今年最後の本。初めての作者。
雪に閉ざされたロッジで起きる連続殺人。語り手は探偵助手もどき。探偵役は?
節毎に挿入される作者からのメッセージ。曰く「油断するな」「伏線あり」等々。さて誰が騙されているのか?
ということで今年はこれまで・・・。
今年は恩田陸当たり年ですな、というか、一杯出してくれて嬉しい。このミス2001年版でも「2000年は恩田陸の年だった」と半ページ割いて書いてたし。
ま、本のほうはというと、SMAPとは全く関係がない。著者自身の分類によると、「SFメロドラマ」だそうだ。
SFかどうかはよく判らないし、メロドラマの定義もよく判らないが、作者が言うのだから多分そうなのだろう。375年に渡るエリザベスとエドワードの恋愛物語。
あ、そうそう。5編の連作形式になってます。
ビストロが舞台で殺人事件が起こる。ワインセラーに死体。全編ワインが香る。まったく無知なので何とも言えないが凄いらしいワインがざっくざく。
人命よりワイン優先?
ま、そゆことで。
・・・ハルキ文庫(泣)
SFミステリでもシリーズモノでもない。単発の重めのミステリ。ヒトがいっぱい殺される。勿論殺したヒトもいるわけで、理由もそれなりにあったりなかったり。
純粋な警察小説かな。主人公は警察だし、私立探偵は出てこないし。
あ〜、いやな結末。
4話連作。一話目は会話のみ、二話目は手紙とファックスのみ、三話目は電話のみ、そして四話目は会話のみでハナシが進む。全くの安楽椅子探偵モノ。
サブタイトルは「ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険」となっており、関西弁の漫才形式(?)で書かれている。作者が関西弁ネイティブかどうかは不明であるが若干違和感のある表現が散見される。
因に探偵役は「保住」助手役は「和戸」教授は「守屋」。笑える?
ま、そゆことで。
う〜む。
失業中の情けない亭主が失踪した妻を探して奔走、やがて暴力団が乱入し(ありがちか?)結局翻弄される。妻が過去を話したがらなかったってのもありがちか?
ま、それはそれ。あとがきによると、昔出した「烙印」に作者自身が納得できず新作とも言えるほど改稿を行い、結局文庫書き下ろしとなったそう。
んなこと言われると「烙印」も読んでみたくなる。
久々の<オススメ>
チョーモンインのシリーズ。メフィストに載ってた短編と書き下ろし短編1つ。例によって例のごとし。
しかしな、その書き下ろしの一編って・・・。次のメフィスト(そろそろだな、たしか)の短編はどうなるのか!
全て会話のみの短編小説集。しかも全てさまざまな立場の男女の会話のみ。しかもタイトルは全て「××の証明」となっている。う〜む。
当然ながら、前に読んだ「トップラン 第4話」の続き。
イッキに急展開したその続き。さて、次は最終回。どうなる?
当然ながら、前に読んだ「上と外 2」の続き。
ジャングルを彷徨って辿り着いたピラミッド、そこで出会った不思議な不思議な・・・。
次回は急展開か?
戦争の気配が忍び寄る太平洋を香港から横浜、晩香波(バンクーバー)、沙市(シアトル)に向けて往く日本郵船の豪華客船氷川丸。その船上で起きる事件(?)の数々。
発端はタイタニック沈没か。
取り敢えず若竹七海強化期間終了。
連作かしら?とにかく短編集。主人公Aのハナシと主人公Bのハナシが交互に収録されてれば最後の1編を期待するじゃないですか?
確かに最後の1編で二人は出会うが・・・。
歌舞伎界(梨園というそうな)を舞台にしたミステリ。なんで歌舞伎?ま、演劇よりは説得力あるか。
少しずつ言葉を忘れていく役者のハナシと殺人事件を追う私立探偵と女形。してその結末は?ってなカンジ。
いや、加納朋子です。
某一流企業を早期退職し私立探偵を始めた中年オジサンのところに転がり込んできた押し掛け探偵助手の謎の美少女安梨沙が活躍(?)するシリーズ短編集。
ま、とーぜん最後にはシリーズ中最大の謎が解決する。そして安梨沙の出した答えは?
中編いっこと短編3こ。
表題作の中編は処女作らしい。しかし、どれもこれも哲学哲学とあって疲れる。でも、おもしろかったがね。
デビュー作らしい。
連作短編というか、長編というか、とってもとっても凝ってます。
主人公(?)は若竹七海、とある会社の社内報の編集長。その社内報用短編ミステリがそのまま本編になっている。
で、その短編ミステリでは、若竹七海の先輩の知りあいの匿名作家が日常の些細な謎を解いてゆく。そしてその大団円たるや、串団子どころではない。
久々に<オススメ>
これまでと違ってちょっとシリアス(?)なカンジ。でも超能力者とか出てきたりする、というか、主要登場人物。連作短編シリーズ。主人公は刑事さんで事件ではちゃんと人が死ぬ。
わりと気に入りましたな。このコンビシリーズ化してくれないかしら。短編でも長編でもいいから。
連作短編集。雰囲気は加納朋子。変な女性と同居を始めた女性が巻き込まれた日常の些細な事件(?)を友人達が(たまには自分で)解いてゆく。
何はともあれ若竹七海強化期間。
書きにくい。ネタバレする。しかし、14歳の女の子を侮ってはいけない。
それはそうと、下(↓)の本、もう一回読み返してみたが、オカシイ。何故そうなるのか?それは誰?
ううむ。「生ける屍の死」か。ま、作者自ら語ってますからいいか。
死者を蘇らせる装置に寄り添って生きる(?)死者の物語(大袈裟)と、連続殺人事件の二本立てでハナシは進む。やがて2つの物語は融合し、大団円を迎える、と。
最後はナンで?ってなカンジ。読み返した。そのセリフ、「アンタは昔からそうだった!」ってあたりが伏線か?
これも祥伝社の中編シリーズ。もう、ど〜にでもしてくれ。
夏休み初日から殺人事件(?)に巻き込まれた中学生。兄の容疑を晴らそうと走る、走る。
それでも買ってしまう祥伝社の中編シリーズ。
無人島に逃げてきたテロリスト5人。おきまりの一人減り二人減り。んで、最後に救出されたその一人とは?
