何が何でもタダで済ませてはもらえないのである。
車検に預けていたクルマを迎えに行く。最初は昨日受け取る予定だったのが、昨日出勤することになってしまい、今日にずれ込んだのだ。しかし日曜日は工場お休み。なので、閉まっている工場に忍び込み、スペアキーで持ちだすのだ。預けてあるキーは来週支払いに行ったとき返してもらう予定。
昼過ぎにだらだらと歩いて工場に向かう。あまり天気は良くないが暑くなく結構快適。途中オレンジのバルケッタが路駐されているのを発見。奇麗なバルケッタである。やがて工場が見えてくる。黄色く輝くバルケッタ。奇麗になってる。洗ってくれた様子。工場に忍び込み、幌を開けて乗り込む。シート下に水溜まってる・・・。
クルマを盗み出し(違うって)、そのまま帰る。途中でコンビニに寄ったのだが、買い物を終えてエンジンを掛けようとしたところで事件は起きた。
エンジンが掛からないのである。セルは廻る。燃料もある。でも、初爆がない。警告灯からしてフィアットコードで何かが起きている様子。
フィアットコードの説明をしておこう。キーにパスワードが仕込まれていて、エンジン掛けるときにエンジン側でパスワードチェックするのだ。だからコピーしたキーとか直結とかではエンジン始動出来ない仕組みになっているのである。
しかしな〜、さっきまで走っていたんだから釈然とはしないよな。そしてやっぱりエンジンは掛からない。途方に暮れかけたが、暮れていても日が暮れるだけなのでお店に断って歩いて家に帰る。別に諦めたわけではない。スペアキーがもう一本とマスターキーがあるので取りに帰ったのである。そしてクルマの元に戻る。エンジン始動成功。一応ホッとする。これで始動できなければ「緊急エンジン始動手順」を発動しなければならないところだった。ある手順でパスワードを入力するのである。詳しくは書かないけど。
取り敢えず駐車場に戻り色々試してみる。やっぱり、スペアキーの一本だけエンジンが始動しない。やはりキーの問題なのか?謎である。