。余談であるが、ハンバーグは中国語で「牛肉餅」と書くらしい。英語の説明では、ハンバーグではなく、「ビーフミンチカツレツ」となっていたので、メンチカツかと思ったら、ハンバーグが出てきた。
高田さんがチェスをできるというので、ルールについて色々聞いた。これでマックのGNUチェスももう少しまともにプレイできるだろう。ただし、ルールは単なるルールであるので、勝負とは別問題である。やっと同じ土俵に立っただけである。釈然としなかった部分が見えただけである。一応やってみたけど、25手ぐらいで詰められてしまう。私の頭は悪いらしい。マック対マックでやらすと、だいたい60手ぐらいで勝負がつくことを考えるとまだまだのようだ。この出張中になんとか弱いなりに勝負ができる程度にはなりたいと思う。
明日はクリスマスイブで、北川さんに91局の情報を提供する日である。色々と高田さんに聞いたので、教えてあげなければいけない。依頼した荷物の確認もやらなければならない。なんか荷物が大量にあるような事を高田さんが言っていたので申し訳ないかなとも思うが、大量なら却ってちょっとぐらいは変わらないかもしれない。
今日は一日中局データのチェックをしていたが、これが結構ハードである。工事図面と局データを見比べるのだが、何がなんだかさっぱり。明日もこの続きである。12月24日(金) ここのところずっと晴天が続き、結構暖かい。そんなせいか眼が非常にかゆい。アレルギー性結膜炎であろう。目薬を持ってきていて良かった。しかし、2ビンしかないので、先行きは不安ではあるが。 35局の電源接続が終了したらしく、明日からまた来てくれとの依頼があった。本当に終わっているのだろうか。文成局に行ってもらう事になるかもしれないと物騒な事を言われた。どうしよう。北川さんの91局にも2〜3日なら行っててもいいような事も言っていた。ただし、91局はオーダーが違うので、もしかしたら金はうちの会社負担になるかもしれないからね、なんても言っていた。何でもありなのかしら?
今日はクリスマスイブである。ホテルのロビーにもクリスマスツリーが飾られた。街ではダンス大会をやっている。何だかんだ言ってやっぱり日本ほどの大騒ぎではないにしても、中国でもクリスマスという祭は知られているようである。プレゼントの交換とかもやっているのでしょうか?ケーキとかも食べるのでしょうか。なにより、サンタクロースの存在(?)はしられているのでしょうか?中国とクリスマスって似合わない。どこの国よりも。
この間怪我した親指の付け根が痛い。怪我した直後に新たな皮が出来てきたのはいいのだけれど、その皮が非常に硬くて、親指を曲げる度につっぱる。そのうち、皮に裂け目が出来て血がにじむ様になってきた。今では青紫色になっている。傷口からバイ菌なんかが入って化膿してきたらどうしようか。なるべく空気以外には触れない様にしているのだが、中国は何かにつけて不潔だからどうなるか分からない。どきどき。12月25日(土) クリスマスである。だからどうと言う事もないのだが、とりあえずクリスマスである。
35局の電源ケーブルは、やはり終了してはいなかった。バッテリーの接続が2組終了していたのみである。これではワークステーションの設定が出来ないので、電源の来ているシェルフの混線チェックと導通チェックを行おうとしたのだが、テスターの取り扱いを誤ってヒューズを飛ばしてしまった。慌てて予備を探したのだが、結局見つからなかった。しかたがないので、外の電器やさんにヒューズを買いに行ったのだが、1軒目と3軒目ではそんな物は無く、2軒目ではあるにはあったのだが、容量がちいさかった。これで本当に出来ることがなくなった。取り敢えず北川さんに買ってきてくれる様に依頼した。
昼飯はいつものように外食ではなかった。いつも行っている店のおばちゃんがはこんできた。推測ではあるが、金がかかりすぎた為、中止になったのではと思う。いつもは只メシという事で大量の無関係者がいたが、それが影響しているような気がする。料理の内容は至って満足であった。日本で言うと、鯵フライ定食といったところか。謎の魚のフライと白菜の炒めたもの、それに白飯とスープである。白飯を見て多少うんざりしたのだが、淳安の白飯よりは日本の物に近く、普通に食べれた。少し臭みがあるが、許容範囲以内である。
あと今年も残すところ一週間となった。そして私が日本を出て三週間がたった。早いんだか遅いんだか。まあとにかくそういう時期である。中国滞在もあと一ヵ月とちょっとである。まだまだ先は長いか。やれやれ、である。12月26日(日) 今日は今のところ何もしていない。暇である。局に行ってても暇なのだから、まだマックを触ったり、テレビを見たりできるだけいいのかもしれない。もうすぐ昼飯時なのだが、高田さん達は仕事をしているのだろうか?彼等の予定等は話してくれないので、どうすればいいのか分からない。困った人達である。
朝からテレビで、「心連心音楽節」をやっている。英語では、「ハルピン・ハートフル・ミュージック・フェア」となっていた。中国、韓国、台湾、香港そして日本から出場している。中国、香港と台湾人歌手は中国語で歌っているので、字幕が出る。韓国人は恐らく韓国語なので字幕がでない。日本人はと言うと、私は知らないのだが、千葉美加という人がなんと中国語で歌っていた。節操のない奴である。日本語の歌を期待していたのに。まあ、日本にいたら絶対に聞かないような歌ではあったが。
暇だ。武田鉄矢の刑事物語をテレビでやっていた。先週もやっていたような気もするが、まあいいか。中国語ではあるが、暇なのでずっと見ていたが、やはり台詞が分からないといま一つ面白くない。北川さんが雑誌と本を持って来てくれても、このぶんでは、すぐに読み終えてしまいそうな気がする。街で日本の本とか雑誌が手に入ればいいのだけれど、叶わぬ願いだ。こうしてみると、香港やシンガポールは恵まれているとやはり思う。日本から週に一回位づつ本や雑誌を送ってもらいたいものだ。年明けに交渉してみよう。
今週の日記は先週のよりも更に長い。これは精神的に疲れているせいではないだろうか。このまま精神が崩れてしまうととどんなに楽だろうかと思う。しかし、悲しい事に結構丈夫である。時々叫びだしたい衝動に駆られる事がある。このままでは危ないかもしれない。自分で危ないと思っている間は大丈夫だとは思うけど。
晩飯は、ホテルのお姉さんと外に食べに行った。この姉さんは本当に私よりお姉さんだそうだ。一応日本語を話せる。4時間ぐらい飯食ってた。帰って来たら既に11時だった。まあ楽しかったな。