西へ向かう車窓の右手遥かに、天山山脈の支脈が見える。 5000mを越す天山山脈の主峰達は、 それらのさらに彼方、視界の果てにある筈だ。
地面には砂が多くなってきたが、まだ完全な『砂漠』ではない。 所々に塩が析出している。
こんな土地にも唯一花を咲かせる草がある。 『タマリスク』という植物である。 ゴビ砂漠から始まり、中央アジアを経てイランまで続く乾燥地帯では この『タマリスク』の花が唯一、「うるおい」だった・・・・・。
西安からクチャまでの走行距離:4452km