そう、マスコミの本質を鋭くついているかと。
中編集。小学生、中学生、高校生、大学生がそれぞれ主人公。
一番ミステリーっぽいのが高校生、恋愛小説っぽいのが大学生、中学生はサスペンス?小学生は???ってなカンジ。罪のない平和な日常のちょっとした非日常ってトコですか。
今までで一番後味悪い。なんとか爽やかに終わろうとしているカンジだが、どうだろうか。
何故追うんでしょうねぇ。なら、撃てよ、と。
「百舌の叫ぶ夜」と「砕かれた鍵」の間のハナシ。これでやっとハナシが全部繋がった。
これは「百舌の叫ぶ夜」のアカラサマな続編。誰を信用すればいいんでしょうか?
事件は起こるのか?と思っていたが、静々と事件は進行していた。
だれが主人公かよくわからないけど、少なくとも探偵役の職業は「整体師」であった。何故に?
しかし、素敵な登場人物達であった。この人たちでシリーズ化してくんないかな?<オススメ>
9巻が出てから7年半を経ての続刊。もはや「スランプ」と呼べる期間ではない。1巻からは実に13年の歳月が流れている。ま、いいか。
内容は・・・、有名だからいいか。しかし、7年も置かれると復習が必要。
強運か凶運か、偶然か必然か、真剣勝負かはたまた単なる茶番劇か。
3000万人の参加者から1024人の決勝トーナメントまで勝ち抜いてきてしまった少年のささやかな願いと、大会の裏に渦巻く思惑と陰謀(いいすぎ)。
どんでん返しというか、オチもすっきり決まって、なかなか面白かったよ。オビに書いてあった「新世紀ミステリ」かどうかは別として。<軽く読むのにオススメ>
運命とか宿命に弄ばれた主人公。しかし、主人公を弄んだ黒幕が、「後は任せた、好きにせい」と言って最後にとっとと消え去ってしまうのはどうか。
あぁ、ばらしてしまった。一応、古代バビロンでの神と民、なんかのハナシです。
どろどろと生々しいファンタジーか?(ファンタジーではないかも)
前に読んだ、「砕かれた鍵」の続き。「百舌の叫ぶ夜」で登場した「百舌」と呼ばれる暗殺者と公安との戦い。敵はどこにでもいます。
ってことで、シリーズ中「幻の翼」が未読です。見当たりません。
しかも、この本は出張中の札幌で購入したんだが、家に帰ってきてみると、既に本棚に立っている。酔って「プラスティック」と一緒に購入したのを忘れていた。
誰か一冊貰ってくれない?
6人(たぶん)の手記(みたいなもの)の組み合わせで物語が進行する。最初は構成上読みにくかったんだが、しばらく読み進むうちに、「ははん、なるほど、あれかな?」と思った次第。
あれ。そう、あれでした。ここには書かないけど。
コンピュータものではなかった。ワープロは出てきたけどね。
最近こーゆう展開(というか、核心というか、根底というか・・・)のハナシ多いような気がする。そういうご時世なんかね?読んでるのは文庫だからこの小説が最初に世に出たのはもっと前だろうけど。
ハナシはありきたり。2つの殺人現場から姿を消したリオと呼ばれる女子高生。犯行は否認しているが、オトナの刑事は信じようとはしない・・・ってカンジ。
珠玉かどうかはともかく、連作短編集。「六番目の小夜子」で登場したお嬢さんのお父さんがささやかな謎を解いてゆく。
相変わらずの恩田陸でうれしい。
しかし、11月上旬発売の「木曜組曲」はどうなったのでしょうか?徳間書店様。
う〜む、前半はエジプト観光記だなぁ。一人目が死んだのが半分あたり。そのあとはもうばったばったと。
犯人は(ぴー)!!そんなのアリ?ってな感じ。ま、ありなんでしょう。薄々そんな気がしてました。
かねがね噂に聞いていて是非読みたかったんだが、店頭で見かけないので読んでいなかった。ところが、である。山積みになっているのを発見し、イソイソと購入した。
んで、内容はというと、うん。ちょっと長々しいが、それはそれ。結局アルジャーノンは・・・。そしてチャーリィは?
悲しいねぇ。
短編集。軽いホラー、かな?
