主力商品である「DX神獣金剛」は、「DX大獣神」を大胆に中華アレンジした商品。パッケージには「神獣金剛」のロゴの下に英字で「GODBEAST MEGAZORD」と記載されています。
本来「ロボット」を意味する「金剛」を「MEGAZORD」と意訳してしまっていることからも、「ジュウレンジャー」ではなく2010年に再展開を予定している「パワーレンジャー(1作目)」を意識したものだとわかります。

DX神獣金剛の玩具は、前ページで紹介した豪華版の他に上画像の通常版の2パターンが発売されている(豪華版は初回限定?)。
どちらもパッケージに「超合金」と表記されており、胸パーツには合金が使用されている。
豪華版には元ネタとなった大獣神に準じたプラ製の鳳凰と別デザインの必殺剣、DVDが附属している。

元ネタとなった『ジュウレンジャー』の守護獣では恐竜だった分離形態だが、「神獣金剛」では中国の神獣である「五神」をモチーフに改修されている。
「五神」とは「中央に麒麟(もしくは黄竜/央竜)」「北に玄武(黒竜)」「東に青竜」「西に白虎(白竜)」「南に朱雀(赤竜)」を配置するという風水的思想。
日本の戦隊シリーズでも『ダイレンジャー』や『シンケンジャー』などで似たモチーフが用いられることがあるが、正確に五神もしくは四神がそろったことはありません(モチーフとなる動物の選択などが原因とおもわれる)。


神獣を方位に従って配置

またモチーフとなった五神の象徴する色にしたがって、合体後にボディとなる麒麟神獣はイエロー担当となり、戦隊のリーダーをイエローがつとめていますが(レッドは女性キャラ)、なぜか玄武神獣がブルー(本来は黒)、青竜神獣がグリーン(本来は青)となっています。


元ネタから最も印象の異なる麒麟神獣。
本体部分はほぼ共通ながらも、直立スタイルのT−レックスから
四つ足の麒麟に変更されている。
前足パーツは付け値を含め4カ所に関節が存在し、
元ネタどおりの直立姿勢をとらせることも可能。
合体時には前足パーツを取り外す必要がある。


守護獣ティラノサウルスと比較


亀型の玄武神獣
黒い亀を意味する「玄武」の名前を持ちながら、担当するヒーローは青(ブルー)。
しかも全体的な印象は緑なのが不思議。
変形パターンは守護獣ジュウマンモスと共通。


守護獣ジュウマンモスとの比較


元ネタとなった守護獣サーベルタイガーと近いコンスプトを持つ白虎神獣。
フォルムの変化はあまり感じられないが、尻尾部分にミサイル発射ギミックが追加されており
分離状態、合体状態のどちらでも発射が可能。
頭部のデザインがギャグマンガのようになってしまっているのが残念。


守護獣サーベルタイガーとの比較


尻尾のミサイルランチャーは正面を向けることもできる。


少々強引なデザインの青竜神獣。
元ネタとなった守護獣トリケラトプスも、キャタピラを足に見立てた
「足のないデザイン」だったたが、竜ならば足がなくてもそれらしく見えそうな気もするが
今度はズングリした印象になってしまった。


守護獣トリケラトプスとの比較


スタイル的には元ネタからの変化が少ないように見える朱雀神獣だが、
各部のモールドなどは一新されており、胸部パーツが合金製の素材になっている。
また、守護獣プテラノドンにあった足パーツ(キャノンパーツ)は附属しておらず、
直立させることはできない。
豪華版には通常版と同様の合金製のものと、
もとネタ玩具に準じたプラスチック製のものの2種類が附属している。


守護獣プテラノドンとの比較


通用版(左)とダイキャスト版(右)


合体!


大獣神との比較

合体後のイM−ジはまさに「大獣神の中華アレンジ」といった感じだが
顔の造形も含め細部のディテールは変更されている。
また、オリジナルではシール処理だった箇所は全て塗装や印刷となっており、
ユーザーシールも附属していない。


フェイス比較
マスク顔だった大獣神から、鼻口が存在するデザインに大きく変更されている。


上段から大獣神附属の「恐竜剣ゴッドホーン」
神獣金剛の通常版に附属する剣(銘称不明)
豪華版附属の「神獣金剛剣」


通常版附属の剣には2カ所に関節が仕込まれている。


説明書にはとくに記載はないが、
「ダイノタンカー」時に使用するジョイントは省略されていないため、
ダイノタンカー形態に合体させることも可能(腕に装着するキャノン砲はないが)。


大獣神との相互合体も可能。


豪華版にはDVDが附属(通常版に入っているかは不明)。
我が家の環境では再生できないため内容は未確認。


おまけ
左から「大獣神」「神獣金剛」「2010版メガゾード」