ディスク購入ガイド1 オンライン編
■ 当サイト掲載ディスクをお探しの場合はこのページをお読み下さい。
このサイトで扱うディスクは、そのカテゴリの曖昧さ、マーケットの規模から言ってもメジャーの部類に属するものはあまり多くありません。音を共有できなければディスクガイドの意味をなさないため、入手が難しいと思われる(筆者が偶然見つけたような)ものは掲載を控えていますが、ここではそういったものを含めて、流通事情の不安定なディスクも見つかるかもしれない入手の手段となるオンラインCDショップ、検索エンジンの活用を主体とする購入のヒントをご紹介します。
■ 廃盤ではないかどうかをデータベースでチェックする
まず欲しいディスクが入手可能かどうかを知ることが第一に必要になります。膨大なデータベースを持つオンラインCDショップのいくつかで検索することにより、筆者は「結果が出ない」=「廃盤」と見なしてあきらめることにしています。買う買わないとは無関係に、試聴機能も含めてオンラインショップの検索機能はデータベースとしても非常に有用です。ただし、データベースといっても、その店の在庫状況(あるいは取り寄せ可否)が反映するものであり、当然他で試すことで良い結果が得られることもあるので、それぞれは完全なリストという訳ではありません。複数のサイトを検索する意味はここにあります。
amazon.com
amazon.co.jp
(筆者はUS・日本を併用。各国アマゾンを駆使する人もいる。)
HMV
@TOWER.JP
ROCKHOUSE Music Mailorder Holland
(オランダだけに欧州リリースに強い。比較的古いタイトルも出てくる。)
CDDB (CD Database)
(販売サイトではない、純粋なデータベース。廃盤も検索可)
■ ディスクは生もの
国内盤・輸入盤ともに再プレスされないディスクは意外にも多いものです。したがって、CD、特に輸入盤は出たときが買い時とよく言われます。この点、国内盤は全国どのCD店からも発売から一定期間(短くとも2年間くらいか)のうちに注文すれば確実に入手できるという、発売国にいることによる利点を得ることができます(ただし、廃盤までの期間が短くなってきている傾向があります)。
輸入盤は円という通貨の強さにより廉価で、またこの国特有の「情報」の多さから渋い中古アイテムが新宿あたりにどんどこ蓄積され(旧盤の価値の再創造という点において、東京都内ほど盛んな土地があるだろうか、と思うことがあります。この微気候的特殊性−特殊であることにあくまで注意されたし−は大いに利用すべきです)、現在ディスクの入手において質量共に日本と比肩しうる充実した国・地域は、ちょっとないと言えるかもしれません。そんな環境に私たちが置かれていることもあり、ついいつでもいいような気がするのがディスクの入手なのですが、現行盤であっても有限であることは念頭に置かれたほうがいいでしょう。
ただ、廃盤が一時的であることも事実です。品切れ後一定期間を置いた後のオーダーや問い合わせの蓄積、また来日や何らかの理由で注目度が上がった時点で再発売されることはもちろんあります。
■ インディペンデント・レーベルからのリリース
無数のインディ・レーベルやそれに近い活動範囲のマイナー・レーベルの場合、上記のようなデータベースへアクセスしても結果が出てこないことはおおいにありえます。流通事情によるこのような問題への対処としては、
1)レーベルに直接問い合わせ、注文する
2)ジャンルごとの専門店を見つける
があります。前者は最近ではライナーにメールアドレスやURLを掲載していることが多く、後者もネット進出していれば利用がしやすいでしょう。ここでもポイントは、検索エンジンの活用です。
■ 商品から検索してショップを発見する。
筆者がよく使うマイナー盤の検索・入手方法として、単純にミュージシャン名やディスクのタイトルなどを検索エンジンで探すというものがあります。あるキーワードの検索結果は、このサイトのように売るでもなく紹介するだけの場合もあれば(がっかり)、ネット通販店の在庫リストのこともあります。これが出てくればラッキーで、そもそもその専門店の存在などそうやってあとから知ればいいということになります。こうした発見は情報がマイナーで専門的であるほど意義深くなるというインターネットの典型とも言える楽しみの実例と言えます。ネットにおいては、店の名前より在庫リストこそが最大の宣伝効果をもたらすことがある、というお話です。
次のページは、店頭でCDを買うということについて。
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