袖原の石器と中島山の石器 ● 十万年前の移動生活を語る世界最古の合致例 ● 平成9年11月13日、尾花沢の袖原遺跡で発見された石器と約30km離れた宮城県色間町の中島山遺跡で出土した石器の断面が合致し、もとは一つの石から作られたものと分かったと東北福祉大学と東北旧石器文化研究所からなる袖原遺跡調査団(団長:芦沢長介・東北福祉大学教授)は発表した。地層の年代から、2つの石器は約十万年前の中期旧石器時代のものと推定され、調査団は「奥羽山脈を超えて数10kmの範囲で移動があったことが実証された。周囲で見つかっている遺跡も、同じ集団が移動した可能性がある」と話している。
TV報道 (1997.11)より |