判りません。
てゆーか、判ってて買ってしまう祥伝社の中編シリーズ。好きな作家だから弱い。っつーか、祥伝社の思う壷。
出入りの激しい無人島(なんじゃそりゃ)で発見された3体の死体、登場人物は基本的に2人。う〜む。悔しい。CP的には↓の2冊と大して変わらない。足下見やがって。くそ。
てゆーか、をい!!下(↓)の本より活字でかくないか?余白も行間も大きいぞ!!
なんとなく釈然としないので数えてみる。
この本:35文字×13行×151ページ=68705文字(マス目)、381円
別の本:43文字×16行×315ページ=216720文字(マス目)、552円
両方同じ出版社。1円あたりの文字数は上から、180文字、392文字。
げ、倍とられてるやん。納得できないな。
勿論、作品の価値は長さだなんていうつもりはない。作者にナンの恨みもないが、アコギな商売は止めましょう。文庫書き下ろしでプラス評価が帳消し。因に「火車」は1円578文字。お買い徳。
で、気を取り直して内容を。無人島に置き去りにされてしまった4人の女子高生の悪夢、といった話。
中編。祥伝社曰く「私たちはあえて『中編小説』に挑みます」だそうです。それはそれで結構なんですが、上下左右の余白が多い、活字がデカイような気がする、行間も広いような気がする。お陰で横浜〜横須賀で読了。ま、いいや。
薬盛られて無人島(というか、別荘)に放置された女流エロ小説家の話。
うーむ。何とも言いがたいが。
えげつない事は止めましょう。
一体何が言いたいの?大体からして主人公は誰?
タイトルと導入部からするとカメラマンが主人公ぽいが、結局主演俳優と女優とプロデューサと新人監督の確執におわり、エピローグに至っては元主演男優の独りよがりに終始する。
全く、「読解力が無い」と言われればそれまでだが、一体これは何なの?
ま、借りて読んだからいいけど、買って読んでいたら(しかもハードカバー)怒っていたでしょう。つーことで、とっととお返し致します。
またもやあの国のお話。そう、西班牙。
現在の日本とスペイン、そして内戦時代のスペインでのハナシが並行し、やがて交錯する。
スペイン内戦に参加していた日本人義勇兵を追ううちに自分に係わる謎に突き当たる。んで更に陰謀がちらちらと。
しかし、こんだけ厚いなら上下巻でもよい。持ちにくいのだ。
抑えきれない情熱、というにはあまりにも激しい。
読め!!
この作者は実は初めて。別に敬遠していたわけではないのだが、何となくワタシのストライクゾーンから外れていると思っていたのだが。たまにはこーゆーのもよい。久々に、<オススメ>
ハルキ文庫なので70秒ほど悩んだが、文庫書き下ろしで悩んでどうなるものでもないだろうと結局購入。
ミレニアム古事記伝とあるが、おそらく古事記をベースに鯨味がついてると思われるが、古事記自体殆ど知らないので何処らへんが鯨味かは不明。日本の神々は淫乱だと分かった(ま、どこの神話でもそうだな)くらいか。
まさか、最後の一行書きたいがために一冊書いたわけではないだろうと信じたい。その怪物の名は「金具魏銅鑼」。
前に読んだ「月の影 影の海」のその後のハナシ。
前作で王位に就いた女子高校生の治世が始まるが、どうにもうまくいかず市井に下り世を知ろうとする。そこで事件、出逢い、といったカンジ。さて、軌道にのるかしら?
ある小説家の記念館で放火未遂が相次ぎ、遂に殺人事件が・・・、ってなカンジ。主人公は学芸員とその妹の小説家。
しかしな、もっとハッピーエンドでもよかろう?
一応チョーモンインのシリーズなんだけど、いつものお気楽さはまるでなし。登場人物もかぶってるのは一人。あとは写真で登場。すなわち、外伝的。シリーズ完結編への伏線張りまくりのカンジ。
今回は一番大それた超能力。主人公は殺人鬼。取り敢えず嵐に閉ざされた山荘で二人殺され容疑者(?)は忽然と消えた。その10年後、殺人鬼は警官に。あ、殺人鬼は容疑者ではないよ。んで、結局時間を越えた悪行が判明する。これも殺人鬼の悪行ではないよ。結局こいつらの子供がシリーズ主人公の最後の敵となる様子。
完結はいつ?ま、先延ばしにしててよ。
本日2冊目。だって、両方短いんだもん。
当然ながら、前に読んだ「トップラン 第3話」の続き。
イッキに急展開。さて、どうなる?ま、だらだらハナシが進むよりは2転3転してもらった方が個人的には嬉しいんだけど、インターバルが長いから疲れるのよね。2時間のアクション映画を月1回30分づつ4ヶ月かけて見ることを考えてみて下さい。だれますよね。ま、下に書いた本もそうだけど。
月刊ならまだしも隔月刊だもんな〜。そういやメフィストは年3冊だな。連載書く方はともかく読むほうは・・・。
当然ながら、前に読んだ「上と外 1」の続き。
中南米のドッカの軍事政権の国で観光旅行中にクーデターが発生したドサクサでヘリからジャングルに落ちた兄妹。
今回は歩く歩く。先を予感させるものはあるが、果たしてどういう展開になるのでしょうか?
ホラー?サスペンス?それともSF?う〜む。
チョーモンインのシリーズ、長編の間を埋める短編集。こちらはメフィストから。
シリーズ最初の事件から数編全て超能力による密室。どだ?
チョーモンインのシリーズ、次の長編。
今回は、他人に強烈な暗示を掛けてしまえるヒトが企む密室。少しは成長したか?登場人物たち?
てゆーか、何?
純然たる外伝ではないが、特に10巻から繋がってるのは(11巻は外伝だった)最後の数ページのみでしたね。
はよかけ!!
チョーモンイン(超能力者問題秘密対策委員会の略)のシリーズでした。メフィストで読んでて結構好きだったシリーズ。メフィストの方は短編だが、こちらは長編。この前にもイッコ長編がある様子。
超能力を使って犯罪を犯すものと戦う秘密組織、って設定から推測されるとおり割とコミカルなSF推理小説。
今回は他人の視線の映像を自分で見てしまえる人が見てしまった殺人事件が発端。
10戸の住宅と1軒の大邸宅から成る住宅街(?)で起きた連続殺人事件のどた
ばた。
他にホテルと不動産屋と古本屋とファミレスと中古車屋と学習塾と市役所。
住民どいつもこいつもナンか隠してて噂がデマを呼び町内(?)大騒ぎ。
殺人と自殺と失踪と不倫と恐喝と万引きなどでどたばたどたばた。さて?