ま、このテのハナシに科学的根拠とか理論とかを求めてはいけない。ホラーだもん。雰囲気雰囲気。
ちぃと前に読んだ「一の悲劇」の続編かと思いきや、さにあらず。法月綸太郎が登場するのは相変わらず。ま、「一の悲劇」よりは重厚で面白かったかな。
入れ替わってると思わせておいて、実は入れ替わってない、と思わせておいて・・・。ってなカンジ。
ふむ、恐らくあいつがそいつだと想像していたが、あたった。あいつはそいつだと気付いた。
しかし、ああいうラストはいただけない。そうなる必然性はどこにあるのか?違ってもよいのでは無いかと思うのだが、どうだろう?
ま、別につまらなくはなかったよ。
またしても爆弾テロ。それにより母親と息子を殺された公安の刑事。ん、なんか似てる?
そうそう、以前に読んだ「百舌の叫ぶ夜」とおんなじだ。しかも登場人物かぶってる。早い話が続編であった。それとこれの間にはもう1作あるけど、これもそうなんかな。シリーズだったりして。
知らぬ間に(知る由もない)あいつら結婚してたしな。ま、どうでもよいが。これは、リベンジかな?いや、やはりアベンジだな。
ん〜、、やはりコンピュータなのね、この人達。
昔誘拐された子供が成人したあと、自分を誘拐した一味の子供を誘拐する話。別にネタばらしはしてないよ。そのまんまだから。
で、のこりの1%ってのはナンなん?
文庫化を待っていたのだが、新書化されたので買った。
火村シリーズでも江神シリーズでもない。単発の作品は2作目(読むのが)である。しかし、同じく単発の「マジックミラー」とは似ていない。
有栖川有栖の裏ベストワンだとオビはおろか、背表紙にも書いてある。判るような気がする。モノクロの様なアムステルダムの風景とそこに居着いた日本人。彼らはそこで何を求めたのか?そして何を手にしたのか?そして結末は・・・。
お勧めしたいけど、最近多いような気がするし、好みによって分かれるだろうから、無印にしとく。
なんか後味のわる〜い結末。
無人島にやって来た男女8人。とくれば始まるのは当然連続殺人事件。生き残ったのは・・・?
ま、やはりお決まりの疑心暗鬼と恐慌。どーだどーだの孤島モノ。でも、何かが足りない。なんか受賞したらしいが。別につまらない、って訳じゃないんだけどね。なんだろ?
この人の本は初めて。
内容は、「ななつのこ」という本を読んだ人が巻き込まれる(というほどでもない)些細な謎を、「ななつのこ」の作者との文通で解いてゆく(というほどでもない)という連作短編集。
実物の小説中に同名の架空の小説が登場するのは「三月は深き紅の淵を」と同じであるが、はるかに単純明解。しかもきっちり解決されている。
なんだかほんわかした内容だしね。この作者気に入りました。とても。だから、<オススメ>
これは・・・。なんだか「OUT」を彷彿させる堕ちよう。
自業自得もヤツもいれば運の悪い人もいる。が、ずんずん堕ちていきます。んで、それぞれがそれぞれの最悪の結末、と思いきや・・・(以下省略)。
ま、エピローグ(?)もロクではないが、なんだかそれ程でもないのはやはりそれまでが「最悪」だったからでしょうか。
それほどスリルとかスピード感は感じなかったんだけどね。
短編集だった。久し振りの綾辻である。一応ホラーとなっている。多分そうなんだろう。これはね、面白かったよ。だから、<オススメ>
なんと20日のブランク。今年一番ではなかろうか。
それはそうと、短編集でした。変な、というか、癖のある、というか・・・。う〜む。
Vシリーズの2作目。「黒猫の三角」に引き続き、阿漕荘の面々が夏の蓼科で大騒ぎ。ふ〜ん、なんとこいつはあれだったのかぁ。知らんかったぁ。
ま、本筋とはあまり関係ない(多分)けど、そのモナリザの謎は気付いたもんね(というか、想像どおりだった)。