サイコサスペンス・ミステリで始まり、SF・ラブロマンスで終わる。
あるときから頭の中に2人の人格が存在するようになった男のお話。しかし、ま、なんだな。このヒトは大体こんなカンジですな。ま、よいよ。
日本からスペインへ、そして再び日本へ。フラメンコとギターとテロリスト。いつものパターン。しかし、・・・。
それにしても、そのヒトを殺す・・いや、死なせる必要があるのだろうか?ま、生まれ変わるには一度死なないといけないとはいえ、さて?
地下核シェルターに閉じこめられた男女4人。その中で3ヶ月前に事故死した友人の死の真相に到る、ってなハナシ。
一体何ヶ月積んでたんでしょうか?なぜでしょ?
時代モノ短編集。恨み辛みで物の怪でろんでろん。わからないか?
これまた突拍子もない設定のミステリ。
「わけのわからないもの」に閉じこめられた老若男女。その「わけのわからないもの」に触れると触れた者が複製される。その閉ざされた空間で色々起こる。色々起こりすぎて何がメインテーマ(謎)なんだかよく判らなかった。惜しい。
アクロバットショー中の飛行機の中でパイロットが背中から撃たれて死んだ、という密室物。
今回も阿漕荘の面々がちょろちょろ動き回る。ま、シリーズだから当然。今回は特にトリック解きがメインで動機だのなんだのは100万光年の彼方。
う〜む。
香港で敗戦を迎えた憲兵。反日感情が高まるなか危険を悟り、脱走兵として日本に帰国。しかし、日本では戦犯として追われ続けることになる、ってなハナシ。逃亡中の生活の中に憲兵時代の記憶が織込まれてハナシが進む。
どう結末させるのか心配しおったのだが、それはなかろう。しかもラストシーンはそれか。う〜む。いや、非常に面白いんですけどね。
連作短編集。些細な謎を解いてゆくOLさんとそのシモベ(ちょっと違う)。これまで読んだシリーズと同じカンジですが、独立したシリーズ。1往復で読んじまったのはちともったいない気がしたが、ま、しょうがない。
ミステリを書くヒトなのである。作中「降霊会」とか「蘇る死者」とか出てくると、「どんなしかけが?わくわく」とか思うでしょ?すっかりやられましたね。あんまり書くと「アレ」なんであまり書けない。まいりました。
山奥の別荘での「降霊会」に誘われたいわくあり気な怪しい人々数組。そこで起きる惨劇。といったカンジ。
犯人は最初から登場している。犯行現場も方法も描かれている。警察の動きも全て描かれている。ミステリではないな。サスペンス?う〜む。
短編集。一応シリーズ。山本山コンビと呼ばれるTV制作プロダクションの男女の凸凹コンビが番組の題材として事件を追ううちに真相に迫る、ってなかんじ。
このコンビでもう一冊ある様子。さがしてみよー。
短編集。連作でもシリーズでもない。コメントしにくい・・・。
「琥珀の城の殺人」がなんとなく気に入ったので続けて読んでみる。シリーズかと思いきや、全くベツモノ。今度は17世紀のヨーロッパ。侯爵家ということで人間関係がいささか込み入っております。
密室ありーの、死体出現しーの、記憶喪失しーの、XXXありーの(ミステリではしばしばネタに使われますな)、で色々出てきます。
デビュー作らしい。18世紀のヨーロッパの雪深い山奥の城館で起きる連続殺人事件。伯爵家ということで、人間関係がいささか込み入っております。
密室ありーの、死体消失ありーの、幽霊あるきーの、開かずの扉開けーので色々でてきます。
流れ者の女博奕師のお竜さんが殺された・・・訳ではない。
ファンタジー世界で不死身であるはずの竜(ドラゴンですな)が殺された。その犯人、殺害方法、動機を探る旅に出る、ってな話。ファンタジーとミステリーの融合?う〜む。
ま、実際の話、ファンタジーとかSFとかとミステリを融合させるのは難しいと思うよ。その世界では何が出来て何が出来ないかを明確にしておかないといけないからね。
ま、そゆことで。
下の「トップラン」もそうなんだけど、幻冬舎から隔月に発行される連載(?)ものの文庫。1冊400円ちょっと、全5巻だと2000円とすこし。厚さ的に5巻まとめても厚めの文庫くらい。なんか納得いかなくない?
ま、好きな作家の本が読めるのは嬉しい限りなんだけど、イッキに読みたいのね。
あとで、まとめて「愛蔵版」とか「特別版」とかになったらそれはそれでう〜むな状態だなぁ。ハードカバーで出たりして。
本題に入る。
まだ5分の1なので何とも言えないが、今まで読んだ恩田陸のどの系統でもない。
年に1度のイベントで訪れた元夫婦と兄妹。んで、事件がおこりかける。先をとっとと読みたい。
当然ながら、前に読んだ「トップラン 第2話」の続き。
なんとか展開しました。しかも、イッキ。まだ中盤のはずだが、この先どう展開するのでしょうか?(やっと)わくわく。
閉ざされた一族に起こる連続殺人事件。ゆっくりと吟味しながら読み進むと違った解釈ができるかもしれない。
随所にちりばめられたエピソードを本筋に当てはめていくと、何か解るかもしれない。
暇があったらやってみます。
時間的には、「痾」の直後より少し前くらい。したがって、銘探偵「メルカトル鮎」は登場しない。成り代わるのはいつの日か・・・?
読み始めた時から、いや、本屋でこの本を見かけたその時から予感はあった。
読み進めて4分の1付近で遂に出てきてしまった。そう、「三月は深き紅の淵を」という謎の本。その文字を見たときには皮膚が粟立ち戦慄が駆け抜けました(かなり大袈裟)。
ま、オビに書かれているキャッチは「三月は深き紅の淵を」の一部で言われていた伝承そのまんまだったし、ハナっから登場人物同じだし、覚悟(期待?)してましたけど、実際に出てきたらやっぱりかなりのインパクトがありました。
「三月は深き紅の淵を」の第4章の半分を切り出して、細部を書き足して長編化したミステリをもホラーともサスペンスとも判断つかない不思議な物語である。作中に「三月は深き紅の淵を」という本が出てくるが、昔読んだ「三月は深き紅の淵を」との関係または、その作中に登場する「三月は深き紅の淵を」という謎の本との関係はよく解らない(読解力不足か?)。
一応理解しやすいように、実在の本は太字、架空の本は普通の字としました。
一応つけとく。<オススメ>
仲良し女子高生(?)だった5人がある結婚式で全員集結、女子高生時代をそれぞれ回想するうちに、在学中に遭遇した殺人事件の真相に至る(到る?)って話。
セイシュン学園ミステリってなカンジですか。
連作短編集でした。いや、連作という程でもないか。男と女の話(主に夫婦)をテーマにした短編集。ミステリ?いや、ホラーかも・・・。
連作短編集でした。超能力を趣味(ちゃんと使えたりする)とする区役所の住民課に勤めるサラリーマン、推理マニアでパチプロのぷーたろ、とりたてて特徴はないが一人称の牛丼屋に勤める僕の3人。持ち込まれた依頼(べつに看板はあげてないが)をそれぞれのアプローチで解決しようとする。一人称の僕はただみてるだけ。
短編集でした。なんとなくコメント付けにくいんだけど、ま、帚木蓬生ってことで。
短編集でした。
特殊な職業(警視庁のSP、海上保安庁特殊救難隊員、陸上自衛隊不発弾処理隊員、消防隊員)に就くオトコとその妻(もしくは彼女)のハナシ。
冬休みに家にかえらず寮に居残っている3人と1人の高校生の話。
これといった事件は起きないが、ま、4人それぞれがなんか背負ってる感じ。雰囲気としては「木曜組曲」の事件起きなかった版、といったところでしょうか。
今日は、また恩田陸の新刊が発売されているはずで嬉しい限り。買いにいく暇はないのであったが。
続いてシリーズ2作目。今度はインドで死んだ恋人の死に疑問を持つ女優が当時の関係者を集めて京介になぞ解きをお願いする、ってハナシ。
上の一文、作者の共犯者です、ワタシ・・・。
建築探偵桜井京介シリーズ第一作、だそうです。館モノ。やっぱりヒトは死ぬ。
南スペイン風の屋敷で死んだ祖父の死に疑問を持つ孫娘が依頼主。いや、別に京介さん探偵の看板あげてるわけではないのですが。
またまた誘拐モノ。誘拐されるのは二人のオトナ。しろーと探偵大活躍。
前に読んだ「風の海 迷宮の岸」の続編というか、シリーズ。時間的にはこっちのハナシの方が早い(昔ってこと)。
今度も王と麒麟のハナシ。ま、そりゃそうだ。建国〜内乱〜平定、ってなカンジだ。
オヤジもの。前に読んだ「真夜中の犬」もオヤジだったけど。こんどは情けないオヤジが旅するってハナシ。作中でも自分で言ってたが、「ロードムービー」的である。
誘拐モノ。解説によると、この作者、誘拐モノが多いらしい。そう言われてみればそんな気がする。
コーチの息子を誘拐してボクサーに「KOで勝て」という。
まぁ、こんだけ殺意を持った人々が集結したもんだ。
冒頭から死体がすでに7つ。そして犯人の回想と推理が始まる。いやはや・・・。
メフィストで読んで気に入ってたハナシ。連作短編集で書き下ろし付き。ま、そゆことで。
昔読んだ「スキップ」のシリーズか。とはいっても、別に登場人物が同じとかではなくて、コンセプト(?)が。
同じ一日を何回も繰り返す主人公のハナシ。なんか「七回死んだ男」みたいな設定ですが、こちらは延々。150回目の一日で電話が鳴る、ということでハナシが展開する。
う〜む、ラブストーリーかな、これ。
シリーズモノではない。何百年か未来の殺人事件を「僕」が解く、というもの。
孤島(寒村でも可)ものの趣(クローズドサークルの意に非ズ)。
ん、サスペンス・ハードボイルド、かな?
その主人公は一体何を求めていたのでしょうか?「てのひらの闇」でも思ったが、結局何をどうしたかったんだろうか?
主人公のディレクトリには共感できますがね。何となく自分に似てる。
う〜む。う〜〜〜〜む。う〜〜〜〜〜〜〜〜〜む。
一日を九回繰り返してしまう少年が、殺された爺さんを助けようとして躍起になる。チャンスは7回。果たして助けられるのか?ってなハナシ。多いときは集中する。<オススメ>
当然ながら、前に読んだ「トップラン 第1話」の続き。
一向にお話が進展しませんが、やっと展開の兆しが見えてきました。ホントに進展するのは恐らく次巻。まだ何とも言えません。
前に読んだ「彼女が死んだ夜」の直後のハナシ。今回は理詰めに徹してます。探偵小説用語でいうところの「安楽椅子探偵(アームチェアディテクティブ)」なカンジ。ヱビスビール大放出。
タイトルが意味不明ですな。カンガルーの学名あたりでしょうか?(調べるつもり毛頭なし)
最初はミステリかハードボイルド風ですが、最後は×××風です。バラしたいんだけど、さすがに遠慮してしまいますな。ま、どーしても気になる様でしたら読んでみるがよろし。
中学生の連続自殺、その裏に潜むのは?・・・ってなカンジ。
ま、ヒトが本に期待するものってはそれぞれでしょうから何とも言い難いんですが、ワタクシ的には、モノ足りなさすぎ。
今回も連作短編集というか、寄り道の多い長編というか、そんなカンジ。
珍しくヒトが死にます。これまでよりちょっと険悪な雰囲気(ちょと違うか)。ま、悲喜こもごもで相変わらず。
しかし、ここにきてどどんと文庫化されてますが、ありがたいこってす。あと2冊程あるんですが、とっとと文庫化してもらえないでしょうか。古本屋でハードカバーめっけるのでもいいんですけど。
最近オススメマーク付けるのって、女性の作家が多いような気がするが、構わず<オススメ>
国名シリーズの第4弾(多分)。例によって火村と有栖川が登場する短編集。
くどいようだけど、「江神」シリーズが読みたいぃ!!!