前に読んだ「龍の契り」に続き、相変わらずの国際サスペンス。今回のテーマは「特許」です。いろんな団体、個人が狙ってる狙ってる。今回の悪役はビル・ゲイツ。違う違う。
今回はハッカーやらサイバーなんたらやら色々。しかし、事件の全体像が見えたのはページ4分の1を残したあたり。登場人物たちは何がなんだか判らないでしょうねぇ(変な感想だな)。「龍の契り」よりは面白いかな。だから、<オススメ>
電波ジャック。なんでだろう。解るような気もするが、謎でもある。しかし、決行時間に至るサスペンスはよい。よい。
これも古典か。短編集。しかも、ラジオドラマのシナリオである。シナリオのまま。ちょっと読みにくかったが、雰囲気だして読むにはいいかもね。
前に読んだ「Cの福音」の続編。アクションは派手になっているが、インパクトは「Cの福音」の方が強かったな。ま、楽しめたけどね。
古典、ですかね。しかし、外人ってのはファーストネームで呼んだりファミリーネームだったり、ニックネームだったりクリスチャンネームだっり、大変である。ミスXXとミセスXXとかも・・・。特に人間関係入り乱れがちなミステリでは結構大変。
ま、別に時間かかった言い訳ではない。
でも、薄っぺらい国産ミステリもどきよりはよっぽどそれ(?)らしくてよい。
なんか、薄っぺらいな〜。
ネットワークとウィルスとワクチンと人工生命体のハナシ。
コンピュータ内部で進化を続ける人工生命体にコンピュータウィルスが接触したその結果は?なさそでありそなハナシである。
関係ないけど、その人工生命体を進化させるプロジェクトが「アルファ」、それを飼っているシステムが「アルファシステム」。ま、関係無い人にはまるで意味不明だろうが、わかる人にはわかるとても下らないハナシ。
この井上夢人というのは、前に読んだ「コンピュータの熱い罠」とか、「眠れぬ夜の報復」を書いた「岡嶋二人」のうちの一人。
オビに「ホラー小説」って書いてあるけど、果たしてそうかな?ハナハダ疑問。
ま、単なるエンターテイメントってことで。
ホラー・ファンタジーって感じですかね?ちょっと違うが、雰囲気は「球形の季節」(かなり違うか?)。向こう側とこっち側。さて?
しかし、いっぱい人が死にました。最後なんてあんなだもんな。<オススメ>
さら、さらあぁ・・・っと読めました。朝、横浜駅で読み始めて読み終わったのが昼休み中。今回は学習して帰りの電車用にも一冊持参
で、内容はというと、「鍵」の続編。同じ家族+おまけが登場。この人達、少しは成長した感じでしょうか?今回は猟奇殺人事件に巻き込まれます。やや叙述トリックもあり(バラしていいのか?)
さら、さらあぁ・・・っと読めました。朝、横浜駅で読み始めて読み終わったのが昼休み中。帰りの電車が退屈だった。
で、内容はというと、一つの鍵を巡る追い剥ぎと殺人事件と拉致監禁。んでもって、家族。
どーだどーだの赤川次郎風。
なんつうか、誰も死なない、何も起こらない。ただ、芥川龍之介の著書に秘められた謎を解いてゆく。だけ。「隕石誘拐」もそんなカンジだったが、あれは事件が起こった上でその解決に謎解き。でもこれは単に謎解き。ん〜、ちと違ったな。
さら、さらあぁ・・・っと読めました。朝、横浜駅で読み始めて読み終わったのが昼休み中。帰りの電車が退屈だった。
で、内容はというと、16年前に家族を殺されたプロボウラーが時効を過ぎたあとに見つけた証拠をたどって16年前の真相に迫ろうというもの。ただし、なんだな。
その0課って?
今回の題材は、「アパルトヘイト」と「天然痘」。暗い。暗すぎる。が、やはり、ここは相変わらずの帚木蓬生である。最後の大団円は感動的である。
そろそろこの人の本も無くなってきたな。ハードカバーだとまだあるけどね。どうしよう・・・。
暗号謎解き誘拐モノ。前に読んだ「邪馬台国はどこですか?」と同じカンジで既存の文献を独自に解釈してゆく。今回のネタは、宮沢賢治の著作の数々。今回はそれが大きな謎解きとなっている。因に、解くのは嫁を誘拐された木偶の棒のダンナ。