前に読んだ「カナリヤは眠れない」のシリーズ続編。「カナリヤは眠れない」のトコに「シリーズ化してくんないかな」って書いたんだけど、ここ読んでしてくれたわけではないだろう。しかも書き下ろしの文庫。ありがたいね、ほんと。
シリーズだけあって、主要登場人物は同じ。さすがに被害者と加害者は新登場であるが。今回はそれほど大それた事件にはならなかったな。主要登場人物の過去が少し判明。となると、当然ハナシはさらに続くはず。大期待。前作に引き続き<オススメ>
前から気になってた作者なんだな。「二進法の犬」って本があって(たしかあった)、タイトルからしてひじょ〜に気になってたんだが、さすがに読んだことないヒトで分厚いノベルズってのは気が退けてた。んで、見かけたからつい・・・。
ハードボイルド風味ですかね。主人公と思しきおっさんが正体不明なので何がそんなに嬉しかったり悲しかったりするんだか。作者曰く「愛情小説」らしいが。
なんだか随分久しぶりですな。
この人の本は初めて。本がなくって、適当に手に取った本。なんだか最近多い「脳モノ」。臓器移植に絡んで大学の教授が殺されて、・・・・ってな感じで。
う〜む。最初はミステリなんだが、途中から「プラスティック」系かな?と思わせといて、結局・・・・な感じ。
婚約者の父が自殺、その謎を追ってゆくと・・・。でも、よく解らないな。読解力不足か?
オビに、「本格ミステリと純愛ラブストーリの協奏曲」などと謳っているが、本格云々はいいとして、純愛ラブ云々は果たしてどうか?
ま、読んでから決めてよ。内容はタイトルのとおり。殺された人が幽霊になって蘇る。犯人も知っている。でも、人間に伝える術はない、ってなカンジ。
恋愛要素はあるが、・・・。
現在と過去が入り乱れてハナシは進む。92年のバルセロナオリンピック直前のスペイン(やっぱりスペインか!)とその56年前に開催されるはずだった、幻のバルセロナオリンピック。
で、いつしか昔のハナシはスペイン内戦へと進んでいってしまう。現在の方はテロリストの方へ。
ちょっと長いけどね。<オススメ>
前に読んだ「解体諸因」に繋がるハナシ。っていうか、同じ人物が出てくる。
ま、ハナシの性格上あまり詳しくは書けないが、最初はややコミカルですが、油断するともう・・・。
作中作中作っての?
作者のイメージとタイトルのイメージから想像していた雰囲気からは思いっきり外れてる。ま、よい。江戸川乱歩とか萩原朔太郎なんかが登場する。ま、まよ。
半分が「いちばん初めにあった海」、のこり半分が「化石の樹」という中編2作。互いにリンクしてるかどうかは読んで判断してもらうとして、今まで読んだ加納朋子とは何だか違う。どこがどーって説明はしづらいけど。
ま、これもよいね。久々の<オススメ>
中編3連発。スペイン方面にはまるで関係はなく、3編とも「さまよえる脳髄」系のお話。
表題作だけあって、やっぱり「水中眼鏡の女」が一番よかったかな。現在と、過去が交互に描かれていくが、そこに罠が・・・。って、下とおんなじか。
トップミュージシャンがスタジオの密室で殺された、んで死体がいつのまにか解体されていた、と。
現在と、過去が交互に描かれていくが、そこに罠が・・・。
へ?土星?木星でないの?ふ〜ん。そーだったんだ。
映画よりはハッキリとしたラストではある。でも、も一回ビデオ見てみる。
ノーガキが多くて長いんだよなぁ。ま、内容はタイトルのままなんで、言語についてとか、文法がとか進化とか脳とか遺伝子とか色々説明せにゃならんのは判るけどさ。
詰まる所、ノーガキが多くてちょっと疲れるけどまま面白かった、ってトコか。
内容はタイトルのままだな。失踪した奴がいて、チンパンジーが何かを見ていた。そのチンパンジーはえらい賢いんだけど、その言葉(ではないが)が信用できるか否か周りでヒトが揉めてる、って。真相は?
う〜む。「2010年宇宙の旅」の続きの様で続きでないハナシ。
「2010年宇宙の旅」よりはSFに徹してるかな〜と思えばやはり、う〜むな結末。
う〜む。
パニック小説ですかね。
脈絡なくリゾートマンションに居合わせた人たちを襲う台風、火事、殺人鬼。あ、ちょっとミステリ(というか、トリック)あるかな。
でも、このリゾートマンション、会社の割と近くだな。ま、カンケーないし、だからナニ?ってカンジか。
阿漕荘の面々が今度は東京のテレビ局で大騒ぎ。シリーズ第四弾、かな。
密室殺人ですな。でも、その叙述トリックみたいなのってナンか意味あるのかしら。
「コズミック 流」の続き。これも何故か上下巻でそれぞれ。
これもな〜。「ジョーカー」よりはましかな?一応理解できるから(それでもな〜)。ていうか、「ジョーカー」が意味不明過ぎるのかな?
「ジョーカー 清」の続き。てゆーか、何で上下巻それぞれで感想書いてんだろ、俺。
でね、色々起こるわけよ。でも、その解決って一体?いいのか、それで。
解説によるとSFらしいが?
前に読んだ「解体諸因」と同じく連作短編集かしら?と思ったら長編でした、みたいな。
各のエピソードがあからさまに関連しすぎ。ま、なぜ関連しすぎなのかは読めば判る。
まぁ持ちかけられた犯罪が上首尾だったときは大抵裏切られますな。それに、最後の対決で「俺の勝ちだ」なんて高笑いするにはその罠はちょろすぎます。
「ハポン追跡」に繋がる物語。すなわち、こちらの方が先。
なんやかやと起きますが、結局は(以下省略せざるを得ません)。
でも、十字路って、ナニ?誰が立ってンの?
ホラーというかサスペンスというか。
クリスマスパーティーのためにとある別荘にやって来て悲惨な事件に巻き込まれる男女のハナシ。「殺人鬼」と似た感じだけど、やや軽め。季節感まるでなしだけど、ま、関係ないか。
連作短編というか、単なる短編というか、9章だての長編というか・・・。
ま、死体(だけではないが)が解体されるハナシの9連発。単独のハナシもあるが、ちまちまと関連してたりする。9話(?)目は総決算か?
ま、そういうことで。
ん、そうきましたか。はい。
連続婦女暴行殺人、刑事の娘の誘拐、そして最初(!)の事件。3つの事件が最後に繋がる。いや、はい。
時代物。オビに長編て書いてあったけど、連作短編じゃんと思ったら、1編だけやたらと長かった。確かに長編だ。
お初っちゃんは登場せず。茂七親分は随分とお歳を召されたようで。ま、息災でなにより。
悪いやつは一人だけでしたかね。みな優しいのね。
引き続き作者のいいなりに読んでます。
長い話のこれも前半。今度は連続殺人。さて、解決できるののか?(またか)
いや、ちょっと気付いたことがあるのだが、どうでしょう?