ま、さらっと読めたわりには楽しめた。
なんと言いますか、なんか、凄い。
なんだかよく判らないままに終わってしまった。暇なときにも一度読み返して見るべな。
拳銃、爆弾、廻船問屋、千石船、無人島、宝探し、地震、津波、ヤクザ、社長、料理屋、山荘、教師。てんこ盛り。オビにはハードボイルドと書いてあるが、果たしてどうか。
結構な人数が死んだ。でも、これは恋愛小説だ。ゆったりとした。
だれも殺されず、淡々とハナシが進む。この人の本はこれが初めて。結構いいかも。直木賞候補だったそうである。
17歳の女子高校生の心が突然25年後の自分の体に飛び込んだはなし。要するに17歳からいきなり42(?)歳のおばさんになってしまったわけね。で、なんというかまぁ、セイシュンしてるな、ってかんじ。
その、現在っていうのが、この平成の世な訳だが、主人公の17歳時代のハナシが当然あって、そのころ(昭和40年代だな)の用語集が巻末に付録として載っている。悲しいかな、その用語集は私には不要であった・・・。
だれも殺されず、淡々とハナシが進む。ミステリーでもサスペンスでもハードボイルドでもない。恋愛小説でした。
裏表紙に「純愛を描く」などと書いていたが、不倫やんけ。ハナシがすっかり盛上がってやっと・・・な時にばっさりハナシが終わった。ま、いいかな。
ちょっとどろどろしそうだが、そこはそれ、この作者である。なんかさわやか。田舎の村の四季の色彩が鮮やかである。
爆弾テロ、それにより妻を殺された公安の警部、事件を追うフツーの警部補。公安部と刑事部の確執はお約束。しかし、それには訳がある。ちゃんと。
それはそれとして、テロリストの名前は百舌。テロリストを殺したい奴、助けたい奴、裏で糸引く奴、表で躍らされる奴。いろいろ出てきますな。
結局何なんだろう?サスペンスかな?底にあるのはアベンジ、ですかね。
う〜ん、これは・・・。
「OUT」とはちがう。村善でもない。ミロ、かな?違うな〜。なんか、凄いです。これ。失踪した娘を探し続ける母親のハナシなんだが、この人達、一体なんだったんでしょう?
死蔵させてないでとっとと読みなさい!すぐ返すから。<オススメ>
朝鮮半島から強制連行で連れてこられ、終戦後祖国に戻る。そして全てを清算するために3たび海峡を渡る男のはなし。
ついこないだ読んだ「テロリストのダンス」もそうだけど、過去を話しながら現在でも話が進んでゆく構成。現在と過去の行き来はこちらの方が格段に上。内容は悲惨なんだけど、やはりこのひとらしく、淡々と話は進んでゆく。最後はどんなもんだろうか。はて?
このヒトの本で今まで読んだ中で一番面白かったかな
追うもの、追われるもの、探す者、探される者。しかも、・・・だし。やはり途中で気付きはするんだけど、そんな事はど〜でもよろしい。ってカンジ。<オススメ>
はぁ、疲れた。4日がかりでしたな。ま、あんまり翻訳モノは読まんからな。しかも間に1冊かんでるしな。ま、そんなことはど〜でもいい。
なんか、「テロリストのパラソル」とタイトルが似ている。しかし、「テロリストのパラソル」は、作中の印象的なシーンを表しているが、「テロリストのダンス」は、なんでだか判らない。別にテロリストが踊ってた訳ではないし。原題は「THE DANCER UPSTAIRS」意味は・・・?
この作者の初めてのハードカバーらしい。内容とはなんら関係ないけど。内容はミステリー。綾辻行人の「殺人鬼」と逢坂剛の「さまよえる脳髄」のブレンドといえばネタバレでしょうか?
こういう表現法の時は「あれ」を疑わなければならない。しかし、最後で・・・だったし、しかもエピローグで・・・だったから、・・・・だな。
いかにも高村薫って感じ。今まで読んだ中で一番成功した部類の結末かな?