なんだかよく判らない。密室殺人事件を扱ったショートショートの19連発。以上、ってなカンジ。
長い話の前半。解決できるのか?
ま、作者のいいなりに読んでますが、果たしてどうか?まだまだ続く。
対談集。ムロイさんのミステリとかミヤベさんのエッセイなんかも挿入されてます。
ま、対談集なので、内容はいいでしょ。でも、奥付の著者の欄には、宮部みゆき・室井滋って書かれてるけど、そうなん?ノンフィクションの登場人物がこの2人で著者は速記(キョービは録音か)のヒトか文字に起こしたヒトでは?とか内容とはまるでカンケーないこと思ってみたりしました。
ま、「平成お徒歩日記」楽しめたヒトは楽しめるのではないかと。
やっぱよいわぁ、隆慶一郎。もう新しい本(というかナンというか)は出ないと思っていた。嬉しい。(本屋で「おっ」とか思って手にとたら「峰隆一郎」だったりする。紛らわしい)
連作短編集。
天皇の隠密、木曽谷の忍者、尼寺の住持。う〜む、よいよい。
連作短編集。軽いミステリっちゅーか、軽いハードボイルドっちゅーか、軽いサスペンスっちゅーか。そんなカンジ。
弁護士とつるんでる探偵(というか、調査員)が主人公。
案の定スペイン語しゃべれるし。
あの〜、よく解らないんですけど。2ヶ月に1冊ずつ発行される、連載形式の文庫本。書き下ろし。
いや、核心に入っていないのでよく解らない。
でも、主要登場人物紹介のところに、「たぶん詐欺師」ってかいてあるのは?
ま、次の巻を楽しみにしております。全6巻らしい。
あの、加賀恭一郎がまたまた登場。今度は短編集。一応1往復。
あの、あまりにも有名な、あの映画の続編(ポイントはあくまでも映画の続編である点)。後書きによると、あの映画の原作ではきっちりと解決されているらしい。原作も読んでみたくなりました。そして映画もみたくなりました。
関係ないが、2001年て来年だよ。人類の叡知は過去のSFには追いつけませんでしたな。鉄腕アトムも過去のハナシだ。ジェッターマルスまではあと15年。
ま、宇宙戦艦ヤマトとかドラえもんの時代にはアタシは陰も形もないですから、どーでもよい。
前に読んだ「月の影 影の海」の続編というか、シリーズ。時間的にはこっちのハナシの方が早い(昔ってこと)。
前のは、麒麟に選ばれた王のハナシですが、これは王を選ぶ麒麟のハナシ。
いずれもこっちの世界から突然向こうの世界に渡った(渡ってしまった)人間(?)が主人公。
ま、何にしてもシリーズの次が楽しみ。
内容は、タイトルのまんま。結婚詐欺師とそれを追う刑事の2本立てでハナシが進んでゆく。刑事さんの昔の恋人が絡んできたりして・・・。
オビに「プログレッシブ・ホラー」って書いてある。どういうホラー?いや、プログレッシブの意味は知ってますよ(多分だけど)。プログレッシブなホラーっていうのがよくワカラン。ま、本格推理の「本格」とか、純文学の「純」ってのもよーわからんので、どうでもよいか。
内容は、というと、些細な事件とか、小さな違和感がやがて大きくなって、結末は恩田陸。
そんなカンジ。
探偵役は死んだ。1ページ目で。
事件は衆人環境で起きた殺人事件。ま、最後は・・・ですが。
取り敢えず、密室殺人。
昨日読んだ「長い家の殺人」から主人公(多分)と探偵役が引き続き登場。シリーズか?
しかし、刑事や職業探偵が主人公のシリーズはまぁよいんだけど、一般人が主人公だと不自然でしょ。旅行したり、新しい知人ができたりする度にナンか起きて人死にがでるなんて、その主人公は疫病神か悪魔の手先に違いない。浅見光彦がいたら言ってみて下さい。
「あなたの周りではよく人が死ぬようですね」
ま、結局面白ければナンでもいいんですけどね。浅見シリーズはとっくに飽きたケド。
(本の内容にはまるで関係ないハナシでした)
デビュー作らしい。死体消失(いや、どちらかと言うと死体出現、かも)モノですかな。
1日1冊ペースが復活しそうな雰囲気。
凄い。いや、ちょっと下の方に書いてる「凄い」とはちょと違う「凄い」である。何が凄いって・・・、いや、その前に、時は室町時代、密室殺人が起き、探偵役が謎を解く、という時代設定以外は割と普通。
で、何が凄いかっていうと、その絢爛豪華な登場人物。殺されるのは足利義満だし、現場の密室は金閣寺だし、探偵役は一休さんだし。他には世阿弥とか、新右衛門さんとか仲念さんとか。でも桔梗屋さんは出てきませんでした。
足利義満の死には実際疑問があるようで、この作者が独自に解釈してみたあたりは、「邪馬台国はどこですか」と通じていますね。
連作短編集。
なんでも屋の大蔵さんが犯罪に巻き込まれたりしながら些細な謎を解いてゆく。解説はミヤベさん。
う〜む。
連続幼女誘拐殺人事件を追う警察と、新興宗教の怪しい儀式にのめり込んでゆくヒトの2本立てでハナシは進んでゆく。
が、途中で何となくそんな気がしてきた。で、やっぱりそうだった。
ま、あのテのトリックは詳しくは書けない(って書いた時点ですでにネタバレ)んだけど。
この作者もこれが初めてだな。まま、おもしろかった。
途中に正体不明の人物のモノローグが挿入されている場合は、大体そんな結末なんだよね。
この作者は初めて。別に面白くなかった訳ではないが、何かが・・・。
前々作「クーデター」の続編。今回はサイバーテロ。
ハッカーとクラッカーに違いを持たせているのはよい。どっかの大新聞も見習うべきだな。しかし、コンピュータに絡む表現がどうも・・・。作者はコンピュータを使ったことがないのではないかと。
アホみたいな誤字もあるし。
あ、内容とは関係なくなってる。
凄い。
偶然か必然か、同じ精神病棟に入院していた少年少女3人が成長し再開した。そして始まる悲劇。