今回は10億円の金塊奪取です。大阪で。しかもガメラなみの破壊。
かの有名な、「ロボット三原則」がこれ(ちょっと違うか)。三原則は知っていたが、本編(?)を読むのは初めて。60年程前の作ではあるが紛れもなくSFである。現実が小説に追いつかなかったのはご愛嬌。ちょっと古めのSFはみんなそうだもんね。
しかし、「ミクロの決死圏」もこのヒトだったのね。シランかった。
今までのこの作者とはちょっと違った感じ。なんだかコミカルな感じを受ける。
偽札に人生を賭けた人たちの大勝負。印刷、製紙なんかの専門用語がバシバシ出てくるが、そんな事は知ったこっちゃない。面白かったですぜ、これは。<オススメ>
ノンフィクションでした。なんでもこの作者初めてのノンフィクションらしいが、まっ、色々起こりますが、淡々と時は流れてゆく。
あれ?これも・・・だ。下で書いたばっかりなのに。
推理小説ではないな。サスペンス?う〜ん、違うな〜。やっぱホラーかなぁ。しかし、実際のハナシ、冷静に考えるとこれは怖いよ。いざ自分が巻き込まれると対処しようがないもんな。特にニッポン人はその傾向が顕著(いや、他民族の事はよくシランが)だしな〜。こわいこわい・・・。
人が死なない話というのはいつ以来でしょうか。別に死人が出るのを期待して本読んでる訳でないが(いや、してるかもしれない)、死人が出る本は確かに多い。しかも大抵は殺される。
以前小説すばるで短編を読んで「いいかも」と思っていた作家なんだけど、人違いかしらね。何だか随分と印象が違う(単純に作家間違えている可能性おおあり)。
ま、久し振りにこーゆうのもよかったかもと思った次第。
「そうだ、がんばれっ」と遠くで応援してあげたい。
出張していたのであまり本を読んでいなかったのさ・・・。
で、相変わらず「帚木蓬生」である。今回のは今まで読んだのとちょっと違う感じ。
第二次世界大戦直前から最後まで日本大使館の武官としてドイツ国内で過ごした男の物語。開戦へと流れていくナチスドイツと共に流され、すべてを失い、荒廃してゆくベルリンとともに敗戦を迎える。
悲しくて生々しい物語ではあるが、そこはそれ。最後は爽やかな結末である。
ちょーっと長いけど、<オススメ>
今回は麻薬と・・・について。相変わらず(といっても、私が読んだ順序に基づいている。実際は結構古い部類だ)重く暗いテーマ。しかし、何故だか色彩感があり読後感がなんとなくさわやかなんである。なんでだろう。
って、前回と同じコメント。前回って、ホンの10日前。いいのかな?こんな本の読み方してて・・ってたまに思うが。
ま、まるで決められた様にいつものテレビを番組を見、聴く音楽はテレビに露出するものばかり、新聞で読むのはテレビ欄だけ、そんな人が大勢いるんだから、問題ないだろう(誰に対して何のために言い訳をしてる?しかも理屈がワケわかんない)。
元警察官4人の4つの短編集。なんか皆さん引きずってらっしゃいます。ま、そうでもなければお話にならないか。
なんか中途半端なんですね。あっさり終わってよかった短編もあれば、じっくり長編で読みたかった短編もある。
それはこの本に限ったハナシではない。
この人の本は初めて。なんかスゴいわ、これ。魑魅魍魎が跳梁跋扈、奇々怪々である。時代は明治、西洋文化が浸透してきた頃、夜を徘徊する魑魅やら魍魎やらが跳梁したり跋扈したり。華族に平民、そしてひたすら妖しい香具師たち。なんか、モノスゴイ世界観です。
しかし、一応推理(かな?自信ない。だって・・・)仕立てになってる。
そうそう、上には「東京」と書いてるが、「京」の字が違う。真ん中の「口」に横棒が一本入っている。そんなフォントないって。そして、「とうけい」と読むらしい。
なんか凄いよ。どぉ?
今年初めての有栖川有栖ですな。これは短編集。火村助教授と作家有栖川コンビのシリーズでしかも国名シリーズの3発目(かな?)。
だから、短編集はコメントしにくいんだってば。だから、長編でお願いします(誰に言ってる?)。できれば江神シリーズで・・・。
短編集「地球儀のスライス」で予告的に登場した人たちによる新シリーズ第1作目。
でだ。些細な作者の悪戯だろうけど、4ヶ月騙されてました。焦って「地球儀のスライス」を読み返してみたが、破綻はしていない。
ま、そんなモノは本筋ではない(と思う・・・)。毎年一人ずつ殺される。そして4年目に古アパート阿漕荘の魅力的な面々により(?)解決される。
今後の活躍が大いに期待される。
短編集。銘探偵メルカトル鮎が親友の美袋君(突然登場してきたんだけど)と事件に巻き込まれる話の連発。今まで読んだ本からすればかなり軽いノリです。
ハナシは全然変わるが、2段下で読んだ「あいにくの雨で」が文庫化されていました。これはかなり悲しいぞ。
今回は細菌兵器なんだな。この人、テーマは基本的に暗めなんですが、何故だか色彩感があり読後感がなんとなくさわやかなんである。なんでだろう。
いい景色があって、素敵な人がいる。で、ついでに悪いヒトもいる。
このひと、この最後に・・・ってのが好きみたい。それに、登場人物の名前がとっても特異。読めないって!
メルカトル鮎は出てきませんでした。はて?