現在と過去が交互に描かれてゆく。
これは読んどけ。<オススメ>
ある朝目覚めると知らない人ン家だった。しかも、5年後の世界。ついでに女になっていた。
これだけ書くと、コミカルなSF系かといった感じでしょうが、違いますね。
実は自分探しの旅系のミステリですね。あまり詳しくは書けないけど。
主人公が自分の正体を勝手に推理して勝手に思い込んで、勝手に動き回る(当たり前。読者の思い通りには普通動かない)ので、混乱する。しかも、あっちとこっち(?)で何やら起こってて余計に混乱する。
んで、結局最後はどど〜んと綺麗に解決する、と。
適当に手に取った本だけど、まま面白かったな、と。
単発(シリーズでない)短編集。火村でも江神でもない。
一応殆どミステリ。表題作の「ジュリエットの悲鳴」はそれほどミステリではないかな。
短編はいつも苦労する(元々それほど大したこと書いてないが)。
中篇3連発。一応連作か。
全て精神病入院患者のハナシ。一応ミステリーなのかなぁ。事件は起こっているのかいないのか。ちょっとサイコ系。
これは古本で買った。この人も新作出ないな。「館シリーズ」、首をなが〜くしてお待ちしております。>作者殿。
結構前に買って積んでいたハードカバー。つい先日文庫版が出てたので慌てて読んだ(別に慌てる必要は特にないのだが・・・)。
以前読んだ「ななつのこ」の続編ともいうべき連作短編集。というか、割と独立した4章立ての長編というべきか。主要登場人物は同じである。
今回も文通しながら、些細な謎を解いてゆく。ちょっとした仕掛けがあるが。
4年前に自殺した女性を偲ぶために毎年集まる女性5人。今年に限って4年前の死の真相に迫ってしまう。ってなカンジ。
登場人物は5人の女性のみ。ヤローは一切登場せず。二泊三日の静かな物語。首謀者はだれだ?
ある法則にしたがって次々と人格がスライド(シフトする、と表現すれば業界人には分かりやすいか?)する人たちが閉じこめられた環境で発生する連続殺人事件。
この突拍子もない設定は「生ける屍の死」を彷彿させる。一応論理的に筋の通ったなぞ解きミステリではある。次々と人格が入れ替わるので読みづらいが。
この人の本はこれが始めてなんだが、概ねこんなカンジなんだろうか?興味あり。
う〜む。
企業恐喝とそれを取り巻く政財界のどろどろとした思惑、報道する側の思惑が入り乱れてハナシは進む。
少なくとも推理小説ではないな。犯人グループが犯行に到る経緯が事細かく記述されている。被害者側が恐喝に応じるまでの内情も事細かに記述されている。また、便乗する総会屋、新聞屋、株屋、などもしかり。早いハナシ、全てどろどろしている。
純粋なミステリかサスペンス仕立てにしてもっと短いハナシにすることも可能であったろうが、そうしたら果たして面白いだろうか?等と思いつつ長いことかけて読んだ。
え?いや、これも面白いですよ。長いけど。
去年からずっと積んでた本。やっと読みました。
過去を背負った人たちがある事件を境に集まってくる。事件の根底にあるものは?ってなカンジ。ま、面白かったけどね、最後付近のあのあれはどうかと思う。
超能力者(ちょっとちがうかも)と犯罪者の戦い。と書くとなんだかありがちなハナシになってしまうな。
今までに読んだパターンだと、超能力者は孤独な戦いするんだけどね、これは大勢の味方がいる。警察も。よかったね。
「ななつのこ」以来である。探しまくった揚げ句やっと古本屋で見つけてソッコーでGET。相変わらずで嬉しい。
連作短編集、かな?ほんわかとした罪のない些細な謎を解いてゆく素敵な男女。う〜む。いい。
4連発はどうかと思うが、気に入ってしまった。今更どれか外すのもナンだし。ってことで、<オススメ>
直木賞受賞作である。受賞作2連発なのは恐らく新潮文庫の陰謀であろう。
最初は科学警察小説風の書き出しであるが、3分の1程読み進めたところで一気に様相が変わる。あまり詳しくは書かない。主人公は一体誰だろうか?
三連発であるが、<オススメ>
すごい。
明治中ごろのハナシか。越後の山奥。雪に閉ざされたころ、招かれて旅芸人が訪れ、それをきっかけに何かが狂ってくる。
現在、過去、そしてまた現在への3部構成。業(ごう)というか、運命というか、因果というか・・・。あ〜、書きにくい。
方言がひどくてセリフは読みづらい。んが、そらもう、ぐいぐい。直木賞受賞作だそうで。ちょっと長いけど、連発で<オススメ>
あ〜、久々の真保裕一ってカンジである。「ホワイトアウト」以来ですかな。別に他のが面白くないって言ってる訳ではなくて、私にとって真保裕一とは「ホワイトアウト」だったんです。これが今までのベスト。そこにこの「奇跡の人」が殴りこんで来た感じ。甲乙つけがたい。いや、コミカルな感じの「奪取」もよかったですよ。
で、内容はというと、事故、脳死から奇跡的に復活した主人公が失った記憶を求めて自分探しに赴き、過去の自分を知る、っていう有りがちなハナシですが、これがまた・・・。モンクなしに<オススメ>
「東京ナイトメア」の続編。何故か出版社変更。ま、書いてて楽しいんだろうけど、書き続けないシリーズいっぱい抱えるのも如何なものかと思うが、どうでしょう?→作者さま。
22冊目?まだ一月たってないってのに、バッカじゃないの?このペースで1年もったら250冊だろ。ちった考えろよ。
ってことです。今月の新刊にあったけど、随分前の古本で買って読んだ。
ボクサーがリングで二人とも毒殺される。なぜ?どうして?ってなカンジ。
連作短編?違う。ぶつ切れの長編?違う。ま、謎の女性から持ち込まれた奇妙な依頼を受けた5つの探偵社。最初の方はそれぞれ短編として読めなくはない。が、その女性が目指す所は一体ドコ?
奇妙な依頼がひとつの形を作るころには事件の影。大団円(というほどではない)が待ち受けている。
古い本ではあるけど、私にとっては斬新でしたよ。
探偵映画の撮影中、あとクライマックスを残すのみとなった状態で監督が失踪。ラストシーンのシナリオは監督のみが知る。残されたスタッフが叡知を絞り、解決編を作製していく。
簡単にいうとこれだけだが、大きな騙しが盛り込まれている。がんばれよ、と。
本日2冊目。別に会社さぼって本読んでたわけではない。往復で1冊づつ。これは帰りに読んだ分。
沖縄のとある島に旅行中の婚約者が記憶をなくしていた間に巻き込まれた事件を二人仲良く追いかけれゆく。
2時間サスペンスドラマのノリ。
次々と殺される中学生、非行の前兆。そして自殺した息子の疑いを晴らすべく動き回る親父さん。
親馬鹿が数組ですかね。それほど軽いハナシではないが。ま、そういうことで。
日本推理作家協会賞受賞だそうだ。
まいりました。全面降伏です。
この人の本でいままでに読んでいたのは割とコミカルなのが多かったので油断していた、というのは言い訳です。
内容は、異常性癖故連続殺人を犯す息子と、息子の挙動に不審を抱く母親、そして、事件を追う元刑事と被害者の妹のコンビ。3組のストーリが交錯しつつ話が展開する。
んでもって、吃驚仰天茫然自失の結末へ。はい、まいりました。
サブタイトルが、「日本国民全員参加テレビ新企画」となっております。
以前に読んだ「全日本じゃんけんトーナメント」の続編というか、シリーズ。あれから9年ばかり経っております。因縁というか、ナンと言うか、主立った面々が出てくる。かるくフェイント突かれたりしてね。ま、読めばわかる。
「新世紀ミステリ」と引き続き表記されているが、さてどうでしょう?
う〜む。あの大胆なトリックは、昔テレビで見たような気がする。大筋は全く覚えてないけどね。
で、内容は誘拐。テレビ局からアイドルタレントが誘拐されるっていう華々しいカンジ。誘拐事件そのものは・・・・で・・・される。が、その後の・・・・がこれがまた。
ジェットコースター的ってんですかね。
これは、前に読んだ「魔性の子」のあっちの物語だな。後書きによると、「魔性の子」が外伝で「月の影 影の海」が本編シリーズであるようだ。シリーズということは他にもあるようだが・・・。
で、内容はというと、突然異界に連れ去られた女子高生がその地で己の運命を全うしてゆく(ちぃと違うか?)。ファンタジーですな。ホラー色はなし。何にしてもシリーズの他の本を読みたい。
「人形は遠足で推理する」のちょい後。今度も長編。今度は・・・連続放火事件かな。いや、あ、これ以上はネタバレか。
乱歩賞受賞作。らしい。しかし、う〜む。
お馬さんネタだからか。ま、芙美子さんはイイカンジ。
「人形はこたつで推理する」の1年ちょい後。今度は長編。主人公達がのったバスがジャックされる。んで、人形の探偵の出番。
バスジャックに推理は必要ない。ジャックしたヤツが犯人である。が、そこはそれ。きちんと探偵の出番はある。
連作短編集。ユーモアミステリかな?
だいたい、探偵役は人形ですもの。タイトルの通り。人形は歩かない。いや、歩けない。だから証拠集めも聞き込みもできない。人形の前でしゃべった事だけが人形が推理する材料である。安楽椅子探偵そのもの。
なんで人形?てのは、それはそれ。読めば判る。
阿漕荘の面々が活躍(掻き回すともいう)するシリーズ第三弾。密室、透明人間、狼男、科学者、泥棒等々。さて、その華麗なトリックとは?
「秘密」「白夜行」に至る分岐点。と、オビに書いてあったけど、そうなの?
まぁ、オビはどーでもいいとして、あの加賀刑事が登場。「私が彼を殺した」以来ですな。お久しぶりです。しかし、「どちらかが彼女を殺した」や「私が彼を殺した」の様な読者への挑戦的な小説ではない。
淡々とした加賀サンが珍しく狼狽したりしている。さて。
これを映画化するらしいが、それはそれ。
スペースシャトルで作業中に事故に遭った夫の変貌を訝しむ妻の話。それだけ。
朝までかかって一気に読破。おかげで翌日遅刻。ま、そんなコトはどーでもよろし。
クラスメイトと殺し合いをする羽目に陥った中学三年生42人。勝ち残って脱出できるのはただ一人。さ、どうする?ってなハナシ。サスペンス、ハードボイルド、クライム、仄かに恋愛、ミステリ。そんなところか。
この小説自体もいわく付き。店頭でオビでも読んでください。
最初は、「どー終わらすつもりじゃい?」と思ってたが、なるほど、そーきましたか。
本日二冊目。昼寝したので夜寝れなかったのだ。
内容は「0の殺人」の更に続き。相変わらず3兄弟が登場。進展はなし。いや、あったといえばあったか。何にせよ事件が起こって解決するという展開(当たり前か?)。
ま、3冊イッキということで面白いと感じていたかどうかは勝手に判断してください。
ん〜、そう来ましたか。
内容的には「8の殺人」と同じく、刑事とその弟と妹が主人公。シリーズって奴ですな。次いってみよー。
警視庁内の秘密組織・科学捜査部の凄まじい死闘、とかサイエンスホラーの最高傑作とか裏表紙に書いてあったので取り敢えず読んでみたが、まったくもう。
はっきり言ってお子様アニメレベル。つまらん。
とかなんとか言いつつ一日で読んでしまう奴な・・・
読み始めて「?」、少し読み進み「・・・」、更に読み進み「!」。そう、これ既に読んでいた。前に「小説すばる」で連載していた、「陰画関係」(たぶん)ではないですか。シランかったなぁ。ま、「小すば」も毎号買ってるわけではないので、これはこれでよし。「大幅加筆修正」しているらしいし。
んで、内容はというと、いくつもの事件に係わったある二人の20年にわたる長い長い物語。悲しいというか、なんというか、凄絶な決意みたいなものを感じる。
主人公はその二人?それとも20年二人を追い続けけた刑事?
え〜い、四の五の言わずに買って読め!!ってことで新年早々<オススメ>
去年は結構読んだが、今年はどうだろうか。少しはゆっくりと読むことにしよう。金もかかるしね。
で、このヒトの本は初めて。「凄く面白い」って程ではないが、まあまあ面白い。これはデビュー作なようなので他のも読んでみようかな、と。
内容はというと、ミステリーそのもの。事件が起こって探偵役がトリックを解いて犯人を指摘する(・・・そのまんまか)。
ってことで今年もよろしく。