内容的には、雪に閉ざされた密室殺人の3連発。犯人は内緒。
連休中は本を読むまいと誓っていたんだが、つい読んでしまいました。
なんでも、「雪密室」、「頼子のために」と合わせて3部作だそうだ。が、無理矢理っぽい。時期的には「頼子のために」のしばらく後。登場するのは「雪密室」で少し出てきたヒト。後で無理矢理関連づけたカンジがするのはワタシだけでしょうか。
いや、おもしろかったですよ。
誰が一番ワルモノなんだ?いや、ま、あの方なんですけどね。で、一番可哀相なのは誰?。
殺されたヒト、殺したヒト、殺させたヒト、死なせて貰ったヒト。踊ったヒト、躍らせたヒト、躍らされたヒト。はて?
大きな謎、小さな謎、覆い隠された謎、これ見よがしに示されていた解答。
まいりました。ごめんなさい。<オススメ>
何というか、哀しいハナシだったね。一体何人死んだのだろうか。ま、そんなもんだろうかね。主人公は誰なんだろうか。長い長い導入部があって、最後少しが本編ってカンジかな。ラストは少し救われた気がする。
なんとなく「龍の契り」を連想してしまいました。まったく、あそこは・・・。
それはそうと、二つ下の、「誰彼」のトコで書いた、思い出せない短編ってのは、「名探偵の掟」に収録されている「禁句」でした。
待望の恩田陸。どうも今までと違って割とフツーの小説。ミステリーに軽くホラーをトッピングしたカンジか。「三月は深き紅の淵を」で挫折したアナタでも読めます。
展開としてはよくある感じでやや残念。なんか、思ったとおりの結末だったけど、エピローグに何か意味が含まれているのだろうか?
次回作が近々発売されるようで、ひじょ〜に楽しみ。たのしみ。
まったく、あっち行ったり、こっち行ったり。位置ではなくて、論理が。
新興宗教、シンボルタワー(?)、その教祖、首を切断された死体、ついでに双子の兄弟。綾辻行人の「殺人方程式」とキーワードが酷似している。もちろん盗作だなんて言うつもりはない。実はもう一本、塔(灯台だったかな?)、切断されたアタマ、気球、などというキーワードで読んだ小説を思い出したんだが、誰の何なのか思い出せない。気になる。短編だったような気がするが・・・。
そうそう、この本のタイトルは「たそがれ」と読むらしい。
サブタイトルに「メルカトル鮎最後の事件」と銘打ってある。時系列的には、「痾」の事件の直後ぐらいか。「痾」のラストシーンで新聞が出てくるが、その中でこの事件が報じられている。
しかし、犯人の正体ったら、物すごいわ。ホンマか(いや、フィクションだ)ってカンジだ。
×××よ、お前もか。まったくどいつもこいつも、ってなカンジ。なんだか脳モノ(なんだ、その表現は)は結構面白い。例えば東野圭吾の「変身」、同じく東野の「つぐない」(毒笑小説に収容)、・・・?そんなもんか。意外と少ないな。しかも東野ばっかり。もっとあったと思ったけどね。明確に脳が出てくるのはこんなもん。ま、暫くなかったので<オススメ>
探偵役はミステリ小説家の「法月綸太郎」で主人公(?)はそのお父さんの警視庁の警視さん。破綻しなければいいが(大きなお世話か?)。この手法(?)でうまいと思うのは有栖川有栖だと思う。江神シリーズと火村シリーズを持ち、それぞれ1人称が有栖川有栖であるが、お互いに関連(詳細は内緒)している。作者有栖川有栖はその2人の有栖川有栖の上位に位置している感じ。
そんな事はいいとして、ミステリーである。読者への挑戦付き。内容はタイトルどおり。
え?なんで?わからん。
これは「痾」の前編みたいですな。「痾」の主人公が記憶を無くした原因となった事件。メルカトル鮎は最後に2ページくらい出てきただけだ。で、なんでそうなったのかよく判らない。
続編を読んでいたからと思って気を抜いていたらあきませんな。だれか解説してください。
2作続けて「閉」の字が続く。関係ないけど。久々に「推理小説」って感じ。途中で主人公(かな?探偵役)が死んだ。それまで探偵役の一人称だったのにそれから突然三人称に変ったので驚いた。が、(以下省略)。
最後は、なんだろう、学園青春ドラマみたいに終わってしまった。最後の手紙らしきモノは誰から誰へ?残念だけど残念な結果でしたね。東野圭吾の初期の学園ものを思い出してしまいました。
医療とはあまり関係ない。精神病院で起きた殺人事件。でも、推理小説ではない。犯人も犯行現場も描写されているから。大体、その事件が起きるのは物語も終盤に差し掛かった頃である。サスペンスでもない。なんだろう。そんな事はどうでもよい。入院患者たちのドラマである。
今度は公正取引委員会の調査員。しかも汚職の汚名をかぶってシンガポールへ。何だかいや〜なカンジ。なんというか、正義は存在しない。主人公の行動は単なる無駄ではないかと思う次第。現地の警察(軍だったかな?)もなんだかな〜だしね。
「痾」は「あ」と読む。意味は知らない。この人の本は初めてである(最近こーゆうの多いなぁ)。前に短編を小説すばるで読んだ事があったから、買ってみようかと思った次第。探偵は(銘探偵らしい)「メルカトル鮎」という。いつ出るか出るかと思ったが半分位読んだとこでやっと登場した。出てこないかと思った。しかも最後で・・(以下省略)えっ?
なんというか、推理だかサスペンスだかってなカンジ。これは次いくべ。
この作者、医者だったのね。この前読んだ「臓器農場」は医療サスペンスだったが、これはそうでもない。一応医者が出てくるけどね。ノーベル賞を巡る人間模様。実際にもありそうなハナシ。ま、あそこまではやらんだろうが、カネと名誉がからむんだから判らんでもない。
結末までは判らなかったが、展開は想像どおりだったのでやや残念。
おもしろくなかった。この人の本は初めてなので、これだけなのか、全体的にそうなのかは判らないが。ま、そういうことで。
この人の本は初めてですな。なんかシリーズモノの途中みたい。最後は中途半端な感じがしたが?タイトルは登場人物の「雪華」と「ホタル」から取ったんだろうか、だとしたらホタルの扱いが中途半端だし。
ま、取り敢えず別なのも読んでみるとしようかね。
うん、北海道の森、いいねぇ。が、当然事件が起き、ムリヤリ巻き込まれる主人公。最後がちと盛り上がりに欠けたような気がするが、ま、こんなもんかな。結局手紙一通ってのはあっさりしすぎではないでしょうか?
村野と書かれても判らなかったが、「村善」と書かれて気付いた。なんとミロの親父さんではないですか。村野ミロとは、「顔に降りかかる雨」、「天使に見捨てられた夜」の主人公。トップ屋の村善が探偵業を始めるまでのハナシ。やくざとのかかわりもこの頃から。
どちらかといえば、ミロの話よりは村善の話の方がその後を読んでみたい。出てるのかしら?<オススメ>
タイトルのまんまコンピュータモノ。アカウント、パスワード、トロイの木馬あたりはいいとして、音響カプラーってのは・・・。いつ書いたのかと思ったら、文庫の初版発行が1990年。ま、そんなもんかな。そういえば、おー昔にこの人の本を読んだ事があるが、それもコンピュータモノでしたな。タイトルは忘れましたが。
今度は新しめのを読んでみよっと。
久し振りの綾辻行人。ここ何年か全く書いてないんではなかろうか。何やらゲーム作りにはまってたとかなんとか。って事で「殺人方程式」のシリーズ。双子の兄弟がまた登場でした。内容的には「推理小説」ってカンジか。読者への挑戦がしっかり挿入していましたが、あっさり無視してしまいました。今度の方程式は足し算だけ、かな?
あや探シリーズの第二弾。何故か「怪しい」が平仮名に変った。今回も長いのか短いのかよく判らない構成。しかも時空間トビまくり。ワタシの知ってる(?)メンツがそろいつつある。タイトルは「北へ」となっているが、一行は一向に北上しない。やっとこさ北上はじめたのは既にページ残り1/3くらいのところ。しかもパンツパンツと言ってるあいだに何となく終わってしまった。
あや探シリーズの第一弾。初期の頃の読むのは初めてだったが、知らない人がいっぱいいる。結構入れ替わりあったんだな。
これまでのは短編乃至中編集だったんだけど、これは一応一回分だけだった。相変わらず時空を飛び回っていたけど。
結局なんだったんか?よく判らんかった。何となく終わってしまった。しかも最後はどかんどかん。
医療サスペンスといったトコロでしょうか。内容に関してはがっかりするくらいタイトル通り。途中なんだかいや〜な展開になってきたが、読後感がそれほど後味悪くないのはその風景と登場人物の人間性なんでしょうか?
なんというか、「大長編懐古的ウスバカエッセイ」ってな感じかな。なんかスサマジキ青年時代ですな。結局なんだかシリスボミに終わってしまった。
短編集。「怪笑小説」の続きか。ブラックなお笑い小説。巻末に京極夏彦と東野圭吾の対談が収録されている。それのよると、「ユーモア」なんて生ぬるい!らしい。
何となくそんな気はしてたんですが、まさかそこまでとは思いませんでした。最後にあんな隠しだまを出してくるなんて。読み終わってから考えるとそれらしき兆候は散見される。まぁ、こんなもんかな、と。この人のは「ホワイトアウト」のインパクトが非常に強かったので・・・。
ミステリーではない。サスペンスでもない。ハードボイルドともちょっと違う。ホラー、アクション、コメディー?全然違う。何かを追い求めて生きる男と、何かに流されて生きる男二人の暗く悲しく、でも何となく爽やかで美しい話。
実はこの人の本は多分初めて。金属と油にまみれた全編と色彩感溢れるラストの対比が印象的。<オススメ>
歴史ミステリー(?)かな。古くはキリスト処刑、邪馬台国、最近では明治維新まで。歴史の矛盾を大胆な仮説で解いていく。連作短編集。
登場人物は4人。居酒屋みたいなメニューの出てくるバーでの会話のみでストーリーは展開する。それほど歴史に詳しくなくても十分に楽しい。なんだか与太話が真実に思えてくる。いや、それが真実かもしれない。<歴史好きには特にオススメ>
怖い怖いと世間は言うが・・・。結論から言うとそれほどでもなかった。内容としては全く「リング」の続き。つまらなくはないが、ホラーとしては「黒い家」の方がおもしろい。ま、怖さの方向性が違うんだけどね。
怖い怖いと世間は言うが・・・。結論から言うとそれほどでもなかった。大体、おー昔にテレビかなんかで見たような気がする。なんとなく映像を覚えているが、こないだの映画なんざ見た覚えはないからテレビドラマだろう。ハナシが新展開する度に先の展開を思い出してしまう。残念。次の「らせん」は「す」で楽しめるだろう。
加賀恭一郎が「どちらかが彼女を殺した」に続いて登場。ま、そういうふうに読んでるからなんですけどね。「どちらかが彼女を殺した」と同じく完全な謎解き小説です。これもラストシーンについて議論したい。最後に加賀刑事が真相に至った(誰が彼を殺したのか)ようだが、解決は提示されていない。そして私は解決に至っていない。もう少し時間を下さい。
加賀恭一郎が「眠りの森」以来の登場。個人的にはこの人好きです。それはそうとして、今回は脇役、というか、敵役。最終的には「秘密」よりはラストシーンについて議論したい。最後に加賀刑事と主人公(被害者の兄)が真相に至った(どちらが彼女を殺したのか)ようだが、解決は提示されていない。そして私は解決に至っていない。もう少し時間を下さい。
ソノラマ文庫なので、ややお子様向けかと思ったが、そうでもなかった。オビに「超弩級深海アクション」とか「ジェットコースターノベル」とか書いてあったが、まぁそんな感じ。SFも入ってるしね。よくもまぁ次から次へと色々起こるもんだ、と。揚げ句異星人・・・じゃなかった。知的生命体も出てくるし。ラストのラストはあんなもんかな?そのちょっと前はびっくり。
日本推理作家協会賞受賞らしいが、なんで?推理小説でなくてもいいの?「蒲生邸事件」も日本SF大賞受賞らしいし、どーでもいいか。
ん〜、面白かった。でも、結局あれが誰なのかは結構悩んでしまった。それに、奴がそうだったっていうのもびっくり。しかもあの人までもがあれだったなんて。こんな程度しか書けないのがくやしい。<オススメ>
何と言いますか、探し続けていた絶版本が文庫で出ていた。嬉しやな。だからといっていくら通勤時間が長いからって一気に読んでしまうのもナンである。
学園モダンホラー、ってオビに書いてあったけど、あまりそんな気はしなかったな。都市伝説?ちょと違うかな?雰囲気は「六番目の小夜子」に似ているかな?結末は「三月は深き紅の淵を」?違うなぁ。でも読後感はあいかわらず。
一気に読んでしまった。ラストがいい、いい、と言われていたので「どういいんだろう?」ってな感じで読んでいた。お父さんが吹っ切ったあとの妻の出方。結末はどっちかだな、って思っていたが、まぁ、きれいに終わったね。<オススメ>
久し振りに翻訳物を読んだ。やはり、その常で最初文体になじめなかったが、読んでるうちに気にならなくなった。ま、面白かったかな。
なんでコナン・ドイルなのかは置いておこう。
短編集である。短編集はコメントしにくい。次シリーズの主人公が登場しているらしいが、どれだろう?